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結論から書きます。私は「お金持ちになること」ではなく「誰かに頼りきりでなくなること」を目的に投資を始めました。40代の終わりに、老後のお金の不安と、自分の暮らしを自分で決められていない感じが重なって、それならまず自分の稼ぎと、会社の配当と、二つの足を持とうと考えたのがきっかけです。以下は私がそのときに考えたことの記録で、誰かにこうしたほうがいいと伝えるものではありません。
※本記事は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものです。筆者は金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けておらず、個別の銘柄や特定の証券会社の利用を推奨するものではありません。記事中の数字は2026年10月時点のものです。
お金を「ありがとうの集まり」として見るようにした
私はお金を、誰かが「ありがとう」と思ったことの残りかすのようなものだと考えるようにしました。何かを受け取って助かったと思った人が、その分を渡す。それが積み重なってお金になっている、という見方です。
この見方にしてから、投資の対象を選ぶときの手つきが変わりました。値段が動くかどうかより、その会社がどれだけの人に「助かった」と思われているか、そしてそれが来年も続きそうかを先に考えるようになりました。企業に投資するというのは、その「ありがとう」の集まりに少しだけ混ぜてもらうことだと私は受け取っています。
私がたどり着いた道は二つだけだった
考えていくと、私にできることは二つしかありませんでした。一つは、自分が誰かに感謝される側になること。もう一つは、感謝を集めている会社に投資して、その会社から配当という形で受け取ることです。
私は長く客室乗務員の仕事をしてきました。目の前の人に「ありがとう」と言われる仕事でしたが、その範囲は私が体を動かせる範囲でしかありません。一方で、会社は私が寝ている間も世界中で誰かの役に立っています。自分の手の届く範囲と、会社の届く範囲。その二つを両方持ちたいと思ったのが、私が株を買った理由でした。
どちらか一方に偏ると私はうまくいきませんでした。投資ばかり見て自分の仕事を手抜きにした時期も、逆に働くだけで資産を作らなかった時期も、どちらも後から困りました。
長く感謝を集め続ける会社を、私はどこで見ているか
私が会社を見るときに確かめているのは三つです。どれもウォーレン・バフェットのやり方を真似しているつもりのものです。
一つ目は、その会社が売っているものに本当に値段をつける価値があるのか。私は有価証券報告書の事業の内容と、セグメント別の売上の欄を開いて、何でいくら稼いでいるのかを確かめます。昔からこれを作ってきたから来年も作る、という説明しか見つからない会社は、私は怖くて買えません。
二つ目は、その事業が戻りようのない大きな流れに乗っているか。人が増える、歳を取る、都市に集まる、といった流れです。ただ、以前この記事に書いていた世界人口の見通しの数字は、出どころを自分で確かめられませんでしたので外しました。流れの向きだけを見て、何年に何人という数字は使わないことにしました。
三つ目は、競争にさらされていないか。どれだけ良いものでも、同じものを安く作る会社が隣にいれば利益は薄くなっていきます。私はコカ・コーラを見ていて、これに勝つつもりで出てきた炭酸飲料を思い出せませんでした。そういう会社は、私が何もしなくても事業のほうが育ってくれます。
自分という資産を、50代で見直したこと
私は50代です。自分への投資というと若い人の話のように聞こえますが、人生が長くなった分、50代や60代で身につけたことがその後の何十年かを支えてくれる可能性はまだ残っていると私は思っています。
私が自分に足したのは、決算書を読めるようになることと、文章を書くことでした。どちらも元手がほとんどかからないのに、やめない限り積み上がっていきます。興味が出たらとりあえず手を出してみる、というだけのことですが、私にはそれが一番効きました。
なお、以前この記事には、自分への投資が一番確実にもうかる、という書き方をしていました。確実と言えるものではありませんので、その一文は外しました。
「自立」をお金の額で測らないようにした
いくらあれば自立できるのか、という問いを私はずっと持っていました。けれども、お金があれば自立できるという言い方は、裏返すとお金がなければ自立できないという話にもなります。それは私にはあまり気持ちのいい考えではありませんでした。
そこで私は、金額ではなく「自分で決められることがどれだけあるか」で見るようにしました。今日の予定を自分で決められるか、嫌な仕事を断れるか、住む場所を選べるか。配当金が増えると、この決められることが少しずつ増えていきます。私が数えているのは、だから残高ではなく、入ってきた配当の記録のほうです。
この記事から外した部分と、その理由
もともとこの記事は、ある運用会社の方のお話と、別の方の本の内容を下敷きにして書いていました。引用の形で何カ所も他の方の言葉をそのまま載せていましたし、その方が運用している金額も書いていました。金額は私が確かめられませんでしたし、他の方の言葉で記事を組み立てるのは私の記録として書く形ではないと思いましたので、引用はすべて外して自分の言葉に書き直しました。
ウォーレン・バフェットの名前をつけた理論のような呼び方をしていた部分も、そういう名前の理論を確かめられなかったので外しました。特定の家電メーカーを引き合いに出して他社が安く売られるという書き方をしていた部分も、私が裏を取れない話でしたので削りました。本やレンタルサーバーの宣伝が本文の途中にはさまっていて表示も崩れていましたので、そこも取り除いています。
最後に、自分のことを稼げていない悪い例だと書いていた部分も消しました。読み返して、自分を下げることで話を進めるのは誰の役にも立たないと思ったからです。
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私が自立の目安にしているのは残高ではなく、年にいくら配当が入ったかです。入金の記録が後から見返せる形で残っていないとこの数え方ができないので、私は配当の履歴がそのまま残る口座を使っています。
私が実際に使っているのは次の2つです。どちらも1株(単元未満株)から買えるので、いきなり大きな金額を動かす必要はありません。
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それでは、またお会いしましょう。バフェットかおるでした。


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