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ニホンフラッシュの決算について、訂正します

この記事は約16分で読めます。

企業の決算における**2Q(第2四半期)3Q(第3四半期)**は、どちらも会計年度の途中の経過報告ですが、投資家や経営者にとっての「持つ意味」が大きく異なります。

日本の多くの企業(3月決算)を例に、その違いを整理して解説します。


1. 基本的な時期の違い(3月決算の場合)

区分 対象期間 発表時期 役割・通称
2Q (第2四半期) 4月〜9月 10月〜11月 中間決算。上半期の成績発表。
3Q (第3四半期) 4月〜12月 1月〜2月 本決算の直前レポート。残り3ヶ月を残した進捗確認。

2. 2Q(中間決算)の重要性

2Qは、1年のちょうど半分が終わったタイミングです。

  • 業績予想の修正が多い: 上半期の実績を見て、「今年はもっと儲かりそう(上方修正)」あるいは「目標に届かなそう(下方修正)」という通期予想の修正が最も出やすい時期です。

  • 配当の支払い: 多くの日本企業が「中間配当」を実施します。株主にとっては実利が伴うタイミングです。

  • 戦略の見直し: 下半期に向けて、予算の使い道や事業戦略を微調整する基準となります。


3. 3Q(第3四半期)の重要性

3Qは、1年の4分の3(75%)が終了したタイミングです。

  • 着地予想の精度: 残り3ヶ月(1月〜3月)しかないため、年間の最終利益がほぼ見えてきます。

  • 「進捗率」のチェック: 投資家は「通期目標に対して、3Q時点で何%達成しているか」を厳しくチェックします。

    • 例:3Q終了時点で達成率が50%しかない場合、「4Qで逆転するのは難しい」と判断され、株価が売られる要因になります。

  • 季節性の確認: 小売業などは12月の年末商戦の結果が3Qに含まれるため、1年で最も稼ぐ時期の結果が出る重要な報告となります。


まとめ:違いのポイント

2Qは、マラソンでいう**「折り返し地点」**。ここまでの走りを振り返り、後半のペース配分(予想)を組み直す場所です。

3Qは、「競技場の外からトラックに戻ってきたラストスパート直前」。ここで順位やタイムがほぼ決まってしまうため、最終的な着地を確信するための確認作業になります。

ニホンフラッシュ(証券コード:7820)の2026年3月期における決算発表日は以下の通りです。

  • 2Q(第2四半期・中間決算):2025年11月14日

  • 3Q(第3四半期):2026年2月13日

補足

直近の**3Q決算(2月13日発表)**では、経常利益が前年同期比で44.3%増の16.1億円となるなど、非常に好調な進捗が示されています。

通期計画(19.3億円)に対する進捗率は**83.4%**に達しており、年度末に向けた着地も期待される内容でした。

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    1. 1. 基本的な時期の違い(3月決算の場合)
    2. 2. 2Q(中間決算)の重要性
    3. 3. 3Q(第3四半期)の重要性
    4. まとめ:違いのポイント
    5. 補足
  1. ニホンフラッシュ(7820) スライド誤り完全分析レポート
  2. 致命的な誤り:決算期の完全な混同
    1. スライドの主張
    2. 正しい最新決算
    3. 時系列の整理
  3. 業績数値の完全比較
    1. 1. スライドの数値(2026年3月期 中間決算)
    2. 2. 正しい最新決算(2025年3月期 第3四半期)
    3. 3. 金額の乖離分析
  4. 通期予想の比較
    1. スライドの記載
    2. 実際の通期予想(下方修正後)
      1. 2025年3月期 通期実績(既に終了)
      2. 2026年3月期 通期予想(現行期)
  5. 進捗率の計算誤り
    1. スライドの主張
    2. 正しい計算(2025年3月期)
    3. 2026年3月期の進捗率
  6. 配当予想の比較
    1. スライドの記載
    2. 実際の配当
      1. 2025年3月期実績
      2. 2026年3月期予想
  7. 財務状況(貸借対照表)の比較
