最近、読者の方から「高配当株やバリュー株は、そろそろ逆風なのでは?」というご質問をよくいただきます。今回はこのテーマについて、私なりの見方を整理してお伝えしたいと思います。
逆風といわれる、3つの理由
まず、そう言われる背景には主に3つの理由があります。
1つ目は、株主還元の「一巡」です。ここ数年の東京証券取引所の改革を受けて、多くの企業が株主還元を強化してきました。裏を返せば、以前ほど大幅な増配を続ける余力が少なくなってきている、という面があります。
2つ目は、魅力的な成長分野が他にあることです。AIや半導体など、より高い成長が期待できる産業に注目が集まっており、投資家の資金が高配当株よりも成長株へ向かいやすくなっています。
3つ目は、金利の上昇です。長期金利が上がったことで、「配当利回りが高い」というだけでは以前ほどの魅力を感じにくくなりました。たとえば、価格変動の大きい株式で4%の利回りを狙うよりも、比較的リスクの低い国債で3%を得るほうが安心だと考える投資家も増えてきます。
好調が続いてきたからこそ、慎重に
高配当株は、ここ数年、TOPIXや日経平均株価などの株価指数を上回る好調な動きを見せてきました。ただ、これまで好調だったからといって、今後も同じような値上がりが続くとは限りません。過去の実績は、あくまで過去のものです。
それでも、私が高配当株投資を続ける理由
とはいえ、私は悲観していません。高配当株が低迷する局面は、見方を変えれば絶好の投資チャンスでもあるからです。
株価が下がれば下がるほど、業績や財務内容の良い高配当株を割安で仕込める機会が増えます。実際、まだ注目している銘柄はたくさんありますので、これからも定期的に紹介していきます。
思い返せば、メガバンクや商社株も、市場からほとんど注目されていなかった時期こそが、結果的に最も良い買い場でした。今は逆風に見える局面でも、将来性のある高配当銘柄を丁寧に探しながら、着実に配当収入を積み上げていく——その姿勢が何より大切だと考えています。
※本記事は情報提供を目的としたもので、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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