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元JAL客室乗務員バフェットかおるが、50代からでも始められる高配当株投資をわかりやすく解説しています。

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【NVIDIA決算速報】売上高816億ドル過去最高更新!AIバブル論を一蹴した「絶好調決算」の全貌と今後の見通し

この記事は約12分で読めます。

こんにちは、バフェットかおるです。

2026年5月20日(米国時間)の取引終了後、世界中の投資家が固唾を飲んで待っていたエヌビディア(NVIDIA、ティッカー:NVDA)の2027年1月期第1四半期決算が発表されました。

「世界で最も重要な決算」とまで言われるこの決算は、AI関連株だけでなく、私たち日本の高配当株投資家にとっても、世界経済の方向性を占う重要な材料です。

なぜなら、エヌビディアの決算ひとつで、日経平均、東京エレクトロン、アドバンテストなどの半導体関連株、さらにはソフトバンクグループまで大きく動くからです。今回の決算は、「AIバブル崩壊論」を完全に吹き飛ばす絶好調の内容でした。

この記事では、48歳から投資を始めた私が、初心者の方にもわかるように、

  • 決算の良かった点・悪かった点
  • 株価の動きとその理由
  • アナリスト・専門家の評価
  • 今後の見通しと投資家としての心構え

を一つずつ丁寧に解説していきます。


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まずは結論:今回の決算をひとことで言うと

「AI需要は『指数関数的に成長』している。Blackwell(ブラックウェル)は完売状態、Q2はさらに加速」

これがエヌビディアCEOのジェンスン・フアン氏が今回の決算で発した最も重要なメッセージです。

数字でも、市場の予想を大きく上回る「ブロックバスター(特大ヒット)決算」となりました。


1. 今回の決算の基本情報

項目 内容
企業名 NVIDIA Corporation(エヌビディア)
ティッカー NVDA
決算期 2027年1月期 第1四半期(FY27 Q1)
対象期間 2026年2月〜4月期(4月26日終了)
発表日時 2026年5月20日(米国時間)取引終了後
直近株価 約220ドル前後(時価総額約5.5兆ドル)

エヌビディアは1月決算なので、私たち日本人には少しわかりにくいですが、「2027年1月期の第1四半期=2026年2月から4月まで」と覚えておけば大丈夫です。


2. 決算の数字をわかりやすく解説

主要な業績数値

項目 実績 アナリスト予想 結果
売上高 816億ドル(約12.6兆円) 約787〜804億ドル 大幅上回り
売上高前年同期比 +85.2% 加速
売上総利益 612億ドル 前年比+129.3%
営業利益 535億ドル 前年比+147.4%
純利益 583億ドル 前年比+210.6%
希薄化後EPS 2.39ドル(GAAP) 1.79ドル 大幅上回り
調整後EPS 1.87ドル 1.76〜1.78ドル 6.25%上回り
データセンター売上 752億ドル 約728億ドル 上回り
営業キャッシュフロー 503億ドル 前年比+83.6%

売上高816億ドルは日本円にして約12.6兆円。これを一つの会社がたった3か月で稼いだわけです。

トヨタ自動車の年間売上高(約45兆円)の4分の1以上を、エヌビディアは1四半期で叩き出しているということですね。前年同期比で売上が85.2%も増えるなんて、本当に常識では考えられない成長ぶりです。

株主還元の大幅拡充

今回特に注目すべきは、株主還元の大幅な強化です。

還元策 内容
自社株買い枠の追加 800億ドル(約12.4兆円)増額
四半期配当 0.01ドル → 0.25ドル(25倍に増配)

四半期配当が25倍に増えたというのは大きなニュースです。ただし、配当利回りで見ると依然として0.5%程度と低水準なので、エヌビディアは「配当目当てで買う株」ではなく、あくまで「成長を取りに行く株」であることに変わりはありません。

