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元JAL客室乗務員バフェットかおるが、50代からでも始められる高配当株投資をわかりやすく解説しています。

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高配当株5社の決算と下落理由|KDDI・ブリヂストン・住友精化・ジャックス・フジクラ

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1億円への道
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※本記事にはプロモーション(PR)が含まれます。

こんにちは、バフェットかおるです。

先に結論を書きます。2026年5月に決算が出そろったあと、私が持っている会社のいくつかは、良い決算を出したのに株価が下がりました。中身を一社ずつ読み直して私が受け止めたのは、短期の株価は業績そのものではなく「事前の期待との差」で動く、ということでした。

この記事では、コメントでご質問をいただいた5社——KDDI、ブリヂストン、住友精化、ジャックス、フジクラについて、発表された数字と、私がそれをどう受け止めたかを一社ずつ書いていきます。

なお、ここで取り上げる会社は私が口座で持っているものを含みます。私の保有状況と考えの紹介であって、買うことをおすすめするものではありません。

※本記事は私個人の考えと調べたことの紹介であり、特定の銘柄・商品の購入を推奨するものではありません。当ブログは金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けていません。記事中の基準(配当利回り3.75%以上、PBR2倍以下、自己資本比率50%以上、流動比率200%以上)は私自身の投資基準です。数字は2026年5月時点のもので変わります。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。

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KDDI(9433):派手な材料がなくても最高益と24期連続増配

まず、KDDIを持っている方から、こんなご質問をいただきました。

「KDDIを保有していますが、上昇する材料が少ないかな。通信や金融はレッドオーシャン……データセンターくらいしか思い浮かばない」

とても冷静な見方だと思いました。ただ、ちょうど出たばかりの決算を読むと、私の印象は少し変わりました。

  • 3期ぶりに過去最高益を更新。2026年5月12日に発表された2026年3月期決算は、売上高6兆719億円(前期比4.1%増)、営業利益1兆991億円(同1.1%増)、当期利益7,071億円(同7.9%増)。
  • 24期連続増配を継続。年間配当は前期比4円増の84円(配当性向42.8%)。20年以上、一度も減らさずに増やし続けています。
  • モバイルが復調。モバイルARPU(1契約あたりの月間収入)は前年比100円増の4,440円へ。スマホ契約数も36万件増えて3,323万件に。値下げ競争という逆風を「数より質」へ戦略転換して乗り越えつつあります。
  • データセンターが成長の柱。ご指摘のあったデータセンターは、むしろこれからの収益源として位置づけられています。

私はこれを「上昇する材料が少ない会社」ではなく「派手な材料なしで増益と増配ができる会社」だと受け止めました。待っているあいだに配当が増えていくなら、私にとっては十分です。

ブリヂストン(5108):重しは原材料ではなく関税と事業再編

ブリヂストンについては「ナフサが下がれば上がるのでは」というご質問をいただきました。私が決算を読んで受け止めたのは、株価に効いているのは原価ではないということでした。

  • いまは「構造改革の真っ最中」。ブリヂストンは2025年を「緊急危機対策年」と位置づけ、米国工場の再編に取り組んでいます。原価高よりも、この再編と関税の不透明さが株価に効いていると私は見ています。
  • 2025年12月期は減収増益。売上収益は4兆4,295億円でほぼ前年並みでしたが、調整後営業利益は4,937億円(前期比2.2%増)、純利益は3,272億円(同14.8%増)。
  • 原価は下がるのを待たず、自分で削っている。グローバルコストダウン活動で2025年通期に前年比約610億円の削減効果。2024年からの累計で約1,360億円に達し、中期計画の目標を1年前倒しで達成する勢いです。
  • いちばん光ったのはトラック・バス用タイヤ。調整後営業利益が前年比53%増、利益率も5.7%から8.7%へ改善。北米の高インチ・プレミアムタイヤへの集中と工場再編が数字に表れ始めています。
  • 株式分割に注意。2026年1月1日付で1株→2株の株式分割を実施済み。これに伴い2026年12月期の配当予想は1株あたり年間125円です。配当が減ったように見えますが、分割後ベースの数字で、減配ではありません。

