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元JAL客室乗務員バフェットかおるが、50代からでも始められる高配当株投資をわかりやすく解説しています。

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ナスダック下落について

この記事は約6分で読めます。

今週も米国株、日本株、全世界株、本当に大きな動きのある1週間でした。最後の最後、金曜日にとんでもないことが起きました。

今週半ばまでは史上最高値ラッシュ。先週まではS&P9連続の上昇。ところが今週その連続上昇がついにストップ。それどころか金曜日は稀に見る急落でした。NASDAQは1日で-4.18%。2025年4月の関税ショック以来、約1年2ヶ月ぶりの大きな下落幅。半導体の主要指数・フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は1日でなんと-10%。1週間で半導体株関連、なんと150兆円以上の時価総額が消えました。

株だけじゃない。ビットコインも6万ドル割れ。さらに金まで売られています。市場の心理を表すFear&Greedインデックスは久しぶりに恐怖の領域に転落。しかし不思議なことに、金曜日発表された雇用統計はものすごく強い結果でした。経済は強いのに株は下がる。一体何が起きているのか。これは終わりの始まりなのか。結論は「NO」です。


【本日の5つのお品書き】

  1. 今週1週間、資産は増えた?減った?(新NISAで人気の投資信託10本)
  2. 今週の米国株の動き(週前半は絶好調・金曜日は地獄)
  3. 今週の日本株の動き(金曜下落・暗黒月曜の可能性)
  4. 今週の全世界株の動き
  5. 終わりの始まりか?グレアムに学ぶ「ミスターマーケット」

【①今週の投資信託パフォーマンス】

新NISAで人気の投資信託10本の今週の騰落率ランキング。今週から日本株式(日経平均バージョン)とSOX半導体指数を追加。

  • 1位:日SOX(半導体が絶好調)
  • 2位:新興国
  • 3位:NASDAQ

ドル円は週末に160.3円まで下落(159.6円→160.3円)。

長期データで見ると、2024年初から今週末までの10銘柄の騰落率は+74%以上。5000万円投資していれば+3700万円以上増えている計算。2020年初からはさらに大きく上昇。これが長期投資の力。


【②今週の米国株の動き】

金曜日の数字:

  • S&P500:-2.64%
  • NASDAQ:-4.18%(2024年4月以来の大幅安)
  • ダウ:-1.35%
  • SOX(フィラデルフィア半導体指数):-10%

1週間で半導体株から消えた時価総額:約1兆ドル(日本円150兆円以上)。

半導体だけでなく、株・暗号資産・金・銀すべて売られる全面安の金曜日。

  • ビットコイン:6万ドル割れ(2024年10月以来の安値)
  • ゴールド:-3.38%
  • シルバー:-6.9%

Fear&Greedインデックスが恐怖の領域に転落。VIX指数も20台へ上昇。

今週の流れ:

  • 月・火:テック系・エネルギー系が買われ上昇。S&P500が初めて7600ポイント突破。
  • 水:引け後にブロードコムが決算発表。半導体株が売られ始める。ただしダウは逆に最高値更新(資金のローテーション)。
  • 金:半導体の売りが止まらなくなり、雇用統計が追い打ち。NASDAQ -4%以上。S&P9連続上昇が完全ストップ。一方、小型株ラッセル2000は+1.45%(ローテーション)。

【暴落の引き金①:ブロードコムショック】

ブロードコムはGoogleやMeta向けに専用AI半導体を設計する巨大企業。水曜の決算は数字は抜群に良かった:

  • 売上高221億ドル(前年比+48%)
  • AI半導体:+143%

なのに株価は翌日-14%暴落。理由は「見通しが市場の期待にわずかに届かなかった」こと。市場は次の四半期172億ドルを期待していたが、実際の予想は160億ドル。「噂で買って事実で売る」(2週間前のNVIDIAと非常に似ている)。

連鎖反応:

  • マーベル:-16.7%
  • マイクロン:-13.2%
  • クアルコム:-10.9%
  • AMD:-10.8%

⚠️ SOXL(半導体3倍レバレッジETF)は1日で-30%。レバレッジの本当の怖さ。


【暴落の引き金②:強すぎた雇用統計と金利の急上昇】

金曜日の米国雇用統計:

  • 市場予想:+8万人
  • 実際:+17.2万人(予想の倍以上)

