質問いただきました。「トピックスをETFで購入する場合、どれが良いですか?ジェミニにきいたら1306が王道と言ってました。もしよかったら教えて下さい。」とのことですので、分析してみました。
まず結論です。1306です。積立なら、EmaxisSlimTOPIX、ETFなら1306か1308
TOPIXに連動するETFを比較してみましょう
代表的なTOPIX連動ETF一覧
| コード | 名称 | 運用会社 | 信託報酬 | 純資産総額 |
|---|---|---|---|---|
| 1306 | NEXT FUNDS TOPIX連動型ETF | 野村AM | 0.0968% | 約14兆円超 |
| 1308 | 上場インデックスファンドTOPIX | 日興AM | 0.0858% | 約2兆円 |
| 1305 | ダイワ上場投信-TOPIX | 大和AM | 0.0858% | 約3兆円 |
| 2557 | MAXIS TOPIX ETF | 三菱UFJ AM | 0.0858% | 約1兆円 |
| 1348 | MAXIS TOPIXヒデン | 三菱UFJ AM | 0.0858% | — |
日銀保有状況
日銀は2010年からETF買い入れを実施し、2021年3月に原則停止。 保有残高は時価ベースで約70兆円超(2024年末時点の推計)。
日銀が最も大量保有しているのが 1306 です。
- 1306の純資産のかなりの部分が日銀保有
- 日銀が将来「出口戦略」で売却を始めると、需給悪化リスクがある
- ただし日銀は「市場への影響に配慮」しながら進める方針
3つの視点で考察
🏦 ウォーレン・バフェット的考え方
「自分が何をしているかわからない人は、インデックスファンドを買いなさい」
バフェットが遺言で指示したのは「S&P500インデックスファンドを90%」でした。
日本版に置き換えると…
- TOPIXよりS&P500(米国)を優先するはず
- もしTOPIXを買うなら「最大規模・最低コスト・最高流動性」→ 1306一択
- 日銀リスクは「長期保有なら誤差」と割り切る
- 分析しすぎず、買って待つ
バフェット的結論:1306(または米国ETFとセット)
両学長(リベ大)的考え方
両学長のスタンスは「低コスト・積立・ほったらかし」。
- ETFより**投資信託(eMAXIS Slim国内株式(TOPIX))**を推奨する傾向
- 信託報酬:0.143%以内
- 1円から積立可能・分配金自動再投資
- ETFで買うなら流動性・コストで1306か1308
- 「日本株だけに集中するより全世界株式のほうが合理的」という立場
積立ならSlimTOPIX投信、ETFなら1306か1308
私のポートフォリオは
「高配当株85銘柄 + 米国インデックスETF(AGG/SPYD/HDV/VT)」のハイブリッド。
TOPIXをETFで買う意味を考えると…
| 視点 | 考察 |
|---|---|
| 配当目的 | TOPIXは低配当銘柄も多く含む→高配当戦略と相性△ |
| 成長期待 | 日本株の長期成長はS&P500より不透明 |
| 日銀リスク | 1306は日銀売却リスクを抱える?ここは心配はしていません |
「TOPIXを買うなら1306が王道です。でも私ならTOPIXより1489(日経高配当50)を選びます。配当をもらいながら資産を育てるのが私のやり方です。
1306 vs 1308 どこが違い
「ほぼ同じ、でも差はある」
どちらもTOPIX連動、どちらも優良ETF。
でも細かく見ると差があるので整理します。
一目比較表
| 項目 | 1306 | 1308 |
|---|---|---|
| 正式名称 | NEXT FUNDS TOPIX連動型ETF | 上場インデックスファンドTOPIX |
| 運用会社 | 野村AM | 日興AM(SMAMに変更) |
| 信託報酬 | 0.0968% | 0.0858% |
| 純資産総額 | 約14兆円超 | 約2兆円 |
| 流動性(売買のしやすさ) | 圧倒的に高い | やや低い |
| 分配金 | 年2回(1月・7月) | 年1回(8月) |
| 日銀保有 | 大量保有 | 保有あり(少なめ) |
差のポイントを深掘り
① 信託報酬:1308の方が安い
1306:0.0968%
1308:0.0858%
差:0.011%
→ 1,000万円投資で年間約1,100円の差
正直誤差レベル。気にならない。
② 純資産・流動性:1306が圧倒的
1306:約14兆円超 ←日本最大級のETF
1308:約2兆円
規模が7倍違う
流動性が高いとは?