「ナフサが下がれば上がる」よりも、「関税の霧が晴れて再編の成果が数字で見えてくれば見直される」。私は原価ではなく構造改革のほうを追いかけることにしました。

住友精化(4008):同じ化学でも原油高の意味が真逆になる

住友精化については、原材料の連鎖をめぐって3つのご質問が重なりました。住友精化・東ソー・ブリヂストン・サンゲツという、性格の違う4社をまとめて「化学」と呼んでしまうと判断を誤る、というのが私の受け止めです。

化学4社と石油高の関係

大事な前提として、原料にナフサを使っているかどうかで、原油高の意味は正反対になります。川上と川下を一括りにすると、同じニュースを逆の意味で読んでしまいます。

サンゲツについては、2026年3月期の決算補足説明資料を一枚ずつ読み直した記事を別に書きました。

おむつの値上げは、住友精化の利益になるのか

  • 理屈は追い風。ただし「値上げ=即利益増」にはなりにくい。SAP(紙おむつに使われる吸水性樹脂=Super Absorbent Polymer)は汎用品化と中国メーカーの台頭で価格競争が激しく、おむつメーカーの値上げがそのまま素材の値上げにはつながりません。
  • SAP市場は寡占。日本触媒・BASF・エボニック・住友精化など上位5社で世界シェア約9割。それでも中国勢の安値攻勢で、値上げを通しにくい局面が続いてきました。
  • 住友精化の強みは高機能・高単価おむつ向け。逆相懸濁重合法によるバッチ式製造で粒度をコントロールしやすく、顧客の求める吸水性能を作り込める。比較的単価の高い紙おむつに採用されています。
  • 恩恵の受け方は「価格を上げる」より「高機能品の比率が増える」。高付加価値おむつへの流れは、住友精化にとってプラスに働きやすいと私は見ています。

アクアキープはどこで作られ、どこへ売られているか

  • 製品名は「アクアキープ」。白い粉末状の樹脂で、自重の200〜1000倍の水を吸い、圧力がかかっても水分をゲル状に保持します。おむつの中で尿を吸って初めてゼリー状になります。
  • 生産は世界4拠点。日本(兵庫県姫路市)、シンガポール、フランス、韓国。とくに韓国拠点は紙おむつ需要を背景にフル稼働で、増産投資の中心になっています。
  • 販売は完全なBtoB。店頭に並ぶ製品ではなく、おむつメーカーに素材として納めています。

同じ「化学」という言葉でも、中身はまるで違う。そして住友精化のSAPは、世界中の赤ちゃんと高齢者の暮らしを、目に見えないところで支えている素材です。身近なおむつから会社の事業が見えてくる。私はここが企業に投資することの面白さだと思っています。

ジャックス(8584):下落の理由は「貸す金利」ではなく「借りる金利」

ジャックスについては、2つのご質問をいただきました。私が口座で持っている会社ですが、以下は保有状況と私の受け止めの紹介で、買うことをおすすめするものではありません。

信用倍率は短期の需給しか映さない

「ジャックス、信用倍率的には、もう少し下がるのかな」

  • 直近の信用倍率は約12.8倍。2026年5月1日時点で買い残205,600株/売り残16,000株、信用倍率12.85倍。買い方に偏っているので、短期的には上値が重くなりやすい状態です。
  • 信用倍率は大きく上下します。過去1年では2025年6月に30〜40倍台、5月30日には40.40倍という水準もありました。いまはむしろ買い残が整理されてきた状態です。
  • 信用倍率は短期の需給の鏡で、会社の価値の鏡ではない。信用取引は数週間から数ヶ月で決済される短期のお金です。これで底値を当てにいくのは、私には無理だと思いました。
  • 私が見ているのは別の数字。配当利回り・自己資本比率・流動比率・PBR。1日の値動きを当てにいくのではなく、安く買えたら配当を受け取りながら待つ。時間軸がそもそも違います。

減益見通しと、それでも続いた増配

「ジャックスが下げているのは、同じ金融でも、普段から高利で貸すリース業にも、利回りの上限があるからじゃないですかね」

  • 方向は鋭いご指摘でした。ただ理由は「貸す金利の上限」ではなく、ジャックスが借りる側の金利(調達金利)が上がってコストが増えたことだと私は受け止めています。
  • 来期見通しの弱さが嫌気されました。2026年5月15日発表の2026年3月期は経常利益が前期比21.4%減益。さらに2027年3月期の経常利益は45.7%減益の見通しで、市場予想を54%下回る数字でした。これがいちばんの下落要因だと見ています。
  • コストが増えた中身。営業債権残高の増加を主因とした貸倒関連費用と、調達金利の上昇に伴う金融費用の増加で営業費用が膨らみました。
  • 海外事業の低迷も重なった。ベトナム・インドネシア・カンボジア・フィリピンなどの不振が全体の足を引っ張りました。
  • それでも増配は継続。2026年3月期の年間配当は前期比10円増の200円を予定。業績が厳しいなかでも、株主への姿勢は守られています。

