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決算発表をはさんで株を持ち越すこと、いわゆる決算跨ぎが良くないと言われるのは、当たるか外れるかの勝負になりやすいからです。業績が良くても、市場の期待に届かなければ下がります。私は決算の前に資金を入れるのをやめて、決算を見てから、手元の資金の一部だけで買う順番に変えました。この記事では、なぜ決算跨ぎが当てにくいのか、私が一度に買わないようにしている理由、そして長く持っている会社については決算の日に何をして何をしないのかを書いています。
※本記事は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものです。筆者は金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けておらず、個別の銘柄を推奨するものではありません。記事に出てくる会社名は値動きの例として挙げたもので、保有や売買をおすすめするものではありません。投資の最終判断はご自身でお願いします。記載の数字は2026年10月時点のものです。
決算跨ぎが良くないと言われる理由を、私はこう理解している
決算跨ぎというのは、決算発表の直前に買って、発表後の値動きに期待するやり方です。良くないと言われる理由は、ひとことで言えば、当たるか外れるかの勝負になりやすいからだと私は理解しています。
理由は3つあると思っています。1つめは、業績が良くても株価が上がるとは限らないこと。2つめは、発表の直後に株価が大きく振れること。1日で1割動くことも珍しくありません。3つめは、情報の差です。市場の予想がどのあたりにあるのかを正確につかんでいる人と、そうでない人の差が、ここでいちばん出ます。
私も以前、決算の前に買って持ち越したことがあります。結果が良かったときも悪かったときもありましたが、どちらにしても自分の判断が当たったのか、たまたまだったのかが区別できませんでした。それが一番こわいと思って、やめました。
好決算でも下がる ― 株価が反応しているのは「期待との差」
決算をはさんだ値動きでいちばん納得しにくいのが、「良い決算なのに下がる」という場面です。
仕組みとしてはこうです。株価は発表された数字そのものではなく、市場が前もって期待していた水準との差に反応します。黒字か赤字かではなく、予想を超えたかどうかで動く。だから、過去最高の利益を出しても、期待がもっと上にあれば売られます。期待されていたことが実際に起きて、それ以上の材料が見えなくなったときに売られる、いわゆる材料出尽くしも同じ話です。
とくに期待が高い会社はこれが激しくなります。半導体の装置を作っている会社や、成長が続くと見られている会社では、見通しが少し弱いだけで発表の翌日に大きく下げることがあります。反対に、見通しが予想を上回ったときや、増配や自社株買いを同時に発表したときに、大きく上がることもあります。元の記事では個別の会社名と下落率や上昇率を具体的に並べていましたが、数字の出どころをたどれなかったので外しました。どちらに動くかは、起きてからしかわかりません。
短期の決算勝負は、土俵が違いすぎると私は思っている
決算発表の直後の数秒から数日を取りにいく世界には、専業で取り組んでいる人や会社がいます。市場の予想をまとめた端末を見ていて、発表文を機械が読み取って自動で売買する仕組みを持っているところもあります。
私がそこで速さを競う理由はありません。私が持っているのは、何年でも待てるという一点だけです。四半期ごとの成績を求められていないので、今日の値動きを取らなくても困りません。だったら、速さで勝たなくていい場所に立っていたいと思いました。
元の記事には、短期で売買する個人がどのくらいの割合で退場するかという数字が入っていました。出どころとして挙がっていた名前が調査機関ではなかったので、その数字は削りました。割合がどうであれ、自分が速さで勝てない場所にいることは、私には変わりません。
私は決算の前に全額を入れない
たとえば手元に100万円あるとして、気になっている会社があるとき。私はそれを一度に入れません。まず一部だけ買って、下がったら足していく形にしています。
理由は3つあります。1つめは、下がったときに買い増せば、1株あたりの買い付けの値段が下がることです。2つめは、気持ちが保てることです。全額を入れてしまうと、下がったときにできることが何もなくなって、ただ怖いだけになります。残りが手元にあれば、下がったことが次の買い物になります。3つめは、間違えたときの傷が浅いことです。10分の1だけ入れていたなら、その会社が2割下がっても、自分の資産全体では小さな話で済みます。
これは私が自分でやっていることで、何回に分けるのが正しいという話ではありません。金額も回数も、持っている資金と気持ちの持ちようで変わると思います。私の場合は、1回の買い付けで全体の1割を超えないようにしておくと、下げた日にも落ち着いて決算資料を開けるようになりました。
決算を見てから買う、という順番にしている
決算の前に買うのをやめると、順番が逆になります。発表を見て、中身を確かめてから買う。これは不確かな部分を先に消してから動く形なので、私には合っていました。
私が見るのは、売上と利益が伸びているか、本業で現金を稼げているか、自己資本の比率が落ちていないか、そして配当の方針が変わっていないかです。有価証券報告書や決算短信、それに会社四季報で確かめられます。中身が良いのに、期待に届かなかったという理由だけで売られているなら、そこは私にとって買いやすい場面になります。
