※数字は2026年7月30日時点(株価は当日14時台)。収録日にご確認ください。
こんばんは、バフェットかおるです。
今日は、先に結論から言います。
私がいま、実際に買い増している高配当株は、この5つです。
サンゲツ。 野村不動産ホールディングス。 積水ハウス。 MS&ADインシュアランスグループ。 そして、武田薬品工業。
なぜこの5つの企業なのか。理由も、先にぜんぶお伝えします
ひとつ。この5銘柄は、この15年あまりで配当を大きく育ててきた会社です。積水ハウスさんは10円が145円で14.5倍。MS&ADさんは18円が170円で9.4倍、しかも一度も減配していません。野村不動産さんは5円が44円で8.8倍、こちらも減配なしで、来期はプラス10%の予想です。
ふたつ。そのうち3つ、サンゲツ・野村不動産・積水ハウスは、株価がPBR1倍台で、私の買値とほとんど同じ場所にいます。つまり、いまから入る方が、私とほぼ同じ入口に立てます。利回り4%台が、手つかずのまま残っています。
みっつ。私は買った株を、5年10年、売らずに持ち続けます。持っているあいだに会社が配当を増やしてくれると、「自分だけの配当利回り」──YOCと言います──これが勝手に育っていくからです。私のMS&ADのYOCは、もう5.1%になりました。
これが結論です。ここから先は、この結論の中身を、数字で全部お見せしていきます。
ただし、先にお断りです。5銘柄のうち2つは、いまの株価だと私の基準に届いていません。どれが届いていないか、それでもなぜ私が持ち続けているのか。武田薬品の「配当性向196%」という、ぎょっとする数字のカラクリも含めて、お話しします。これは武田薬品のIR に直接電話して担当者から得た回答です
まず、私がなぜ「置いていかれている銘柄」を探すのか、そこからお話しします。
私は48歳からインデックス投資を始めて、1億円まで増やしたところで、税金を1,600万円払ってでも、すべてを高配当株投資に切り替えました。それから高配当株を買い続けて、学んだことを1つだけ挙げるなら、これです。
「株価が上がった銘柄は、これから投資する人にとっては配当利回りが下がる。」
当たり前の話なんですが、これが高配当株の大事なとこです
たとえば私が持っている日本電技さん。買値から3.7倍になりました。でも、私の買値での「自分だけの利回り」、YOCは12.6%なのに、いまの株価で買う方の利回りは2.7%です。同じ会社なのに、入口が違うだけで配当利回りは全然違うんです。
つまり日本電技さんは、私にとっては財務が安定した増配企業として大切な銘柄ですが、いまから買う方にとっては、もうお得な高配当株ではないんです。
だから私はいつも、証券会社のページや自分の管理シートを開いて、こう探します。「私の含み益が、いちばん小さいのはどこだろう」。株価が動いていなくて、利回りが高いまま残っている優良な高配当株。そこが、いまから入る方の入口として、いちばん私の入口に近い場所だからです。
私が使っている物差しは、この4つです。
配当利回り、3%以上。 PBR、2倍以下。 自己資本比率、40%以上。 流動比率、200%以上。
このほかにもROE8%以上や営業利益率10%以上など、細かい条件があります。詳しく知りたい方は、概要欄にリンクを貼っておきますので、ぜひご覧ください。
ただ、この物差し、今日の5銘柄には、そのままでは当たらないところが3か所あります。
まず、MS&ADさんは、自己資本比率50%を絶対に満たしません。保険会社は、保険料という「他人のお金」を預かって回す商売だからです。製造業の物差しをそのまま当てると、保険会社は全社が不合格になってしまう。だから保険だけは、ソルベンシー・マージン比率──保険金を払う余力で、一般に200%が最低ラインと言われる指標──で見ます。
私の基準すべてに合わなくても「ダメな会社」という意味ではありません それでも投資するというのは業績をみて、価値があると判断したからということになります
そして武田薬品さんには、配当性向196%という、見た人が全員ぎょっとする数字があります。利益の2倍を配っている。「こんな配当、続くわけがない」と見えますよね。これにはシャイアーという6兆円の買収に隠れたカラクリがあって、後半で説明します。
では、1銘柄ずつ、いきます。
まず、サンゲツさん。証券コード8130、卸売業です。
壁紙とカーペットと床材。お部屋の「面」を売っている会社です。マンションのリフォーム、オフィスの改装、ホテルの内装。私たちが毎日見ている壁の裏に、たいていこの会社がいます。
