「もう68歳だから投資なんて…」と思っているあなたへ。
「かおるさん、私はもう68歳です。今さら投資なんて遅いですよね?現金で持っていた方が安全じゃないですか?」
お気持ち、よくわかります。私自身、投資を始めたのは48歳でした。「もっと早く始めていれば」と何度思ったことか。
でも今日は、データとシミュレーションで、4つのデータを順番にお見せしながら、ゆっくりご説明します。
データ①:毎年100万円・年利9%
まずは、将来世代に向けた長期投資のインパクトを見ていただきます。
これは、お子さんやお孫さんに毎年100万円ずつ新NISAで積み立て投資をしたらどうなるか、というシミュレーションです。
毎年100万円・利回り9%の魔法
| 年齢 | 元本(貯めた額) | 評価額(増えた額) |
|---|---|---|
| 10歳 | 1,000万円 | 1,656万円 |
| 30歳 | 3,000万円 | 1億4,849万円 |
| 50歳 | 5,000万円 | 8億8,620万円 |
| 60歳 | 6,000万円 | 21億1,762万円 |
※ S&P500指数などに連動する投資信託での運用をイメージしたシミュレーションです。
68歳のあなたに考えていただきたいこと
「これは若い人の話でしょ?」
この表をご覧いただいてお伝えしたいのは、**「時間がお金を生む」**という事実です。
元本6,000万円が、60年で21億円になる。差額の約20億5,000万円は、働いて稼いだお金ではなく、時間と複利が稼いでくれたお金です。
68歳の人が、90歳まで生きるとしたら、まだ22年あります。この22年という時間は、若い人ほどではないけれど、決して短くない時間なんです。
22年間、現金のまま置いておくのと、運用しながら使っていくのとでは、天と地ほどの差が生まれます。
データ②:200年で見る「お金の勝ち負け」
では次に、過去200年間で、お金はどのように増えた(または減った)のかを見てみましょう。
これは、アメリカのペンシルベニア大学ウォートンスクール、ジェレミー・シーゲル教授が集計した有名なデータです。
シーゲル教授の200年データ(1ドルの変化)
| 資産 | 200年後の価値 |
|---|---|
| 株式 | 約75万倍 |
| 長期債券 | 約1,500倍 |
| 金(ゴールド) | 約4倍 |
| 現金(ドル) | 0.05倍(激減) |
この表が教えてくれる真実
1ドルが200年で75万ドルになる。これが株式です。
一方、同じ1ドルが、200年後にはたった5セントの価値しかなくなる。これが現金です。
株式と現金の差は、200年で1,500万倍。
この事実を知らずに、老後の1,000万円を全部現金で持っていたら、どうなるでしょうか。
データ③:現金は「溶けていく氷」と同じ
ここが今日一番お伝えしたいポイントです。
多くの方が「現金=安全」だと信じています。でも、それは大きな誤解です。
株式と現金の年利比較
| 株式 | 現金 |
|---|---|
| 年利 +6.7% | 年利 -1.4% |
| 利益成長で価値が増える | インフレで購買力が下がる |
「現金を持つ=資産が溶ける」「株式を持つ=資産が増える」
この差が200年で75万倍 vs 0.05倍という天文学的な差を生みます。
現金が溶けていく、とはどういうことか
たとえば、今100万円で車が買えるとします。
インフレ率が年2%だと、10年後には同じ車が約122万円になっています。
つまり、100万円を現金のまま持っていると、10年後には22万円分、買えるものが減っているということです。
これを私は「氷の資産」と呼んでいます。見た目は100万円のまま。でも、置いておくだけで、毎年少しずつ溶けていく。
日本でも2022年以降、インフレが本格的に戻ってきました。 ここ数年の食料品、電気代、ガソリン代の値上がりを、皆さんも肌で感じているはずです。現金の購買力が目に見えて下がっている。これが現実です。
「現金だから安全」ではなく、「現金だからこそ、じわじわ減っている」。これが正しい理解です。
飛行機で例えると
飛行機を「駐機場」に置いておく時間を最小限にしています。