    1. スライドの記載(2025年9月末)
  8. 次回決算発表日の誤り
    1. スライドの記載
    2. 実際
  9. 🇨🇳 中国リスク分析の問題点
    1. スライドの投資不動産分析
    2. 実際のデータ
  10. 正しい最新状況(2025年3月期3Q基準)
    1. 業績サマリー
    2. 通期予想(下方修正後)
    3. 3Q時点の進捗率
  11. スライドの誤りまとめ
    1. 1. 決算期の誤り
    2. 2. 対象期間の誤り
    3. 3. 業績数値の誤り
    4. 4. 進捗率の誤解
    5. 5. 下方修正の時期
    6. 6. 配当性向の誤り
    7. 7. 財務データの時点ズレ
  12. 結論
    1. 正しい認識
    2. スライドが使用したデータ
  13. ニホンフラッシュ(7820) 2,000株保有投資家向け完全分析レポート
  14. 「減配しない限り保有継続」戦略の妥当性検証
  15. あなたの投資ポートフォリオ(現在)
    1. 基本数値(株価820円想定)
    2. 配当受取スケジュール
  16. ニホンフラッシュとは?世界市場での立ち位置
    1. 企業概要
    2. 「世界一位のドアメーカー」は本当か?
  17. 最新業績分析(2025年3月期実績)
    1. 通期実績(2024年4月~2025年3月)
    2. ⚠️ 純損失の主因
  18. セグメント別売上分析
    1. 2025年3月期 売上構成
      1. 日本セグメント
      2. 中国セグメント
    2. 歴史的推移
  19. 🇹🇼 台湾進出の現状
    1. 提携内容
    2. 売上規模(推定)
  20. 🇦🇪 ドバイ進出の現状
    1. 進出時期
    2. 売上規模(推定)
  21. 🇨🇳 中国リスクの詳細分析
    1. 不動産市場の現状
    2. 投資不動産(代物弁済物件)の推移
      1. 2025年3月期
    3. 主要顧客リスク
  22. 配当政策の分析
    1. 配当実績
    2. 重要な発見
  23. 配当継続可能性の検証
    1. シナリオ分析
      1. ベースケース(会社予想達成)
      2. 保守ケース(10%減益)
      3. 悪化ケース(30%減益)
      4. 最悪ケース(50%減益または赤字)
    2. 減配の可能性
  24. 投資判断:減配しない限り保有継続は妥当か?
    1. ✅ 保有継続が妥当なケース
    2. ⚠️ 見直すべきケース
  25. 具体的な投資戦略
    1. 戦略A:全保有継続(推奨度★★★☆☆)
    2. 戦略B:段階的縮小(推奨度★★★★☆)
    3. 戦略C:銘柄入替(推奨度★★☆☆☆)
  26. 重要な監視ポイント
    1. 決算発表でチェックすべき数値
    2. 決算発表スケジュール
  27. 最終結論
    1. 「減配しない限り保有継続」戦略の評価
    2. 推奨アクション
  28. 最後に
    1. バフェットかおる厳選ツール・無料配布中

ニホンフラッシュ(7820) スライド誤り完全分析レポート


致命的な誤り:決算期の完全な混同

スライドの主張

タイトル: 2026年3月期 中間決算 徹底分析
対象期間: 2025年4月~9月(6ヶ月間)
決算種別: 中間決算(2Q)

正しい最新決算

正式名称: 2025年3月期 第3四半期決算
対象期間: 2024年4月~12月(9ヶ月間)
決算種別: 第3四半期(3Q)
発表日: 2025年2月10日

時系列の整理

決算 正式名称 対象期間 発表日 スライドとの関係
3Q 2025年3月期 第3四半期 2024年4月~12月 2025年2月10日 これが最新決算
通期 2025年3月期 通期 2024年4月~2025年3月 2025年5月 既に終了
1Q 2026年3月期 第1四半期 2025年4月~6月 2025年8月8日 スライドより前
2Q 2026年3月期 中間 2025年4月~9月 2025年11月14日 スライドはこれを誤って使用
次回 2026年3月期 第3四半期 2025年4月~12月 2026年2月予定 未発表

