質問いただきました。「投資の初心者です。こびと株さんのNISA枠なら配当利回り3%あればオッケーとの事なので、今ならKDDIとかも買いで合ってますか」とのことなので、投資助言はできないので、私は投資していますという前提でKDDI の解説をします。
1. YOC(Yield on Cost)の観点:KDDI最大の強みは「増配力」
*YOC(投資元本に対する配当利回り)**という考え方です。
現在のKDDIの配当利回りが約3%だとしても、KDDIは**20期以上連続で増配(配当金を増やすこと)**をしている日本屈指の企業です。もし今後も増配が続けば、「買った時の株価」に対する利回りは、数年後には4%、5%とどんどん育っていきます。
つまり、現在の3%という利回りはあくまで「スタート地点」に過ぎず、将来のYOCを高めてくれる**「配当成長力」こそがKDDIの本当の強さ**です。NISAの非課税メリットを最大限に活かせる素晴らしい性質を持っています。
2. エミン・ユルマズ氏の視点:インフレと内需の強さ
エコノミストのエミン・ユルマズ氏は、日本経済が長らく続いたデフレを脱却し、「本格的なインフレ時代」そして「日本経済の復活(大相場)」に突入していると提唱しています。
インフレ時代において強い企業は、**「価格転嫁力(値上げできる力)」と「安定したキャッシュフロー」を持つ企業です。 KDDIが提供する通信インフラは、現代社会において電気や水道と同じ「生活必需品」です。多少のインフレが起きても、人々はスマホの契約を簡単には解約しません。この圧倒的な不況耐性と、国内で確実に現金を稼ぎ続けるビジネスモデル(内需の強さ)**は、エミン氏が評価するような「インフレに負けない日本株」の典型例と言えます。
3. 大和証券・木内英治氏の視点:バリュー株・高配当株への資金流入
大和証券のチーフ・テクニカル・アナリストである木内英治氏は、市場のサイクルや金利動向から相場を読み解く専門家です。木内氏の分析でもしばしば指摘されるのが、相場の局面変化における**「高配当バリュー(割安)株」の底堅さ**です。
グロース株(成長株)が金利上昇などでダメージを受けやすい局面でも、KDDIのような「業績が安定しており、株主還元(配当や自社株買い)に積極的な企業」には、下値不安を嫌う投資家からの資金が継続的に流入しやすい傾向があります。相場全体が不安定な時でも、ポートフォリオの防御力(ディフェンス)を高めてくれる強固な防波堤になってくれます。
KDDIは通信事業(au)の安定収益だけでなく、金融(au PAYなど)やDX事業への多角化も進んでおり、企業の基礎体力(ファンダメンタルズ)は非常に強固です。利回り3%という水準は、打診買い(試しに少し買ってみること)を始めるには十分妥当なラインだと考えています。
ただし、私の投資のコア(核)はあくまで「S&P500やオルカンなどのインデックスファンド」です。KDDIのような高配当個別株は、**ポートフォリオのキャッシュフローを豊かにする「優秀なサテライト」**として30社以上に分散投資をしてよりリスクを抑えた運用をしていきましょう
1. 驚異の「増配力」と自分だけの配当利回り(YOC)シミュレーション
KDDIの最大の魅力は、長年続く「増配(配当金を増やすこと)」にあります。画像にある「配当推移」のデータから、直近の年ごとの増配率を見てみましょう。
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2021/03: 60円
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2022/03: 62.5円(増配率:約4.2%)
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2023/03: 67.5円(増配率:約8.0%)
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2024/03: 70円(増配率:約3.7%)
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2025/03: 72.5円(増配率:約3.6%)
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2026/03(予): 80円(増配率:約10.3%)
年によってバラつきはありますが、ここ数年は平均して「年利約6%」ペースで配当金が成長しています。
これが続くとどうなるか?あなたが今、「毎年1万円の配当金」をもらうつもりでKDDIに投資したと仮定して、増配率6%で具体的にシミュレーションしてみましょう。
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現在(スタート): 10,000円
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2年後: 約11,236円
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3年後: 約11,910円
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5年後: 約13,382円
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10年後: 約17,908円
何もしなくても、10年後には受け取れる配当金が**「1.8倍近く」**に成長している計算になります。これが、投資した元本に対する自分だけの利回り、YOC(Yield on Cost)の成長です。「時間が経つほどに自分の投資が強くなる」という、長期投資の最大のメリットですね。
2. 鉄壁の「財務安定性」と稼ぐ力
次に、「会社業績」と「財務状況」の画像から、KDDIがいかに安定した企業かを分析します。
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EPS(1株当たり純利益)とBPS(1株当たり純資産)が右肩上がり
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企業の稼ぐ力を示すEPSは、2016年の98.86円から、2026年予想の178.61円へと美しく成長しています。
