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元JAL客室乗務員バフェットかおるが、50代からでも始められる高配当株投資をわかりやすく解説しています。

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【2026年5月17日限定ライブ】KDDI・ブリヂストン・住友精化・ジャックス・フジクラを丸ごと解説

この記事は約12分で読めます。

こんばんは、バフェットかおるです。

2026年5月17日のライブ配信、今夜もたくさんのコメントをありがとうございました。今日はとくに「自分なりに理由を考えてみました」という、考察の深いコメントが次々と飛んできて、私のほうが勉強させてもらった夜でした。

このブログでは、ライブで取り上げた5銘柄・4つのテーマを、ひとつも省略せず、データと根拠を添えてゆっくり解説していきます。「あのとき流れて見えなかった」という方も、これを読めば全部追いつけます。最後までお付き合いください


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 KDDI(9433)「上昇する材料が少ないのでは?」というコメント

まず、KDDIを保有されている視聴者さんから、こんな鋭いコメントをいただきました。

「KDDIを保有していますが、上昇する材料が少ないかな。通信や金融はレッドオーシャン……データセンターくらいしか思い浮かばない」

とても冷静な見方です。でも、ちょうど出たばかりの決算を見ると、印象が少し変わるかもしれません。

  • ①:3期ぶりに過去最高益を更新しました。2026年5月12日に発表された2026年3月期決算は、売上高6兆719億円(前期比4.1%増)、営業利益1兆991億円(同1.1%増)、当期利益7,071億円(同7.9%増)。「もう成長しない」と言われがちな通信会社が、しっかり最高益を出しています。
  • ②:24期連続増配を継続。年間配当は前期比4円増の84円(配当性向42.8%)。20年以上、一度も配当を減らさず増やし続けている——これは並大抵のことではありません。
  • ③:「もう伸びない」と言われたモバイルが復調しました。モバイルARPU(1契約あたりの月間収入)は前年比100円増の4,440円へ。スマホ契約数も36万件増えて3,323万件に。政府主導の値下げ競争という逆風を、「数より質(LTV重視)」へ戦略転換することで乗り越えつつあります。
  • ④:コメントの「データセンター」こそが成長エンジンです。金融・IoT・DX・データセンターといったグロース領域が、まさに今のKDDIの伸びしろ。視聴者さんの直感は正しかったんです。
  • ⑤:最大3,000億円の自社株買いを決議。さらにauフィナンシャルホールディングスの上場準備開始も発表。自社株買いは「持っているだけで1株あたりの価値が上がる」、株主にとってありがたい還元策です。

KDDIは派手に2倍になる株ではありません。でも、増配・自社株買い・安定したキャッシュフローで「ゆっくり確実に報われる」高配当株の代表格です。「材料が少ない」のではなく、「派手な材料に頼らなくても増益・増配できる強さ」がある、と私は見ています。


ブリヂストン(5108)「ナフサ問題が解決すればアゲアゲ?」

次は、原材料コストに注目された、こんなコメントです。

「ブリヂストンは、ナフサ問題が解決すればアゲアゲの予感」

原材料に目をつけるのは、投資家としてとても鋭い視点です。ただ、いまブリヂストンの株価を抑えている主役は、実は「ナフサ」ではないんです。

  • ①:株価の重しは「原材料」ではなく「米国の追加関税」と「事業再編」です。ブリヂストンは2025年を「緊急危機対策年」と位置づけ、米国工場の再編に取り組んでいる最中。原価高よりも、この構造改革と関税の不透明さが株価に効いています。
  • ②:2025年12月期は「減収増益」。売上収益は4兆4,295億円(ほぼ前年並み)でしたが、調整後営業利益は4,937億円(前期比2.2%増)、純利益は3,272億円(同14.8%増)。原材料は逆風どころか、利益はしっかり伸びています。
  • ③:原価は「下がるのを待つ」のではなく「自分で削っている」。地道なグローバルコストダウン活動で、2025年通期に前年比約610億円のコスト削減効果。2024年からの累計では約1,360億円に達し、中期計画の目標を1年前倒しで達成する勢いです。
  • ④:いちばん光ったのはトラック・バス用タイヤ。調整後営業利益が前年比53%増、利益率も5.7%から8.7%へ大幅改善。北米の高インチ・プレミアムタイヤへの集中と工場再編が、数字になって表れ始めています。
  • ⑤:株式分割に注意。ブリヂストンは2026年1月1日付で1株→2株の株式分割を実施済み。これに伴い2026年12月期の配当予想は1株あたり年間125円となっています。「配当が減った?」と勘違いしやすいですが、分割後ベースの数字であり、減配ではありません。

