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私が高配当株を選ぶときの手順は、証券会社のスクリーニングで候補を絞り、そのあとで決算を自分の目で確かめる、という二段構えです。スクリーニングだけでは配当を続けられる会社かどうかはわかりません。ここでは私が使っている条件と、決算のどこを見ているかを、順番どおりに書きます。1株から買える仕組みがあるので、少額で確かめながら進められます。以下は私自身の進め方の紹介で、特定の会社や商品を推奨するものではありません。
※本記事は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものです。筆者は金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けておらず、個別の銘柄を推奨するものではありません。スクリーニングの条件や各ETFの構成・利回りは時点によって変わります。記載の内容は2025年6月時点の私の運用を記録したもので、記事そのものは2026年10月に読み返して書き直しました。手数料や取扱いの条件は各証券会社の公式サイトでご確認ください。
私のポートフォリオは「自分で作る高配当株ファンド」
2025年6月の時点で、私は73社の株を少しずつ持っていました。1社あたりの金額は小さく、数を増やすことで偏りを減らしています。
並べるときに気をつけているのは、景気の波で業績が大きく動く会社と、景気に関係なく需要がある会社の割合です。前者ばかりになると、景気が悪くなったときに全部まとめて下がります。客室乗務員をしていたころ、乱気流に入る前に機内のバランスを整えていたのと同じようなもので、荒れてから動かすのでは間に合いません。
投資信託を買えば他人が作ったファンドを持てますが、私は自分で作るほうを選びました。中に何が入っているかを自分で説明できる状態にしておきたかったからです。
1株から買えるので、入口は小さくできる
日本株は100株単位が原則ですが、いまは単元未満株として1株から買える証券会社があります。私が始めたころにはこれがありませんでした。
私の最初の一歩は、米国の債券ETFであるAGGを1口買ったことでした。1口107ドル、当時の為替で日本円にして1万2千円ほど。初めて入った分配金は税引き後で250円ほどだったと記憶しています。AGGは高配当株のETFではなく、米国の債券に幅広く分散するETFです。以前の記事では「アメリカの国債である高配当ETF」と書いていましたが、これは私の間違いでした。訂正しておきます。
画面の前でボタンを押すときは、初めてのフライトの前と同じくらい緊張しました。それでも250円が入ってきたときに、仕組みが本当に動いていることがわかりました。
単元未満株には気をつける点もあります。
- 取り扱っている証券会社を選ぶ必要がある
- 手数料がかかる場合がある
- 指値注文ができないことが多く、成行での注文になる
- 注文した時点では値段が決まらず、その日の決まった時刻の価格で約定することが多い
細かい条件は証券会社ごとに違いますし、変わることもあるので、使う前にその会社の説明を読んでいます。それでも、少額から分けて買えるというのは私には大きな利点でした。私は30社くらいに分けることを最初の目標にしましたが、いきなり30社は無理なので、1社ずつゆっくり増やしていきました。
スクリーニングで使っている6つの条件
私はSBI証券の銘柄スクリーニングで候補を絞っています。使っている条件はこれです。
- 配当利回り:3%以上
- ROE:8%以上
- 自己資本比率:50%以上
- 流動比率:200%以上(1年以内に返す負債に対して、2倍の現金等の資産があるという意味です)
- 売上高変化率(5年前との比較):0%以上
- 営業利益率:10%以上
この条件はかなり厳しめなので、残る会社は多くありません。何社残るかはその時の相場によって変わるので、具体的な件数は書かないことにしました。以前の記事にはここに件数を入れる予定の空欄がそのまま残っていました。
条件を厳しくしているのは、利回りの高さだけで引っかかる会社を外したいからです。配当利回りは株価が下がれば自動的に上がります。業績が崩れて株価が下がった会社は、スクリーニングの上のほうに出てきます。だから財務の条件を一緒に入れています。
決算で確かめている5つのこと
候補が出たら、IRバンクのようなサイトで過去の数字を並べて見ます。見るのはこの5つです。
- 売上高の推移。右肩上がりが理想で、少なくとも横ばいを保っているか
- 営業利益率。高い水準を続けられているか
- ROE。一年だけ良いのではなく、続いているか
- EPS(1株あたり利益)。配当のもとになる数字なので、増えてきているか
- 営業キャッシュフロー。毎年プラスを保っているか
このなかで私がいちばん重く見ているのは営業キャッシュフローです。利益は会計の処理で動きますが、実際に入ってきた現金は動かしにくい数字だからです。営業キャッシュフローがマイナスになる年が何度もある会社は、私は長く持つ対象から外しています。配当は現金で払うものなので、現金が入ってきていない会社が配当を続けるのは無理があると考えています。
配当方針を会社の言葉で確かめる
数字を見たあとは、会社が配当についてどう言っているかを確かめます。決算資料や中期の経営計画に書かれていることが多く、企業情報をまとめたサイトでも確認できます。私はバフェット・コードという無料のサイトを使っています。
私が安心して読める書き方はこのあたりです。
