2026年4月17日(木)日経新聞  総まとめ解説

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  1. ①【地下シェルター整備】国と地方自治体が緊急事態に備える:「地下シェルター、全国6万か所整備へ」
  2. ②【中東・停戦】イスラエルとレバノンが10日間の停戦合意
  3. ③【エネルギー危機】欧州、ジェット燃料が残り6週間分 IEA警告・ルフトハンザ系が運航停止
  4. ④【株式市場】米ナスダックが12連騰 2009年以来 SaaS銘柄に著名投資家が再評価
  5. ⑤【日本株】野村証券チーフ・ストラテジスト 松沢中氏「日経平均、夏に6万2,000円」
  6. ⑥【仮想通貨】ビットコインで家購入 米で新型ローン 時価4割で評価
  7. ⑦【通信】KDDI、米で衛星通信拡充 iPhoneにも対応
  8. ⑧【飲料】瓶入りコーラ提供店、倍増 日本コカ・コーラ、4万店に
  9. ⑨【食品・流通】成城石井、マグロ冷凍せず仕入れ 現地で加工、輸送費も削減
  10. ⑩【労働】中途入社で「ホワハラ」1割 過剰な配慮、成長機会なくす
  11. ⑪【商社・中古経済】伊藤忠、中古経済を引き寄せる 旧ビッグモーターやブックオフ
  12. ⑫【ネットフリックス決算】1〜3月期純利益83%増 独占配信で会員増 創業者退任
  13. ⑬【年金】GPIFが海外拠点を検討 年金運用、24時間体制へ
  14. ⑭【社説】中国経済のデフレ懸念は消えていない
  15. ⑮【半導体】TSMC、純利益最高 1〜3月、AI需要なお旺盛
  16. ⑯【AI規制】生成AI「抱き合わせ販売」に警鐘 公取委、独禁法違反の恐れの具体例 巨大テック念頭
  17. ⑰【銀行決算】米銀「イラン相場」が底上げ 主要6行純利益、1〜3月2割増 株や原油の取引活況、ファンド融資問題に影
  18. ⑱【仮想通貨・税制】仮想通貨、税収が大幅増 金商法改正に隠れた利点 確定申告1%どまり、税逃れ対策に
  19. ⑲【再生可能エネルギー】みずほとJパワー、再エネ24時間供給網 企業向け
  20. ⑳【不動産・REIT】J-REIT、高まる成長期待 米コーヘン&スティアーズ スティーブン・クアン氏(Foresight)
  21. ㉑【商社・エネルギー】丸紅、南欧・南米で電力・ガス小売り スペイン大手買収、370億円
  22. ㉒【IT・広告】米グーグル、昨年不適切広告83億件停止 AIで精度向上

①【地下シェルター整備】国と地方自治体が緊急事態に備える:「地下シェルター、全国6万か所整備へ」

ミサイル攻撃や大きな災害のとき、国民が安全に逃げ込める「地下シェルター(避難場所)」を国と都道府県が増やそうとしています。

  • 政府は2025年3月末に「シェルター確保の基本方針」を閣議決定した
  • 2025年4月時点で全国に約6万1,000か所の緊急シェルターがある
  • そのうち約9割は学校・市役所・図書館などの公共施設
  • 収容能力は日本の総人口の**150%**に相当
  • より安全性が高い地下シェルターは全体の約7%(約4,200か所)、人口カバー率はわずか5%超
  • 東京都港区・麻布十番(都営地下鉄大江戸線の麻布十番駅構内)に地下16メートル・広さ1,400平方メートルの防災倉庫があり、2026年度から42億円をかけて改修工事を行い地下シェルターにする計画
  • 地方(例:佐賀県)は1か所しかないなど格差がある
  • シェルターは2種類:①緊急一時避難施設(1〜2時間の短時間避難用)②特定臨時避難施設(沖縄・長期滞在用)
  • 沖縄の先島諸島(石垣市・宮古島市・竹富町・多良間村)に特定施設を整備予定(2028年・与那国町からスタート)
  • 与那国島は台湾まで約110キロ。約200人が2週間過ごせる規模
  • 政府の目標は2030年までに全市区町村でシェルターの人口カバー率100%

💹 投資家目線のポイント: 防衛・防災インフラへの公共投資が拡大。建設・設備・食料備蓄関連企業への需要増が見込まれます。


②【中東・停戦】イスラエルとレバノンが10日間の停戦合意

アメリカのトランプ大統領が仲介し、イスラエルとレバノンが10日間の停戦に合意しました。

  • トランプ大統領が2026年4月16日(米東部時間)にSNSで発表
  • イスラエル・レバノン双方の首脳をホワイトハウスに招く方向で会談調整
  • イランは米国との戦闘終結に向けた交渉を進める条件として、レバノンへの攻撃停止を要求
  • イスラエルのネタニヤフ首相は「歴史的な和平合意の機会だ」と歓迎。ただしヒズボラの武装解除は実現していないとも言及
  • レバノンのアウン大統領はトランプ大統領の仲介努力に謝意を示した
  • ヒズボラ幹部は「停戦合意に従うかはイスラエルが敵対行為を停止するかどうかにかかっている」とコメント
  • イスラエルとヒズボラは2023年10月のガザ衝突以来続く戦闘を経て、2024年11月に一時停戦したが、2026年2月から米国によるイラン攻撃を受けて再び衝突
  • 米国がイスラエルにレバノン停戦を受け入れるよう圧力をかけたとの報道もある