私のような高配当株投資家としては、こうした「成長株の代表」が大きく動くニュースは、世界の投資マネーがどこに向かうかを知る重要なシグナルとして見ています。


3. よかった点(3つのポイント)

ポイント①:Blackwellが完売状態、需要は「パラボリック(指数関数的)」

ジェンスン・フアンCEOは決算電話会議で次のように発言しました。

「これは並外れた四半期だった。需要はパラボリックに成長している。理由はシンプル。エージェントAIが到来したからだ」

「パラボリック」とは「放物線的=指数関数的に急上昇する」という意味です。AI需要が直線的ではなく、加速度的に増えているという強気の表現です。

さらに重要な発言として、フアンCEOは**「Vera Rubin(ヴェラ・ルービン、次世代プラットフォーム)の生涯にわたって供給制約が続く」**と述べました。

これは「作れば作るほど売れる、もう注文が積み上がりすぎている」という意味で、株式市場にとって最高のメッセージです。

ポイント②:データセンター事業が圧倒的に成長

エヌビディアの売上の約92%を占めるデータセンター事業が752億ドルと過去最高を更新。前年同期比で約93%の成長となりました。

これは、世界中のクラウド大手(Microsoft、Google、Amazon、Meta)が、AIインフラへの投資を年間7,250億ドル(約112兆円)規模に拡大していることが背景にあります。

なお、Microsoftだけでも2026年カレンダー年度に1,900億ドル(約29兆円)の設備投資を発表しており、その大半がエヌビディア製GPUへの投資です。

ポイント③:次の四半期(Q2)ガイダンスがコンセンサスを大幅超え

最も重要なのが、来期(Q2 FY27、5〜7月期)の売上高ガイダンスです。

項目 エヌビディアの見通し 市場予想
売上高 910億ドル±2% 約866〜872億ドル
GAAP売上総利益率 74.9%±0.5%
非GAAP売上総利益率 75.0%±0.5%

市場が期待していたコンセンサスが870億ドル前後だったところを、エヌビディアは910億ドルというガイダンスを出してきました。

しかも、売上総利益率を75%という高水準で維持できる見込み。これは「Blackwellへの移行が完了し、価格決定力が完全に戻ってきた」ことを意味します。

利益率75%というのは、トヨタ自動車の売上総利益率(約20%前後)と比べると、いかに桁違いに儲かるビジネスかがわかります。


4. 悪かった点・懸念事項

懸念①:中国市場からの事実上の撤退

今回のガイダンスは**「中国データセンター向け売上をゼロ前提」**で計算されています。

これは、米国政府の輸出規制により、エヌビディアのH20チップなどが中国に出荷できない状態が続いているためです。

エヌビディアの中国市場シェアは、2年前のほぼ独占状態から約8%まで急落。中国国内では、ファーウェイ(華為技術)の独自AIチップ「Ascend 950PR」が代替として急速に台頭し、ファーウェイのAIプロセッサ事業の売上高は2025年に75億ドルに達しました。

つまり、**「中国を失った後でも、これだけの数字が出せる」**というのが今回の決算の凄みでもあるのですが、長期的には中国市場の構造的な喪失が、競争環境に影を落とす可能性があります。

懸念②:株価への期待が極めて高くなっている

今回の決算は明らかに「絶好調」でしたが、それでも時間外取引の株価反応は限定的でした。

時間外取引で一時はやや上昇したものの、株価は決算前の224ドル前後から微増にとどまり、終値ベースでは前日比でほぼ横ばい(約220〜224ドル)の展開となっています。

これは何を意味するのでしょうか?