なぜか。飛行機は飛ばしてこそ価値が生まれる乗り物だからです。駐機料、整備費、人件費。置いておくだけでコストがかかり続ける。
お金も同じなんです。
働かせない(=現金のまま置く)ことは、静かにコストを払い続けることと同じ。動かす(=投資する)ことが、お金本来の役割。
68歳・1000万円の具体的シミュレーション
ここまでは200年という大きな話でした。
では、68歳のあなたが実際に1000万円を運用したらどうなるのか。具体的な数字でお見せします。
前提条件
- 今68歳、70歳から取り崩し開始
- 1,000万円を新NISA内で運用(非課税)
- 想定利回り7%(オルカン・S&P500の長期平均より控えめ)
- 追加投資なし
- 途中で暴落-40%が2回、上昇+20%が3年続くのを2回織り込み
増やしながら使う「4%ルール」
| 年齢 | A:4%ずつ使う(定率) | B:月10万ずつ使う(定額) |
|---|---|---|
| 75歳 | 約1,240万円(増加!) | 約820万円 |
| 85歳 | 約1,450万円(増加!) | 約120万円 |
| 90歳 | 約1,570万円 | 0円(枯渇) |
この表の衝撃
同じ1,000万円、同じ運用、同じ暴落シナリオ。
違うのは取り崩し方だけ。
それなのに、90歳時点で1,570万円の差が生まれます。
なぜこんなに差がつくのか
A:4%定率の場合
- 運用利回り7%から、取り崩し4%を引いた差額3%が毎年複利で積み上がる
- 暴落時は引き出し額が自動で減るので、安値で売る口数が少なくて済む
- 結果、暴落を2回経験しても元本は増え続ける
B:月10万定額の場合
- 年間120万円=取り崩し率12%スタート。7%成長では到底追いつかない
- 暴落時も定額で引き出すので、安値でたくさんの口数を崩してしまう
- 一度失った口数は、市場が回復しても戻ってこない
★大事:取り崩しは「定額」ではなく「定率」にすれば、暴落があってもお金は減りません。
4つのデータが教えてくれる結論
ここまでの話を整理します。
- 時間がお金を生む → 22年という時間は、68歳の方にもまだ残されている
- 株式は200年で75万倍、現金は0.05倍 → 歴史が証明した圧倒的な差
- 現金は溶けていく氷 → 持っているだけで、年1.4%ずつ価値が下がる
- 4%定率取り崩しなら、暴落があっても90歳で資産は増えている
つまり、こういうことです。
68歳だからこそ、残された22年という時間を使って、お金に働いてもらう必要がある。 現金で持ち続ける=資産が溶けていく。株式で運用する=暴落があっても資産は増える。 これが200年のデータが教えてくれる、変わらない真実です。
それでも不安なあなたへ:5,000円から始めてください
ここまで読んで、「理屈はわかった。でも、やっぱり怖い」と思われた方。
大丈夫です。まず5,000円から始めてください。
- 5,000円なら、暴落で半分になっても2,500円
- その2,500円の痛みで、あなたは「値動きの感覚」を体で覚えます
- 慣れてきたら金額を増やせばいい
- そのまま積立を続けてもいい
数字より先に、値動きに慣れることが何より大事。
まとめ
ステップ1:生活防衛費を確保する
生活費の1〜2年分を現金・預金で別枠で確保してください。これは「動かさないお金」です。
ステップ2:余剰資金で新NISAを始める
残りの余剰資金を、新NISAの枠で、オルカンまたはS&P500の投資信託に。まずは5,000円から。
ステップ3:70歳から4%定率で取り崩す
毎年、年末の資産残高の4%を、翌年の生活費として引き出す。これだけ。
68歳は遅くありません。
200年のデータが教えてくれます。現金のまま置いておくことこそ、一番のリスクなのです。
🔽これから投資を始めるなら この2つを作っておけば間違いありません! 私もメインで愛用しています😊 ✅ SBI証券 は、日本の個別株や米国株をやるならココが!手数料も安くて最強です。
※ 本記事は教育目的のシミュレーションであり、特定の投資行動を推奨するものではありません。投資は自己責任で、ご自身の生活防衛費を確保したうえで余剰資金で行ってください。 ※ 利回りは過去のデータに基づく参考値であり、将来の成果を保証するものではありません。

コメント