配当は37.5円から155円へ、4.1倍。とくにこの数年、70円、105円、140円と一気に増やしてきました。ROE予想は11%を超えていて、今日の5銘柄で、本業の稼ぐ力はいちばんです。私は568株持っていますが、買値3,123円に対して、いまが3,145円。ほとんど動いていません。4.9%の利回りが、手つかずのまま残っています。
でも、心配なこともあります。来期の配当は155円で、据え置きの予想です。それと、2014年に一度、減配したことがあります。利回りが5%近いということは、市場が何かを心配しているということでもある。5%近い利回りは、ご褒美じゃなくて、注意信号でもあるんです。
私の買い増しは、1回10万円ずつ。利回りが3.75%を割る株価、計算すると約4,133円まで上がったら、買い増しはお休みします。売りません。止めるだけです。
つぎに、野村不動産ホールディングスさん。証券コード3231、不動産業です。
「プラウド」のマンションを建てて売る会社です。それと、オフィスビルや物流施設を持って、家賃をもらう商売もあります。分譲は景気で波が出ますが、家賃は景気とは別の足です。足が2本ある会社のほうが、私は安心して眠れます。
配当は5円から44円へ、8.8倍。17年間、一度も減配していません。来期予想もプラス10%。増配の勢いでいえば、今日の5銘柄でいちばんです。PBRは1.04倍。会社の純資産と、ほぼ同じ値段です。私はまだ321株、30万円分、全体の0.19%。小さく始めて、様子を見ている段階です。
ここが今日の核心なのですが 金利が上がると、この商売は素直に苦しくなります。土地を買う借入の利息が増える。住宅ローンが上がって、マンションが売れにくくなる。持っているビルの評価も下がりやすくなる。つまり不動産株が下がっているのは、雰囲気ではなくて、理由があって下がっているんです。ここを「お買い得」の一言で一気にかいますのは危険なので他の企業にも分散投資することで業種や企業でリスクを分散し コツコツ投資するという時間でリスクを分散しています
3つめ、積水ハウスさん。証券コード1928。。積水ハウスさんは、東証の分類では不動産業ではなく「建設業」です。ただ、金利が上がったときの効き方が不動産と似ているので、私は同じ引き出しで管理しています。
戸建てと賃貸アパート。日本でいちばん家を建ててきた会社のひとつです。いまはアメリカでもオーストラリアでも住宅を建てています。
配当は10円から145円へ、14.5倍。今日の5銘柄で最大です。しかも配当性向はずっと40%前後で安定している。つまり、無理して配っているのではなくて、利益が増えた分だけ、配当が増えてきた。ROE予想も10%超え。「本業で稼いで増配する」お手本のような形だと、私は思っています。私は635株、227万円分、全体の1.36%です。
不安材料は、野村不動産さんと同じ、金利です。実は収録日の今日、株価は1日で4.4%下がりました。それと、日本は人口が減ります。国内で家を建てる商売が20年後も同じ規模でいられるとは、私は思っていません。だから、アメリカ事業がどうなるかを、決算のたびに見ています。2012年に一度だけ、減配歴もあります。
買い増しは、金利が上がる今だと思って追加投資しています
4つめ、MS&ADインシュアランスグループさん。証券コード8725、保険業です。
自動車保険や火災保険。保険料をあずかって、事故のときに払う。あずかっているお金を運用して増やす。この2階建てで稼いでいます。
配当は18円から170円へ、9.4倍。そして17年間、一度も減配していません。毎年これだけ律儀に増やしてきた会社は、そう多くありません。私の買値は3,322円。来期予想の配当170円で割ると、私のYOCは5.12%です。株価はいま5,000円近くまで上がって、いまから買う方の利回りは3.41%まで下がりました。でも、私の利回りは買った日のまま、増配のたびに育っています。これが、YOCの正体です。
心配は、大災害です。大きな台風や地震が来れば、払うお金が一気に増えます。熊本の地震を、私たちはつい先日見ました。保険会社の利益は、天気と地面の都合で吹き飛ぶことがある。それと、政策保有株を売って株主に返す動きは、いつか終わります。
ただ、保険会社も、保険に入っています**MS&ADは災害リスクの一部にスイス・ドイツ・ロンドンの再保険会社経由で保険をかけて大地震で支払いが1兆円になっても決められた部分は再保険会社が肩代わりし、日本の災害リスクは世界中に細かく散らばっています
たった4年保有していただけで自分だけの配当利回りである。YOC5.12%まで増えました株価がもし下がったとしても、手放す理由はありませんん
最後、武田薬品工業さん。証券コード4502、医薬品です。こ
日本でいちばん大きい薬の会社です。消化器、血液、希少疾患の薬を、世界中で売っています。
