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元JAL客室乗務員バフェットかおるが、50代・60代からでも始められる高配当株投資をわかりやすく解説しています。

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五大商社の累進配当と増配率|利回り2%が3%になるまでの年数を15年分の配当から計算

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1億円への道
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結論から書きます。私は2026年3月9日の下げた日に、五大商社(三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、住友商事、丸紅)を買いました。今の配当利回りは2%台で、私がふだん目安にしている3.75%には届いていません。それでも買ったのは、各社が15年分の配当を見るかぎり増配を続けていて、持っているうちに取得価格に対する利回り(YOC)が育っていくと考えたからです。この記事では、その15年分の配当と、利回りが3%になるまでの年数を各社ごとに並べました。

※当ブログは金融商品取引業(投資助言・代理業)の登録を受けていません。この記事は私が自分の判断の記録として書いたもので、特定の会社の売買をおすすめするものではありません。記事中の数字と株価は2026年3月時点のものです。将来の配当の試算は、過去の増配率がそのまま続くと仮定した計算で、将来を予測するものではありません。

※この記事は私の保有状況と考えの紹介であり、推奨ではありません。

この記事の内容は、YouTubeの動画でもお話ししています。

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利回り2%台でも私が商社を買った理由と、その日の下げ

私はふだん、高配当株では税引き前の利回り3.75%をひとつのラインにしています。今の商社は2%台なので、本来の基準からは外れています。それでも買った理由を、自分のために書き出しておきます。

  1. 累進配当という方針: 減配せず、維持か増配という方針を掲げている会社があります。今の利回りが低くても、持ち続けるうちに取得価格に対する利回り(YOC)が育っていく形になります。
  2. 自社株買い: 配当だけでなく自社株買いにも現金を回しているので、1株あたりの価値が上がりやすくなります。配当と合わせた株主還元で見ると、利回りの数字より厚く感じます。
  3. 1社の中が分散されている: 資源、食料、インフラ、IT、金融まで、1社が大きな投資会社のように動いています。5社を持つだけで、かなり広い範囲に分かれます。
  4. 物価が上がる時期に向く: 資源価格や物価が上がると、商社の利益は膨らみやすくなります。現金だけで持つより、物価に連れていってもらえる面があると考えました。
  5. PBRが改善する余地: 東証がPBRの改善を促していて、まだ1倍前後の会社もあります。
  6. 真似しにくい仕組み: 世界に張り巡らされた物流網や情報網、各国とのつながりは、短い時間では作れないものです。
  7. 世界の調整役という立場: 不安定な情勢の中で、エネルギーや重要物資を確保する役として、日本の商社の立場は重くなっていると見ています。
  8. 事業の入れ替え: 資源に頼る姿から、水素やアンモニア、次世代のエネルギーへと中身を変えてきています。
  9. 日本の土台を持つということ: 食料、エネルギー、インフラの供給に関わる会社なので、日本が続くかぎり仕事はなくならないと考えました。
  10. 買った日が下げていた: 下で書くとおり、ピークから2週間ほどで大きく調整していました。

ただ、これは全部「私がそう考えた」という話です。累進配当も方針であって約束ではありませんし、資源価格が崩れれば減損で大きな赤字が出る業種でもあります。

2026年3月9日の下げを、数字で確かめる

  • 年初来高値: 59,332.43円(2026年2月26日)
  • その日の値: 51,805.54円(2026年3月9日10時21分時点)

2月下旬のピークから10日ほどで約13%の調整です。3月9日だけで前日比マイナス6.86%(3,815.30円)動いていました。私のチェックリストにある「PBR0.5倍から1.5倍」という割安の目安に、いくつもの会社が近づいていました。

こういう日に買うのは怖いものです。私は、下がる日のために現金を残しておく、という形で備えています。全部を一度に入れることはしません。

ウォーレン・バフェットとブラックロックの保有状況

ウォーレン・バフェット(バークシャー・ハサウェイ)

  • 投資額: 約5.3兆円(約354億ドル)と報じられています。
  • 保有: 三菱商事、三井物産、伊藤忠の保有比率は10%を超え、丸紅と住友商事も10%に近づくところまで買い増されています。
  • 位置づけ: ウォーレン・バフェットはこれらを、アップルやアメックスに並ぶバークシャーの柱となる資産と位置づけ、長く持つと述べています。

ブラックロック

  • 評価: 世界最大の運用会社は、日本株を強気と見る姿勢を続けています。ETFを通じて五大商社の各社5%から8%前後を実質的に保有し、経営の見直しを後押ししています。

私はこれを「だから買っていい」とは読みません。ただ、自分と同じ会社を長く持っている人がいる、ということは、決算を自分で見るときの励みになります。

海外の投資家が日本を見ている5つの理由

  1. 企業統治の変化: 長く置いておかれた株主還元が、今は日本の会社の務めとして扱われるようになりました。
  2. 円安の効き方: 外貨で稼いで円で決算する商社にとって、円安は利益を押し上げる方向に働きます。
  3. 政治と社会の落ち着き: 欧米や中国が揺れている中で、日本は計算しやすい投資先として見直されました。
  4. 資本効率(ROE)の改善: 現金を溜め込まず、自社株買いや成長投資へ回すようになりました。
  5. デフレから出たこと: 物価と賃金が動き出し、企業の売上も動くようになりました。

