設備投資と日経平均は連動する|370兆円の追い風
防衛株の上昇が示す地政学リスク
今日は「日銀の利上げで一時的に株価が下がっても、来年、日経平均は8万8000円へ」を説明します。「日銀が利上げするから株が下がるんじゃないか」って、不安に思っている方、多いと思います。実際、利上げのニュースが出ると株は一時的に下がりやすい。これは本当です。でも、今その逆の話も出ているんです。、大和証券の木野内栄治さんが、PIVOTという番組ではっきり言いました。来年、日経平均は8万8000円になるかもしれない、と。今日は、なぜ夏に一時的に下がっても、来年にかけて日本株が強くなるという話になるのか。そして、私たち高配当株の投資家は、それをどう迎えればいいのか。順番にお話ししていきます。種銭は労働、成長は企業、老後は配当。この考え方を軸に、最後まで聞いてください。まず1枚目。「防衛株が再び上昇イコール、地政学リスクに油断できない」。このグラフを見てください。緑が航空宇宙・防衛株をS&P500で割ったもの、黒がアメリカの防衛株をS&P500で割ったものです。防衛株っていうのは、地政学リスクが高まりそうだと、先回りして買われる傾向があるんです。今年3月のイラン攻撃のとき、ここでぐっと上がっていますよね。注目はここ、右側の いったん落ち着いたあと、6月以降、また防衛株が買われ始めているところです。木野内さんは、これを「地政学リスクが水面下でじわり上昇しているサインかもしれない」と見ています。つまり、表面上は静かに見えても、まだ中東情勢に油断できない。だから一時的に株が下がりやすい時期もあるといっています。それが夏なのかアメリカの中間選挙のあとなのかはわかりません。では、もし夏に株価が下がるとして、なぜ来年は強いと言えるのか。2枚目です。「設備投資と日経平均は連動する」。黒い線が日経平均、オレンジの線が企業の設備投資額です。ほら、ほとんど同じ動きをしています。設備投資が増えると日経平均も上がる、減ると下がります 設備投資というのは、企業が将来の売上を増やすためにお金を使うことなので増えれば株価は強くなります ただ、ここに利上げの懸念があるんです。実質金利が上がると、お金を借りるコストが高くなって、設備投資にブレーキがかかってしまう。これが木野内さんの心配しているところで、私も心配です
でも逆に言えば、ここを政府が支えようとしているんです。高市政権の成長戦略で、官民あわせて370兆円規模。これが設備投資を後押しすれば、来年への大きな追い風になる。政府の370兆円と、日本企業そのものの設備投資・輸出の強さ。これが、来年の8万8000円を支える土台なんです。企業の成長は為替より金利より力強いというウォーレンバフェットの言葉そのものです
ストレステスト良好でバリュー株に資金が戻る?
そして3枚目の「ストレステスト良好で、バリュー株に資金」。は今週、アメリカで銀行のストレステスト、つまり銀行がちゃんと健全かどうかを確かめる検査の結果が出ます。このグラフは、アメリカの銀行株をS&P500で割ったものです 見てください、赤い矢印のところ。米銀は、ストレステストの結果が良好だと確認されたあと、何度も反発しています。発表後に反発しやすいんです。木野内さんは、地政学リスクが落ち着けば、これまで売られていた不動産・建設・銀行・運輸といった割安株、いわゆるバリュー株にお金が戻ってくる可能性がある、と見ています。そして、私たちが持っている日本の高配当株の多くは、まさにこのバリュー株なんです。今、恐怖で売られて安くなっている。見直されるタイミングは、案外近いかもしれません。
投資家心理は「恐怖」ゾーン|今はチャンスか
その「今の恐怖」を、数字で見てみましょう。4枚目です。これはCNNが出している「恐怖と強欲指数」。投資家がいま強気なのか弱気なのかを、0から100で表したものです。今、いくつだと思いますか。25です。これは「恐怖」のゾーン。みんなが怖がって、売りたくなっている状態なんです。でも、ここで思い出してほしい言葉があります。「人の行く裏に道あり花の山」。みんなが怖がって売っているときこそ、株は安く買えるんです 恐怖の25は、裏を返せば、チャンスのサインでもあるんです。みんなが怖がっている今こそ、いい会社を安く仕込めるかもしれないんです。
来年8万8000円を「配当を育てて」迎える
ここからが今日いちばんお伝えしたいところです。5枚目。「来年8万8000円を、配当を育てて迎える」ことができる可能性が大きいということです
もう一度、木野内さんの見方を確認します。来年、日経平均は8万8000円になるかもしれない。今より3割以上、上です。理由は2つ。政府の370兆円と、日本企業の設備投資・輸出の力。決して夢物語じゃないんです—では、その日を、私たちはどう迎えるか。ただ眺めて待つだけじゃ、もったいない。この左の表を見てください。私が作った表です。最初に利回り3%で買った株が、毎年20%ずつ増配していったら、買った値段に対する利回り、YOCがどう育つか。2年目で4%を超え、3年目で5%を超え、そして7年目には10%を超えるんです。つまり、こういうことです。来年、株価が8万8000円に向かって上がっていく。そのとき、すでに良い配当株を持っている人は、値上がりの恩恵と、育っていく配当、その両方を受け取れる。逆に、今の恐怖に飲まれて売ってしまった人は、その上昇に乗れないんです。だから、今やることは、たった一つ。強くて割安な会社を、今のうちに買って育てる。夏に株価が下がる場面があったら、それは怖がる場面じゃない。来年のために、安く仕込めるチャンスです。種銭は労働、成長は企業、老後は配当。8万8000円のその日に、ちゃんと配当を受け取れる自分でいるために。今日から、一緒に育てていきましょう。
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