💹 投資家目線のポイント: 中東情勢の緊張緩和は原油価格の下落要因になりえます。ただしヒズボラ問題が残っており、予断は禁物。


③【エネルギー危機】欧州、ジェット燃料が残り6週間分 IEA警告・ルフトハンザ系が運航停止

ヨーロッパの飛行機が飛ぶために必要な「ジェット燃料」が、あと6週間分しか残っていないと、国際機関が警告を出しました。

📋 主な内容:

  • **国際エネルギー機関(IEA)**のピロル事務局長が2026年4月16日に警告
  • 欧州には「おそらく6週間分ほどしか残っていない」と発言。EUは緊急対策を検討
  • 欧州はジェット燃料の75%を中東から輸入しており、他の輸送用燃料より輸入依存度が高い
  • ピロル氏は「これまで直面したなかでも最大のエネルギー危機だ」と強調
  • ドイツの航空大手ルフトハンザの子会社・地域航空会社シティラインは4月18日から運航を停止すると発表。保有するジェット機27機を運航計画から除外
  • シティラインは2028年に運航終了予定だったが、燃料費高騰を受けて前倒し
  • ルフトハンザは燃料費高騰で**15億ユーロ(約2,800億円)**規模の追加コストが発生
  • スカンジナビア航空(SAS)も4月中に少なくとも1,000便欠航する予定
  • EUは域内製油所の稼働状況を精査し、生産能力を最大化する支援措置を講じる方針
  • 4月23〜24日にキプロスで開く非公式首脳会議でエネルギー問題を集中協議

💹 投資家目線のポイント: 航空株・旅行関連株への逆風。一方、資源・エネルギー株(原油・LNG関連)には追い風になる可能性があります。


④【株式市場】米ナスダックが12連騰 2009年以来 SaaS銘柄に著名投資家が再評価

アメリカのハイテク株が多い「ナスダック」という株価指数が、12日連続で上がりました。これは2009年7月以来、約16年9か月ぶりのことです。

📋 主な内容:

  • 2026年4月16日の米株式市場でナスダック総合株価指数が前日比0.4%高の2万4,102で引け、12営業日連続で上昇
  • イランとの停戦協議への期待 + ソフトウエア(SaaS)銘柄への著名投資家の発言が相場を押し上げた
  • 主に半導体銘柄が上昇をけん引
  • 米調査会社バーンスタインのアナリストがアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)の目標株価を上方修正→株価は7.8%上昇、過去1年間の高値を更新
  • インテル(+5.5%高)、**クアルコム(+1.1%高)**も連れ高
  • 半導体ETFの**iシェアーズ半導体(SOXX)**も12日続伸
  • 著名投資家マイケル・バーリ氏(映画「マネー・ショート」のモデル)が4月15日にニュースレターで「急落したためソフトウエア株は投資対象として魅力的だ」と投稿したことがプラス材料に
  • バーリ氏は4月16日に**セールスフォース(+2.0%高)MSCI(+0.9%高)**を購入したと明かした
  • ソフト連携株で構成される**iシェアーズ拡大テクノロジー・ソフトウエアセクター(IGV)**は前日比1.7%高
  • ただしIGVは過去1年の高値に比べてまだ3割低い水準。打診買いにとどまるとの見方も
  • 懸念点:米銀大手**バンク・オブ・アメリカ(BofA)**のポール・シアナ氏が「回復スピードが急すぎる」として警戒を呼びかけ。「プルトラップ(強気のワナ)」のリスクも指摘
  • S&P500構成銘柄を見ると、軍事衝突前の2月27日と比べ、4月16日は上げた銘柄が180社に対し下げた銘柄は320社超
  • 個別銘柄:エスティ・ローダー(-31.2%安)ナイキ(-26.5%安)、**サウスウエスト航空(-17.5%安)**などが特に下落
  • イラン紛争に伴う原油高や消費減速への警戒が株式市場で根強い

💹 投資家目線のポイント: ナスダックは連騰していますが、上がっている銘柄は半導体・AI中心に限定的。全体は弱く、特にディフェンシブ消費財(ナイキ・エスティローダー)の大幅安は注意が必要です。


⑤【日本株】野村証券チーフ・ストラテジスト 松沢中氏「日経平均、夏に6万2,000円」

日本の大手証券会社・野村証券のプロが「今年の夏ごろ、日経平均株価は6万2,000円くらいになるだろう」と予想しています。

📋 主な内容:

  • 日経平均株価は最高値を更新済み。AI・半導体関連株が急ピッチで上昇
  • 野村証券の松沢中チーフ・ストラテジスト:「夏ごろまで上昇基調が続き、高値のめどは6万2,000円程度」と予測
  • AI関連株による押し上げ効果が大きい
  • 米国・イスラエルとイランの戦闘により、世界の長期金利水準はイラン攻撃前から0.2〜0.3%上方にシフト
  • 原油など資源価格が上昇したため
  • 金利上昇はグロース(成長)株の逆風になるが、AIなどテクノロジー株は期待利益成長率が高く影響は相対的に小さい
  • 業種別で成長率の二極化が進んでおり、金利上昇で魅力が低下する銘柄もある
  • 仮にFRBが利上げに踏み切れば、AI企業の資金調達に問題が生じる可能性。ただし次期議長のケビン・ウォーシュ氏のもとで年内の利上げは想定しづらい
  • 世界的にAI関連株に資金が集まりやすい構図は続きそう
  • 原油高による世界インフレ率上昇で経済成長ペースは鈍化。景気敏感株が多い日本株にはポジティブな状況が続く
  • 年後半(11月の米中間選挙後)に共和党が敗れると、米政権の政策推進力が弱まり、先行きの不透明感が高まる。年末の日経平均は5万9,000円程度と予測