業績数値の完全比較

1. スライドの数値(2026年3月期 中間決算)

項目 金額(百万円) 前年同期比
売上高 10,274 ▼1.8%
営業利益 455 ▲79.7%
経常利益 557 ▲29.6%
純利益 337 ▲32.2%

※対象期間:2025年4月~9月(6ヶ月間)


2. 正しい最新決算(2025年3月期 第3四半期)

項目 金額(百万円) 前年同期比
売上高 17,837 ▼7.0%
営業利益 807 ▼48.2%
経常利益 1,116 ▼39.2%
純利益 749 ▼38.6%

※対象期間:2024年4月~12月(9ヶ月間)


3. 金額の乖離分析

項目 スライド 正しい数値 差額 乖離率
売上高 102.7億円 178.4億円 +75.7億円 +73.6%
営業利益 4.6億円 8.1億円 +3.5億円 +76.1%
経常利益 5.6億円 11.2億円 +5.6億円 +100%
純利益 3.4億円 7.5億円 +4.1億円 +120.6%

➡️ スライドは6ヶ月間の数値を使用しているため、9ヶ月間の最新決算と比べて約40-50%少ない金額になっています。


通期予想の比較

スライドの記載

通期売上高: 260億円
営業利益: 17.8億円
経常利益: 19.3億円
純利益: 12.4億円

実際の通期予想(下方修正後)

2025年3月期 通期実績(既に終了)

項目 金額(億円) 前期比
売上高 240 ▼6.6%
営業利益 7.8 ▼(大幅減)
経常利益 11 ▼(大幅減)

※2025年2月10日に大幅下方修正実施

2026年3月期 通期予想(現行期)

項目 金額(億円)
売上高 260
営業利益 17.8
経常利益 19.3
純利益 12.4

➡️ スライドの通期予想数値は偶然一致していますが、これは2026年3月期の予想であり、スライドが分析対象とすべき2025年3月期の実績(240億円)とは異なります。


進捗率の計算誤り

スライドの主張

営業利益進捗率: 26%
計算式: 4.6億円 ÷ 17.8億円 = 25.8%
判定: 下半期に13億円必要(上半期の3倍!)

正しい計算(2025年3月期)

3Q累計営業利益: 8.07億円
通期予想(下方修正後): 14億円
進捗率: 8.07億円 ÷ 14億円 = 57.6%

2026年3月期の進捗率

中間累計営業利益: 4.55億円
通期予想: 17.8億円
進捗率: 4.55億円 ÷ 17.8億円 = 25.6%

➡️ スライドの26%という数値自体は正しいですが、これは2026年3月期(現行期)の数値であり、最新決算である2025年3月期3Qの分析としては完全に誤りです。


配当予想の比較

スライドの記載

年間配当: 36円(中間18円 + 期末18円)
配当性向計算:
- 会社予想通り: 66%
- 下方修正後: 103%(タコ配)
- 最悪シナリオ: 164%

実際の配当

2025年3月期実績

年間配当: 36円(前期と同額維持)
実績純利益: 11.5億円(下方修正後)
配当総額: 約8.2億円
配当性向: 約71%

2026年3月期予想

年間配当: 36円(予想)
予想純利益: 12.4億円
配当性向: 約66%

➡️ スライドの配当性向計算は、誤った期の数値を使用しているため、全て無効です。


財務状況(貸借対照表)の比較

スライドの記載(2025年9月末)

