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電源開発(9513)について、高配当株として見るときに何を確かめているかを書きます。私の結論は、「財務の数字は自分で有価証券報告書を開いて確かめる」「大間原子力発電所は、進み方が読めないものとして扱う」「だから金額は小さく保つ」の3つでした。以下は私の保有・検討の記録の紹介であり、どなたかにこの会社を推奨するものではありません。
※本記事は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものです。筆者は金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けておらず、個別の銘柄や特定の証券会社の利用を推奨するものではありません。記事中の内容は2025年7月時点で私が確認したもので、会社の数字や計画はその後変わります。最新の数値は必ず会社が出している資料でご確認ください。
電源開発(9513)はどういう会社なのか
電源開発は、もともと国の政策でつくられた発電会社で、いまは民間の会社として上場しています。発電した電気を、各地域の電力会社や需要家に売るのが本業です。水力発電を長く手がけてきた会社で、石炭火力、風力、地熱なども持っています。私がこの会社を見ていておもしろいと思うのは、電気を売る相手が主に事業者で、私たちの家庭に直接売る会社ではない、という点です。だから家庭向けの料金の話とは少し違う見方が必要になります。
そして、建設が止まったままになっている大間原子力発電所を持っているのが、この会社を他の電力会社と分けている一番の特徴です。ここを抜きにして高配当株として見ることはできない、と私は考えています。
決算の数字は、私はここを開いて確かめています
前のバージョンでは、自己資本比率、ROE、年間配当、配当性向、営業利益率を数字で並べ、「継続増配の実績」とも書いていました。書き直すにあたって一つずつ出どころをたどったのですが、私が自分で確かめられなかったものが多かったので、数字は全部外しました。実在する会社の財務ですから、確かめていないものを並べておくわけにはいきません。
代わりに、私がどこを開いているかを書いておきます。自己資本比率と自己資本の金額は、有価証券報告書の連結貸借対照表と、冒頭の「主要な経営指標等の推移」の欄で見ています。配当については、決算短信の1ページ目にある配当の状況の表と、会社の株主・投資家向けページにある配当の推移を照らし合わせます。増配が続いているかどうかも、この推移の表を自分で数えるのが確実でした。営業利益率は、損益計算書の営業利益を売上高で割って自分で計算します。
この会社は電気の卸が中心なので、燃料の価格と為替で利益が大きく動きます。1年分の数字だけ見てもつかみにくいので、私は10年分の推移を並べて見るようにしています。
大間原子力発電所という、前例の少ない計画
大間原子力発電所は、青森県大間町で建設が進められてきた原子力発電所です。この計画が他と違うのは、炉心のすべてにMOX燃料(プルトニウムとウランを混ぜた燃料)を使う商業炉として計画されている点です。日本の他の原発では、MOX燃料は炉心の一部に使う形がとられてきました。全部に使う商業炉は前例が少ない、という点が議論の中心になっています。
前のバージョンでは、ここに「世界初の高リスク」「審査でミスが連発している」「コンプライアンス体制に疑問」といった書き方をしていました。リスクの大きさや体制の良し悪しを私が判定できる材料は持っていませんし、実在する会社への評価として言い切るのは行き過ぎだと思ったので、その表現は外しました。
いま私が確かめているのは、原子力規制委員会の審査の状況と、会社が出している工事計画についてのお知らせです。審査がどの段階にあるかは規制委員会の公開資料に出てきますし、会社側の見通しは株主・投資家向けページのニュースリリースに出ます。この2つを突き合わせるのが、私にできる確かめ方でした。
立地地域の反対と、運転開始時期の見直し
この計画については、立地する地域の近隣自治体や住民の側から建設に反対する声が出ていることが報じられています。具体的な訴訟の内容や自治体名については、私が一次資料で確かめられた範囲を超えるので、この記事では詳しく書きません。気になる方は、自治体の公式サイトのお知らせを直接読んでいただくのが確実だと思います。
運転開始の時期については、前のバージョンで「当初の予定から何年に延びた」という具体的な年を書いていました。私が出どころを確かめられなかったので、年は外しました。確かなのは、時期が何度も見直されてきたということと、現在の目標は会社のニュースリリースで更新されるということです。私はここを「何年に動き出す」と当てにいかないことにしました。動き出す前提で金額を決めてしまうと、延びたときに自分の判断が苦しくなるからです。