コンドラチェフの波と「日経平均30万円」という見方

経済には約50年から60年の長い周期があるという見方があります。コンドラチェフの波と呼ばれるものです。

  • 1990年のバブル崩壊から続いた長いデフレの時期が終わり、日本はAIや新しいエネルギーを軸にした次の波の起点にいる、という見方があります。
  • ある投資家の方の解説では、通貨の価値が下がる一方で企業の稼ぐ力が上がれば、2050年までに日経平均30万円もありうるという見通しが挙がっていました。ただ、これは予測で、私には出どころも前提も確かめられませんでした。そうなると決まっているわけではありません。
  • 私がこの話から持ち帰ったのは、数字が何倍になるかではなく、現金だけで持っていると目減りしていくかもしれない、ということです。だから企業という形で持っておきたいと考えています。

各社が今どこにお金を投じているか

五大商社は、思っていた以上に先のテクノロジーへお金を入れています。平均年収も合わせて並べました。金額はいずれも公表されている範囲からの目安です。

会社名 AI・半導体 レアアース・人工ダイヤ 電力・エネルギー 平均年収
三菱商事 DXとAIに数千億円。NTTと産業DXを推進。次世代半導体材料の合弁も。 レアアースの自給網を構築。工業用ダイヤの流通網も。 エネルギー転換(EX)に2兆円。水素・アンモニアに注力。 約2,033万円
三井物産 生成AIの業務実装に特化。半導体の製造装置や部材に強み。 豪ライナス社と提携。中国以外でのレアアース確保。 再エネ・LNGなどに1兆円超の投資枠。 約1,996万円
伊藤忠商事 AI物流、ファミマのAI店舗開発に数百億円。半導体商社マクニカと連携。 米国でのレアアース権益確保。次世代素材への投資。 グリーン燃料・電力に年間数千億円。 約1,804万円
住友商事 SCSKを通じたAI実装。NVIDIAとの連携。 次世代半導体用の人工ダイヤ基板研究に出資。 再エネ、蓄電池に数千億円。 約1,744万円
丸紅 AIによる商品需給の予測。半導体商社との提携。 資源開発の副産物としてレアアースを確保。 電力事業は五大商社の中で大きい。グリーン電力に数千億円。 約1,708万円

身近なところにある商社のブランド

「これも商社なの」と思うものが、生活の中にたくさんありました。

  1. ファミリーマート(伊藤忠)
  2. ローソン・成城石井(三菱商事)
  3. 日本ケンタッキー・フライド・チキン(三菱商事)
  4. ドール(伊藤忠)|バナナやパインなどの果実事業
  5. ヤナセ(伊藤忠)|輸入車の販売
  6. J:COM(住友商事)|ケーブルテレビとネット網
  7. トモズ(住友商事)|ドラッグストア
  8. エドウイン(伊藤忠)|ジーンズ
  9. コメダ珈琲店(三菱商事が出資)
  10. ガリバー(IDOM)(三菱商事が株主)
  11. 日清食品・東洋水産|原材料の小麦を丸紅や三井物産が供給

世界の思いがけない場所での仕事

  • ウズベキスタン: 三菱商事が大きな火力発電所を建設し、国の電力を支えています。
  • アゼルバイジャン: 伊藤忠や三井物産が油田の権益を持ち、カスピ海のエネルギーを世界へ送っています。
  • チリの砂漠: 三菱商事が世界最大級の銅山とリチウムの事業を運営しています。

五大商社の年度別の増配率と、利回りが育つまでの年数

各社の1株配当から増配率を出し、今の利回り2%が3%になるまでの年数と、配当だけで元本を回収できるまでの年数をまとめました。

※平均増配率は、データが揃う2011年3月期から2026年3月期の予想までの推移から算出しています。この試算は、過去の増配率がそのまま続くと仮定した計算です。実際には減配や無配になる可能性もあります。

① 三菱商事 (8058)

年度 一株配当 増配率
11/03 21.67円 +71.0%
12/03 21.67円 0.0%
13/03 18.33円 -15.4%
14/03 22.67円 +23.7%
15/03 23.33円 +2.9%
16/03 16.67円 -28.5%
17/03 26.67円 +60.0%
18/03 36.67円 +37.5%
19/03 41.67円 +13.6%
20/03 44.0円 +5.6%
21/03 44.67円 +1.5%
22/03 50.0円 +11.9%
23/03 60.0円 +20.0%
24/03 70.0円 +16.7%
25/03 100.0円 +42.9%
26/03予 110.0円 +10.0%
  • 平均増配率:約 17.1%

  • 利回り2%が3%になるまで:約 2.6年

  • 配当のみで元本回収できるまで:約 13.4年


② 伊藤忠商事 (8001)

