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結論を先に書きます。株価が2倍になっても、会社が「増やす」と決めない限り、受け取る配当金は1円も増えません。配当金は「持っている株数 × 1株あたりの配当」で決まるからです。株価の上がり下がりと、配当が増えるかどうかは、別の話です。私はここを取り違えていた時期があり、ライブで指摘をいただいて考え直しました。
私は金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けていません。この記事は私が自分の理解を整理したもので、投資の助言ではありません。数字は説明のための例で、2026年2月時点の考え方をもとにしています。
配当金は、持っている株数で決まります
会社が「1株につき10円を配ります」と決めたとき、100株持っている人が受け取るのは1,000円です。この計算に、今の株価は出てきません。株価が500円でも1,000円でも、1株につき10円という約束は変わりません。
私はこれを、買った枚数で決まる回数券のようなものだと考えています。何枚持っているかだけが、受け取る金額を決めます。
株価が2倍になると、利回りは半分に見えます
数字で置いてみます。株価10,000円のときに1株あたり400円の配当が出ていれば、利回りは4パーセントです。
この会社の株価が20,000円に上がって、配当が400円のままだとどうなるか。利回りは2パーセントになります。割る数(株価)が大きくなったのに、割られる数(配当)が変わらないからです。
ここで大事なのは、2パーセントになったのは「これから20,000円で買う人の利回り」だということです。10,000円で買った私の受け取る金額は400円のまま、自分が払った金額に対しては4パーセントのままです。表に出ている利回りが下がっても、先に買っていた人の配当が減ったわけではありません。
株価が動く理由と、配当が増える理由は別です
株価は、これから伸びそうだという期待や、買いたい人の多さで動きます。人気投票に近いものだと私は思っています。
配当が増えるのは、会社が実際に利益を出して、その中から配る分を増やすと決めたときです。こちらは実績の話です。
だから「人気だけが先に上がって、配当が追いついていない」という状態はよく起きます。逆に、きちんと育っている会社は、株価が上がるのと同じ時期に配当も増やしてくれることがあります。400円から800円に増やしてくれれば、株価が2倍になっても利回りは4パーセントのまま、ということになります。私が探しているのはこちらの形です。
配当性向は、稼いだ利益のうち何割を配ったか
配当性向は、会社が稼いだ利益に対して、どれだけを株主に配ったかの割合です。1,000円稼いで300円を配れば30パーセント、900円を配れば90パーセントです。
90パーセントは気前よく見えますが、手元に残るお金が少ないので、翌年に業績が落ちたときに配る余力が残りません。30パーセントなら今の配当は小さくても、残したお金で事業を育てて、あとから配当を増やしてくれるかもしれません。
私は配当性向を「高いほど良い」とは見ていません。無理をして配っていないかを確かめるための目安として見ています。
配当も利回りも、変わります
会社の利益が減れば配当は減ります。減配といいます。株価は毎日動くので、計算上の利回りも毎日変わります。どちらも固定ではありません。
だから私は、景気が悪い年でも配当を続けられてきたかどうかを、決算を自分で開いて確かめるようにしています。ウォーレン・バフェットのやり方を真似して、良い会社を割安なときに買って長く持つ、わからないものは買わない。そのためには、利回りの数字より前に、会社の中身を見る必要がありました。
「もう元本は回収した」という言い方について
長く持っていると、受け取った配当の合計が、最初に出したお金を超えることがあります。そうなると、手元に残っている株は、自分の財布から見れば回収済みという見方ができます。
ただ、これは「もう損をしない」という意味ではありません。株価は下がりますし、配当も減ることがあります。計算のうえでの見方であって、無敵になるわけではない、というところは正直に書いておきます。元の原稿では特定の会社名を挙げて「完全勝利」と書いていましたが、個別の会社をすすめる形になるため、会社名と煽った表現は外しました。
この記事から外したもの
元の原稿は、同じ説明をたとえを変えて3回くりかえす形になっていました。読みにくかったので、1本に整理しました。
夜のお店にたとえた説明も外しました。わかりやすさを狙ったものでしたが、たとえの中で株主と会社の役がすり替わっていて、かえって混乱させる作りになっていました。読んでくださる方に失礼な書き方でもありました。
ライブでいただいたコメントを指摘として一つずつ貼り付けていた部分も、お名前が出る形だったので整理しました。教えてくださった方には感謝しています。
私がこの話から持ち帰ったこと
利回りは「今これから買う人の効率」を見る数字で、配当金は「会社が実際に稼いだ分の分け前」です。この二つを混ぜると、持っている株の判断までおかしくなります。私は数字を見るとき、まず自分が払った金額に対していくら入ってくるのかを確かめることにしました。
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自分の口座の画面には、取得単価と受け取った配当の履歴が残ります。表に出ている利回りに振り回されそうなとき、私はそこを開いて「自分はいくらで買って、いくら受け取ってきたのか」を確かめています。
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それでは、またお会いしましょう。バフェットかおるでした。


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