この作業は地味です。発表の瞬間に売買するほうが面白く見えます。でも私は、自分が説明できる理由で買った会社しか、下げたときに持ち続けられないと思っています。
すでに長く持っている分については、決算の日に何もしない
私の資産の中心は、長く持つつもりで買った会社と、積み立てている投資信託です。この部分については、決算の前後で何もしません。
理由の1つは、長い期間の成績の大きな部分が、ごくわずかな日数の急な上昇から来ると言われているからです。決算が荒れるのを怖がって直前に売ってしまうと、その日に居合わせられません。もう1つは、積み立てている分については、下がった月は安く買えた月になるだけだからです。
私が決算の前にそわそわしなくなったのは、売る理由を先に決めたからでした。株価が下がったら売る、ではなく、前提が崩れたら売る。その前提を紙に書いてあるので、決算の日はそれを確かめるだけになりました。
それでも決算書は開く ― 私が売ることを考える3つの合図
株価は気にしませんが、決算の中身は見ます。会社の健康診断の結果だと思っているからです。長く持つつもりの会社でも、次の3つが出てきたときは、持ち続ける理由をもう一度考えます。
1つめは、前提が崩れたときです。配当を増やし続けるだろうと思って買ったのに、納得できる説明なしに減配された。これは私が買った理由そのものがなくなったということなので、いちばん重く見ます。
2つめは、稼ぎ方が痛んできたときです。売上が何期も続けて減っていて、戻る兆しが説明されていない。一時的な落ち込みと、仕組みそのものが古くなったことは、違う話です。
3つめは、数字の信頼が崩れたときです。不祥事や会計の問題が出てきたら、その先の数字を私は信じられません。数字を信じられない会社にお金を置いておくことは、私にはできません。
この3つのどれでもないなら、株価が下がっていても私は動きません。決算は答え合わせの場で、売買の合図ではない、という距離の取り方が、気持ちの面でも資産の面でも私には合っていました。
決算の日程は、自分で調べて手帳に書くだけにしている
決算シーズンには、相場全体のムードを左右するような会社の発表が続きます。モーターや工作機械、半導体の材料や検査装置といった、設備投資の動きを先に映す業種の発表は、他の会社の株価にも影響します。銀行や医薬品のように、別の要因で動く業種もあります。
元の記事には、具体的な発表日と会社名を並べた一覧表を載せていました。日程は会社の都合で変わりますし、時間がたてば古くなって役に立たなくなるので、今回は外しました。決算の日程は、各社のIRのページか証券会社の決算カレンダーで、そのときに自分で確かめるのが確実です。
私がやっているのは、自分が持っている会社と、買いたいと思っている会社の発表日だけを手帳に書いておくことです。そして当日は、値動きを追うのではなく、翌日以降に資料を開く時間を確保しておく。それだけにしています。もし自分が狙っていた会社が、中身は変わっていないのにずいぶん売られたなら、そのとき手元の資金の一部だけを出します。急がないので、見送る日のほうが多いです。
私が決算シーズンに置いている距離
私の投資はウォーレン・バフェットの真似です。良い会社を割安なときに買って長く持つ、決算は自分で見る、わからないものは買わない。決算跨ぎをやめたのも、この3つめに当てはまったからでした。発表の後に株価がどちらへ動くかは、私にはわからないことです。
わからないことに賭けるのをやめた代わりに、確かめられることを増やしました。生活に根ざした仕事をしていて、財務が崩れていなくて、配当を出し続けている会社を探す。決算の日は、その答え合わせをする。空いた時間は、資料を読むか、家族と過ごすかに使っています。私にはこのくらいの距離が、いちばん続けやすいと感じています。
決算のあとに慌てず、小さい金額だけ動かせるようにしておく【PR】
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決算を見てから少しだけ買う、という形にすると、1回あたりの金額が小さくなります。そうなると気になるのが手数料と、1株から買えるかどうかです。私がそのために使っている口座を、参考までに置いておきます。
私が実際に使っているのは次の2つです。どちらも1株(単元未満株)から買えるので、いきなり大きな金額を動かす必要はありません。
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※手数料・キャンペーンの内容や条件は変更されることがあります。必ず各社の公式サイトで最新の情報をご確認ください。当ブログは金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けておらず、特定の証券会社・金融商品の利用を推奨するものではありません。口座開設および投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。
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それでは、またお会いしましょう。バフェットかおるでした。


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