「ナフサが下がれば上がる」というより、「関税の霧が晴れて、再編の成果が数字で見えてくれば見直される」。原価より構造改革——ここを追いかけると、ブリヂストンはぐっと面白く見えてきます。


住友精化(4008)と化学4銘柄「石油高との関係」「おむつ値上げで値上げできる?」

続いては、原材料の連鎖をぐっと深掘りする、3つの質問が一気に飛んできました。住友精化・東ソー・ブリヂストン・サンゲツの4銘柄について、ひとつずつ「なるほど」で答えていきます。

質問1:4銘柄は石油高とどう関係している?

まず大事な前提です。「ナフサがない(=原料に使わない)」のではなく、4社とも程度の差はあれ石油由来原料の影響を受けます。ただし「どれくらい直撃するか」「価格に転嫁できるか」が、立場によって正反対なんです。

  • ①:東ソー(4042)は最も直撃する「川上」。エチレンなどの石油化学が事業の根幹で、ナフサ価格がほぼそのまま採算を左右します。市況商品の比率が高く、値上げ転嫁はしにくい立場です。
  • ②:住友精化(4008)は「中程度」。主力のSAP(高吸水性樹脂)の原料アクリル酸は石油由来(プロピレン→アクリル酸)。ただし高機能・高単価の製品で勝負しているため、転嫁は比較的しやすい立場です。
  • ③:ブリヂストン(5108)も「中程度」。合成ゴムやカーボンブラックなど石油系原料を使いますが、プレミアムタイヤは価格を転嫁しやすい。テーマ②で見たとおりです。
  • ④:サンゲツ(8130)は影響が「間接的」な川下。塩ビ壁紙・床材は石油由来ですが、自社で重合せず素材を「仕入れて加工・卸す」立場。建装材のプライスリーダー的存在なので、仕入れ値上昇を製品価格に乗せやすいんです。
  • ⑤:同じ「原油高」でも川上と川下は真逆。東ソーのような「原料を作る側」は採算が直接削られ、サンゲツのような「素材を買って売る側」は値上げを転嫁しやすい。「石油が高い=この4社みんな苦しい」と一括りにすると、判断を誤ります。

質問2:おむつ値上げ(ユニ・チャーム)で住友精化も値上げできる?

  • ⑥:理屈は追い風。でも「値上げ=即利益増」にはなりにくい。SAP市場は汎用品化と中国メーカーの台頭で価格競争が激化しています。「おむつメーカーが値上げ→住友精化も即値上げ」とは単純にいきません。SAPとは紙おむつに使われる吸水性樹脂(Super Absorbent Polymer=SAP)を主力事業としている化学会社
  • ⑦:SAP市場は寡占。日本触媒・BASF・エボニック・住友精化など上位5社で世界シェア約9割を占めます。それでも中国勢の安値攻勢で、値上げを通しにくい局面が続いてきました。
  • ⑧:住友精化の強みは「高機能・高単価おむつ向け」。住友精化はSAPを逆相懸濁重合法でバッチ式製造しており、粒度をコントロールしやすく、顧客の要望に応じた吸水性能を作りやすい。比較的単価の高い紙おむつに採用され、差別化に成功しています。
  • ⑨:恩恵の受け方は「価格を上げる」より「高機能品の比率が増える」。ユニ・チャームのような高付加価値おむつメーカーが値上げ=高機能化していく流れは、住友精化にとってプラス。「高く売れる製品の割合が増える」形で恩恵を受けやすいんです。

質問3:住友精化は、どこでどう売っている?