配当は、今日の5銘柄でいちばん変わった形です。180円を14年間、1円も動かさず、2024年から188円、196円、200円、そして204円と増やし始めました。「減らさない14年」というのも、私は一つの実績だと思っています。私は329株。YOCは5.10%です。
。四季報やアプリで武田さんを見ると、配当性向196%と出ます。利益の2倍を配っている。「こんな会社の配当、続くわけがない」──そう見えますよね。私も最初、そう思いました。でも、決算書を読むと、まったく別の景色が見えます。
会計上の1株利益、EPSの予想は104円。配当は204円。だから196%。ところが、実際に会社に入ってきた現金──営業キャッシュフローは、直近の1年で約1兆400億円あります。配当に使ったのは約3,300億円。つまり、入ってきた現金の3割しか、配当に使っていないんです。
会計では「利益の2倍」。現金では「3割」。なぜこんなに違うのか。
2019年、武田さんはアイルランドのシャイアー社を、約6兆2,000億円で買収しました。日本企業史上、最大の買収です。このとき、シャイアーが持っていた薬の権利を「無形資産」として帳簿に載せました。そして会計のルールで、それを毎年少しずつ、「償却費」という費用に落としていきます。
ここが核心です。この償却費、現金は1円も出ていきません。お金は2019年に、もう払い終わっているからです。
例えるなら、6兆円の買い物の領収書を、20年分に切り分けて、毎年1枚ずつ家計簿に貼っているようなものです。家計簿は毎年赤く見えるけれど、お財布からは、今年そのお金は出ていない。
だから武田さんは、この償却などを除いた「コア営業利益」という指標を使っていて、直近の見込みは約1兆1,000億円。会計上の営業利益との差は、数千億円の規模になります。アプリに出てくるEPS104円も、配当性向196%も、ROE2%台も、PER54倍も、ぜんぶこの巨大な償却費を引いた後の数字なんです。数字だけ見ると間違える、というのは、こういうことです。
「本当の配当性向」は、コアで見ても現金で見ても、やく30〜50%です。 日本の高配当株として、ごく普通の健全な水準です。196%は償却費というメガネをかけた数字でした。そして本当のROEは償却を除いた本業の稼ぐ力で見ると約10〜11%
- コア純利益 ≒ Core EPS 517円 × 約15.7億株 ≒ 約8,100億円
- 自己資本(親会社帰属持分):期首6兆9,351億円・期末7兆7,736億円 → 平均 約7兆3,500億円
- コアROE ≒ 8,100 ÷ 73,500 ≒ 約11%(期末ベースなら約10.4%)
アプリのROE 2.2%に対して、償却を除いた本業の稼ぐ力で見ると約10〜11%。積水ハウス(10.1%)やサンゲツ(11.1%)と、実は同じ土俵に並びます
しかも、決算短信にはこう書いてあります。ADHDのお薬、ビバンセに係る無形資産の償却が、この3月で終了した──。シャイアーから来た「領収書の束」は、薬ごとに、貼り終わっていきます。貼り終われば、会計の利益は現金の実態に近づいて、196%という配当性向は、自然に下がっていく方向にあります。
……ここまで聞くと、いい話に聞こえますよね。でも、いい話だけではありません。3つ、
ひとつ。6兆2,000億円は、実際に払ったお金です。償却は「あとから家計簿に貼っている」だけで、なかったことにはできません。
ふたつ。有利子負債が、まだ5兆円近く残っています。利息は、現金で出ていきます。金利が上がる世界で、これは軽い話ではありません。自己資本比率も48%台で、私の基準50%に、惜しくも届いていません。
みっつ来期のコアEPSは、10%台半ばの減少見込み。会社は「累進配当」──減らさない方針を掲げて204円を予定していますが、方針は、約束ではありません。
つまり武田さんは、「196%だから危ない」でもなければ、「現金があるから安心」でもないんです。カラクリを知ったうえで、本業と、累進配当のどちらを重く見るか。ここが判断の分かれ目です。私は329株、「配当が止まらない枠」として持ち続けます。
5銘柄、並べました。ここで、大事なことを言い切ります。
この5銘柄、あした揃って下がることがあります。積水ハウスと野村不動産は金利で。MS&ADは災害で。サンゲツは景気で。武田は特許で。理由はバラバラなのに、株式市場は「まとめて」売るんです。
でも──株価が下がっても、私のYOCは1ミリも下がりません。YOCが下がるのは、減配のときだけです。だから私が見張るのは、株価じゃなくて、配当が続くかどうか。そのために決算を読むんです。
では、私の「買い方」の話をします。
