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この記事は、2025年4月5日に書いたものです。2025年3月末の日本株・米国株・債券の数字を並べて、私がそれをどう読んだかを記録しました。結論から書きます。2025年3月末の日経平均株価は35,617円で、前の月より1,537円下がっていました。それでも私は売らず、持っている会社をそのまま持ち続けました。会社の利益と配当は出ているのに株価だけが下がっている、と私は見ていたからです。以下に出てくる数字はすべて2025年3月末から4月初めの時点のもので、今の数字ではありません。なお、これは私の保有状況と私の考えの紹介であり、特定の会社や商品を推奨するものではありません。
筆者は金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けておらず、個別の銘柄や特定の金融商品、特定の証券会社の利用を推奨するものではありません。以下は私自身の考えと、私が実際にどう決めたかの記録です。本記事は2026年10月時点のものです。数字や制度は変わりますので、投資のご判断はご自身の責任でお願いいたします。
この記事は2025年4月時点の記録です
もとのタイトルには「2025年最新」と入れていましたが、今読むとこれは誤解を招く言い方でした。書いたのは2025年4月初めで、もう1年半前の話です。ですのでタイトルを直して、何月時点の数字なのかを先に分かるようにしました。
数字は古くなります。ただ、古い数字には別の使い方があります。「あのときこう見えていて、こう決めた。結果はこうだった」という形で残しておくと、次に相場が荒れたときの手がかりになります。この記事はそのつもりで残しています。
2025年3月末の日本株の数字
まず、当時メモしていた数字を表にしておきます。くり返しますが、2025年3月末時点のものです。
| 項目 | 2025年3月末の数値(前月比) |
|---|---|
| 日経平均株価 | 35,617円(-1,537円) |
| 日経平均のPER(株価収益率) | 14.63倍 |
| 日経平均のPBR(株価純資産倍率) | 1.34倍 |
| 日経高配当株50指数の利回り | 4.23%(-0.04%) |
| 為替(ドル円) | 1ドル149.95円 |
日本と米国の高配当株の指数の動きは、その月だけを見ると日本が1.0%ほどのプラス、米国が3.8%ほどのマイナスでした。日本株は少し上がり、米国株は下がった、という1か月だったことになります。
私がこの表で一番見ていたのはPERです。14倍台というのは、私が投資を始めてから見てきた日本株の水準としては、高くないほうでした。利益に対して株価が安い状態だ、という読み方をしていました。
配当利回りが高い会社はどれくらいあったか
当時、配当利回りが3.75%以上の会社の数を数えていました。全体で860社、前の月より5社減っています。市場ごとの内訳は、プライム市場が478社(2社減)、スタンダード市場が355社(5社減)、グロース市場が27社(2社増)でした。
なぜ3.75%という数字で区切っていたかというと、配当金には約20%の税金がかかるためです。3.75%の配当金から税金を引くと、手取りでちょうど3%あたりになります。私は手取りで3%を目安にしていたので、税引き前では3.75%以上を探していました。
この数の増え減りは、私にとっては相場の温度計のようなものです。高い利回りの会社が増えているときは株価が下がっているとき、減っているときは株価が上がっているときです。2025年3月は5社減っていたので、まだ全体が下がりきってはいなかったと読んでいました。
会社の利益と配当について、確かめられたことと確かめられなかったこと
当時のメモには「2025年3月期の純利益の予想は約50兆円で前の年より6%増え、配当の総額も約18兆円で4年連続の過去最高」と書いてありました。今回あらためて出どころをたどろうとしたのですが、私の手元ではこの2つの数字の出どころを確かめられませんでした。ですので、この数字は参考程度に読んでいただければと思います。
かわりに、確かめられた話を書きます。2026年2月時点の報道では、上場企業の2026年3月期の純利益が過去最高の54兆円程度になる見通しだと伝えられていました。けん引しているのはAI関連と銀行だとされています。つまり、2025年4月に私が「会社は利益を出しているのに株価だけが下がっている」と見ていた部分については、その後の利益の推移を見るかぎり、見方としては外していなかったようです。
ただ、これは全体の話です。私が持っている1社1社の利益がどうなるかは、全体の数字では分かりません。だから私は、四半期ごとに自分の持っている会社の決算を自分で見るようにしています。会社が出している決算の資料と、無料で見られる業績のまとめサイトを使えば、50代の私でも売上と利益と配当の推移は追えます。
当時、米国株をどう見ていたか
2025年3月から4月にかけて米国株が下がった理由は、関税の話だけではないと私は見ていました。その前からすでに株価が高くなっていたことと、AI関連への期待がいったん落ち着いたタイミングが重なっていた、という読み方です。
景気は上がったり下がったりします。下がる時期が来るのは、私にとっては想定の中の出来事です。問題は、下がったときに自分が何をするかだけでした。
私の米国株との付き合い方は単純です。世界中の会社に広く分散した投資信託を、毎月同じ金額で買い続けるだけです。相場が下がった月は同じ金額でより多くの口数が買えますので、私は積立の設定を変えませんでした。これは私のやり方で、どなたにも合うものではないと思います。
