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日経平均が最高値を更新しているけれど、今から高配当株投資を始めて大丈夫なのか。高値掴みしてしまうのではないか。そんな不安を抱えている方に向けて書きました。
月30万円の配当金を受け取れるようになった私も、最初は「今買って大丈夫なの?」とドキドキしながら投資していました。でもその一歩があったからこそ、老後の自分年金を作ることができました。この記事では、日経平均が最高値でも焦る必要がないと私が考える理由、高値掴みを避けるために見ている10の財務基準、そして私の口座で持っている3社の当時の数字を書きます。
※本記事の数字は2025年11月時点のものです。登場する会社は私の保有状況の紹介であり、特定の銘柄の購入を推奨するものではありません。当ブログは金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けていません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。
日経平均が最高値でも、全部の株が高いわけではない
2025年11月、日経平均株価は最高値を更新し続けていました。ここに落とし穴があると私は思っています。日経平均が最高値だからといって、全部の株が高いわけではないのです。
日経平均が上がっている大きな理由は、上位の数社の影響です。ソフトバンクグループ、東京エレクトロン、アドバンテスト、ファーストリテイリングなど、株価の高い大型株が大きく上昇していて、特にファーストリテイリングは日経平均への影響が大きい。つまり一部の会社だけが指数を引っ張っていて、その影に、財務が安定していて配当を増やし続けている会社がまだ割安なまま隠れています。日経平均という指標だけを見ていると、それが見えません。
私が2025年11月時点で投資していた日本の高配当株は73社ありました。三菱商事、KDDI、三井物産のような誰もが聞いたことがある会社だけでなく、IDEC、あいホールディングス、MS&AD、積水ハウス、モリ工業、MS-Japan、サンゲツのように、知名度は低くても財務が安定して配当を増やしている会社がたくさんあります。
すぐに買わない。集中しない。JALの倒産で学んだこと
どんなにいい会社でも、買うタイミングが合わなければ高値掴みになります。高配当株投資はインデックス投資と違って、いつ買うかがとても大事だと私は考えています。だから焦らず、じっくり買い時を待ちます。
集中投資も危険です。「この株が良さそう、全財産これにしよう」「配当5%なんてすごいからこれだけでいい」。その気持ちはわかります。でも私がそう言い切れるのは、JALの倒産を経験しているからです。大きい会社だから潰れないだろう、国が潰さないよと言われていて、社員の私たちでさえ潰れるとは思っていませんでした。でもある日突然、倒産しました。当時のROEはマイナスで、格付会社から投資不適格だと言われていたのに、誰も何も行動しませんでした。
だから私は1社に依存せず、30社以上に分けて投資しています。「いい会社だから、有名だから大丈夫だろう」という感情ではなく、有価証券報告書の数字で確かめる。1社からの配当金は全体の3%以内、1つの業種への投資は全体の20%以内。この基準も決めています。
私が見ている10の財務基準
私はSBI証券の銘柄スクリーニング機能で高配当の会社を絞り、四季報やIRBANKで決算を見て、バフェットコードで分析しています。基準は10あります。
- 税引前の配当利回りが3.75%以上(今は3%以上を目安にしています)
- PBRが高水準でないこと。目安は0.5倍から1.5倍。PBR1倍以下は「100万円の家を100万円以下で買えるような状態」で、資産の実力より株価が安く放置されているという意味です
- 配当政策がわかりやすいこと
- 配当継続力。IRBANKで過去の配当推移を確認します
- 売上高が長期で上昇トレンドにあること
- 営業利益率10%以上
- EPS(1株あたり利益)とBPS(1株あたり純資産)が長期で上昇トレンドにあること
- 自己資本比率50%以上(業種によって特性が変わります。今は40%以上を目安にしています)
- 流動比率200%以上。「借金100万円に対して現金200万円を持っているような、余裕のある状態」です。この余裕が長く配当を出せる会社の条件だと考えています
- 現金比率が高く、上昇傾向にあること
ほかにもROE8%以上などの基準を作っています。ただ、条件を満たしていても、買うタイミングや分散の方法が間違っていると、せっかくの会社選びも水の泡になります。市場全体が高値のときこそ、投資家の目が上位の大型株に集中していて、その影の会社は見過ごされている。「いい会社だから、有名だから、すぐ買おう」ではなく、「いい会社だからこそ適正価格で買いたい」。私はそう考えています。
そして何より、高配当株投資は短期で勝負するものではありません。暴落が来ても慌てずコツコツ買い増しして、配当を使わないときは再投資する。私は一度買った会社は長く持つと決めています。
私の口座で持っている3社の例(2025年11月時点)
ここからは、当時の私の口座の数字です。「今が買い時」という話ではなく、上の基準をどう当てはめて見ているかの例としてお読みください。
① MS&ADインシュアランスグループ(8725)|生活に必ず必要な保険
保険は「生活に必ず必要なサービス」で、景気が悪くなっても収入が減りにくいのが特徴です。私は404株、取得単価3,238円で持っていました。