年度 一株配当 増配率
11/03 3.6円 +20.0%
12/03 8.8円 +144.4%
13/03 8.0円 -9.1%
14/03 9.2円 +15.0%
15/03 9.2円 0.0%
16/03 10.0円 +8.7%
17/03 11.0円 +10.0%
18/03 14.0円 +27.3%
19/03 16.6円 +18.6%
20/03 17.0円 +2.4%
21/03 17.6円 +3.5%
22/03 22.0円 +25.0%
23/03 28.0円 +27.3%
24/03 32.0円 +14.3%
25/03 40.0円 +25.0%
26/03予 42.0円 +5.0%
  • 平均増配率:約 21.1%

  • 利回り2%が3%になるまで:約 2.1年

  • 配当のみで元本回収できるまで:約 11.9年


③ 丸紅 (8002)

年度 一株配当 増配率
11/03 12.0円 +41.2%
12/03 20.0円 +66.7%
13/03 24.0円 +20.0%
14/03 25.0円 +4.2%
15/03 26.0円 +4.0%
16/03 21.0円 -19.2%
17/03 23.0円 +9.5%
18/03 31.0円 +34.8%
19/03 34.0円 +9.7%
20/03 35.0円 +2.9%
21/03 33.0円 -5.7%
22/03 62.0円 +87.9%
23/03 78.0円 +25.8%
24/03 85.0円 +9.0%
25/03 95.0円 +11.8%
26/03予 107.5円 +13.2%
  • 平均増配率:約 19.7%

  • 利回り2%が3%になるまで:約 2.3年

  • 配当のみで元本回収できるまで:約 12.4年


④ 三井物産 (8031)

年度 一株配当 増配率
11/03 23.5円 +161.1%
12/03 27.5円 +17.0%
13/03 21.5円 -21.8%
14/03 29.5円 +37.2%
15/03 32.0円 +8.5%
16/03 32.0円 0.0%
17/03 27.5円 -14.1%
18/03 35.0円 +27.3%
19/03 40.0円 +14.3%
20/03 40.0円 0.0%
21/03 42.5円 +6.3%
22/03 52.5円 +23.5%
23/03 70.0円 +33.3%
24/03 85.0円 +21.4%
25/03 100.0円 +17.6%
26/03予 115.0円 +15.0%
  • 平均増配率:約 21.7%

  • 利回り2%が3%になるまで:約 2.1年

  • 配当のみで元本回収できるまで:約 11.7年


⑤ 住友商事 (8053)

年度 一株配当 増配率
11/03 36.0円 +50.0%
12/03 50.0円 +38.9%
13/03 46.0円 -8.0%
14/03 47.0円 +2.2%
15/03 50.0円 +6.4%
16/03 50.0円 0.0%
17/03 50.0円 0.0%
18/03 62.0円 +24.0%
19/03 75.0円 +21.0%
20/03 80.0円 +6.7%
21/03 70.0円 -12.5%
22/03 110.0円 +57.1%
23/03 115.0円 +4.5%
24/03 125.0円 +8.7%
25/03 130.0円 +4.0%
26/03予 140.0円 +7.7%
  • 平均増配率:約 13.2%

  • 利回り2%が3%になるまで:約 3.3年

  • 配当のみで元本回収できるまで:約 15.5年


自己資本比率と営業キャッシュフローを見る理由

増配が続くかどうかを見るとき、私は利益の数字だけでなく、次の2つを確かめるようにしています。

自己資本比率|会社のスタミナ

自己資本は、会社にとっての貯金であり、防波堤です。

  • なぜ見るか: 商社の仕事は資源価格の動きで一時的に赤字になることがあります。2016年や2021年がそうでした。
  • 効き方: 自己資本比率が高い会社は、一時的な赤字でも貯金を崩して配当を保つことができます。そこが薄い会社は、赤字になるとすぐ減配という話になります。

営業キャッシュフロー|本業で現金を稼ぐ力

配当は帳簿の上の利益ではなく、実際に手元にある現金から払われます。

  • なぜ見るか: 利益が出ていても、それが売掛金ばかりでは配当は出せません。
  • 効き方: 本業で安定して現金を稼げているから、来年もその次も配当を増やすと言えるのだと思います。

まとめ|私がこの数字から決めたこと

  • 今の利回りは2%台で、私のふだんの目安3.75%には届いていません。
  • それでも、過去15年の増配が続くと仮定すれば、2年から3年で利回り3%、12年から15年で配当だけで元本回収という計算になりました。
  • ただしこれは仮定の上の計算です。累進配当は方針であって約束ではなく、資源価格が崩れれば減損で赤字も出ます。
  • だから私は、一度に全部入れず、下げた日に少しずつ買い足す形にしています。

私の投資は、ウォーレン・バフェットのやり方を真似しているだけです。良い会社を割安なときに買って長く持つ、決算は自分で見る、わからないものは買わない。この3つを守っているだけです。

※この記事は私の保有状況と考えの紹介であり、推奨ではありません。

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当ブログで紹介している投資情報はあくまでも参考情報であり、特定の銘柄・投資商品の購入・売却を推奨するものではありません。投資にはリスクが伴います。投資はご自身の判断と責任のもとで行ってください。

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