💹 投資家目線のポイント: かおるさんが持っているような景気敏感株・高配当日本株には追い風の見通し。ただし11月以降のリスクも頭に入れておく必要があります。


⑥【仮想通貨】ビットコインで家購入 米で新型ローン 時価4割で評価

アメリカで、ビットコインを頭金に使って家が買える新しいローンの仕組みが登場しました。

📋 主な内容:

  • 米住宅ローン会社ベター・ホーム&ファイナンスと米仮想通貨交換業コインベース・グローバルが、ビットコインや米ドル連動型ステーブルコイン「USDC」を担保に頭金のローンを組む仕組みを発表(開始時期は未定)
  • 仮想通貨をそのまま担保に入れられる。換金不要で売却益への課税もかからない利点がある
  • 政府支援機関である**米連邦住宅抵当公社(ファニーメイ)**が初めて仮想通貨を一部担保にしたローン商品を受け入れた
  • 利用者はビットコインを担保にした頭金ローンと、住宅を担保にした残分のローンの2本を組む
  • ファニーメイはローンの債権を買い取り、**住宅ローン担保証券(MBS)**を発行して元利払いを保証
  • 融資1ドルに対してビットコインを2.5ドル分、USDCは1.25ドル分を担保に差し入れる(時価4割の評価)
  • ビットコイン価格が急落しても追加担保を求めない(ベター側の説明)
  • ベターのCEO・ビシャル・ガーグ氏:「多くの米国人がデジタル資産を保有しているが、頭金として使えず住宅所有の機会を得られていない」
  • 米レッドフィンの2025年調査によると、米国ではミレニアル世代・Z世代の12%が頭金のために仮想通貨を現金化したという
  • 現在の米国の住宅購入環境は厳しい:全米不動産協会(NAR)の3月の中古住宅販売価格(中央値)は**40万8,800ドル(約6,500万円)**で5年前と比べ2割超高水準
  • フレディマックによると直近の30年物固定ローン金利は週平均**6.3%**で、イラン攻撃直前と比べ約0.3%高い

💹 投資家目線のポイント: コインベース株など仮想通貨関連株にとってポジティブなニュース。住宅購入の障壁が下がる可能性がある一方、ビットコイン価格変動リスクが住宅ローン市場に持ち込まれる点は注意が必要です。


⑦【通信】KDDI、米で衛星通信拡充 iPhoneにも対応

KDDIが、スペースXの人工衛星を使って、アメリカでもiPhoneと衛星が直接つながる通信サービスを使えるようにしました。

📋 主な内容:

  • KDDIは日本のiPhone利用者向けに、米国でのスマートフォンと衛星の直接通信サービスを開始したと発表
  • KDDIは2025年4月から国内で米スペースXの衛星通信網「スターリンク」を活用したスマホと衛星の直接通信サービスを提供
  • 米通信大手Tモバイルと提携し、2026年3月からは米グーグルのスマートフォン「Pixel」の利用者向けにも米国でサービスを使えるようにした
  • 米国の5G通信網の人口カバー率は日本より低く、グランドキャニオンなどの国立公園には基地局がなく電波の空白地帯になっていた
  • 緊急連絡手段としての活用も見込まれる

💹 投資家目線のポイント: KDDI(9433)にとってポジティブ。衛星通信の実用化が進み、スペースX関連・通信インフラ投資の拡大トレンドが続いています。


⑧【飲料】瓶入りコーラ提供店、倍増 日本コカ・コーラ、4万店に

日本コカ・コーラが、瓶に入ったコーラを飲める外食店を今の2万店から4万店に増やす計画を発表しました。

📋 主な内容:

  • 日本コカ・コーラが、瓶入り「コカ・コーラ(瓶コーク)」を提供する外食店を現状の2万店から4万店規模に倍増させる計画
  • レトロ感と「客が自ら栓抜きで開けて飲む体験そのものを価値として訴求」
  • 「瓶コーク」は外食店専用商品。2025年から販売強化
  • ディスペンサー(供給機)中心の提供から、瓶への回帰を進める
  • 外食店の要望に応じて運搬用の岡持ち・Tシャツ・ポスターなどの販促物も販売
  • AI(人工知能)が制作する販促物の提案も4月から開始
  • グルメサイト「食べログ」と連携し、瓶コーク提供店であることを表示
  • 瓶コーク取扱店を世界共通で「Foodmarks(フードマークス)」と名付け支援
  • 国内では2026年に現状の約400店から約2,400店に増やす計画

💹 投資家目線のポイント: コカ・コーラボトラーズジャパン(2579)など飲料関連株への影響ウォッチポイント。体験消費・レトロ消費トレンドの反映です。


⑨【食品・流通】成城石井、マグロ冷凍せず仕入れ 現地で加工、輸送費も削減

高級スーパーの成城石井が、沖縄県産の天然マグロを冷凍しないままお店に届ける新しい取り組みを始めました。

📋 主な内容:

  • 成城石井が冷凍せずに仕入れた沖縄県産マグロの商品を発売。首都圏を中心に12店で取り扱い
  • 刺身用の天然生マグロのやたた・にぎりずしなど8商品を展開
  • 輸送コストを抑えて値ごろ感を出し、消費者の節約志向に対応
  • 「天然生まぐろ刺身用」は100グラムあたり971円(従来の養殖本マグロは約1,500円)
  • 水産仲卸の**坂下水産(沖縄県糸満市)**がマグロを買い付け、自社加工工場で解体
  • 「鮮度維持のため解体せず流通することが一般的だが、解体すると品質が確認できる」(成城石井商品部の中村氏)
  • 水揚げ後に身が硬くなるが時間がたつと軟らかくなるため、店頭に並べられる頃に食べごろになるよう出荷
  • 現地での加工で頭・尾を切り落とし、輸送時の重量を3割ほど削減
  • JALグループの航空便で輸送。氷を使わない保冷コンテナで運び重量をさらに抑える

💹 投資家目線のポイント: 食品コスト削減・地産地消・物流革新のトレンド。JAL(9201)の貨物部門にとっても新たな収益源の可能性があります。


⑩【労働】中途入社で「ホワハラ」1割 過剰な配慮、成長機会なくす

転職して入社した人の約14%が「ホワハラ(ホワイトハラスメント)」を経験したという調査結果が出ました。

📋 主な内容:

  • マイナビが発表した調査:中途入社1年以内の社員のうち14%がホワハラを経験と回答
  • 7割が1年以内の転職を検討しており、早期離職を誘発している可能性
  • 中途入社1年目の20〜50代正社員1,446人を対象に2025年12月にインターネット調査
  • ホワハラとは:上司や先輩が部下に対して過剰な配慮のもと業務サポートや業務量を調整し、結果的に成長機会を奪うこと
  • ホワハラという言葉を「聞いたことがある」は57%。30代が最も認知度が高く61%
  • 実際の声:「先輩が先回りして全て行ってしまった(20代女性)」「仕事が途中にもかかわらず定時だから帰るように言われた(20代男性)」
  • ホワハラ経験者のうち「今後1年以内に転職したい」と回答した割合は71%(未経験者48%より高い)
  • マイナビは「企業にとって重要なのは本人にとって望ましい関わり方かを、日常的な対話や面談を通じて丁寧にすり合わせていくことだ」としている

💹 投資家目線のポイント: 人材流動性・転職市場の活発化を示すデータ。マイナビや転職支援サービスのビジネス拡大につながるトレンドです。


⑪【商社・中古経済】伊藤忠、中古経済を引き寄せる 旧ビッグモーターやブックオフ

大手商社の伊藤忠商事が、中古品ビジネスに力を入れています。中古スマホ・中古車・古本などの「中古経済」が日本でどんどん大きくなっています。

📋 主な内容:

  • 伊藤忠商事は中古スマホ販売や旧ビッグモーターから引き継いだ中古車販売、今年2月には**ブックオフグループホールディングス(HD)**と資本・業務提携
  • 伊藤忠は2月、ブックオフグループHDの既存株主(講談社・集英社・小学館の3社)から計5.01%の株式を取得し第2位の株主になった
  • 主導したのは伊藤忠の生活消費分野を取り仕切る第8カンパニー
  • 2023年に顧客の車を傷つけ保険金を水増し請求した不祥事で客離れが進んだ旧ビッグモーターを伊藤忠などが2024年に買収、新会社「WECARS(ウィーカーズ、東京・千代田)」として再建
  • 中古品市場規模(自動車・住宅除く)は2024年に3兆2,628億円、15年連続で拡大。2030年には4兆円に達するとの試算(リユース経済新聞社調査)
  • ブックオフは本だけでなく古着・雑貨・ゲームにまで拡大
  • 少子高齢化・経済成熟化で新製品が売れにくく、リトロ・リユース・リスキリングという「RE」が時代のキーワードに

💹 投資家目線のポイント: 伊藤忠商事(8001)・ブックオフグループHD(9278)・ゲオホールディングス(2681)など中古・リユース関連銘柄に注目。


⑫【ネットフリックス決算】1〜3月期純利益83%増 独占配信で会員増 創業者退任

動画配信の大手「ネットフリックス」の1〜3月期の利益が、去年の同じ時期と比べて83%増えました。

📋 主な内容:

  • ネットフリックスが2026年4月16日に発表した2026年1〜3月期決算
  • 純利益は前年同期比83%増の52億8,279万ドル(約8,400億円)
  • 最終増益は12四半期連続(3年連続)
  • 独占配信作品がヒットし有料会員が増加
  • 共同創業者で会長のリード・ヘイスティングス氏が取締役から退任。6月の定時株主総会で任期満了予定
  • 3月に有料会員の会費を値上げしたが、4〜6月期の利益見通しが市場予想を下回り、16日の米株式市場の時間外取引で株価は同日終値比一時9%安
  • 1〜3月期の増益には米ワーナー・ブラザース・ディスカバリーとの買収破談に伴う違約金28億ドルが寄与
  • ネットフリックスは2025年12月にワーナーと約11兆円規模の買収契約に合意したが、米メディア大手パラマウント・スカイダンスが約17兆円でワーナーの全事業を買収する対抗提案を提出。ネットフリックスは2月に買収を断念した

