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親子上場の解消というニュースを見たとき、私は持ち株を動かしませんでした。親会社が上場している子会社を完全子会社にすると、子会社の利益がまるごと親会社の連結に入ってきますが、それが配当として私の手元に回ってくるかどうかは、会社が配当の方針をどう決めるかによります。この記事では、このニュースを見たときに私が決算資料のどこを開いたかを書きました。
※本記事は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものです。筆者は金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けておらず、個別の銘柄や特定の証券会社の利用を推奨するものではありません。記事中の数字は2025年3月時点のものです。
以下に出てくる会社名は、私の保有・検討の記録の紹介であり、推奨ではありません。
親子上場の解消とは、どういう動きなのか
親子上場というのは、親会社と、その親会社が株の過半を持っている子会社の両方が、それぞれ上場している状態のことです。この状態だと、子会社の株主と親会社の株主で利害がぶつかることがあります。子会社に有利な取引は親会社の株主にとって不利になりますし、その逆もあります。
親子上場の解消は、親会社が子会社の残りの株を買い取って完全子会社にし、子会社の上場をやめる、という形で進みます。これが起きると、子会社の利益は親会社の連結に100%入ってきます。同時に、親会社は買い取りのためのお金を払うことになります。入ってくるものと出ていくものが同時にある話なので、私は片方だけを見ないようにしています。
「次にやる会社」という予想は、この記事から外しました
もとの記事には「次に親子上場の解消を進める可能性が高い会社」として具体的な会社名が挙がっていました。会社が何を決めるかは会社の中の話で、私が外から当てられるものではないので、この予想は会社名ごと外しました。
同じ理由で「将来的な増配も期待できます」「企業価値が向上」「中長期的には株主への利益還元体制を強化する動き」という書き方も外しています。どれも起きるかもしれませんが、起きると私が書いてしまうと、それは予想を断定に変える書き方になってしまいます。そして「高配当株投資家にとっては基本的にポジティブ」「長期保有推奨」という一文も削除しました。これは完全に投資の助言で、私が書いてよい内容ではありませんでした。
完全子会社化で、親会社の決算のどこが変わるのか
私が決算短信を開いて見るのは、まず非支配株主に帰属する当期純利益という行です。子会社を100%持っていない間は、子会社の利益のうち外の株主の分がここに出てきます。完全子会社になれば、この行が小さくなって、親会社株主に帰属する当期純利益のほうに移ります。
次に見るのは、キャッシュフロー計算書の投資活動のところと、貸借対照表の有利子負債です。株を買い取るお金をどこから出したのか、手元の現金を使ったのか借りたのかが、ここに出ます。そして自己資本比率が前の期とくらべてどう動いたかを確かめます。この3つを並べると、会社が何をいくらで買って、その結果どういう財務になったのかが、私の手元でもだいたい追えます。
配当の予想数字を外した理由と、代わりに私が見ている欄
もとの記事には、ある商社の配当利回りが2025年予想で4%から5%台だと書かれていました。どの時点の株価で計算したのかが書かれておらず、私は裏を取れませんでした。利回りは株価が動けば毎日変わる数字なので、記事に固定の値を置いておくと読む時期によって嘘になります。そこでこの数字は外しました。もう一社について書かれていた「増配の常連」という表現も、連続増配の年数を私が確かめられなかったので削除しています。
代わりに私が開いているのは、決算説明資料の株主還元のページです。配当の方針として配当性向の目標が何%と書いてあるか、累進配当という言葉を使っているか、自己株式の取得についてどう書いているかを読みます。利回りは証券会社の画面に出ている今日の数字を自分で見ればわかるので、記事に書く必要がないと考えるようになりました。
のれんという言葉を、私はどう受け取っているか
買い取りの値段が、その子会社の純資産より高いとき、その差はのれんとして親会社の資産に乗ります。あとになってその事業が思ったほど稼げないと判断されると、のれんを減らす処理が入って、その期の利益が大きく減ることがあります。これはどの会社にも起こりうる話で、特定の会社が危ないという意味ではありません。
私は貸借対照表の無形固定資産の中にのれんがいくら乗っているかを見て、それが自己資本に対してどれくらいの大きさかを頭に置くようにしています。大きければ、その会社の利益は買った事業の成否に左右されやすい、というだけのことです。危ないかどうかを私が判定できるわけではないので、そこまでにしています。
このニュースを見て、私が自分の保有をどうしたか
何もしませんでした。私はウォーレン・バフェットのやり方を真似して、良い会社を割安なときに買って長く持つ形でやっているので、会社が組織の形を変えたというニュースだけで売り買いの判断はしないことにしています。判断を変えるとしたら、次の決算で営業利益と配当の方針がどう出てくるかを見たあとです。
50代になって気づいたのは、ニュースで動いた回は、あとで振り返るとほとんど損をしていたということでした。だから今は、発表の日ではなく決算の日に資料を開く、という順番を自分の中で固定しています。
繰り返しになりますが、ここに書いた会社名は私の保有・検討の記録の紹介であり、推奨ではありません。
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非支配株主の利益の行やのれんの金額は、その会社を少しでも持っていると、決算のたびに自分の口座の画面から資料までたどれるようになります。私は気になった会社を1株だけ持って、発表を自分ごととして読むようにしています。
私が実際に使っているのは次の2つです。どちらも1株(単元未満株)から買えるので、いきなり大きな金額を動かす必要はありません。
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それでは、またお会いしましょう。バフェットかおるでした。


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