債券が持っている役割
2025年3月から4月の相場で、私が意外に思ったことが1つあります。株が下がった局面で、米国の国債は下がらず、むしろ値段が上がっていました。
債券は、お金を貸して利息を受け取る仕組みです。会社の利益が増えても利息は増えませんが、会社の利益が減っても約束どおり利息が払われます。株とは値段の動く理由が違うので、同じ時期に同じ方向へ動かないことがあります。株が下がったときに全体の目減りを小さくしてくれるのは、この違いのおかげです。
ただ、債券も値段は動きます。金利が上がれば、すでに発行されている債券の値段は下がります。「安全だから減らない」ではなく「株とは別の理由で動く」というのが、私の理解です。私自身は資産の中心を日本の高配当株に置いていて、債券は値動きをなだらかにするための脇役として少しだけ持っています。
当時、気になっていた業種
当時のメモには、気になっていた業種として銀行と食品を書いていました。具体的には、メガバンクが売られすぎて割安に見えたら買いたい、相場全体が大きく下がったら製粉のような食品の会社も見てみたい、という程度のメモです。
ここは誤解のないように書いておきます。これは「この会社を買うとよい」という話ではありません。私がどういう順番で考えていたか、という記録です。私が業種を見るときの基準は2つだけでした。1つは、生活に必要なものを扱っているか。もう1つは、不景気のときにも売上が急に消えない商売かどうかです。
そして、業種が良さそうでも、会社の決算を見て納得できなければ買いません。私にはウォーレン・バフェットのような目利きはありませんので、自分で読んで分かる商売だけを買う、と決めています。分からない会社は、安く見えても手を出しません。
円高と株安が重なった年に、私が分散をどう決めたか
2025年の前半は、円高と株安が同じ時期に来ました。外貨建ての資産を持っている人にとっては、株価の下落と為替の目減りが重なる形です。私の口座でもそうなりました。
そこで私が決めたのは、次の2つの軸で半分ずつにしておく、という単純なものです。1つめの軸は、円で持つ資産と外貨で持つ資産。2つめの軸は、値上がりを待つ資産(広く分散した投資信託)と、毎年お金が入ってくる資産(高配当株や債券)です。
きっちり半分にはできていません。私は日本の高配当株のほうが多いです。それでも「どちらかに全部寄せない」と決めておくだけで、片方が悪いときに全体が止まらなくなりました。
私がこの形にしたのは、利益を最大にしたかったからではありません。毎月配当や利息が入ってくる部分があると、相場が下がった月でも売らずに済むからです。私にとっての分散は、心を落ち着かせるための仕組みでした。
その後どうなったか|2026年10月時点の追記
ここからは追記です。2025年4月の見方の答え合わせになります。
相場のほうは戻りました。2025年4月7日に日経平均株価が3万1,136円まで下げたあと、4月9日にアメリカが相互関税の上乗せ分を90日間停止すると表明し、株価は急に反発しました。2025年7月には日本との合意が発表され、報じられた関税の税率は15%でした。日経平均株価は2025年のうちに過去の最高値を更新し、2025年11月には5万円台で売買される日もありました。
会社の利益も伸びました。先に書いたとおり、2026年3月期の上場企業の純利益は過去最高になる見通しだと2026年2月に報じられています。
では私の読みが正しかったのかというと、そこは割り引いて考えています。私が当時書いていたのは「業績が落ちていないのに株価だけが下がっているならチャンス」という話で、これは結果としては合っていました。ただ、1か月で戻るか3年かかるかは、当時の私にはまったく分かりませんでした。実際に戻ったのが早かったのは、運の部分が大きいと思っています。
そして、今の数字はこの記事に書いた2025年3月末とは別物です。株価が上がればPERも上がり、配当利回りは下がります。高配当株を探すときの前提が変わっているということですので、今の数字はご自身で確かめていただくほうが確かです。
数字を自分で確かめるために、私がしている手順
最後に、私が毎月やっていることを書いておきます。難しいことはしていません。
1つめ。月末に日経平均株価のPERとPBRを書き写します。証券取引所が毎月出している統計で見られます。これを続けると、今が高いのか安いのかを人の意見ではなく自分の記録で判断できるようになります。
2つめ。持っている会社の配当金の入金を記録します。私は表計算のシートに入れています。評価額は毎日動きますが、入ってきた配当金は動きません。この数字が増えていれば、私の資産づくりは進んでいると考えることにしました。
3つめ。決算が出たら、売上と利益と配当の3つだけを見ます。全部を理解しようとすると続かなかったので、3つに絞りました。この3つが前の年より伸びていれば、私はその会社を持ち続けます。
この3つを2年続けたころから、相場のニュースで慌てることが減りました。自分の手元に記録があると、他の人の見通しを探さなくてよくなるからだと思います。
ここまでが本文です。もう一度書いておきます。この記事に出てくる会社や業種は、私が当時どう考えていたかの紹介であり、推奨ではありません。数字は2025年3月末から4月初めの時点のもので、追記部分は2026年10月時点で確認できた範囲です。これから先のことは私にも分かりませんので、ご判断はご自身でお願いいたします。
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