💹 投資家目線のポイント: 業績自体は好調でも見通しが市場予想を下回ると株価は下落するという教訓。サブスクリプションビジネスの値上げ戦略とその限界にも注目です。

⑬【年金】GPIFが海外拠点を検討 年金運用、24時間体制へ

みなさんの将来の年金を運用している国の機関「GPIF」が、初めて海外にも事務所を設けることを検討し始めました。

📋 主な内容:

  • **年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)**が初の海外拠点開設を検討。2026年度の経営委員会で審議する
  • 自ら運用する外債などの先物について、国内外から24時間取引できる体制を強化する狙い
  • 3月末に上野賢一郎厚生労働相へ届け出た2026年度計画に「海外拠点の設置の可否を含めて検討する」と記載
  • 海外市場で取引する時間帯(日本の夜間)に、外部委託ではなく自前でリスク管理を行う目的
  • 米ニューヨークが有力な候補地。開設には数年かかる見込み
  • 設置が決まれば、厚労相の認可を得て2025〜2029年度の中期計画に変更する
  • GPIFは国内外の債券と株式の比率を**各25%ずつとする「基本ポートフォリオ」**に基づいて積立金を運用
  • 市場変動で増えた資産を売り、減った資産を買う**リバランス(資産の再配分)**を定期実施。おおむね25%の比率を維持
  • 運用資産額は2025年12月末時点で293兆円。2020年3月末時点からおよそ2倍に膨らんだ
  • 資産規模の拡大でリバランスの難易度が増しており、毎回の売り買いの規模が巨額になり市場価格に影響を与える恐れがある
  • 近年はリバランス頻度を増やし、市場で活発に先物を自ら売買するようになっている
  • 現在の運用拠点は国内1か所のみ。海外市場の取引に制約があったため海外拠点設置を検討

💹 投資家目線のポイント: GPIFは293兆円という世界最大規模の年金基金。そのリバランスのタイミングや規模は日本株・債券市場に直接影響します。GPIFが24時間体制で海外先物を売買できるようになれば、市場への影響力がさらに高まります。


⑭【社説】中国経済のデフレ懸念は消えていない

中国の経済成長率は目標を達成しているように見えますが、物価が下がり続ける「デフレ」の心配がまだ消えていないと日経新聞が指摘しています。

📋 主な内容:

  • 中国国家統計局が4月16日に発表した2026年1〜3月期GDPは前年同期比5.0%増
  • 成長率は2025年10〜12月期の4.5%より高まり、政府が通年目標に掲げる「4.5〜5%」の上限に達した
  • 輸出の好調が成長率を押し上げた主因。1〜3月の輸出(ドル建て)は15%近く増加。ASEAN・EU向けが大きく伸びた
  • 工業生産も成長に寄与。特に3Dプリンター設備や工業用ロボットの増勢が顕著
  • 習近平政権は「新しい質の生産力」を旗印に先端品の供給力を増強しようとしており、それと合致した動き
  • 一方、投資や消費という内需は振るわないまま。特に住宅販売の不振で、マンションなどの不動産開発投資が1〜3月期に前年同期比11%減少
  • 中国では家計資産の7割超を不動産が占めるとされる。住宅価格の下落に歯止めがかからない間は逆資産効果で財布のひもを締める動きが強く、消費の回復は期待しにくい
  • 中国国内の需要が足りないのに、供給政策ばかりに重点を置けば物価が上がりにくくなるのは当然で、習政権が警戒すべきはデフレであり、打つべきは需要の拡大策
  • 足元では中東情勢の緊迫化による原油高が中国の物価を押し上げ始めている。2026年3月の卸売物価指数が前年同月比0.5%上昇。同指数がプラスに転じたのは3年6か月ぶり
  • ただし、原油高騰が長期化すれば物価上昇下で景気が低迷するスタグフレーションに陥るおそれがある
  • 中国の王毅外相が4月15日、イランのアラグチ外相に電話でホルムズ海峡の航行正常化を求めたのは、習政権もこうしたリスクを認識している表れだろうと指摘

💹 投資家目線のポイント: 中国の内需不振・デフレリスクは、中国関連株(総合商社・資源・素材株)への逆風要因。ただし卸売物価が3年6か月ぶりにプラス転換した点は注目で、デフレからの脱却が始まるかどうかが今後の焦点です。


⑮【半導体】TSMC、純利益最高 1〜3月、AI需要なお旺盛

世界最大の半導体メーカー「TSMC」が、2026年1〜3月期の決算を発表し、売上・利益ともに過去最高を更新しました。AI向けの需要がとても強いためです。

📋 主な内容:

  • 台湾積体電路製造(TSMC)が2026年4月16日に発表した2026年1〜3月期決算
  • 売上高・純利益ともに過去最高を更新
  • 売上高は前年同期比35%増の1兆1,341億台湾ドル(約5兆6,800億円)
  • 純利益は58%増の5,724億台湾ドル。QUICKファクトセットが集計した市場予想(5,408億台湾ドル)を上回った
  • 4〜6月期も強気の見通しを示した
  • TSMCの魏哲家・董事長兼最高経営責任者(CEO):「AI関連需要は引き続き極めて大きい」「クラウド事業者を中心とした顧客の見通しが依然強く、複数年にわたるAI成長トレンドに高い確信を持っている」と述べた
  • TSMCは米エヌビディアの画像処理半導体(GPU)をはじめ、高性能半導体の生産を受託
  • AI半導体向けの高性能コンピューティング(HPC)分野の売上高が2025年10〜12月期から20%伸び、全体の**61%**を占めるようになった

💹 投資家目線のポイント: TSMCの好決算はAI関連需要が本物であることを示す強いシグナル。エヌビディア・ASML・東京エレクトロン(8035)など半導体サプライチェーン全体に追い風です。


⑯【AI規制】生成AI「抱き合わせ販売」に警鐘 公取委、独禁法違反の恐れの具体例 巨大テック念頭

日本の「公正取引委員会(公取委)」が、大きなIT企業が自社の人工知能(AI)を他のサービスとセットで売る「抱き合わせ」商法が、法律違反になりうると警告しました。

📋 主な内容:

  • 公正取引委員会が2026年4月16日、生成AI(人工知能)の国内市場に関する調査報告書を公表
  • 既存サービスとの「抱き合わせ販売」など、独占禁止法違反の恐れがある具体例を示した
  • 国内外の事業者・有識者など約30者からの聞き取りをまとめた
  • 独禁法違反になりうる例として:
    • 既存の有力サービスに生成AIを統合して販売するケース
    • スマートフォンなどの基本ソフト(OS)の提供事業者が競合他社を排除するケース
  • 報告書が具体例として挙げたのは:
    • グーグルの検索サービスにおけるAIによる要約表示やAI検索モード
    • マイクロソフトの文書作成ソフトなどにおける生成AI「Copilot」のユーザーへの補助
    • グーグルのアンドロイドOSにおける「Gemini(ジェミニ)」など、スマホOSに生成AIが搭載されている場合
  • スマホOS事業者が競合他社を排除するケースでは:
    • 自社の生成AIにアプリ開発事業者がアクセスするのを禁じたり
    • 自社以外の生成AIの利用を妨げたりすると違反になりうると整理
  • 2024年10月から聞き取り調査・意見募集を開始。当初はアクセス制限・他社の排除・抱き合わせ販売・「自社の優遇」・「生成AIによる協調した価格設定」・「企業連携による人材の囲い込み」の5つを論点に想定
  • 2025年6月公表の中間報告で「アクセス制限・他社の排除」と「抱き合わせ販売」の2つが競争を阻害する恐れがあると整理。今回はその具体例を追加
  • 生成AI向け半導体では米エヌビディアが圧倒的優位を確保。他社製半導体が台頭しているものの「現時点ではエヌビディアの1強状態がまだしばらく続く」との認識を示した
  • フィジカルAI」(機械などを自律的に制御するAI)市場にも言及。自動運転領域では競争が活発化としつつも「競争政策上のボトルネックが存在するという意見はなかった」と結論づけた

💹 投資家目線のポイント: グーグル・マイクロソフトなど巨大テック企業の日本事業に規制リスクが浮上。一方、新興AI企業にとっては市場参入の機会が広がる可能性もあります。


⑰【銀行決算】米銀「イラン相場」が底上げ 主要6行純利益、1〜3月2割増 株や原油の取引活況、ファンド融資問題に影

アメリカの大手銀行6行の2026年1〜3月の利益が前の年より2割増えました。イランとの戦争で相場が乱高下したことが一時的に収益を押し上げたためです。

📋 主な内容:

  • 4月15日にモルガン・スタンレーと**バンク・オブ・アメリカ(BofA)**が決算を発表し、JPモルガン・チェースゴールドマン・サックスシティグループウェルズ・ファーゴを合わせた主要6行の1〜3月業績が出そろった
  • 純営業収益(合計)は前年同期比10%増の1,640億ドル
  • 純利益は18%増の473億ドル
  • イラン紛争で株・債券・原油・金などのトレーディング業務が活況。6行合計のトレーディング収益は前年比17%増の466億ドル
  • 「1日あたり4兆ドル規模の取引量とボラティリティの大幅な増加は、概して収益にプラスに働く」とジェイミー・ダイモンCEO(JPモルガン)がコメント。JPモルガンのトレーディング収益は20%増、過去最高を記録
  • モルガン・スタンレーでも株式関連収益が25%増、債券関連(外国為替や商品含む)が29%増でトレーディング全体が過去最高を記録
  • 企業のM&A(合併・買収)が復調し始め、投資銀行業務が回復。投資銀行業務の収益がゴールドマンで5割増JPモルガン・モルガン・スタンレーはそれぞれ3割ほど増加
  • 懸念点:ガソリン高で米国消費者の可処分所得が減少。ウェルズ・ファーゴのチャールズ・シャーフCEO:「経済的に余裕のない消費者層における負担増が示唆されている」
  • 個人向けファンドで解約請求が増えているプライベートクレジット向け融資にも不安が残る
  • FRBによると、米上位25行のプライベートクレジットを含むノンバンク向け融資残高は3月時点で1兆2,500億ドル。3月比で3割増、3年前からほぼ倍増
  • シティのプライベートクレジット向け融資残高は2025年末時点で220億ドル
  • ゴールドマン・サックスのデービッド・ソロモンCEO:「(個人向けと機関投資家向けの)異なる市場を区別して捉えることが重要だ」。グループが手掛けるファンドには1〜3月にも「多くの新規顧客を含む機関投資家からの申し込みがあった」と明かした
  • ダイモン氏は「(ファンド側の)融資基準の緩みがみられる。(信用収縮が起きたときの)損失は人々が想定するより大きくなるだろう」と警告

