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こんにちは、バフェットかおるです。増配の威力を、私が保有している伊藤忠商事(8001)を例に整理してみます。
先に結論を書きます。買ったときの株価は一生変わらないのに、もらえる配当だけが毎年増えていく。だから「自分だけの配当利回り(YOC)」は年々上がっていきます。初年度4%で買った株が、年7%の増配で30年後にYOC29%になる計算です。
はじめにお断りしておきます。この記事は私の保有状況と考え方の紹介であり、伊藤忠商事の購入を推奨するものではありません。私は良い会社を割安なときに買って長く持つ、というウォーレン・バフェットのやり方を真似していて、その一例としてこの会社の数字を使っています。
※本記事は私個人の考えと調べたことの紹介であり、特定の銘柄・商品の購入を推奨するものではありません。当ブログは金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けていません。数字は2026年6月時点のもので変わります。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。
この記事の内容は、YouTubeの動画でもお話ししています。
YOC(Yield on Cost)とは:自分だけの配当利回り
「利回り12.5%で、無料で配当金をいただいている」という言い方を見かけることがあります。これがまさにYOC(取得価格利回り)です。
ニュースやアプリに出る「配当利回り2〜3%」は、今日の株価で買った人の数字です。YOCは違います。
YOC = 今もらえる年間配当 ÷ 自分が昔買ったときの株価
ここが決定的に大事なところだと思っています。株価が上がっても、増配されても、昔払った「取得価格」は一生変わりません。だから、こうなります。
- 株価が上がっても自分のYOCは下がらない。むしろ増配で上がり続ける
- 新しく買う人には「利回り2.5%」でも、30年前から持つ人には「利回り12.5%」
- 同じ会社の同じ株なのに、いつ買ったかで利回りがまるで別物になる
これは「昔の自分」が「今の自分」に毎年プレゼントを贈り続けてくれているようなものだと私は感じています。早く始めた人ほど、この差は雪だるま式に開いていきます。
増配がYOCに乗る:商社の配当は増えてきた
そして増配がこれに乗ります。商社は配当を増やしてきました。三菱商事は累進配当方針を維持し、2024年度は3,950億円を自社株買いで還元、配当も増配を続けています。
買ったときの株価は固定なのに、もらえる配当だけが毎年膨らむ。だからYOCは年々上がっていく、という順番です。
伊藤忠商事の配当と株価の実績(2026年6月時点)
私が見ている数字を並べておきます。
- 現在値 1,843円(2026年6月9日)、予想1株配当44円(2027年3月期予想)
- 配当推移:2010年3円 → 2025年40円 → 2026年予42円 → 2027年予44円
- 30年チャートでは株価が右肩上がり(30年前は数十円〜100円台、現在約1,840円)
2010年の3円から2025年の40円まで、約15年で13倍。年率に直すと約19%の増配ペースでした。ただし、この先も同じペースが続くとは私は考えていません。以下の計算では年7%の増配という控えめな前提を置きます。
500万円を30年前に置いていたら:YOCは4%から29%へ
計算の前提
- 30年前に投資、当時の配当利回り4%
- 増配は年率7%(実績より控えめ・保守的な前提)
- 株価は配当成長に連動して長期上昇すると仮定(利回りが一定なら、株価も増配率と同じペースで上がる計算)
500万円を30年前に投資していた場合(増配年率7%)
| 経過年数 | 年間配当 | YOC | 株式評価額 |
|---|---|---|---|
| 初年度 | 20万円 | 4% | 500万円 |
| 10年後 | 約37万円 | 7.4% | 約920万円 |
| 20年後 | 約72万円 | 14.5% | 約1,810万円 |
| 30年後 | 約145万円 | 29% | 約3,800万円(元本の約7.6倍) |
| 35年後 | 約204万円 | — | — |
| 40年後 | 約286万円 | — | — |
累計でもらった配当は元本500万円を17年目に超えます。100万円なら全部5分の1、1,000万円なら全部2倍で読み替えられます。増配率を実績(2010→2025で年率約19%)に近づけると、数字はさらに跳ね上がる計算になります。
元本を回収したあとは「タダの配当」になる
累計配当が元本に追いつく瞬間が「元本回収完了」です。そこから先は、もう取り戻したお金。あとは配当をもらい続けながら、株価という資産も別に増えていきます。「無料で有り難く頂いている」というのは、この状態のことだと理解しています。
増配の威力を一言でまとめると
買った値段は一生変わらないのに、もらえる配当だけが毎年膨らむ。だから「自分だけの利回り(YOC)」が4%から29%へと育ち、株価という資産も同時に増えていく。これが増配の威力だと私は受け止めています。
増配株が次の世代に渡しやすいと私が考える5つの理由
①持っているだけで増え続ける「金のなる木」を引き継げる
現金や預金を相続しても利息はほぼゼロですが、累進配当の会社の株は、相続した側のYOCも引き継がれます。親が4%で買った株は、子にとっても「取得価格4%+これまでの増配」が乗った状態です。
②配当というキャッシュフローが、相続税の納税原資になる
不動産を相続すると「土地はあるのに納税の現金がない」という事態が起きがちです。高配当の会社の株なら毎年の配当が現金で入るため、納税資金を配当でまかなったり、一部を売却して納税し残りを持ち続けたりと、柔軟に対応できます。
③1株単位で分けられるので、揉めにくい
不動産は物理的に分割できず、兄弟で揉める原因になります。株式は1株単位で分けられ、評価額も市場価格で明確です。分けやすさは現金に次ぐ高さだと思います。
④相続後の管理・維持コストがほぼかからない
不動産は固定資産税・修繕費・管理の手間が一生ついて回ります。株式は保有コストがほぼゼロで、相続した子世代が投資に詳しくなくても、持っているだけで配当が入ります。
⑤インフレに負けず、次の世代でも価値が目減りしにくい
現金は時間とともにインフレで実質価値が下がりますが、実物資産や事業を持つ商社のような会社の株は、物価上昇に合わせて利益も配当も伸びやすい。孫の代まで価値が続く資産を遺せる可能性がある、と考えています。
まとめ
- YOC=今の年間配当÷自分の取得価格。取得価格は一生変わらないので、増配のぶんだけ上がっていく
- 初年度利回り4%・増配年率7%なら、30年後のYOCは29%、評価額は元本の約7.6倍という計算
- 累計配当が元本に追いつくのは17年目。そこから先は取り戻したお金
- 伊藤忠商事の配当は2010年3円→2027年予想44円。ただし過去の増配ペースが続く保証はない
- 以上は私の保有状況と考え方の紹介で、購入の推奨ではありません
私は、買ったら売らないと決めました。配当金を信じて持ち続ける、というやり方です。50代から始めても、60代、70代で「あの時始めてよかった」と思える日が来ると、私は思っています。
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それでは、またお会いしましょう。バフェットかおるでした。


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