| 指標 | 数値(2025年11月) | 私の見方 |
|---|---|---|
| 配当利回り | 約4.8% | 安定した配当収入 |
| 配当性向 | 約31% | 無理せず配当を払えている |
| 自己資本比率 | 15.5% | 一般の目安より低いが、保険業ではこの水準は珍しくない |
| ROE | 17% | 利益を生む力が強い |
| PBR | 1.2倍 | 割高ではない |
| 利益剰余金 | 約2.2兆円 | 配当を続ける体力 |
| 流動比率(概算) | 約116% | 保険業界では安全圏 |
事業は国内損保、海外保険(アジア・欧米で拡大中)、生命保険、リスク管理サービスに分かれています。国内外に分散しているので地政学リスクの影響は小さく、海外利益は円安で膨らむ面があり、保険はモノではなくサービスなので関税の影響もほぼありません。暴落時でも配当を守れる「守りの会社」として持っています。
② 積水ハウス(1928)|賃貸住宅・海外・ストック収益
家を建てるだけの会社ではありません。強さは「賃貸住宅+海外+ストック収益」にあると見ています。私は571株、取得単価3,478円で持っていました。
| 指標 | 数値(2025年11月) | 私の見方 |
|---|---|---|
| 配当利回り | 約4.3% | 長期的に安定 |
| 増配年数 | 15年以上 | 減配しない実績 |
| 営業利益率 | 8〜9% | 建設業では高水準 |
| 自己資本比率 | 約45% | 財務が強い |
| 利益剰余金 | 約1.9兆円 | 不況でも守れる余力 |
| 流動比率 | 約238.6% | 余裕のある財務 |
アメリカ・オーストラリアで販売を拡大していて、「技術+ブランド+設計・施工一体」というモデルは日本の会社らしい強みです。事業は戸建て(景気で変動あり)、賃貸住宅(家賃は急に落ちないので安定)、都市開発、海外住宅に分かれ、暴落しても折れにくい構造だと見ています。
③ IDEC(6652)|工場の自動化に欠かせないスイッチ
IDECは制御機器メーカーで、工場の自動化に欠かせないスイッチやセンサーを作っています。製造業が続く限り需要がある事業です。私は671株、取得単価2,668円で持っていました。
| 指標 | 数値(2025年11月) | 私の見方 |
|---|---|---|
| 配当利回り | 約5.2% | 高い |
| PBR | 約1.15倍 | 適正 |
| 自己資本比率 | 約60% | とても健全 |
| フリーCF | 71.5億円 | 配当38.3億円を余裕で賄える |
| 流動比率 | 186% | 余裕がある |
当時は中国工場の在庫調整で設備投資が控えられ、利益が一時的に細い状態でした。2024〜2025年にかけて主力市場の中国・欧州の製造業が景気調整に入り、半導体・電子部品・自動車向けの設備投資が止まって、安全スイッチなどの受注が一時的に減った。2025年3月期の営業利益は前年より約2割減り、ROEも見かけ上低くなっていました。売上の約70%を海外で稼ぐ会社なので円安は一見プラスですが、海外拠点のコストも上がっていて、円安メリットが利益にフルで反映されにくい構造でもあります。
それでも財務体質が強く、倒産リスクが低い堅実な会社だと私は見ていました。「財務の優等生が、景気待ちをしている状態」。そう受け止めて持ち続けています。(※現在の数字はこの記事の当時から変わっています。最新の決算は各社IRでご確認ください)
もらいたい配当額を先に決めて、逆算する
配当金は会社によって金額が違うので、どれをどのくらい買えばいいか迷います。私がやっているのは、もらいたい配当金の額を先に決める方法です。たとえば1社につき年1万円の配当にすると決め、その金額から何株買えばいいかを逆算します。こうすると自然にバランスよく分散できます。NISAなら配当にかかる税金は0で、SBI証券や楽天証券なら国内株の売買手数料もかかりません。
まとめ
- 日経平均が最高値でも、全部の株が高いわけではない。上位の大型株が指数を引っ張っているだけで、割安な会社はまだ隠れている
- 高配当株投資はリスク管理と分散が大事。本来は30社以上の分散が理想で、この記事の3社はその第一歩の例
- PBRや財務を確認し、長期のチャートで流れを把握して、適正な時期を待つ
国民年金だけだと月6万5000円ほど、厚生年金でも月14万から18万円くらいが平均です。配当収入が育っていくと、年金だけに頼らない老後が見えてきます。
私は元JALの客室乗務員として30年働きましたが、働いていても生活が楽になる実感はありませんでした。くも膜下出血と大腸がんで早期退職を余儀なくされた経験から言えるのは、安定した配当収入があると、つらいことがあっても「この増えたお金を使ってからじゃないともったいない」という生きる力になる、ということです。人生は何歳からでもやり直せます。私は小さな金額から少しずつ、自分年金作りを始めました。
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10の基準を当てはめる作業は、証券会社のスクリーニング機能があると一気に楽になります。私はSBI証券で利回りやPBR、自己資本比率で絞ってから、四季報とIRBANKで決算を確かめています。
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