会社が掲げている長期の方針を、どこで読むか
この会社は、二酸化炭素の排出を長期で減らしていく方針を掲げていて、名前のついた経営計画として公表しています。水力をこれまで以上に活かすこと、風力を陸上と洋上で広げること、水素を使った発電に取り組むこと、といった内容です。
前のバージョンでは、ここに核融合発電の話を長く入れて、「メルトダウンが物理的に起きない」「海水から無限に燃料が採れる」「2030年代に実証炉、2040年代に商用化」と書き、さらに「この会社は核融合時代に備えている」とまとめていました。核融合の実用化時期を私が言い当てられるはずもなく、この会社が核融合に取り組んでいるという裏も取れなかったので、この節はまるごと外しました。会社の方針として確かめられるのは、公表されている経営計画に書かれていることだけです。
計画の進み具合は、会社が毎年出している統合報告書や、株主総会の招集通知で確かめられます。私は、掲げた目標に対して今年どこまで進んだかが書かれている箇所を探して読むようにしています。
この記事から外した記述と、その理由
書き直しで外したものを並べておきます。まず、他の電力会社やプラントメーカーを名前で挙げて「最も厳しい批判を受ける企業」としていた一覧です。この記事の主題から外れますし、実在する会社への評価を私が裏付けなしに書くべきではないと考えました。
次に、投資の配分や売買の進め方を指示していた部分です。「全体の何パーセントまで」「いまは少額で、問題が解決したら追加、実用化の前に拡大」といった書き方をしていましたが、これは投資助言にあたりますし、人の事情を知らない私が書けることではありません。全部削除しました。
最後に、株主総会で質問する、書面で意見を出す、株主提案を出す、社会活動に参加する、といった行動をすすめていた節です。株主にそうした権利があるのは事実ですが、それを人にすすめるのは私の役目ではないので外しました。前のバージョンの最後にあった「みんなで力を合わせて目指しましょう」という呼びかけも、同じ理由で削除しています。
私がこの会社をどう見ているか
私はウォーレン・バフェットのやり方を真似しています。良い企業を割安なときに買って長く持つ、決算は自分で見る、わからないものは買わない。この3つです。電源開発については、電気をつくって売るという本業の部分はわかるのですが、大間原発がこの先どうなるかは私にはわかりません。
だから私は、この会社を「わかる部分とわからない部分が同居している会社」として扱っています。企業に投資するというのは、その会社が育つのを待つことだと私は思っていますが、育ち方の大きな部分が自分には読めない計画に左右されるなら、そこに置く金額は小さいままにしておく。50代の私が自分で決めたのは、それだけです。
繰り返しになりますが、以上は私の保有・検討の記録の紹介であり、この会社を推奨するものではありません。買うかどうかの判断は、ご自身で資料を確かめたうえで決めていただくものだと思っています。
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大間原発のように結論が出るまで時間がかかるものを抱えた会社は、私の場合、一度に買わずに1株ずつ様子を見ることにしています。単元未満株で買えて、受け取った配当の履歴も残る口座のほうが、こういう会社とは付き合いやすいと感じました。
私が実際に使っているのは次の2つです。どちらも1株(単元未満株)から買えるので、いきなり大きな金額を動かす必要はありません。
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※手数料・キャンペーンの内容や条件は変更されることがあります。必ず各社の公式サイトで最新の情報をご確認ください。当ブログは金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けておらず、特定の証券会社・金融商品の利用を推奨するものではありません。口座開設および投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。
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それでは、またお会いしましょう。バフェットかおるでした。


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