私が絶対にやらないのは、一度に買うことです。「いまが底かも」と思った日に全額入れる。これを私は、一度もやったことがありません。底は、わからないからです。わからないことは、時間で薄めます。
YOCの目線で言うと、この割安で投資できた時 、持っているだけで、スタートから「自分だけの利回り」が決まります。あとは会社が増配してくれるたびに、自分の利回りだけが、育っていきます
株数ではなく配当金の総額で揃えています それは老後に 自分が働けない体となって どこかの企業が業績が悪くなっても全体で配当金を支えてくれるからです「なんとなく」では買いません。そして 生活余剰金を確認します。私はいまもデパ地下でパートを続けています。種銭は労働、成長は企業、老後は配当。現金がないと、下がったときに買えないだけじゃなくて、売ってしまうんです。
つぎに、今日いちばん聞かれそうな質問に、先に答えておきます。「金利が上がっているのに、なぜ住宅と不動産を買うんですか」。という疑問がある方へ
積水ハウスさんと野村不動産さんは、金利に弱い業種です。そして日本は、金利が上がっている局面にあります。素直に考えれば、いま買う理由がないのが、この2つです。
それでも私が買っている理由は、3つあります。
理由の1つめ。私は、金利の行き先を当てられません。「金利が上がるから不動産は避ける」というのは、金利の予想が当たる人のやり方です。私は当てられない。だから私が見るのは、利回りがいくらか、配当が続きそうか、それだけです。
理由の2つめ
金利が上がると、世の中の多くの方が「不動産はもうダメだ」と弱気になって、株を手放します。いま起きているのは、それです。
私が拾いに行っているのは──手放された優秀な企業株です。
みんなが欲しがっているときの株は、高い。みんなが要らないと言っているときの株は、安い。当たり前のことなんですが、高配当株投資というのは、結局これの繰り返しだと私は思っています。利回り4.5%という数字は、誰かが弱気になって手放してくれたから、そこにあるんです。
「安くなったから買う」のではなく、「配当が続くと自分が納得できる範囲で、少しずつ、小さく買う」。野村不動産さんがまだ全体の0.19%しかないのは、そういうことです。本音は強気でも、買い方は慎重に。これが、私の拾い方です。
理由の3つめ。金利で痛む会社と、金利で得する会社を、両方持っておく。私のポートフォリオには、銀行が3.8%、保険が4.1%入っています。銀行と保険は、金利が上がると追い風になる商売です。つまり私は、「金利」という1つのニュースで、片方が痛んで、片方が喜ぶ形にしてあります。これが私の言う「守り」です。
本音を言えば、私がいま一番買い増したいのは、商社と銀行です。増配の威力があるからです 私の上限ルールは、1銘柄が全体の3%、1セクターが20%いないです、
最後に、
私の年間配当は570万円、税引き前です。月にならすと47万円……には、なりません。6月に195万円、12月に193万円。この2か月だけで、年間の68%です。そして1月は、0円です。1円も入りません。ここで、税引き後は年間配当456万円で月 38万円です それでも私がデパ地下のパートを続けている理由は配当を人生の土台にしないことと年金を老後の土台にしないことです。常に最悪を考えながら、自分だけの力だけでも稼げるようにデパ地下で体の労働を鍛え 社会との接点をもち孤独や不安からのがれ YouTubeで家でもできる仕事で稼ぎながら視聴者と繋がりを保ち、なんとか生きていく老後の孤独と不安を解消できるよう頑張っています
では動画のまとめです
1つ。私が育てているのは、株価ではなく、YOC──自分だけの利回りです。増配する会社を、売らずに、長く持ち続けます
2つ。今日の5銘柄のうち3つは、私の入口とほぼ同じ場所にいます。PBR1倍台、ROE10%超、利回りがたかい。3つ。配当性向196%のような、びっくりする数字は、カラクリまで調べてから判断する。
私は投資の才能はありません。年収400万円の客室乗務員で、いまはデパ地下でパートをしています。私がやったのは、増配してくれる会社をプロの物差しを真似て実行して、売らずに持ち続けたこと。です
だから今日、もし行動した人がいれば3年後5年後 10年後。自分だけの配当利回りを計算して喜ぶことができたら私も嬉しいです、
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夜21時からライブ配信、日経新聞のお金のニュースを、やわらかい言葉でお届けします。メンバーシップは8月10日で終了して、以降は毎日の無料ライブ配信に一本化します。

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