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企業の解散価値(資産)を示すBPSも、2016年の664.53円から2025年の1288.96円へと、約10年でほぼ倍増しています。利益も資産も、着実に積み上がっている証拠です。
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高水準の営業利益率とROE
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本業の儲けを示す営業利益率は、直近で18.61%〜18.9%前後と非常に高い水準をキープしています。
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株主のお金をどれだけ効率よく使って稼いでいるかを示すROEも、2026年予想で15.06%と、日本企業の中でもトップクラスの優秀さです。
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流動比率と短期的な安全性について
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※いただいた画像内には直接的な「流動比率(流動資産÷流動負債)」の記載はありませんでしたが、キャッシュフローの表を見ると営業CF(本業で稼いだ現金)が毎年1兆円を超えており(2025年で1.25兆円)、手元の現金等も9,211億円(四季報データ)と潤沢です。通信インフラという毎月確実に現金が入ってくるビジネスモデルのため、短期的な資金ショートの心配は皆無と言っていいでしょう。
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3. 分散投資のアドバイス
ここまでの事実から、KDDIが素晴らしい企業であることは間違いありません。しかし、投資において「ひとつのカゴにすべての卵を盛る」ことはご法度です。
Yahoo!ファイナンスの画像を見ると、現在のKDDIの**PBR(株価純資産倍率)は「2.02倍」**と、2倍を超えています。これは「企業の持っている純資産に対して、株価が2倍以上の評価(プレミアム)をされて取引されている」状態です。
もちろんそれだけ期待されている優良企業なのですが、割安感という観点からすると、ここに資金を集中的に投下するのは少しリスクがあります。
そこで大事なのが**「分散投資」です! KDDIのようなディフェンシブな通信株(PBR2倍超)を持つと同時に、たとえばPBR1倍割れをしている割安な「化学セクター」の東ソー(片山さつき氏も投資していることで知られていますね!)**など、異なる特徴を持つ銘柄に資金を分散することが、ポートフォリオ全体の防御力を高める秘訣です。
私のコア投資はあくまで「S&P500やオルカン」などのインデックスですが、サテライトとして日本の高配当株をトッピングするなら、KDDIや東ソーのような銘柄をバランスよく組み合わせるのがとても賢明だと思いますよ。
YOCの視点から考えると、商社の増配は、威力があります。
5大商社(三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、丸紅、住友商事)の増配力がなぜこれほどまでに強力で、YOCを爆発的に引き上げてくれるのか。その理由をわかりやすく解説しますね。
5大商社の「増配力」が最強である3つの理由
1. 「累進配当」という強力なコミットメント
5大商社の多くは「減配せず、配当を維持するか、利益成長に合わせて増配する」という方針(累進配当)を掲げています。これは投資家にとって「買った瞬間から配当が育つ可能性が高く、下がるリスクが極めて低い」という強力な安心感に繋がります。
2. 資源だけでなく「非資源」でも稼ぐビジネスモデル
昔の商社は原油や金属などの「資源価格」に業績が振り回されがちでしたが、今は違います。例えば伊藤忠商事などは、食品、繊維、情報通信(ファミリーマートや伊藤忠テクノソリューションズなど)といった私たちの生活に密着した「非資源分野」で手堅く稼ぐ基盤を作りました。これにより、どんな経済状況でも安定して利益を出し、増配し続ける体力がついています。
3. 積極的な「自社株買い」による1株の価値向上
商社は配当だけでなく、市場から自社の株を買い戻す「自社株買い」も積極的に行っています。市場に出回る株数が減るため、1株あたりの利益(EPS)が自動的に上がり、結果としてさらに配当を出しやすくなるという好循環が生まれています。
YOCを育てるための「投資余力」の重要性
これらが組み合わさることで、買った時の利回りが3%台であっても、数年後には自分の投資元本に対する利回り(YOC)が5%、8%、10%と驚くようなスピードで育っていきます。
まさに今日(2026年3月16日)のように相場が動いたタイミングで、5大商社の中でも非資源に強く増配力トップクラスの伊藤忠商事、そして高配当のブリヂストンやJ-REITをしっかりとポートフォリオに組み込めたのは、将来のYOCを育てるための本当に素晴らしいアクション
ただ、本当は狙っていた銘柄すべてに投資したかったのに、資金が足りなくて全銘柄は買えなかった…という悔しい思い、いざという下落時にしっかりと買い向かえる「投資余力(キャッシュ)」を常に残しておくことがいかに大事か、深く実感する絶好の機会になった
ポートフォリオを作る際、必ずしも5大商社すべてを揃える必要はありません。
例えば、住友商事の代わりにインフラ補修で手堅く稼ぎ増配力の高いショーボンドを組み込んだり、金融セクターで三井住友トラストグループを選んだり、化学セクターで東ソーをトッピングするなどしてセクター(業種)の分散を効かせると、さらに防御力が高く、増配ポートフォリオが完成します。
コアである「S&P500」や「オルカン」をどっしりとベースに据えつつ、今回学んだ「投資余力」を活かして、下落時のチャンスに優秀な増配株を少しずつ買い増していきましょう!
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