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元JAL客室乗務員バフェットかおるが、50代・60代からでも始められる高配当株投資をわかりやすく解説しています。

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航空事故のニュースが続いたとき|公表されている調査報告書の読み方と私の受け止め方

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航空事故のニュースが続くと、飛行機に乗るのが怖くなります。私は客室乗務員を辞めたあとも、事故の報道が出るたびに落ち着かない気持ちになります。そういうとき私がしているのは、報道だけで原因を決めつけず、運輸安全委員会やNTSBといった調査機関が「どこまで公表しているか」をそのつど確かめることです。2024年1月2日に羽田空港で起きた衝突事故については、2026年10月の時点でまだ最終報告書は公表されておらず、二度の調査経過報告が出ている段階です。この記事では、私がどの順番で何を見ているかを整理しました。

この記事は私自身の記録で、特定の会社や金融商品の推奨ではありません。当ブログは金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けておりません。記載の数字は2026年10月時点のものです。投資の判断はご自身の責任でお願いいたします。なお、事故についての記述は公表されている調査報告の範囲にとどめており、原因の断定はしていません。

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航空事故のニュースが続いたとき、私がまず見ているもの

事故が起きた直後に流れる情報は、まだ調査が始まっていない段階のものです。私はここで原因を知ろうとするのをやめて、代わりに「どの機関が調べているのか」だけを確かめるようにしています。日本国内で起きた事故なら運輸安全委員会、アメリカならNTSB(国家運輸安全委員会)です。

調査機関は、途中経過を出すことはあっても、原因の認定は最終報告書で行います。ですから、最終報告書が出ているのか、まだ経過報告の段階なのかを分けて見るだけで、報道の読み方がかなり変わります。私はこれを知るまで、報道に出てくる「〜が原因とみられる」という言い方を、確定した事実のように受け取っていました。

もうひとつ私が気をつけているのは、調査機関の報告書が責任の追及のために書かれたものではない、という点です。再発防止のために書かれているので、誰が悪かったという答えは最初から目的に入っていません。そこを取り違えると、報告書を読んでも知りたいことが見つからず、かえって報道の推測に引き戻されてしまいます。

羽田空港の衝突事故は、どこまで公表されているか

2024年1月2日、羽田空港の滑走路上で、着陸した日本航空516便と海上保安庁の航空機が衝突し、火災が起きました。516便には乗客367名と乗員12名の計379名が搭乗しており、全員が機外へ脱出しています。海上保安庁の航空機には乗員6名が搭乗し、5名の方が亡くなり、1名が重傷を負いました。亡くなられた方々に、心からお悔やみを申し上げます。

運輸安全委員会は、2024年12月25日に調査経過報告を公表し、さらに2025年12月25日に二度目の調査経過報告を公表しています。二度目の経過報告では、海上保安庁の航空機、日本航空の航空機、航空管制という三つの領域にわたる複数の項目について分析を進めていることが示されました。滑走路の見え方を確かめる再現実験が行われたことも公表されています。

一方で、2026年10月の時点で最終報告書は公表されていません。つまり、原因はまだ認定されていない、ということです。私は記事を書くときに、ここを曖昧にしないようにしています。経過報告に「分析を進めている項目」として並んでいるものは、原因として確定したものではありません。

管制官や乗員の一人ひとりについて、私が何かを言える立場にはありません。経過報告を読むと、ひとつの行き違いだけで事故が起きたという書き方にはなっておらず、手順、設備、表示、疲労の管理といった複数の層が同時に検討されています。私はその複数の層が並んでいること自体が、この報告書の読みどころだと受け止めました。

アラスカ航空1282便は最終報告書が公表されている

同じ2024年1月には、アメリカでも大きな出来事がありました。1月5日、ポートランドを離陸した直後のアラスカ航空1282便で、使われていない非常口をふさぐ部品(ドアプラグ)が機体から外れ、急減圧が起きました。乗客乗員177名は全員が生存しています。

この件については、NTSBが2025年に最終報告書を公表しました。報告書では、製造時に必要な固定部品が取り付けられていなかったこと、そしてその背景にあるボーイングの訓練や監督の不十分さ、FAA(アメリカ連邦航空局)の監督の不足が指摘されています。羽田の事故と並べると、「最終報告書が出ている事案」と「まだ経過報告の段階の事案」の違いがはっきり分かります。

「原因」と「調査中の論点」を分けて読む

私が自分なりに決めているのは、次の三つを混ぜないことです。ひとつめは、調査機関が最終報告書で認定した原因。ふたつめは、経過報告に書かれている「現在分析中の項目」。みっつめは、報道や専門家の見立てです。この三つは確度がまったく違います。

報道は早さが求められるので、どうしても二つめと三つめが混ざった形で出てきます。それが悪いというより、そういう性質のものだと分かっていれば、受け取り方を自分で調整できます。私は、気になるニュースがあったら調査機関のサイトを開いて、報告書そのものの表紙を見るようにしました。「経過報告」と書いてあるか「最終報告」と書いてあるかは、表紙でわかります。

数字を見るときに私が気をつけていること

「飛行機は自動車より安全」という比較は、よく見かけます。私も以前はその種の数字をそのまま引用していました。けれど、事故率の分母が走行距離なのか運航回数なのか移動時間なのかで、出てくる数字はまるで変わります。年によっても大きく動きます。

そこで私は、出典と集計年がはっきりしない数字は、自分の記事では書かないことにしました。以前この記事に載せていた事故発生率の数値も、どの集計をもとにしたものか確かめられなかったので取り下げています。安心させるために数字を使うくらいなら、数字なしで「私は今も飛行機に乗っています」と書いたほうが、自分にとって正直だと思いました。

客室乗務員だった私が、事故のニュースから受け取ったこと

私が現役だったころ、訓練の時間のほとんどは、楽しい時間の作り方ではなく、何かが起きたときの手順に充てられていました。扉の開け方、スライドの状態の確認、照明が消えたときの動き方、声が届かないときの伝え方。当時はひたすら覚えるだけで、意味を考える余裕はありませんでした。

羽田の事故のあと、公表された資料を読んで、客室の設備が使えなくなった状況でも脱出が行われていたことを知りました。あの訓練がこういうときのためだったのだと、辞めてから初めて実感しました。私は、乗務員が立派だったという話にしたいのではなくて、手順が何重にも用意されていたことに救われたのだと受け止めています。

不安が強いときに私がしていること

怖いと感じるのは、自然なことだと思います。私は無理に平気になろうとするのをやめて、代わりに自分で確かめられることだけをするようにしました。搭乗したら安全のしおりを開く、非常口の位置を目で追う、離陸前の案内を最後まで聞く。それくらいです。

それでもどうしても不安が強い日は、乗らないという選択をしてもいいのだと思っています。私は50代になってから、無理をしない決め方に変えました。これは安全についての話ではなく、自分の暮らしの組み立て方の話です。

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それでは、またお会いしましょう。バフェットかおるでした。

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