「客室乗務員になるのに、身長は何センチ必要ですか」——身長を理由にあきらめようとしている方が、この記事にたどり着くようです。
先に答えを書きます。日系の航空会社には、身長の制限はありません。募集要項に身長の記載そのものがないからです。150cm台前半で乗務している方もいます。
ただし外資系の航空会社には、身長やアームリーチ(腕を伸ばしたときに届く高さ)の条件があります。ここが日系と外資系の、いちばん大きな違いです。
私は日本航空で約30年、国際線の客室乗務員をしていました。同僚の背丈も、本当にさまざまでした。
日系の航空会社に、身長制限はありません
| 身長の条件 | 確認しておきたいこと | |
|---|---|---|
| 日系(JAL・ANA・LCC) | 募集要項に身長の記載なし | — |
| 外資系 | 身長・アームリーチの条件あり | 会社ごとに基準が異なります |
JAL、ANA、そしてLCCも含めて、日系の航空会社の募集要項に身長制限は設けられていません。体重の記載がなくなったのと同じで、差別をなくし、多様性を大事にするという考え方からだと言われています。
「160cmの壁」は、もうありません
かつては「160cmないと難しい」と言われた時代がありました。いまは、そうした線引きはありません。150cm台の方も乗務しています。
外資系には、身長とアームリーチの条件があります
外資系の航空会社では、身長やアームリーチに基準が設けられています。これは見た目の問題ではなく、頭上の収納棚(オーバーヘッドビン)や、非常時に使う装備に手が届くかという、安全にかかわる理由からです。
会社によっては毎年きびしい検査があり、基準に少しでも足りないと乗務できなくなる、とも言われています。基準は会社ごとに違いますので、応募される前に、その航空会社の公式サイトで必ずご確認ください。
なぜ、身長の条件はなくなっていったのか
- 差別をなくすため……身長だけで人を排除することは、不当な扱いにあたると考えられるようになりました
- 多様性を大事にするため……さまざまな背景を持つ乗務員がいることで、より広いお客様に向き合えます
- 仕事ができるかどうかは、背丈では決まらないから……そういう見方が広がりました
- 機材が進化したから……機内の設計や設備が変わり、背丈に関係なく仕事ができるようになってきました
- 人が足りないから……コロナ禍のあと需要が戻るなかで、条件をゆるめる動きが進みました
- 社会の考え方が変わったから……公平さを重んじる価値観に合わせて、古い基準が見直されました
身長が理由で、あきらめる必要はありません
私が現役だったころにも、小柄な同僚はたくさんいました。背が高いほうが有利な場面はあります。でも、届かないところは仲間が助ける。それが当たり前の職場でした。
身長は、自分では変えられないものです。変えられないことで悩むより、自分で選べるところ——語学や、人と向き合うときの姿勢——に力を向けていただけたらと思います。
まとめ
- 日系の航空会社(JAL・ANA・LCC)に身長制限はありません。募集要項に記載がありません
- 150cm台前半で乗務している方がいます
- 外資系には身長・アームリーチの条件があります。安全にかかわる理由からです
- 外資系の基準は会社ごとに違うので、公式サイトでご確認ください
※募集要項は変わることがあります。応募の際は、各航空会社の最新の情報を必ずご確認ください。
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