ウォール街では「good news is already priced in(良いニュースはすでに株価に織り込み済み)」という状態になっていました。エヌビディア株はここ2か月で約20%も上昇し、5月14日には史上最高値236.54ドルをつけていたのです。

つまり、**「これだけ良い決算でも、市場の期待を超えるサプライズではなかった」**という解釈もできるのです。

懸念③:「AIバブル」議論は完全には消えない

最近の四半期では、エヌビディアは過去6回連続で売上を3〜4%上回る決算を出してきましたが、直近5回のうち4回は決算後に株価が下落しています。

たとえば2026年2月の決算では、3.4%売上を上回ったにもかかわらず株価は5.5%下落しました。これは「素晴らしい決算」が「当たり前」になってしまい、市場のハードルが上がりすぎているためです。

CNBCのジム・クレイマー氏は決算前に「決算後は最初に飛び上がっても、その後で容赦なくハンマーで叩かれる可能性がある」と警告していました。


5. 株価の動きとその理由

決算発表直後の株価反応

タイミング 株価 動き
5月20日 通常取引終値 約220ドル 前日比でほぼ横ばい
時間外取引(決算発表後) 約224ドル前後 一時上昇後、ほぼ横ばいに
ザラ場安値 216.25ドル
ザラ場高値 226.94ドル
時価総額 約5.5兆ドル 世界最大級

なぜ「絶好調決算」でも株価が大きく上がらなかったのか

理由は3つあります。

理由①:すでに織り込み済み 決算前の2か月間で株価は約20%上昇しており、5月14日には史上最高値236.54ドルを記録していました。市場は決算の好調を相当程度織り込んでいたのです。

理由②:オプション市場の動き(IVクラッシュ) 決算前にはオプション市場で「8〜10%の値動き」が織り込まれていましたが、決算発表によって不確実性が解消されると、オプションのプレミアムが急落(IVクラッシュ)。これによって短期的な動きが鈍くなる傾向があります。

理由③:エヌビディアの「サプライズの限界」 モーニングスターはエヌビディア株を「フェアバリュー(適正価格)よりも186%プレミアム」と評価しています。フェアバリューは435ドルとされていますが、これは将来の成長を相当強気に見込んだ場合の数字。すでに「完璧」が求められている株なので、「素晴らしい」だけでは株価が動かなくなっているのです。


6. ネット上・アナリストの評価

主要証券会社の目標株価

証券会社 目標株価 評価
Bank of America 320ドル 買い
Cantor Fitzgerald 350ドル Overweight
Evercore ISI 352ドル(2030年EPS基準) Outperform
DA Davidson 300ドル 買い

おおむね現在の株価220ドルから見て**+40〜60%の上昇余地**を見ているアナリストが多い状況です。

専門家の主なコメント

Daniel Newman氏(Futurum Group CEO):

「ハイパースケーラー(クラウド大手)の2026年設備投資は7,250億ドルに上方修正された。ソブリンAI(国家AI)は前年比3倍の300億ドル超に拡大。Blackwellはランプ(増産)の真っ最中で、Vera Rubinのサンプルはすでに顧客の手に渡っている」

Cantor Fitzgerald:

「コンピュート供給は2026年から2027年にかけて完売状態。供給制約は少なくとも2029年まで、エヌビディアの前年比成長を支える」

Dan Ives氏(Wedbush):

「Stay Long and Strong(長期保有を続けよ)」

ジム・クレイマー氏(CNBC):

「決算後は最初の飛び上がりがあっても、その後容赦なく叩かれる可能性がある」

総じて、長期視点では強気、短期視点では慎重論も混在するというのが市場の見方です。


7. 今後の見通し:3つの注目ポイント

ポイント①:Vera Rubin(次世代プラットフォーム)の立ち上がり

エヌビディアの次世代AIプラットフォーム「Vera Rubin」は、現行のBlackwellに対して推論コストを最大10分の1にすると言われています。

すでにAWS、Google Cloud、Microsoft Azure、Oracle Cloudが採用を確定しており、2026年下半期から本格的な生産出荷が始まる予定です。

CEOは「Vera Rubinの生涯にわたって供給制約が続く」と述べており、需要が供給を上回る状態が長く続く見通しです。

ポイント②:1兆ドルの巨大受注

ジェンスン・フアンCEOは2026年3月のGTCカンファレンスで、**「BlackwellとVera Rubinの2026〜2027年累計売上は1兆ドル(約150兆円)を超える」**と発言しました。

