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インフレが現実のものになってきた中で、日本の会社に投資しながらどう過ごすかを考えました。私の結論は、相場の先を当てにいくのをやめる、というものでした。この記事はもともと、聞きかじった見立てをそのまま並べた内容になっていたので、確かめられないところを落として、自分が決めたことだけを残す形に書き直しています。
※本記事は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものです。筆者は金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けておらず、個別の銘柄や特定の証券会社の利用を推奨するものではありません。記事中の内容は2025年7月時点で私が考えていたことで、物価や金利の状況はその後変わります。
インフレが続くときに、私が会社を持ち続けている理由
物価が上がると、持っている現金で買えるものが少しずつ減っていきます。これは私が実際に買い物をしていて感じることで、どこかの予測を借りてこなくてもわかる話です。一方で、会社は値段が上がった分を売る値段に乗せていける場合があります。だから私は、現金だけで持っているよりは、値上げができる会社を持っているほうが自分には合っていると考えて、企業に投資する形を続けています。
ただし、どの会社でも値上げができるわけではありません。値上げしたら客が離れてしまう商売もあります。私が決算を見るときに気にしているのは、売上が増えたとき、それが数量のせいか値段のせいかが書かれているかどうかです。決算説明資料には、たいていその内訳が出ています。そこを読むようにしました。
「日経平均がいくらになる」という話を、この記事から外しました
前のバージョンには、「財政規律が緩んで物価が上がる可能性が高い」「少なくとも額面としての株式市場は上がり続ける」「日経平均が5万円、10万円となる未来も夢ではない」といった書き方が並んでいました。これは全部削除しました。
理由は単純で、私にはそれがわからないからです。わからないことを「可能性が高い」と書いてしまうと、読んでくださった方がその前提でお金を動かすかもしれません。それは私が引き受けられる責任ではありません。もとの記事は見出し自体が「上がり続ける」という断定になっていたので、見出しごと書き替えました。
そのかわりに書けることがあるとすれば、指数の水準を当てなくても続けられるやり方を自分で用意しておく、ということだと思います。私の場合は、受け取った配当を記録して、その合計が去年より増えているかだけを見ています。これは予想ではなく、すでに起きたことの記録なので、私にも確かめられます。
「個人投資家が賢くなった」という話を、どう受け取ったか
前のバージョンでは、長く市場にいる投資家の平均的な水準が信じられないほど上がっている、だから隠れた成長株を探すような勝ち方は通用しなくなった、と書いていました。これは私がどこかで聞いた話をそのまま書いたもので、出どころを示せません。誰がどう測った水準なのかもわからないので、断定していた部分は外しました。
ただ、同じ流れの中にあった「自分だけに見えている超過収益などない」という言葉は、自分の戒めとして残しておきたいと思いました。私は何度も、自分だけが気づいた掘り出し物だと思って買い、あとで自分の勘違いだったと気づきました。安い値段がついているときは、たいてい他の人が知っていて私が知らない事情がある。それを前提にするようになってから、わからない会社を買わなくなりました。
10倍になる株を探すやり方を、私が選ばない理由
スマートフォンが広がっていった時期に、小さな会社が一気に大きくなる例がたくさんあったのは、私も見ていました。前のバージョンは、そういう時代は終わった、と言い切っていました。終わったかどうかを私が判定できるわけではないので、その断定は外しています。
私がそのやり方を選ばない理由は、時代の話ではなく自分の話です。10倍になる会社を当てるには、その会社の商売がこれから何倍に広がるかを読む必要があります。私にはそれが読めません。わからないものは買わない、というのがウォーレン・バフェットのやり方から私が一番強く受け取ったことなので、読めない部分に賭けるのはやめました。
そのかわり、すでに利益を出していて、配当を長く続けてきた会社を、割安だと思えるときに買って持つ形にしています。地味なやり方ですが、50代の私にはこちらのほうが続けられると感じています。
SBIホールディングスについて書いていたことを、削除しました
前のバージョンには、SBIホールディングスの事業価値を足し合わせると適正な時価総額はもっと高いはずだ、傘下の銀行には1兆円弱の価値があって然るべきだ、配当利回りは5パーセントで成長するバリュー株として魅力的だ、という内容が書かれていました。この節はまるごと削除しました。
削除した理由を書いておきます。まず、企業価値の試算と配当利回りの数字について、私が自分で確かめられる出どころがありませんでした。次に、ある会社の株価が本来はもっと高いはずだという書き方は、買うことをすすめているのと変わりません。私は投資助言・代理業の登録を受けていないので、書いてはいけないことでした。
さらに、この節には実在する経営者について、高齢であることや引退の可能性、それが株価に織り込まれているという見立て、ご家族の健康に関する話まで書かれていました。ご本人が公にしていることであっても、私が裏も取らずに、その人がいなくなったら株価が上がるかもしれない、という形で書いてよい話ではありません。読み返して恥ずかしくなったので、全部消しました。
会社としてのSBIホールディングスを調べたい場合は、決算短信と有価証券報告書のセグメント情報、それと統合報告書を読むのが確実です。私はそう考えています。
相場と、私の付き合い方
前のバージョンの最後は、相場の変動を予測してうまく立ち回る技術を磨く必要がある、という結びでした。これも私の考えと合わないので書き替えました。予測して立ち回るのは、私には無理だったからです。
いま私がやっているのは、相場が荒れている時期に自分が何を見るかを、あらかじめ決めておくことです。株価ではなく、持っている会社の決算と配当の発表を見る。それ以外の日は、数字を見る回数を減らす。インフレの話も、金利の話も、私の手では動かせません。動かせるのは、自分がいくらをどこに置いておくかと、慌てて売らないという決め方だけです。
私は、買ったら売らないと決めました。配当金を信じて持ち続ける、というやり方です。これが誰にでも合うとは思いませんし、すすめるつもりもありません。ただ、自分がどう決めたかは書き残しておきたいと思いました。
インフレの時代に、動かす金額と配当の記録を決めておく【PR】
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先を当てにいかないと決めてから、私に残った仕事は「一度に動かす金額を小さくしておくこと」と「受け取った配当を自分の側で記録しておくこと」の2つになりました。私がその2つのためにふだん使っているのが、次の口座です。
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