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こんにちは、バフェットかおるです。2026年7月20日、海の日で日本の市場はお休みでした。こういう日、私は隣の国の市場を見に行きます。そしてこの日、韓国のKOSPIを見て思わず二度見しました。
先に結論を書きます。韓国株の5日で10.86%という下げは、AIブームで世界一上がった市場の反動であり、原因は中国のメモリ半導体の追い上げです。日本株もメモリ関連を通じてすでに巻き込まれていますが、私は自分のポートフォリオを組み替えるつもりはありません。熱狂から距離のある会社から配当を受け取る側に立つ、という方針を変える理由が見つからなかったからです。
この記事では、韓国株がなぜ5日で10%も下げたのか、なぜ同じ日に中国株は上がっているのか、そして日本株と老後のお金にどう関係するのかを、私の見方で整理します。
※本記事は私個人の考えと調べたことの紹介であり、特定の銘柄・商品の購入を推奨するものではありません。当ブログは金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けていません。数字は2026年7月20日時点のもので、今後変わります。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。
この記事の内容は、YouTubeの動画でもお話ししています。
韓国株(KOSPI)が5日で10.86%下落、何が起きたのか
KOSPIは6,606ポイント、この5日間でマイナス10.86%。1週間で1割です。日経平均に置き換えると1週間で6,500円下がる計算になります。
この日のKOSPIは朝9時の寄り付き直後にマイナス4%を超える急落。売り注文が殺到し、先物の急変動時にプログラム売買を一時停止させるサイドカーが、2日連続で発動されました。
2026年7月の韓国市場はジェットコースターだった
| 日付 | 下落率 | きっかけ |
|---|---|---|
| 7月2日 | マイナス7.89% | 米メタが余っているAIの計算資源をクラウドとして貸し出すと発表。計算資源が余るならメモリ半導体はもう買われないのでは、という連想で、サムスン電子とSKハイニックスを擁する韓国株が真っ先に売られた |
| 7月13日 | KOSPI全体でマイナス9% | SKハイニックスが1日で15%安(過去最大の下げ)。3日前のナスダック上場の反動。サーキットブレーカーが今年7回目の発動 |
| 7月16日 | マイナス5% | 韓国の中央銀行が約3年ぶりの利上げ。個人に人気だったレバレッジ型ETFの巻き戻しが下げを増幅 |
韓国株はこの1年、AIブームで世界一上がった市場でした。52週高値は9,385、この日は6,606ですから、高値から約30%の下落で、いわゆる弱気相場に入っています。上がりすぎたものは下がるときも激しい。この言葉の重みを、数字で見た気がしました。
なぜ同じ日に中国株は上がっているのか
中国のメモリメーカーが黒字に転換し、市場は中国がメモリ半導体で本当に追いついてきたと判断しました。だから追われる側の韓国勢が売られ、追う側の中国に世界のAIマネーが流れ込んでいます。
なお台湾はほぼ横ばいでした。TSMCはメモリではなく受託製造のファウンドリで、値上げを発表できるほど需要が強い。同じ半導体でも明暗が分かれています。
日本株はどうなるのか、すでに巻き込まれている
先週金曜日、TOPIXはマイナス2.72%、グロース市場はマイナス3.38%。メモリ関連の会社が韓国と連動して売られました。
ただ、この日の日経225CFD(休日でも動く先物のような指標)はプラス0.92%の64,732円。海外の投資家は翌日の東京の反発スタートを織り込みにいっているように見えました。理由は3つだと私は受け止めています。中国・香港市場がしっかりしていること、米国の物価上昇が落ち着いて利上げ観測が後退していること、ドル円162円台の円安が輸出企業に追い風であることです。
一方で、私が気をつけて見ているのも3つあります。
- 韓国市場が引けにかけて下げ止まるかどうか
- 7月27日のCXMT上場前後は、世界の半導体株が荒れやすいこと
- 日本市場でもAI・半導体関連と内需・高配当で値動きが二極化しやすいこと
面白いと思ったのは、中国がメモリを増産するなら、その工場で使う製造装置・素材・シリコンウエハは日本の会社の得意分野だ、という見方です。争いの当事者ではなく道具を売る側。ゴールドラッシュで儲かったのはツルハシ屋だった、という話に似ています。