強い雇用 → インフレが収まらない → FRBが利上げするかも → 利上げ確率が前日の5割から7割へ急上昇。年内2回の利上げとの見方も。

10年債金利:4.53%、2年債は約1年3ヶ月ぶりの高水準。

「金利は重力のようなもの」:金利が上がると高く飛んだ銘柄ほど引き戻される。PERの高いハイテク株ほど弱くなる。

※ワールドカップ(アメリカ開催)でレジャー・接客用雇用が7万人増。一時的なお祭り需要の側面も。ゴールドマンは利上げ想定せず。


【暴落の引き金③:スペースX上場による「サイフォン効果」】

来週6月12日、SpaceXがNASDAQに上場。調達予定額12兆円。時価総額は約283兆円。市場最大級のIPO。

サイフォン効果:巨大IPOが市場のお金を吸い上げる現象。SpaceXを買いたい投資家が利益の乗った株(NVIDIA・テスラ・半導体株)を売る→市場の他の場所からお金が吸い上げられる。

過去の事例:アリババ上場(2014年9月)

  • 調達額250億ドル
  • 上場後S&Pは約1ヶ月で7%下落
  • その後約2週間でほぼ回復

→ 短期的には荒れるが回復する。

怖がりすぎなくていい理由

  • 2026年の自社株買い:1兆3000億ドル(IPO供給を上回る規模)
  • お金は消えていない、移動しただけ
  • OpenAI・アンソロピックも年内上場予定。市場の活性化につながる。

【③今週の日本株の動き】

日経平均の金曜日の下げ:-1.3%(NASDAQの-4.18%に比べると小さいが、月曜にドカンと来る可能性)。

AI半導体が1人負けする一方、金融・内需関連にお金が移動。米国と似た構造。収録時点で日経先物が大きく振られており、月曜日はブラックマンデーになるかとの声も。


【④今週の全世界株(オルカン)の動き】

景気の体温計PMIで欧米に明暗:

  • 米国製造業PMI:55.3(4年ぶりの高水準)
  • ユーロ圏総合PMI:47.5(2023年10月以来の低さ)

原因は同じ「イラン情勢による原油高」だが影響が正反対:

  • ヨーロッパ:エネルギー輸入依存→原油高→物価高→景気圧迫。エコノミックサプライズ指数:-67.4
  • アメリカ:原油の準輸出国→原油高で儲かる。エコノミックサプライズ指数:+44.9%

各国の状況:

  • 韓国:サムスン・SKハイニックスなど半導体比重が大きく今回の影響を大きく受ける
  • インド:ITと国内消費が柱。半導体ゾーンの比重は低い
  • 中国:米中関係や独自の景気対策で別のリズム

オルカンはこれを丸ごと平均化して持てるのが強み。原油そのものは今週下落(米国・イランの和平交渉期待でWTI:88ドル台)。


【⑤終わりの始まりか?グレアムに学ぶ「ミスターマーケット」】

過去データ:9連続上昇後1年後はどうなったか 1950年以降、過去10回中8回がプラスで終了。中央値:+12%。

大統領サイクル2年目:1年で最も下げが大きい月(=仕込みのチャンス)。過去データでは株価が10〜20%下落した後、S&Pはその後12ヶ月で平均+25%上昇。

ベンジャミン・グレアムの「ミスターマーケット」

グレアムはバリュー投資の父。バフェットが「私の知性の83%はグレアム」と言うほどの師匠。

「市場は気分屋のおじさんだと思いなさい」

  • 機嫌がいい日:「君の株は最高だ!」と高値で買いに来る
  • 機嫌が悪い日:「もうダメだ、こんな安値でいいから売ってくれ」と悲観する
  • 振り回されるな。むしろ利用しなさい。安売りは買いのチャンス。

今週はまさにおじさんがパニック中。「半導体なんてもうダメだ」と投げ売り中。でもブロードコムのAI半導体は+143%と絶好調。会社の実力は1週間前と何も変わっていない。変わったのはおじさんの気分だけ。

「株式市場は唯一セールで客が逃げる場所」:普通の店なら3割引きセールに客が殺到する。株だけはなぜか3割引きになると怖くて逃げ出す。

今日の結論:下落はラッキー、上昇はハッピー

ただし注意:

  • セール開始=今がそこではない。明日もっと安くなるかも
  • 貯金を全部つぎ込むような極端な行動は絶対にNG
  • やるべきことは「底を当てること」ではなく「逃げ出さず淡々と積み立てを続けること」
  • 相場を当てに行かず毎月コツコツ続ける。どっちに転んでも後悔しない方法。
😊

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