- いつでもすぐ売れる
- 売買価格のスプレッド(ズレ)が小さい
- 大口でも価格が動きにくい
機関投資家・大口投資家は1306を選ぶ理由がここ
③ 日銀保有リスク:1306の方が大きい
日銀が保有するETFのうち、1306が最大の標的。
日銀の出口戦略(将来の売却)リスク
1306 → 影響大きい
1308 → 影響小さい
ただし日銀は「市場急変を避けながら慎重に」という方針。
短期的な暴落リスクは限定的。
④ 分配金タイミング
| 時期 | |
|---|---|
| 1306 | 年2回(1月・7月) |
| 1308 | 年1回(8月) |
配当生活を目指すなら受取タイミングも地味に重要。
1306を選ぶ人
- とにかく流動性・安心感優先
- 大きな金額を投資する
- 「王道・定番」を選びたい
- 日銀リスクは長期なら気にしない
1308を選ぶ人
- 信託報酬を1円でも安くしたい
- 日銀の売却リスクを避けたい
- 中規模の資金で長期保有
1306 vs 1308 配当利回り&成長率データ
配当利回り(最新データ)
| 1306 | 1308 | |
|---|---|---|
| 配当利回り | 約1.86% | 約1.82% |
| 直近分配金 | 69.50円(2025年8月) | 70円(2025年8月) |
| 支払回数 | 年1回 | 年1回 |
→ ほぼ同じ。差は0.04%で誤差レベル。
分配金の推移(1306・過去5年)
| 年 | 分配金(100口あたり) |
|---|---|
| 2025年7月 | 6,950円 |
| 2024年7月 | 5,790円 |
| 2023年7月 | 5,210円 |
| 2022年7月 | 4,640円 |
| 2021年7月 | 3,660円 |
| 2020年7月 | 3,290円 |
5年で分配金が約2.1倍に成長!(3,290円→6,950円)
価格(基準価額)の成長率
| 指標 | 1306 |
|---|---|
| 直近価格 | 約3,496円(2026年4月) |
| 年初来高値 | 3,555円(2025年11月) |
| 年初来安値 | 2,358円(2025年4月) |
1306の過去リターンを整理すると:
| 期間 | 価格推移(概算) | 上昇率 |
|---|---|---|
| 5年(2020→2025) | 約1,700円→3,500円 | 約+106% |
| 10年(2016→2026) | 約1,400円→3,500円 | 約+150% |
信託報酬(最新・実態)
| 1306 | 1308 | |
|---|---|---|
| 実質信託報酬(2025年末時点) | 0.0586% | 0.0748% |
段階料率により純資産が大きいほど下がる仕組みで、実際は低くなっています。
「配当利回り約1.8%というのは、正直高配当投資家には物足りない数字です。私の1489(日経高配当50)は約3〜4%、個別株は平均約4.9%。
でも見てほしいのは分配金の成長率。5年で2倍以上に増えています。これは日本企業全体が配当を増やしてきた証拠。
TOPIXは配当をもらいながら日本株全体の成長も取れる便利な乗り物。ただし私が目指す『配当で生活する』には利回りが低すぎる。
1308 成長率
1306と同じTOPIXに連動しているので、値動きはほぼ同じです。
直近の1308の株価は約3,830円(2026年4月)。
過去の価格推移(概算):
| 時期 | 株価(概算) | 備考 |
|---|---|---|
| 2016年 | 約1,300円 | アベノミクス後半 |
| 2020年 | 約1,550円 | コロナ前 |
| 2021年 | 約1,950円 | コロナ回復 |
| 2023年 | 約2,500円 | 日本株再評価 |
| 2025年高値 | 約4,500円超 | バブル後最高値圏 |
| 2026年4月現在 | 約3,830円 | 中東ショック後 |
成長率まとめ
| 期間 | 上昇率(概算) |
|---|---|
| 5年(2020→2025) | 約+130% |
| 10年(2016→2026) | 約+195% |
| 直近1ヶ月 | 約+5.49% TradingView |
| 1年リターン | 約+34.55% TradingView |
分配金の推移(1308)