項目 2025年3月末 2025年9月末 変化
現金及び預金 104.5億円 93.2億円 ▼11.3億円
売掛金(純額) 123.4億円 107.2億円 ▼16.2億円
投資不動産 61.2億円 67.4億円 ▲6.2億円
自己資本 302.1億円 286.9億円 ▼15.2億円
自己資本比率 71.4% 70.7% ▼0.7pt

➡️ これは2026年3月期の中間期(2025年9月末)の数値であり、最新決算である2025年3月期3Q時点(2024年12月末)の数値ではありません。


次回決算発表日の誤り

スライドの記載

「2月13日の第3四半期決算で下方修正の可能性大」

実際

  • 2025年2月10日: 2025年3月期3Q決算を既に発表済み(下方修正実施済み)
  • 2025年5月: 2025年3月期通期決算発表
  • 2025年8月8日: 2026年3月期1Q決算発表
  • 2025年11月14日: 2026年3月期中間決算発表
  • 2026年2月13日: 2026年3月期3Q決算発表予定

➡️ スライドが言及している「2月13日」は2026年2月13日のことで、これは2026年3月期の3Q決算です。しかし、スライド作成時点で既に2025年2月10日に2025年3月期3Qで下方修正が実施されています。


🇨🇳 中国リスク分析の問題点

スライドの投資不動産分析

2025年3月末: 61.2億円
2025年9月末: 67.4億円
増加額: +6.2億円
結論: 「代物弁済が継続中、中国リスク未解消」

実際のデータ

2025年3月期(2024年4月~2025年3月)の状況:

  • 代物弁済による取得: 34.7億円
  • 減損損失: 11.5億円
  • 中国セグメント売上: 102.9億円(中国大手顧客への依存継続)

➡️ 投資不動産の増加自体は事実ですが、スライドは2026年3月期のデータを使用しており、最新の2025年3月期3Q時点の状況とは異なります。


正しい最新状況(2025年3月期3Q基準)

業績サマリー

  • 対象期間: 2024年4月~12月(9ヶ月間)
  • 売上高: 178.4億円(前年同期比▼7.0%)
  • 営業利益: 8.1億円(前年同期比▼48.2%)
  • 経常利益: 11.2億円(前年同期比▼39.2%)
  • 純利益: 7.5億円(前年同期比▼38.6%)

通期予想(下方修正後)

  • 売上高: 242億円(▼6.6%)
  • 営業利益: 14億円(▼6.7%)
  • 経常利益: 16億円(▼16.2%)
  • 純利益: 11.5億円(▼13.5%)
  • 配当: 36円維持

3Q時点の進捗率

営業利益進捗率: 57.6%(8.1億円 ÷ 14億円)
経常利益進捗率: 70%(11.2億円 ÷ 16億円)
純利益進捗率: 65%(7.5億円 ÷ 11.5億円)

➡️ 通常、製造業は下期偏重のため、3Qで60%前後の進捗率は妥当な水準です。


スライドの誤りまとめ

1. 決算期の誤り

  • ❌ 2026年3月期 中間決算を分析
  • ✅ 2025年3月期 第3四半期決算を分析すべき

2. 対象期間の誤り

  • ❌ 2025年4月~9月(6ヶ月間)
  • ✅ 2024年4月~12月(9ヶ月間)

3. 業績数値の誤り

  • 売上高: 102.7億円 → 正: 178.4億円
  • 営業利益: 4.6億円 → 正: 8.1億円
  • 経常利益: 5.6億円 → 正: 11.2億円
  • 純利益: 3.4億円 → 正: 7.5億円

4. 進捗率の誤解

  • スライド: 26%で「危険」判定
  • 実際: 57.6%で「妥当」な水準

5. 下方修正の時期

  • スライド: 「2月13日に下方修正の可能性」
  • 実際: 2025年2月10日に既に下方修正実施済み

6. 配当性向の誤り

  • 誤った利益数値を基に計算しているため、全て無効

7. 財務データの時点ズレ

  • スライド: 2025年9月末(2026年3月期中間)
  • 最新: 2024年12月末時点が正しい参照先

結論

このスライドは決算期を完全に混同しており、投資判断の材料として使用することは極めて危険です。

正しい認識

  1. 最新決算: 2025年3月期 第3四半期(2024年4月~12月)
  2. 発表日: 2025年2月10日
  3. 業績: 減収減益だが、下方修正後の通期予想に対する進捗率は約60%で妥当
  4. 配当: 36円維持、配当性向約71%
  5. 次回発表: 2025年5月の通期決算

