国際線の飛行機の中で出産した人たちの事例を紹介して、機内に医療キットがあることや、赤ちゃんの国籍がどこになるかを説明しています。 – YouTube
飛行機の中で出産した場合、赤ちゃんの国籍はどうなるのでしょうか?
また、妊婦が飛行機に乗る際の注意点は何でしょうか?
この記事では、これらの疑問について詳しく解説します。
機内で生まれた赤ちゃんの国籍
飛行機の中で出産した場合の赤ちゃんの国籍は、複雑な問題で、飛行機が飛んでいる空域や航空会社の登録国、両親の国籍などによって変わってきます。
国際条約「無国籍の削減に関する条約」に批准した国からのフライト
国際条約「無国籍の削減に関する条約」に批准した国からのフライトであれば、乗っている飛行機が登録されている国が国籍になります。
例えば、カナダがこの条約に批准していて、エア・カナダの機内で生まれた場合、赤ちゃんの国籍はカナダとなります。
国際条約「無国籍の削減に関する条約」に批准してない国からのフライト
国際条約「無国籍の削減に関する条約」に、批准していない国からのフライトの場合、誕生の瞬間の国際空域内での飛行機の位置が国籍になります。
例えば、飛行機がフランス上空を飛行中に赤ちゃんが生まれた場合、赤ちゃんの国籍はフランスとなります。
父親または母親の国籍
その国が自国民になることを認めなければ、父親か母親の国籍になります。
例えば、飛行機がフランス上空を飛行中に赤ちゃんが生まれたが、フランスが自国民と認めない場合、父親または母親の国籍になります。
日本の場合
日本は「無国籍の削減に関する条約」に加盟していないため、日本の空域内で他国の両親を持つ赤ちゃんが生まれても、日本国籍とはなりません。
日本の国籍に対する考え方は「血統主義」を採っていて、父親か母親が日本国民である場合に子供は日本国籍を取得するというシステムです。
アメリカの場合
飛行機がアメリカの空域を飛んでいる場合や、アメリカの航空会社の飛行機内で出産した場合、赤ちゃんはアメリカ国籍を持つことができます。
ヨーロッパやアジアの場合
アメリカと同様の法律が適用されますが、国によっては親の国籍だけでなく、出生地も考慮される場合があります。
妊婦が飛行機に乗る際の注意点
妊婦が飛行機に乗ることは可能ですが、時期によっては注意が必要です。
安全な時期
一般的に、妊娠12週から28週まで(4ヶ月から8ヶ月まで)が比較的安全な時期とされています。
しかし、妊娠後期になると、飛行機の揺れや座席の狭さなどが母体に負担をかける可能性があります。
出産予定日を含めて14日以内に搭乗する場合
医師の診断書と医師の同伴が必要です。
出産予定日を含めて15日以上28日以内に搭乗する場合
医師の診断書の提出が必要です。(国内線においては出産予定日を含めて7日以内)
診断書は搭乗の7日以内に発行され、お客様が航空旅行を行う上で健康上の支障がないことを医師が明記したものでなければなりません。
出産予定日から28日以内に搭乗する妊婦
同伴できる幼児は1名のみで、その場合はチャイルドシートを使用する必要があります。
生後7日以内の新生児
搭乗は原則として認められていません。
妊娠37週以降
急な出産の可能性があるため、飛行機に乗ることは避けるべきです。
妊婦のリスク
妊婦は旅行者血栓症(エコノミークラス症候群)のリスクが高まるため、長時間のフライトでは定期的に足を動かす、水分をこまめに摂るなどの予防策が必要です。
また、飛行機に乗る前には主治医と相談し、航空会社の妊婦に対する搭乗制限を確認することも重要です。
JAL・ANA
出産予定日が7日以内の場合は医師の診断書の提出と医師の同伴が必要となっています。
最後に
妊婦が飛行機に乗る際には様々な注意点があります。
しかし、事前の準備と注意を払えば、安全に飛行機を利用することが可能です。
妊娠中の旅行を計画している方は、ぜひ参考にしてください。
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国際線のキャビンアテンダントが、妊娠中の人が飛行機に乗る時の注意点をお伝えします。 (cabinattendant.blog)
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