客室乗務員のお給料は、いくらくらいなのか。日本の平均は年収540万円ほど、月収37万円、手取りにすると29万円あたりです。
「華やかで高給」という印象を持たれがちですが、実際にはそこまで高くありません。そして年齢によって、ずいぶん変わります。
私は日本航空で約30年、国際線の客室乗務員をしていました。日本の年齢別の年収と、外資系航空会社のランキングを、数字で並べていきます。
客室乗務員の年収ランキング|外資系トップ5
| 順位 | 航空会社 | 基本給(月) | 手当込みの月収 | 所得税 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | エミレーツ航空 | 45万円 | 初年度44万〜55万円 2年目以降64万〜75万円 5年目75万〜90万円 |
なし |
| 2位 | シンガポール航空 | 45万円 | 約55万円 | なし |
| 3位 | カタール航空 | 43万円 | 約53万円 | なし |
| 4位 | KLMオランダ航空 | 35万円 | 約45万円 | あり |
| 5位 | キャセイパシフィック航空 | 25万円前後 | 約35万円 | なし |
| 参考 | 日本の航空会社 | — | 約37万円 | あり |
ここで大事なのは、金額そのものより「所得税があるかどうか」です。エミレーツ、シンガポール、カタール、キャセイは所得税がありません。同じ月収でも、手元に残る額がまったく違います。
エミレーツは家賃と光熱費も会社が負担します。チーフになると月85万〜105万円。数字だけを見ると、日本とは別の世界に見えます。
ただ、家族と離れて海外で暮らす、ということでもあります。私はそちらを選びませんでしたが、選ぶ方の気持ちはよく分かります。
日本の客室乗務員の年収は、年齢でこう変わります
| 年齢 | 平均年収 | 平均月収 | 平均賞与(年間) |
|---|---|---|---|
| 20〜24歳 | 約299万円 | 約21万円 | 約47万円 |
| 25〜29歳 | 約402万円 | 約24万円 | 約114万円 |
| 30〜34歳 | 約498万円 | 約29万円 | 約150万円 |
| 35〜39歳 | 約646万円 | 約38万円 | 約190万円 |
| 40〜44歳 | 約736万円 | 約42万円 | 約232万円 |
| 45〜49歳 | 約771万円 | 約44万円 | 約243万円 |
| 50〜54歳 | 約857万円 | 約48万円 | 約281万円 |
| 55〜59歳 | 約880万円 | 約49万円 | 約292万円 |
20代前半は約299万円です。ここが、いちばん誤解されているところだと思います。憧れて入ってきた方が、最初にぶつかるのもここです。
そこから勤務年数に比例して上がっていき、管理職になると1,000万円を超えます。長く続けた人が報われる仕組みになっています。
手取りはいくらになるのか
日本の航空会社の平均年収はおよそ450万〜650万円(基本給+各種手当+年2回の賞与)。ここから税金と社会保険料が引かれて、手取りは280万〜400万円ほどです。
月収37万円のとき、手取りは29万円あたり。8万円ほどが引かれる計算になります。
お給料の中身|基本給と手当
客室乗務員のお給料は、基本給に手当が積み上がるかたちです。
- 乗務手当……飛んだ時間に応じて
- 深夜勤務手当……深夜の時間帯に乗務したとき
- 休日勤務手当……休日に乗務したとき
- スタンバイ呼出し手当……待機中に呼び出されたときだけ
- 年末年始手当
- 日当
つまり飛べば飛ぶほど増えるということです。逆に言えば、飛べない時期は減ります。コロナ禍のとき、それを痛いほど 味わいしました。
まとめ
- 日本の客室乗務員の平均は年収540万円ほど、月収37万円、手取り29万円あたりです
- 20〜24歳は約299万円。50代後半で約880万円。勤続年数で大きく変わります
- 外資系の1位はエミレーツ航空。所得税がなく、家賃も会社負担です
- 金額だけでなく、所得税の有無で手元に残る額が変わります
※本記事の数字は2021年ごろの公表資料をもとにした目安です。会社や年によって変わりますので、応募の際は各社の最新情報をご確認ください。
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