スライドが使用したデータ

  • 実際の決算: 2026年3月期 中間決算(2025年4月~9月)
  • 発表日: 2025年11月14日
  • これは最新決算ではなく、むしろ将来の決算

投資判断には必ず公式の決算短信を参照してください。

 

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ニホンフラッシュ(7820) 2,000株保有投資家向け完全分析レポート

「減配しない限り保有継続」戦略の妥当性検証

作成日: 2026年2月16日
前提: 2,000株保有、配当重視の長期投資方針


あなたの投資ポートフォリオ(現在)

基本数値(株価820円想定)

項目 金額
投資額 1,640,000円
年間配当金(36円×2,000株) 72,000円
配当利回り 4.39%
月額換算配当 6,000円

配当受取スケジュール

  • 中間配当(9月末基準): 18円 × 2,000株 = 36,000円(12月頃受取)
  • 期末配当(3月末基準): 18円 × 2,000株 = 36,000円(6月頃受取)

ニホンフラッシュとは?世界市場での立ち位置

企業概要

  • 設立: 1964年(創業60年超)
  • 本社: 徳島県小松島市
  • 事業: 室内ドア、収納ボックス、化粧造作材の製造・販売
  • 市場地位: マンション向け内装ドアで国内トップクラス

「世界一位のドアメーカー」は本当か?

結論: 部分的に正しい

同社は「中国で1番の建具屋になり、世界一の建具屋になる」ことを中期目標に掲げており、特に「マンション向け内装ドア」という特定分野で強い地位を築いています。

正確な表現:

  • 日本国内: マンション向け内装ドアでトップクラスシェア
  • 中国市場: 主要プレイヤーの一角(ただし特定大手デベロッパー依存)
  • 世界全体: 総合ドアメーカーとしてNo.1ではないが、「分譲マンション向けフラッシュドア」という特定セグメントで高シェア

最新業績分析(2025年3月期実績)

通期実績(2024年4月~2025年3月)

項目 金額 前年比
売上高 239.8億円 ▼7.4%
営業利益 7.7億円 ▼48.3%
経常利益 11.0億円 ▼42.3%
純損失 ▲27.9億円

⚠️ 純損失の主因

世茂集団(中国大手デベロッパー)向け債権の貸倒引当金24.1億円を特別損失として計上したため、最終損益が赤字転落しました。これは一過性の損失であり、本業は黒字を維持しています。


セグメント別売上分析

2025年3月期 売上構成

日本セグメント

  • 売上高: 約137億円(全体の約57%)
  • 営業利益率: 安定的

中国セグメント

  • 売上高: 約103億円(全体の約43%)
  • 主要顧客: 昆山日門建築装飾有限公司への売上が102.9億円

歴史的推移

  • 2018-2019年頃: 中国売上比率が**約70%**に達していた時期があり、営業利益の63%を中国が占めていました
  • 現在: 中国比率は約43%に低下(日本国内の比重が相対的に回復)

🇹🇼 台湾進出の現状

提携内容

  • 2023年9月: 台湾の財閥系企業「潤泰グループ」と業務提携
  • 現地代理店として台湾住宅市場に製品供給

売上規模(推定)

決算資料によると「台湾潤泰グループとの連携、拡販が進み、受注残が着実に増加し、来期からの現場投入の本格化により、売上増が期待」と記載

現実的な評価:

  • 2026年3月期予想: 10-15億円程度(全体の4-6%)
  • 本格貢献: 2027年度以降
  • ポテンシャル: 台湾は日本製品への親和性が高いが、市場規模は中国より遥かに小さい