この会社が厳しい局面をどう抜けてきたかは、リーマンショックのときにジャックスが何を失い、どう立て直したかを追った記事にまとめました。いまの減益見通しをどう受け止めるかを考えるとき、私はそちらを読み返しています。

フジクラ(5803):過去最高益でも急落した理由

「フジクラ、電線系は、熱りが冷めて落ち着けば、また回復しそうな気がしますね。需要はまだあるはずなので」

  • 過去最高益の「4冠」。2026年3月期は売上高1兆1,824億円(前期比20.7%増)、営業利益1,887億円(同39.2%増)、経常利益1,994億円(同45.4%増)、純利益1,571億円(同72.5%増)。売上高は初めて1兆円を超えました。
  • それなのに株価は急落。2026年5月15日、株価は前日比8.43%下落しました。
  • 下げた理由は高すぎた期待のリセット。AIデータセンター向け光通信の成長株として最も高い期待を背負っていたぶん、現実とのギャップが出たときの落差も大きくなった——これが急落の正体だと私は受け止めています。
  • 需要そのものは健在。グーグル・マイクロソフト・メタといった大手の設備投資計画が維持される限り、受注環境は堅調を保つ可能性が高いとされています。情報通信事業の営業利益は前年比1.7倍の1,527億円で、全社営業利益の8割超を占める柱です。
  • 同じ「電線御三家」でも動きは正反対。古河電工は来期の大幅増益計画が評価されて上昇。住友電工は多角化型で期待が一点に集中しにくい構造。フジクラは期待が集中していたぶん反動も大きい。
  • 配当方針はむしろ強化。配当性向を30%から40%へ引き上げる方針を表明。2026年3月期は年間配当225円(前期100円から2.25倍)。2026年4月1日に1株→6株の株式分割も実施済みで、分割後ベースでも実質増配が続いています。
  • 注意点は中東情勢。ホルムズ海峡の情勢と原材料調達への影響は、引き続き見ておきたいところです。

「熱狂が冷めれば回復する」というご指摘は、本質を突いていると思いました。ただ私にとっては、「良い会社」と「自分の基準で買える会社」は別物です。電線の会社は勉強の教材として本当に面白いのですが、買うかどうかは自分の基準に照らして決めています。

5社に共通していたこと:株価は「期待との差」で動く

会社 私が読み取ったこと
KDDI 材料が少ないのではなく、派手な材料なしで増益と増配ができる
ブリヂストン 重しは原材料ではなく関税と事業再編。原価より構造改革を見る
住友精化 同じ化学でも川上・川下で原油高の意味が真逆。高機能化が追い風
ジャックス 「貸す金利」ではなく「借りる金利」のコスト増と来期見通しの弱さ
フジクラ 過去最高益でも急落。理由は業績ではなく高すぎた期待のリセット

5社を並べて私がいちばん強く感じたのは、短期の株価は業績そのものより「事前の期待との差」で動くということでした。良い決算でも下げ、厳しい決算でも下げ止まる。短期の値動きの理由探しに振り回されると、心がすり減ってしまいます。

まとめ

私が見るのは、配当利回り・自己資本比率・流動比率・PBRという会社の中身だけにしました。中身が確かなら、期待で振り回されても、配当を受け取りながらゆっくり待てばいい。JALの破綻を近くで見た私がたどり着いたのは、この眠れる持ち方でした。

そしてもうひとつ決めているのが分散です。私は74社・16業種超に分けています。一社に寄せたときの怖さは、身をもって知っていることだからです。

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それでは、またお会いしましょう。バフェットかおるでした。

⚠️ 【投資免責事項】
当ブログで紹介している投資情報はあくまでも参考情報であり、特定の銘柄・投資商品の購入・売却を推奨するものではありません。投資にはリスクが伴います。投資はご自身の判断と責任のもとで行ってください。

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