みなさん、こんばんは。バフェットかおるです。
7月17日金曜日、日経平均株価は 前日比2694円安、率にして4.03%の大幅下落。終値は6万4141円。この下げ幅、なんと 歴代5位 の大きさです。一時は4100円を超える下落となる場面もありました。
スマホの証券アプリを開いて、真っ赤な画面に心臓がドキッとした方、多いんじゃないでしょうか。私のポートフォリオも、もちろん真っ赤です。
でも今日、私がお伝えしたいことはひとつだけ。
「売るな。持ち続けろ」
なぜそう言い切れるのか。まず「なぜ下がったのか」を小学6年生でもわかるように解説して、そのあと200年分のデータでお話しします。
第1部:なぜ下がったのか(報道ベースの整理)
日経新聞・読売新聞・Bloomberg・共同通信などの報道を整理すると、今回の急落の理由は大きく5つです。
- ① 米国のAI株が売られた グーグルの親会社アルファベットで「最新AIモデルの開発に遅れ」と報じられ、前日の米市場でAI関連株が軒並み下落。この流れが東京市場に波及しました。
- ② 中国の新しいAIが登場し「AIバブル崩壊」への警戒が広がった 中国のAI企業「月之暗面(ムーンショットAI)」が高性能モデルを発表。「アメリカのAIに巨額のお金をかける意味はあるのか?」という疑念が広がり、今年1月の「DeepSeekショック」の再来を警戒する声が出ました。
- ③ 半導体株が全面安 AIを支える半導体関連──東京エレクトロン、アドバンテストなどが軒並み下落。キオクシアはストップ安。米フィラデルフィア半導体指数(SOX)は最高値から約20%下落しました。
- ④ 中東情勢の緊迫(米・イランの応酬) 攻撃の応酬が伝えられ、原油価格は4月以来の大幅高。地政学リスクを嫌った「リスクオフ」の売りが重なりました。
- ⑤ 3連休前の「手じまい売り」と先物売り 日本は3連休。海外投資家が休み前にリスクを減らす先物売りを出し、オプション市場の損失回避目的の売りも下げを加速させたと日経新聞は分析しています。
- (補足)そもそも高値警戒感があった 日経平均は7万円をうかがう歴史的高値圏。「上がりすぎていた分の調整」という側面もあります。一方で、25日移動平均からの下方乖離率が7%に達し「売られすぎ」のサインが出ているという指摘もあります。
第2部:「今回の下落」
学校の文化祭で、あるクラスのクレープ屋さんに「あそこのかき氷は世界一おいしいらしい!」といううわさが広まりました。まだ食べてもいない人まで行列に並び、「整理券」が高値で取引されるほどの大人気に。これが、この2年間の AIブーム です。
ところがある日、2つのニュースが流れます。
ひとつ、「あのかき氷の、新メニューの開発が遅れているらしいよ」(=アルファベットのAI開発遅延報道)。
もうひとつ、「隣の中学の文化祭に、同じくらいおいしくて値段が半分のかき氷が出たらしいよ」(=中国ムーンショットAIの高性能モデル)。
すると、行列に並んでいた人たちが「え、この整理券、そんなに価値ないかも…」と一斉に手放し始めた。整理券の値段は急落。──これが今回起きたことです。
大事なのはここです。かき氷そのものがまずくなったわけではないんです。AIも半導体も、技術が消えたわけでも、需要がなくなったわけでもない。「期待で上がりすぎた値段」が、現実に引き戻されただけ。株式市場では、これが何十年も昔から繰り返されてきました。
第3部:200年のデータが教えてくれること(ジェレミー・シーゲルのグラフ)
ここで、ペンシルベニア大学ウォートン校のジェレミー・シーゲル教授の有名なグラフをご覧ください。
【スライド表示:シーゲル「主要な資産クラスの累積価値」グラフ】
1801年に たった1ドル を株式に投資していたら、2021年には 約5400万ドル になっています。長期国債は約5万ドル、金(ゴールド)は約94ドル、現金はインフレで価値が目減りするだけ。200年という長い目で見れば、株式が最も高いリターンだったことが一目でわかります。
「でも、途中で暴落したら終わりじゃないの?」──そう思いますよね。次のグラフを見てください。
【スライド表示:過去97年の市場暴落チャート】
- 1929年 世界大恐慌:マイナス83%
- 1972年 オイルショック:マイナス43%
- 1987年 ブラックマンデー:マイナス30%
- 2000年 ITバブル崩壊:マイナス45%
- 2007年 世界金融危機(リーマンショック):マイナス50%
- 2020年 コロナショック:マイナス20%
これだけの暴落を経験しながら、グラフの線は右肩上がりに伸び続けています。83%下がった大恐慌の底で「もうダメだ」と売った人は損を確定させ、持ち続けた人・積み立て続けた人が報われた。歴史はそれを何度も証明しています。
資本主義は、暴落と回復を繰り返しながら成長する。 暴落は「終わり」ではなく、成長のリズムの一部なんです。
第4部:じゃあ、私たちは何をすればいいのか
やることは、たった1つ。「何もしない」を、続けることです。
- S&P500などのインデックス積立は、淡々と継続。 下がっている時の積立は「同じ金額でたくさんの口数が買えるバーゲンセール」。やめてしまうのが一番もったいない。
- 余剰資金がない方も、慌てて「暴落売り」だけはしないでください。 評価額が下がっても、売らなければ損は確定しません。狼狽売りは、大恐慌の底で手放した人と同じ道です。
- 長期・分散を崩さない。 私自身、JALの破綻を株主として経験したからこそ、1銘柄集中は絶対にしません。時間の分散(積立)と、資産の分散。これが個人投資家の最強の武器です。
- 生活防衛資金だけは死守。投資は、なくなっても生活が壊れないお金で。
暴落の日にやるべきことは、証券アプリを何度も開くことではなく、いつも通りごはんを食べて、いつも通り眠ることです。
まとめ
歴代5位の下げ幅。ニュースは不安をあおります。でも200年のグラフは静かにこう言っています。
「売るな。持ち続けろ。そして、淡々と積み立てろ」
相場が晴れの日も嵐の日も、このチャンネルは毎晩21時、みなさんと一緒にマーケットを見つめていきます。
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