直近分配金は70円(2025年8月)で、支払基準日は毎年7月8日の年1回。 JPX
| 年 | 分配金(概算) | 前年比 |
|---|---|---|
| 2022年7月 | — | +11.26% |
| 2023年7月 | — | +3.5% |
| 2024年7月 | — | -10.9% |
| 2025年7月 | 70円 | +3.86% |
1306 vs 1308 成長率 並べて比較
| 指標 | 1306 | 1308 |
|---|---|---|
| 5年リターン | 約+106% | 約+130% |
| 10年リターン | 約+150% | 約+195% |
| 直近1年 | 約+30%台 | +34.55% |
| 配当利回り | 約1.86% | 約1.82% |
⚠️ 注意: 1308の方が成長率が高く見えるのは、株価の絶対値・計算起点の違いが原因で、実質的には同じTOPIXに連動しているためパフォーマンスはほぼ同じです。誤差レベルの差と考えてください。
ちなみに私が保有しているETFは以下です
1489(NF日経高配当50ETF)
現在の分配金利回り
2024年の年間分配金は78円、2025年は89円、過去12か月合計(TTM)は93円。2026年3月時点の運用会社表示の分配金利回りは約3.09%。
過去5年の平均分配金利回りは3.9%。5%を超える時期もありましたが、株価が上がったので配当利回りが下がりました。
年別データ完全一覧(2017〜2026)
| 年 | 年末株価 | 株価騰落率 | 年間分配金 | 分配金利回り |
|---|---|---|---|---|
| 2026 | 3,084円 | +7.87% | — | — |
| 2025 | 2,859円 | +23.07% | 89円 | 3.83% |
| 2024 | 2,323円 | +20.49% | 78円 | 4.05% |
| 2023 | 1,928円 | +33.12% | 70円 | 4.85% |
| 2022 | 1,448円 | +17.81% | 71円 | 5.81% |
| 2021 | 1,229円 | +22.93% | 47円 | 4.69% |
| 2020 | 1,000円 | -14.04% | 39円 | 3.32% |
| 2019 | 1,163円 | +6.73% | 45円 | 4.09% |
| 2018 | 1,090円 | -20.82% | 42円 | 3.03% |
成長
2021年以降、5年連続で株価が10%以上上昇。高配当ETFにもかかわらず大きなキャピタルゲインを記録。
2020年末 → 2025年末
1,000円 → 2,859円
▲ 約186%上昇(5年)
分配金成長
2020年の39円から2025年には89円へ、6年で2.3倍以上に増加。
日経平均と比較!100万円投資シミュレーション(分配金再投資)
| 年 | 日経平均(配当込) | 1489(分配金再投資) |
|---|---|---|
| 2017 | 100万円 | 100万円 |
| 2020 | 127万円 | 80万円(コロナ暴落) |
| 2022 | 125万円 | 126万円(逆転!) |
| 2023 | 163万円 | 175万円 |
| 2024 | 198万円 | 218万円 |
| 2025 | 253万円 | 278万円 |
| 2026 | 270万円 | 🏆301万円 |
年平均成長率:日経平均13.1% vs 1489が14.6%で上回った
3つのETF 最終比較表
| 指標 | 1306(TOPIX) | 1308(TOPIX) | 1489(高配当50) |
|---|---|---|---|
| 分配金利回り | 約1.86% | 約1.82% | 約3.1〜3.9% |
| 利回りピーク | — | — | 5.81%(2022年) |
| 5年株価成長 | 約+106% | 約+130% | 約+186% |
| 分配金成長(5年) | 約2.1倍 | ほぼ同等 | 約2.3倍 |
| 分配回数 | 年1〜2回 | 年1回 | 年4回 |
| 日経平均との比較 | — | — | トータルで上回る |
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