この数字は、ほとんどの国の年間GDPを上回る規模です。

実際、2025年11月時点でBlackwellとRubinの合計受注残は5,000億ドル超に達しており、2026年後半まで完売状態とされています。

ポイント③:地政学リスクと中国情勢

最大のリスクは引き続き米中関係です。中国向け売上は事実上ゼロですが、もし米中関係が改善し、H200チップなどの輸出が再開されれば、追加的なアップサイド(上振れ要因)になります。

逆に、米中関係がさらに悪化した場合、台湾TSMCへの依存度(エヌビディアの主要GPU製造委託先)が地政学リスクとして浮上する可能性があります。


8. 高配当株投資家として、この決算をどう見るか

ここからは、48歳から投資を始めた私の経験を踏まえて、お話しさせてください。

エヌビディアは、PER(株価収益率)45倍、PBR(株価純資産倍率)40倍を超える「超成長株」です。配当利回りも0.5%程度(増配後の予想)と低く、私が普段ご紹介している「配当利回り3.75%以上・PBR2倍以下・自己資本比率50%以上」という基準には当てはまりません。

ですから、「エヌビディアを買いましょう」とは申し上げません。

しかし、エヌビディアの決算を**「世界経済の温度計」**として注目することは、高配当株投資家にとっても極めて重要です。

なぜなら、

  • エヌビディアが好調 → AI関連設備投資が拡大 → 半導体製造装置(東京エレクトロン、ディスコ)、電力(東京電力HD、関西電力)、データセンター不動産(ESCONジャパン、東急不動産HD)、商社(三菱商事、伊藤忠商事)などに好影響
  • エヌビディアが失速 → AIバブル懸念が広がる → ハイテク株が下落 → 日経平均も連動して下落

このように、エヌビディアの決算は私たちのポートフォリオにも間接的に大きな影響を与えるのです。

そして、今回の決算の最大のメッセージは、**「AIへの投資はまだ始まったばかり」**ということ。これは、関連する電力会社、商社、海運(AI関連の物流増加)、不動産(データセンター需要)など、私たち高配当株投資家が保有している銘柄群にも追い風になる可能性があります。


まとめ:今回の決算から学ぶ3つの教訓

最後に、今回のエヌビディア決算から、私たちが学ぶべき3つの教訓をお伝えします。

教訓①:「絶好調」でも株価が上がらない時代 良い決算が当たり前になると、市場のハードルは上がり続けます。これは決算が悪いわけではなく、期待値が高すぎるだけ。短期の値動きに一喜一憂せず、長期視点を持つことが重要です。

教訓②:分散投資の大切さ たった1社の決算で、世界中の株価が動く時代。だからこそ、特定の銘柄やセクターに集中せず、複数の銘柄・複数の業種に分散することがリスク管理の基本です。私のJAL破綻体験から学んだ最大の教訓は、これでした。

教訓③:「AIインフラ」というメガトレンドを理解する 向こう5〜10年、AIへの投資は世界経済の最大のテーマであり続けるでしょう。エヌビディアそのものを買わなくても、その恩恵を受ける企業(電力、商社、半導体製造装置、データセンター不動産)に分散投資することで、メガトレンドに乗ることはできます。


エヌビディアの決算は、これからも3か月ごとに発表されます。次回(Q2 FY27、8〜10月期分)は2026年8月26日頃の発表予定です。

世界経済の動向を読み解くうえで、これからもエヌビディアの決算を一緒に追いかけていきましょう。

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それではまた、お会いしましょう。

バフェットかおる


※本記事は投資助言ではなく、情報提供を目的としています。投資判断はご自身の責任で行ってください。

※本記事の数値は2026年5月20日(米国時間)発表のNVIDIA公式決算資料および各種報道に基づいています。

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