🇦🇪 ドバイ進出の現状

進出時期

2025年10月にドバイに出張所を開設。中国子会社が内装部材を輸出する形態。

売上規模(推定)

  • 2026年3月期予想: 5億円以下(全体の2%未満)
  • 位置づけ: 実験的市場開拓の初期段階
  • 課題: 文化・規格の違い、認知度ゼロからのスタート

現実的な評価: 本格的な売上貢献は2027-2028年以降。現時点では「将来への種まき」段階であり、短期的な業績インパクトは限定的。


🇨🇳 中国リスクの詳細分析

不動産市場の現状

  • 2024年住宅販売: 大幅減少継続
  • 政府対策: 不動産デベロッパーへの総量規制(3つのレッドライン)は実質撤廃されたが、効果は限定的
  • 大手破綻: 世茂集団(中国不動産大手)の資金繰り悪化により、24.1億円の貸倒引当金を計上

投資不動産(代物弁済物件)の推移

2025年3月期

  • 代物弁済による取得: 34.7億円
  • 減損損失: 11.5億円
  • 期末残高: 約61億円

代物弁済とは: 中国デベロッパーが現金で支払えず、代わりにマンションの部屋を渡すこと。同社はこれを賃貸等不動産として保有しているが、売却困難な状況が続いています。

主要顧客リスク

2025年の万科企業(中国不動産大手)への売上は45.7億円(前年比13.9億円減)

リスク評価: 特定大手デベロッパーへの依存度が高く、顧客の経営悪化が直接業績に影響します。


配当政策の分析

配当実績

年度 年間配当 配当性向 状況
2024年3月期 36円 約58% 維持
2025年3月期 36円 純損失のためN/A 維持
2026年3月期(予想) 36円 約66% 予定

重要な発見

2025年3月期は最終赤字でも配当を維持

純損失27.9億円を計上したにもかかわらず、年間配当36円を維持しました。これは、赤字の主因が一過性の特別損失(貸倒引当金24.1億円)であり、本業のキャッシュフロー創出能力は維持されているためです。

配当維持の根拠:

  1. 営業CFは黒字維持
  2. **自己資本比率72.4%**の強固な財務基盤
  3. 累積配当総額: 約8.2億円(利益剰余金から支払可能)

配当継続可能性の検証

シナリオ分析

ベースケース(会社予想達成)

  • 2026年3月期予想純利益: 12.4億円
  • 配当総額: 8.2億円
  • 配当性向: 66%
  • 判定: ✅ 安全圏内

保守ケース(10%減益)

  • 純利益: 11.2億円
  • 配当性向: 73%
  • 判定: ⚠️ やや高いが維持可能

悪化ケース(30%減益)

  • 純利益: 8.7億円
  • 配当性向: 94%
  • 判定: ⚠️ 限界水準、ギリギリ維持

最悪ケース(50%減益または赤字)

  • 純利益: 6.2億円以下
  • 配当性向: 100%超
  • 判定: ❌ 減配リスク高

減配の可能性

短期的(1-2年): 低い

  • 理由: 自己資本比率72.4%、内部留保豊富
  • 2025年3月期に赤字でも配当維持した実績あり

中期的(3-5年): 中程度

  • 中国不動産市場の回復次第
  • 台湾・ドバイの貢献が遅れた場合
  • 追加の貸倒引当金計上リスク

投資判断:減配しない限り保有継続は妥当か?