高配当株に投資している私にとっての意味
私が持っているのは、AIの熱狂から距離のある、配当をコツコツ出してくれる会社が中心です。相場全体が荒れれば無傷ではいられませんが、こういう局面では熱狂に乗らなかったこと自体が守りになります。
含み益は減っても配当は減らない。これは中東ショックのときに私が実感したことでした。
米中AI競争の本質|ソフトでは警戒、ハードでは追い上げ
去年のDeepSeekショックで世界が学んだのは、中国のAIは安くて優秀だけれど、欧米の企業や政府は情報の安全を考えると使いにくい、ということでした。ソフトの世界では中国製は敬遠されたのです。
しかし今回の主役はソフトではなくハード、メモリ半導体です。メモリは情報を抜かれる心配が比較的小さく、価格と量で勝負が決まります。だからこそ中国の追い上げが効いてきた。米中の競争は、これから両面でますます激しくなると私は見ています。
その競争は私たちにとって悪いことか。私はそうは思いません。競争が激しくなると価格は下がります。実際AIの世界ではすでにそれが起きていて、少し前なら考えられなかった高性能なAIを、個人でも月々の定額で使える時代になりました。私が記事の下調べや資料の整理にAIを使えているのも、米中の競争が価格を押し下げてくれているおかげです。
1400年前の遣隋使に学ぶ「第3の位置」
大国の争いは、私一人の力では変えられません。JALの破綻もリーマンショックも中東ショックも、私には止められませんでした。でも、その動きの中でどう生き残るかは自分で決められます。
この感覚を、日本は1400年前から持っていたように思います。飛鳥時代、日本は遣隋使・遣唐使を送りました。当時の隋や唐は世界最先端の超大国です。日本はその大国と争うのではなく、海を渡って制度も仏教も文字も学びに行きました。奈良の平城京も京都の平安京も、唐の都・長安をお手本にした輸入品の都です。
けれど日本はコピーで終わりませんでした。894年、菅原道真が「唐はもう衰えた」として遣唐使の停止を進言し、大国の衰えを見極めて付き合い方を変えます。そこから花開いたのが国風文化でした。漢字を崩してかな文字が生まれ、紫式部が源氏物語を書き、寝殿造や大和絵が生まれます。
外から学び尽くしたうえで、自分の色に染め直す。和魂漢才、魂は和のまま才は外から借りる。明治には和魂洋才で欧米から学び、戦後はアメリカに学んで世界一の品質のものづくりに育てました。日本は歴史上一度も世界一の大国になったことはありませんが、大国の果実をいちばん上手に使いこなす国であり続けたのだと思います。
今のAIも同じだと私は感じています。アメリカにも中国にもなれない。だったら遣隋使の時代と同じでいい。争いの当事者ではなく、両方から学び、両方に道具と素材を売り、安くなったAIという果実を自分の色に染めて使いこなす。これが第3の位置だと考えています。
まとめ|私が自分の投資で決めたこと
この考え方は、国だけでなく私個人の投資にもそのまま当てはまりました。熱狂の都・長安にならなくていい。16業種を超える分散で、どちらが勝っても配当を受け取れる側に立つ。種銭は労働で作り、成長は企業に任せて、老後は配当で受け取る。
隣の国の1週間マイナス10%は、他人事ではありません。ただ、他人事ではないからこそ、値動きではなく配当という受け取り方を選んでおいてよかったと、今回あらためて思いました。
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私はYouTubeもやっています。毎日夜9時からライブ配信をしていますので、よろしければ遊びに来てください。チャンネル登録はこちらから → バフェットかおるチャンネル
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5日で10%という下げは、熱狂の中心にいるほど大きくなります。私が選んだのは、熱狂から距離のある会社を16業種以上に分けて、配当を受け取る側に回ることでした。その分散を少額で進めるために使っているのが、単元未満株に対応した次の2社です。
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明日の東京市場、寄り付きがどうなるか私も朝からしっかり見届けます。今夜21時のライブでもみなさんのご質問にお答えしますね。
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