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こんにちは、バフェットかおるです。
先に結論を書きます。金利が上がる局面で、リース会社は「弱くなる会社」と「かえって強くなる会社」に分かれていく、と私は受け止めています。分かれ目は2つで、金利が上がるスピードと、その会社がただお金を貸しているだけなのか、モノを持って貸す力があるのかでした。
私は信販や金融の事業を持つ会社をいくつか口座に持っています。金利と景気に敏感な事業なので、調達コストが上がって増配のペースが鈍らないか、というのが前から気になっていました。
そこで、同じ金融のなかでも少し毛色の違うリース業界について、自分で調べて整理してみました。私の投資はウォーレン・バフェットのやり方を真似しているつもりで、わからない事業は買わないと決めています。だからこそ、持つ前に事業の形を自分の言葉にしておきたかった、というのが今回のきっかけです。
※本記事は私個人の考えと調べたことの紹介であり、特定の銘柄・商品の購入を推奨するものではありません。当ブログは金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けていません。数字は2026年10月時点のもので変わります。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。
リース会社のビジネスは「モノを介した金融」
リース会社は、お金そのものを貸すのではなく、モノ(物件)を介した金融を行っています。銀行や信販会社とは少し違った、独特の収益構造を持っている会社たちです。
仕組みはこうでした。銀行からの借り入れや社債・CPの発行で資金を調達し、その資金で物件を用意して、顧客企業に貸し出す。顧客は毎月リース料を払う。この「調達」と「運用」の差が、リース会社の稼ぎになります。
つまり、金利の話はこの会社たちにとって他人事ではありません。調達の値段が変わると、稼ぎの幅がそのまま変わるからです。
金利上昇で業績が圧迫される3つの理由
まず、弱くなる側から整理します。信販業と同じように、金利上昇の初期段階や急激な利上げ局面では、コストが先に効いてきて重荷になります。
調達と運用のタイムラグで利ざやが縮む
金利が上がると、借り入れや社債の調達コストはすぐに上昇します。ところが、すでに契約済みの既存リース案件は数年単位の固定金利が大半なので、途中でリース料を値上げすることはできません。
結果として、しばらくの間は利ざやが削られてしまいます。契約が新しいものに入れ替わるまでの、我慢の期間があるということです。
顧客企業の設備投資意欲が落ちる
金利が上がれば、リース料率(月々の支払額)も引き上げざるを得なくなります。借りる側の企業からすれば「リースを組むと高くつく」ことになります。
特に中小企業で設備投資を手控える動きが広がると、新規成約高が落ち込むおそれがあります。これは会社の努力だけではどうにもならない部分だな、と私は受け止めました。
信用コスト(貸倒引当金)が増える
金利上昇やそれに伴う景気後退が起きると、借主側の資金繰りが悪化します。リース料の支払いが滞ったり、倒産する企業が増えたりすれば、リース会社には焦げ付きが生まれます。
この信用コストは、好況のときには見えません。見えないものがいちばん怖い、というのが決算を読んでいて毎回思うところです。
金利上昇が追い風になる理由
一方で、リース業界には「金利が上がる環境だからこそ、存在価値が増す」という面もありました。ここが調べていていちばん面白かったところです。
新しい契約には金利を乗せられる
既存契約の利ざやは縮んでも、これから結ぶ契約には上がった金利を反映できます。契約が入れ替わっていけば、利ざやはむしろ以前より広がる可能性があります。
企業が「自分で買う」のをためらう
高い金利を払って借金をして設備を買うくらいなら、リース会社に毎月定額を払って借りたほうが安全だ。そう考える企業が増えると、かえってリースの需要が高まる傾向があります。リスクを外に出せる、という価値が金利上昇で高くなるわけです。
モノのプロとしての収益とインフレ耐性
大手のリース会社は、単なるファイナンスリースだけでなく、航空機、不動産、建設機械、EV、太陽光発電といった実物資産を保有・管理して貸し出すビジネス(オペレーティングリースなど)にシフトしています。
物価上昇を伴う金利上昇であれば、こうした中古物件の価値や売却益(物件処分益)が上がります。金融引き締めのマイナスを、その利益で補えるケースがある、ということでした。
急な利上げと緩やかな利上げで何が変わるか
同じ「金利上昇」でも、スピードによって話がまるで変わります。私が整理したのは次の形です。
| 利上げのスピード | 調達コスト | リース料への転嫁 | 業績・配当への影響(私の見方) |
|---|---|---|---|
| 急激な利上げ | 急騰する | 追いつかない | 収益が圧迫され、増配の勢いが鈍るリスクが高まる |
| 緩やかな利上げ | じわじわ上がる | 新規契約でスムーズに進む | 中長期的な利ざや拡大の恩恵を受けやすい |
つまり、金利が上がること自体が悪いのではなく、上がり方が速すぎることが怖い、という整理になりました。
「ただの金融」か「モノに強い会社」か
ここが分かれ目だと私は考えました。単にお金を貸すだけの信販・金融色が強い会社は、金利上昇のダメージを受けやすいです。
反対に、独自の強みを持っている大手リース会社は、金利上昇を味方にできる底力があります。たとえば次のようなものです。
- 海外展開:日本の金利だけに業績が左右されない
- DX投資支援:景気に関係なく企業が削りにくい投資をつかんでいる
- 環境エネルギー分野:太陽光など実物資産を自分で持って運用している
- 物件の目利き:中古市場で売却益を出せる
会社を見るときは、その会社が「ただの金融」なのか「モノに強いプラットフォーマー」なのかを見極めるのが要になりそうだ、と私は思っています。
私が自分の口座で決めたこと
私は、業界の見通しを当てにいくのが得意ではありません。金利が来年どうなるかを予想して売り買いするやり方は、私には向いていませんでした。
だから決めたのは次の3つだけです。買うなら、調達コストが上がった決算を一度自分の目で確かめてからにする。利ざやの話と物件処分益の話を、決算説明資料で分けて読む。そして、わからない事業は買わない。
リース会社については、まだ自分の中で整理が終わったばかりです。良い会社が割安になったときに迷わず買えるよう、いまのうちに事業の形を覚えておきたい、というのが今回の目的でした。
まとめ
- リース会社はモノを介した金融で、調達と運用の差で稼いでいる
- 金利上昇の初期は、既存契約の利ざや縮小・設備投資の減退・信用コスト増が重荷になる
- 一方で新規契約への転嫁、リース需要の増加、実物資産の売却益という追い風もある
- 急な利上げは逆風、緩やかな利上げは追い風になりやすい
- 「ただの金融」の会社と「モノに強い会社」で結果は二極化しそうだと私は受け止めている
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それでは、またお会いしましょう。バフェットかおるでした。


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