💹 投資家目線のポイント: 好決算の裏にあるのは「戦争による相場乱高下」という一過性の要因。プライベートクレジットの急膨張(3年で倍増)は次の金融危機の火種になりうる点に要注意です。


⑱【仮想通貨・税制】仮想通貨、税収が大幅増 金商法改正に隠れた利点 確定申告1%どまり、税逃れ対策に

仮想通貨(暗号資産)で利益を得た人の多くが税金を払っていないため、政府が法律を改正して税収を増やそうとしています。

📋 主な内容:

  • 政府は2026年4月10日の閣議で、金融商品取引法(金商法)の改正案を決定
  • 歴史的に「資金決済法」で規制していた暗号資産(仮想通貨)を金融商品と位置づけ直し、投資家保護を強化
  • 片山さつき財務相が閣議後の記者会見で「成長資金の供給を拡大するとともに市場の公正性・透明性と投資家保護を確保する」と説明
  • 改正案では未公開情報に基づくインサイダー取引の禁止や仮想通貨の発行者に対する年1回の情報開示義務を盛り込んだ
  • 税率の変更:現在、仮想通貨取引で得た利益は他の所得と合算する総合課税で税率最大55%。改正により株式などの他の金融商品と同様に20%の申告分離課税に改める
  • 日本の仮想通貨の稼働口座数は約800万といわれるが、大半が納税していない。2024年度に利益が出た人のうち確定申告した人は約8万人弱にすぎない(約1%)
  • 簿価が低いうちに仮想通貨に投資した人の多くが、海外の仮想通貨交換業者などに資金を移しているとみられる
  • 英レディング大学の2012年の学術研究では「税率が30〜35%程度の高水準に達すると、過少申告の規模が急激に拡大する」との分析
  • 税率を55%→20%に引き下げれば、税収増に一定の効果がありそう
  • 国際基準「CARF(暗号資産等報告枠組み)」により、仮想通貨取引情報を各国の税務当局間で共有。国内の仮想通貨交換業者の利用者は税上の居住地国を届け出る義務を負い、主要7か国(G7)にシンガポール・アラブ首長国連邦・パナマも含まれる
  • 仮想通貨の業界団体日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)の試算では:現実的なシナリオで税収1,300億円、強気シナリオで3,000億円(現在の年間税収の推定75億円と比べ大幅な拡大)

💹 投資家目線のポイント: 仮想通貨の税率が最大55%→20%に下がれば、日本での仮想通貨投資が一気に活性化する可能性があります。コインチェック(親会社マネックスグループ・8698)やSBI系など国内仮想通貨交換業者にとっての追い風です。


⑲【再生可能エネルギー】みずほとJパワー、再エネ24時間供給網 企業向け

みずほ銀行と電力会社のJパワーが組んで、会社が昼も夜も再生可能エネルギーだけを使えるようにする新しい仕組みを作ります。

📋 主な内容:

  • みずほフィナンシャルグループJパワー(電源開発)と組み、企業が毎日24時間、再生可能エネルギーを調達できる仕組みをつくる
  • Jパワーは水力発電や蓄電池技術を使い、太陽光が使えない夜間も再エネ電力を供給する
  • 企業の温暖化ガス(GHG)排出量を計算する国際基準「GHGプロトコル」は2027年にも改定を予定。上場企業などは2030年ごろに昼の太陽光発電などを夜間操業に充当できなくなる見通し
  • みずほとJパワーは対応が必要になる企業の受け皿を狙う
  • 年内にもJパワーやみずほリース子会社で太陽光発電などを手掛けるエムエル・パワーと電力販売スキームをつくる
  • みずほ銀行は買い手の信用力を目利きして融資する

💹 投資家目線のポイント: Jパワー(9513)・みずほフィナンシャルグループ(8411)にとってポジティブ。GHGプロトコル改定に向けた再エネ需要の拡大は、電力インフラ・蓄電池関連銘柄全体への追い風です。


⑳【不動産・REIT】J-REIT、高まる成長期待 米コーヘン&スティアーズ スティーブン・クアン氏(Foresight)

世界約14兆円もの不動産証券を運用するアメリカの大手投資会社のアナリストが、日本のREIT(不動産投資信託)の将来性について話しています。

📋 主な内容:

  • 米コーヘン&スティアーズ(世界で約14兆円の不動産証券を運用)のJ-REITシニアアナリスト、スティーブン・クアン氏へのインタビュー
  • 「アジアの中では日本の比率が4割ほどで最大。グローバル全体では1割ほどになる。不動産株やREITに投資しており、両者ともに強気に見ている」
  • J-REITは2025年に2割高となった。足元は軟調だが「中東情勢の悪化で下落したが、他のアセットと比べ下げ幅は限定的だった。配当や配当は安定しており、ボラティリティが高い状況でのディフェンシブ性が魅力」
  • 「今後投資妙味が増すだろう。オフィスの空室率も低下。建築費の高騰で物件の新規供給が減る中、これから多くの既存物件で金利上昇を上回る全体的な賃料上昇が見込まれ、2027年以降は1口あたり利益(EPU)の力強い成長が見えてくるだろう」
  • 強気に見るセクター:オフィスと賃貸住宅(内部成長への期待が大きい)、物流施設(需給タイト化)
  • 慎重なのはホテル(2025年の大阪・関西万博でホテル需要が上振れた反動を警戒)。郊外の商業施設を保有するREITは賃料の上昇スピードが鈍く弱気
  • 不動産価格上昇でREITやデベロッパーの含み益が注目されており、企業が含み益を顕在化させて自社株買い・株主還元に回す動きが増えている
  • デベロッパー株とREITの比較:「デベロッパー株の方が上昇余地が大きく強気。1株あたり利益の成長率が8%以上とREIT(1%前後など)より高く、自社株買いや増配などによる株主還元のさらなる向上も期待できる」
  • 「ほとんどのデベロッパー株が自己資本利益率(ROE)の目標値を示すようになり、数値も改善が見込まれる。日本のこうした動きは香港やシンガポールなど他のアジアの不動産株などにも広がっている」

💹 投資家目線のポイント: J-REIT全般への強気な見方。特に物流施設・オフィス・賃貸住宅系のREITに注目。デベロッパー株(三井不動産・8801、三菱地所・8802など)はREIT以上に上昇余地があるという見立ては要チェックです。


㉑【商社・エネルギー】丸紅、南欧・南米で電力・ガス小売り スペイン大手買収、370億円

大手商社の丸紅が、スペインの電力・ガスの小売り会社を370億円で買収して、ヨーロッパと南米でのエネルギービジネスを広げます。

📋 主な内容:

  • 丸紅がスペインとポルトガル、南米で電力・ガスの小売事業に参入。スペインの小売企業を買収
  • 投資額は約2億ユーロ(約370億円)
  • 丸紅子会社を通じ、スペインのファクトルエネルヒア(FE)の株式の85%を取得
  • FEはスペイン・ポルトガル・メキシコ・ブラジルなどで電力・ガスを調達し、一般家庭などに販売。**2025年の売上高は6億ユーロ(約1,100億円)**程度
  • FEはこれまで家庭や中規模事業者向けが中心だったが、丸紅は電力調達量を増やし、工場など大規模事業者向けも開拓する
  • 2024年に3.2テラ(テラは1兆)ワット時だった電力・ガスの小売販売量を2030年に10テラワット時まで拡大する目標
  • スペインはGDP成長率が2026年で2.1%(IMF見通し)。ユーロ圏の1.1%・日本の0.7%を上回る
  • スペイン周辺ではデータセンターの新増設が進んでおり、電力需要は2030年までに年率4%伸びる見込み。スペイン政府は再生可能エネルギーの電力割合を2030年に8割超に高める目標
  • 丸紅の2026年3月期の同部門の事業利益は200億円の見込み。2028年3月期までに300億円まで伸ばすことが目標
  • 他の大手商社の動き:
    • 三菱商事は1日付で液化天然ガス(LNG)などを扱う「地球環境エネルギー」と発電・電力小売などの「電力ソリューション」の両部門を統合
    • 三井物産もデータセンターなどの電力インフラ需要増に対応するため「デジタル・電力ソリューション本部」を1日付で設置
    • 伊藤忠商事も別々に分かれていた「エネルギー」と「電力・環境ソリューション」の両部門を4月1日に統合

💹 投資家目線のポイント: 丸紅(8002)だけでなく、三菱商事(8058)・三井物産(8031)・伊藤忠商事(8001)ら総合商社が横並びでエネルギー・電力小売部門を強化中。電力インフラ投資の長期トレンドが鮮明です。


㉒【IT・広告】米グーグル、昨年不適切広告83億件停止 AIで精度向上

グーグルが、インターネット上の悪質な広告を昨年1年間で83億件も止めたことを発表しました。AIを使って精度を上げています。

📋 主な内容:

  • 米グーグルが2026年4月16日、インターネット広告の安全性に関する報告書を公表
  • 2025年に掲載を防いだり削除したりした不適切な広告は83億件。前年比6割増
  • AIで検知精度を高め、99%の広告は配信前に停止
  • グーグルはマルウェア(悪意のあるソフトウエア)を含むコンテンツの宣伝や虚偽広告などを利用規約で禁じている
  • 2024年(24年)の不適切広告は51億件。2025年は83億件と急増。自社AI「Gemini(ジェミニ)」を使い、広告の内容やアカウントの作成時期といった大量のデータから不適切な広告を高い精度で配信前に検知
  • 詐欺に関連する広告は6億件以上の掲載を防いだり削除したりした
  • 詐欺の疑いがある広告主アカウントも400万件以上を停止。身元確認を強化し、悪意ある広告主はアカウントを作れないようにした
  • グーグルで表示される広告の9割以上は広告主の身元を確認できているという
  • 規約違反により停止した広告主アカウントは2,490万件で、2024年から36%減少

💹 投資家目線のポイント: グーグルの広告事業の健全化はアルファベット(GOOGL)の広告収入の質の向上につながります。AI活用による不正広告の排除は、デジタル広告市場全体への信頼回復にも寄与します。

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