日経平均が史上最高値68,402円13銭をつけたのは2026年6月3日。この日は一時68,786円まで急騰しました。そこから今日の前場6万4,681円まで、日経平均は約3,700円、率にして約5.4%下落しました。
ところが私の資産は、その最高値の日から400万円以上増えた。日経平均と同じ動きなら、1.6億円のポートフォリオは800万円以上減っているはずです。差し引き1,200万円分、指数と逆の動きをしたことになります。
これは運でも魔法でもありません。理由は3つ、全部数字で説明できます。
理由①:日経平均は「AI半導体の指数」、私のは「おじいちゃん企業の集まり」
今の日経平均は、ソフトバンクG・アドバンテスト・東京エレクトロンなどAI関連の値がさ株数銘柄でほとんど動く指数になっています。2026年4月22日の東証プライムの騰落データでは、指数が上がっているのに大多数の銘柄は上がらないという構造が数字で確認されており、NT倍率は15.91まで歪んでいました。6月8日の2,563円安も「AI相場への急ブレーキ」が原因でした。
つまり、上がるときもAI、下がるときもAI。
私の74銘柄を見てください。銀行、保険、リース、通信、建設、ガス、食品──半導体株はほぼゼロです。だからAIバブルのジェットコースターにそもそも乗っていない。今日だってプライム市場は値上がり842銘柄>値下がり670銘柄。「日経平均が下がった日」は「日本株全部が下がった日」ではないんです。
理由②:日銀の利上げが、私の主力銘柄には「追い風」だから
日経平均を下げている理由のひとつが「日銀の6月利上げ観測」。でも金利上昇は、銀行・保険にとってはご馳走です。私の含み益上位を見てください。
| 銘柄 | 取得単価 | 現在値 | 何倍に? | 含み益 |
|---|---|---|---|---|
| 三井住友FG(8316) | 1,699円 | 6,298円 | 3.7倍 | +222万円 |
| 第一生命HD(8750) | 604円 | 1,755円 | 2.9倍 | +198万円 |
| オリックス(8591) | 2,156円 | 6,249円 | 2.9倍 | +180万円 |
| 三菱UFJ(8306) | 876円 | 3,226円 | 3.7倍 | +149万円 |
| 三井住友トラスト(8309) | 4,021円 | 5,975円 | 1.5倍 | +70万円 |
| MS&AD(8725) | 3,298円 | 4,643円 | 1.4倍 | +59万円 |
| 東京海上(8766) | 2,731円 | 7,448円 | 2.7倍 | +64万円 |
金利が0.25%上がるだけで、銀行は貸出の利ざやが広がり、保険会社は集めた保険料の運用利回りが上がる。世間が「利上げ怖い」と売っている日に、私の口座では銀行株と保険株が買われている。これがセクター分散の力です。
理由③:高配当株には「配当利回り」という床がある
高配当株は、株価が下がるほど配当利回りが上がります。利回り4%の株が10%下落すれば利回りは4.4%になり、「その利回りなら欲しい」という買いが自然に入る。配当が株価の床(下値支持線)になるんです。AI株にはこの床がありません。配当ゼロの株は、夢が剥がれたらどこまでも落ちます。
実績もあります。今年2月末の中東ショックで日経平均がピークから約14%下落したとき、私のポートフォリオの下落は**約3.1%**で済みました。今回も同じ構造が働いています。
「もし視聴者の皆さんが同じ銘柄を持っていたら」──今月をどう過ごせるか
6月は「配当の給料日」
私の年間配当は約514万円(受取ベース)。そして6月は、3月期決算企業の配当が一斉に振り込まれる1年で最大の配当月です。三菱UFJも、三井住友も、JTも、伊藤忠も、東京海上も──株価が下がろうが上がろうが、6月の振込額は1円も変わりません。配当は3月末に株を持っていた時点で確定しているからです。
つまり今月、私と同じ銘柄を持っている人は:
- 日経平均が975円下がった朝も、通帳に入る金額は変わらない
- ニュースで「イラン攻撃」「利上げ」と騒いでいても、生活費は配当が運んでくる
- やることは「振込のお知らせメールを開けること」だけ
株価は市場の機嫌で毎日変わる。でも配当は企業の利益から払われる。三菱UFJの利益が今日のニュースで消えたわけではありません。
「取得単価」で見ると、もう怖いものがない
ここが一番大事なところです。私の三菱UFJの取得単価は876円。仮に配当が1株60円台とすれば、取得単価に対する利回りは7%前後。第一生命は取得単価604円ですから、もっとすごいことになっています。
これが「下落したら投資して、上昇したら見守る」を続けた結果です。安く買った株は、(1)配当利回りが高く固定され、(2)多少の下落ではマイナスにすらならない。私の三井住友は今日6,298円。ここから6割下落しても、まだ含み益です。だから暴落のニュースを見ても心拍数が上がらない。
「下落したら買う・上昇したら見守る」が正しい理由(過去データ)
感情論ではなく、歴史の数字です。
- 2024年8月5日(令和のブラックマンデー):日経平均▲4,451円(▲12.4%)、史上最大の下落。→ 年末までにほぼ全値戻し。あの日売った人だけが損をし、買った人は数カ月で報われた
- 2025年6月(十二日間戦争):イスラエルのイラン攻撃で下落 → 影響は約12日間で終了、停戦発表で急反発
- 2026年2月(中東ショック):日経平均はピークから約14%下落。しかし4月には週間で3,800円高(+7.15%)と急反発し、4月だけで5,860円(+11.5%)上昇して底打ちしました。底から回復開始まで約1カ月
- 9.11テロ(2001年)→ 約1カ月で回復。ソレイマニ司令官殺害(2020年)→ 約2週間で回復
結論:暴落の谷は、過去30年ほぼすべて「2週間〜2カ月」で買い場に変わった。 唯一の例外は1973年のオイルショックのような実体経済の長期破壊だけ。そして、その谷で淡々と買い増した株が、今日の私の「取得単価876円の三菱UFJ」になっているわけです。
なぜ「おじいちゃん企業」なのか
私が買っているのは、JT、キヤノン、ブリヂストン、NTT、Jパワー、ホーチキ──創業50年、100年の「おじいちゃん企業」ばかりです。理由は単純で:
- 不況を何度も生き延びた実績がある。オイルショックも、バブル崩壊も、リーマンも、コロナも越えてきた会社は、イラン情勢ぐらいでは潰れません
- 財務が頑丈(私の基準:自己資本比率50%以上・流動比率200%以上)。借金が少ない会社は、利上げ局面でむしろ強い
- 配当を払い続ける文化がある。派手な成長はなくても、毎年現金を株主に運んでくる
AI株は華やかな「短距離走の若者」。おじいちゃん企業は地味な「歩き続ける長距離走者」。今日みたいな日に、どちらが資産を守ってくれるかが数字に出ました。最高値の日から、若者は5.4%転び、おじいちゃんは私の口座に400万円積んでくれたんです。
だから明日も私は同じことをします。下がったら、財務の良い高配当株を少し買う。上がったら、何もしないで配当を待つ。それだけです。
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それでは、またお会いしましょう。バフェットかおるでした。

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