✅ 保有継続が妥当なケース

  1. 配当利回り4.39%に満足
    • 預金金利と比較して魅力的
    • 月6,000円の安定収入として活用
  2. 5年以上の長期視点
    • 中国市場の回復を待てる
    • 台湾・ドバイの成長を期待
  3. 株価下落への耐性がある
    • 株価が600円台に下落しても狼狽売りしない
    • 評価損30-40%に耐えられる資金余力
  4. 配当が生活費に直結していない
    • 減配されても生活に影響なし

⚠️ 見直すべきケース

  1. 配当収入が生活の柱
    • 減配時の収入減少が深刻
    • より安定した高配当株への乗り換え検討
  2. 中国リスクに不安
    • 代物弁済物件の増加が続く
    • 主要顧客の経営悪化ニュースに動揺
  3. 株価回復を期待
    • キャピタルゲイン狙いには不向き
    • 配当目的以外なら他の成長株推奨

具体的な投資戦略

戦略A:全保有継続(推奨度★★★☆☆)

条件:

  • 配当利回り4%台で満足
  • 5年以上の保有期間を想定
  • 評価損30%に耐えられる

リスク:

  • 株価下落リスク(600円台も想定)
  • 減配リスク(中国市場次第)

戦略B:段階的縮小(推奨度★★★★☆)

ステップ1: 1,000株売却

  • 売却タイミング: 株価850円以上を狙う
  • 残り1,000株で年間配当36,000円確保

ステップ2: 2026年3月期決算で判断

  • 配当維持 → 1,000株継続保有
  • 減配発表 → 残り全売却

メリット:

  • リスク半減
  • 配当収入は半分維持

戦略C:銘柄入替(推奨度★★☆☆☆)

売却:

  • ニホンフラッシュ全株売却

乗換候補:

  • より安定した高配当株(KDDI、オリックス、三菱UFJ等)

推奨しない理由:

  • 現在の配当利回り4.39%は魅力的
  • 乗換先も完璧ではない

重要な監視ポイント

決算発表でチェックすべき数値

  1. 配当予想の維持/変更
    • 最重要項目
    • 変更時は即座に対応検討
  2. 投資不動産残高
    • 増加継続 → 中国リスク深刻化
    • 減少 → 状況改善
  3. 中国セグメント売上
    • 前年比プラス転換が回復の兆し
  4. 台湾売上の具体額
    • 10億円超えれば本格貢献開始
  5. 貸倒引当金の追加計上
    • 再度の大型引当発生は要警戒

決算発表スケジュール

  • 2026年3月期 通期: 2026年5月頃
  • 2027年3月期 1Q: 2026年8月頃
  • 2027年3月期 中間: 2026年11月頃

最終結論

「減配しない限り保有継続」戦略の評価

総合評価: ★★★★☆(4/5点)

妥当性: 高い

理由:

  1. 配当利回り4.39%は魅力的
  2. 2025年3月期に赤字でも配当維持した実績
  3. 自己資本比率72.4%の強固な財務基盤
  4. 日本国内トップクラスの市場地位

ただし以下の条件付き: ✅ 5年以上の長期保有を前提
✅ 株価下落(600-700円)への心理的耐性
✅ 配当収入が生活の柱でないこと
✅ 中国市場の回復を気長に待てること

推奨アクション

現時点(2026年2月): → 2,000株保有継続でOK

2026年5月(通期決算後): → 配当予想確認

  • 36円維持 → 継続保有
  • 減配 → 即全売却

2026年11月(中間決算後): → 中国セグメント確認

  • 前年比プラス → ポジティブサイン
  • 前年比▼10%超 → 保有比率縮小検討

最後に

あなたの「減配しない限り保有継続」という方針は、長期配当投資家として極めて合理的です。

ニホンフラッシュは:

  • ❌ 成長株ではない
  • ❌ 短期で株価上昇は期待薄
  • ✅ 配当重視の長期保有には適格
  • ✅ 財務健全性は高水準

投資は自己責任ですが、配当利回り4.39%で日本国内トップシェアの安定企業を長期保有する戦略は、十分に正当化できます。

最重要: 必ず決算発表時に配当予想をチェックし、減配の兆候があれば速やかに対応してください。


次回確認日: 2026年5月(通期決算発表)
重点確認項目: 2027年3月期の配当予想(36円維持か?)

 

 


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