- 安定した配当を続ける、と書いてある
- 累進配当(減らさず、できれば増やしていく)を目指す、と書いてある
- 業績に連動させる、と方針が具体的に書いてある
方針が書いてあると、来年の配当をある程度は見当づけられます。逆に、方針が書かれていない会社は、良い年には多く出すけれど悪い年には止めるかもしれない、と考えて持ち方を小さくしています。
あわせてセグメント情報も見ます。売上が特定の取引先や特定の地域に偏っていないかを確かめたいからです。一社の都合でその会社の売上が半分になることがあるなら、それは私にとっては配当のリスクです。
同業と並べて、業界のなかの位置を見る
最後に同じ業界の会社と並べます。売上の大きさ、利益率、自己資本比率、ROEを横に並べるだけです。
これをやると、数字が良く見えた会社が実は業界全体が好調なだけだった、ということがわかることがあります。業界のなかで財務が厚いほうにいる会社を選ぶようにしています。
私が持っている米国ETFと、持っている理由
日本の個別の会社を自分で選ぶのが大変なときは、米国のETFも使っています。私が持っているのは次の3つです。構成銘柄数も分配金の利回りも時点によって変わるので、ここでは性格だけ書きます。
- HDV:米国の財務が比較的しっかりした会社を集めたETFで、70社台の構成です。エネルギーやヘルスケアなど、景気に左右されにくい業種が多めです。
- SPYD:S&P500のなかで配当利回りの高い80社を同じ比率で持つETFです。不動産や金融の割合が大きくなりやすく、景気の影響を受けやすい性格があります。
- VT:全世界の株に幅広く分散するETFです。分散という点では一番広いかわりに、分配金の利回りは高配当のETFより低めです。
私はHDVとSPYDをだいたい同じ金額で持つことで、業種の偏りを打ち消すようにしています。VTは、インデックス投資で持っていた米国株の指数と全世界株で何が違うのかを自分で見たくて買いました。結果としては値動きがよく似ていて、この期間は米国株の指数のほうが強かった、という確かめ方の記録になっています。
ETFの名前を出しましたが、どれも私が持っているものの紹介で、おすすめとして挙げているわけではありません。それぞれの中身や費用は、運用会社の説明を読んで確かめてください。
買う時期は決めずに、下がったときに足す
ETFを買い足すタイミングは、自分で買った値段から2割下がったら足す、というルールにしていました。ただ、2割下がるような場面はそうそう来ません。結局は、下がったときに少し足す、を繰り返しています。
相場の底を当てるのは私には無理なので、当てなくても困らない形にしているということです。値段が来ていないときに無理に買わないのは、個別の会社でも同じです。
手順をまとめると、こうなります
- 証券会社のスクリーニングで、利回りと財務の条件を同時にかけて候補を絞る
- 決算の過去数年を並べて、売上・利益率・ROE・EPS・営業キャッシュフローを見る
- 配当方針が会社の言葉で書かれているかを確かめる
- 同業と並べて、業界のなかの位置を見る
- 値段が来たら、1株から少しずつ買う
手間はかかりますが、私はこの手間が必要だと思っています。調べずに買ったものは、下がったときに持ち続ける理由が自分のなかにありません。運に任せるのは投資ではなく賭けだと、私は考えています。
私がこの手順を続けている理由
私は40代の終わりに体を壊して、それまでの働き方ができなくなりました。正社員として働くのは難しいとわかったあと、少し働きながら、自分の資産にも働いてもらう形にしました。
いま50代になって、配当金は生活を支える柱のひとつになっています。金額が大きいわけではありませんが、毎年入ってくるものがあるというだけで、気持ちの持ち方が変わりました。これは誰にでも当てはまる話ではないと思います。ただ、私の場合はこうだった、ということは書いておきたいと思いました。
良い会社を割安なときに買って長く持つ。わからないものは買わない。決算は自分で見る。ウォーレン・バフェットのやり方を真似しているつもりでやっているのは、この三つです。
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この記事に書いたスクリーニングと、1株からの買い付けを、私はひとつの口座のなかでやっています。条件を試して、気になった会社を1株だけ買ってみる、という進め方だと、確かめながら覚えられました。
私が実際に使っているのは次の2つです。どちらも1株(単元未満株)から買えるので、いきなり大きな金額を動かす必要はありません。
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※手数料・キャンペーンの内容や条件は変更されることがあります。必ず各社の公式サイトで最新の情報をご確認ください。当ブログは金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けておらず、特定の証券会社・金融商品の利用を推奨するものではありません。口座開設および投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。
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それでは、またお会いしましょう。バフェットかおるでした。


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