  • ⑩:製品名は「アクアキープ」。視聴者さんが「ジェルみたいなもの」白い粉末(パウダー)状の樹脂です。自重の200〜1000倍もの水を吸い、圧力を加えても水分をゲル状に保持できる。おむつの中で尿を吸って初めてゼリー状になります。
  • ⑪:生産は世界4拠点。アクアキープは日本(兵庫県姫路市)、シンガポール、フランス、韓国で生産。とくに韓国拠点は紙おむつ需要を背景にフル稼働状態で、増産投資の中心地になっています。
  • ⑫:販売は完全なBtoB(企業間取引)の卸売。小売店で消費者に売るのではなく、粉末状のSAPを袋詰めで、ユニ・チャームや花王、P&Gといった紙おむつ・生理用品メーカーに直接出荷します。用途はおむつだけでなく、生理用品、ペットシート、ケーブル用止水材などの工業用材料にも広がっています。
  • ⑬:SAPは住友精化の大黒柱。かつて吸水性樹脂セグメントは連結営業利益の7割超を占めた主力事業。「住友精化=SAPの会社」と言ってほぼ間違いないくらい、収益の柱になっています。

同じ「化学」でも、川上か川下かで原油高の意味はまるで違う。そして住友精化のSAPは、世界中の赤ちゃんと高齢者の暮らしを、目に見えないところで支えている素材です。身近なおむつから投資が見えてくる——これこそ投資の面白さですね。


テーマ④ ジャックス(8584)「信用倍率的に、もう少し下がる?」「下落理由は金利の上限のせい?」

ジャックスについては、2つのコメントをいただきました。まず信用倍率のお話から。

「ジャックス、信用倍率的には、もう少し下がるのかな」

  • ①:直近の信用倍率は約12.8倍。2026年5月1日時点で買い残205,600株/売り残16,000株、信用倍率12.85倍。「買い残が売り残の約13倍」なので、需給は買い方に偏っており、短期的には上値が重くなりやすい状態です。「もう少し下がるかも」というご意見には、一理あります。
  • ②:でも信用倍率はものすごく上下します。過去1年をさかのぼると、2025年6月には30〜40倍台、5月30日には40.40倍という極端な水準もありました。今はむしろ買い残がかなり整理されてきた状態です。
  • ③:信用倍率は「短期の需給」の鏡。「企業価値」の鏡ではありません。信用取引は数週間〜数ヶ月で決済される短期のお金。これで底値を当てにいくのは、プロでも難しい世界です。
  • ④:私たち高配当株投資家の本当の指標は別にあります。配当利回り・自己資本比率・流動比率・PBR。信用倍率で1日100円の値動きを当てにいくより、「安く買えたら配当をもらいながら待つ」。時間軸が違う

続いて、下落理由についての、こんな考察コメントです。

「ジャックスが下げているのは、同じ金融でも、普段から高利で貸すリース業にも、利回りの上限があるからじゃないですかね」

  • ⑤:方向は鋭い。本当の理由は「貸す金利の上限」ではなく、「ジャックスが”借りる”側の金利(調達金利)が上がって、コストが増えた」ことです。
  • ⑥:来期見通しの弱さが嫌気いやけされました。2026年5月15日発表の2026年3月期は経常利益が前期比21.4%減益で、アナリスト予想を下回りました。さらに2027年3月期の経常利益は45.7%減益の見通しで、市場予想を54%も下回る弱い数字。これがいちばんの下落要因です。
  • ⑦:コストが増えた中身。営業費用は、営業債権残高の増加を主因とした貸倒関連費用や、調達金利の上昇に伴う金融費用の増加で膨らみました。「貸す」より「借りる」コストがキーワードです。
  • ⑧:海外事業の低迷も重なっています。ベトナム・インドネシア・カンボジア・フィリピンなど海外事業の不振が、全体の足を引っ張りました。
  • ⑨:それでも増配は継続。2026年3月期の年間配当は前期比10円増の200円を予定。業績は厳しいなかでも、株主還元の姿勢は守られています。

「信用倍率(短期需給)」と「決算の中身(企業価値)」は、別々のものさし。私たちは長期で配当をもらう投資家なので、短期の需給で買い時を決めるとブレてしまいます。見るべきは、いつも会社の「中身」。


テーマ⑤ フジクラ(5803)と電線御三家「熱りが冷めれば回復しそう?」

最後は、電線株についての、本質を突いたコメントです。

「フジクラ、電線系は、熱りが冷めて落ち着けば、また回復しそうな気がしますね。需要はまだあるはずなので」

この見立て、実はとても的を射ています。ひとつずつ「なるほど」で確認しましょう。

  • ①:フジクラは過去最高益の「4冠」を達成しました。2026年3月期は売上高1兆1,824億円(前期比20.7%増)、営業利益1,887億円(同39.2%増)、経常利益1,994億円(同45.4%増)、純利益1,571億円(同72.5%増)。売上高は初めて1兆円の大台を突破しました。
  • ②:それなのに株価は急落しました。2026年5月15日、フジクラの株価は前日比8.43%下落。過去最高益を出したのに、です。
  • ③:下げた理由は「悪い決算」ではなく「高すぎた期待値のリセット」。フジクラはAIデータセンター向け光通信の”純粋な成長株”として、最も高い期待を背負ってきました。期待が先行して株価に乗っていたぶん、現実とのギャップが出たときの落差も大きくなった——これが急落の正体です。
  • ④:需要そのものは健在です。視聴者さんの「需要はまだあるはず」は正しい。グーグル・マイクロソフト・メタといった超大手の設備投資計画が維持される限り、フジクラの受注環境は堅調を保つ可能性が高いとされています。フジクラの情報通信事業の営業利益は前年比1.7倍の1,527億円で、全社営業利益の8割超を占める大黒柱です。
  • ⑤:同じ「電線御三家」でも株価の動きは正反対。古河電工は来期の大幅増益計画が評価されて株価上昇。住友電工は自動車・エネルギーなど多角化型で、期待が一点に集中しにくい構造。フジクラは成長期待が集中していたぶん、反動も大きい。「業績が同じ方向でも株価は逆に動く」——市場は業績そのものより”期待との差”で動く、という良い見本です。
  • ⑥:配当方針はむしろ強化されています。フジクラは配当性向を従来の30%から40%へ引き上げる方針を表明。2026年3月期は年間配当225円(前期100円から2.25倍)の大幅増配。2026年4月1日には1株→6株の株式分割も実施済みで、分割後ベースでも実質増配が続いています。
  • ⑦:注意点は中東情勢。今後の株価を左右する要因として、ホルムズ海峡情勢と原材料調達への影響が挙げられています。サプライチェーンの混乱が長期化すれば、会社の見通しを下回るリスクもある——ここは引き続き要注目です。

「熱りが冷めれば回復」という視聴者さんの直感は、本質を突いています。「良い会社」と「高配当株として買う会社」は別物です。電線株は”勉強の教材”として最高ですが、買うかどうかは基準に照らして冷静に


株価は「業績」より「期待との差」で動く

  • KDDIは「材料が少ない」のではなく「派手な材料なしで増益・増配できる強さ」がある。
  • ブリヂストンは株価の重しが原材料ではなく「関税と事業再編」。原価より構造改革を見る。
  • 住友精化は同じ化学でも川上・川下で原油高の意味が真逆。SAPは高機能化の波が追い風。
  • ジャックスは「貸す金利」ではなく「借りる金利」のコスト増と来期見通しの弱さが下落理由。
  • フジクラは過去最高益でも急落。理由は業績ではなく「高すぎた期待のリセット」。

5銘柄に共通するのは、「株価は短期では、業績そのものより”事前の期待との差”で動く」ということ。良い決算でも下げ、厳しい決算でも下げ止まる。短期の値動きの理由探しに振り回されると、心がすり減ってしまいます。

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バフェットかおる
5年で1億投資のド素人だった年収400万円のJALの底辺にいた客室乗務員が5年で億り人になった「誰にでもできる堅実な投資法」を紹介しながら、デパ地下でパートをしている54才の女が人生をやり直し中のチャンネルです。毎晩よる21時15分頃からラ...

今夜も最後まで読んでくださって、ありがとうございました。また明日の夜9時、ライブでお会いしましょう。

※本記事は2026年5月17日のライブ配信での視聴者さんとのやり取りをまとめたものです。投資は自己責任でお願いします。記事中の数値・基準(配当利回り3.75%以上、PBR2倍以下、自己資本比率50%以上、流動比率200%以上)はバフェットかおる自身の投資基準であり、投資を推奨・勧誘するものではありません。

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