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先に結論を書きます。エンディングノートは死ぬための準備ではなく、生きるための準備だと私は受け止めています。残りの日数を数字にすると、漠然とした不安が具体的な予定に変わりました。そして書き出すことで、頭の中に余白ができます。
私が作った入力用のノートを、無料・会員登録なしで公開しています。クリックするだけで使えて、入力した内容はご自分のブラウザだけに残ります。
プリントアウトすれば安心です。
~50代60代から始める、人生の棚卸しと脳の余白づくり~
こんにちは、バフェットかおるです。
先に結論を書きます。エンディングノートは「死ぬため」の準備ではなく、「生きるため」の準備だと私は考えています。
私が自分に残された時間を考えたとき、行動する勇気が出ました。くも膜下出血で生死を彷徨い、大腸がんステージⅢで余命を宣告される、という出来事があったからです。
ただ、普通に生きている人は「明日死ぬかもしれませんよ」とは言われません。だから、残された時間を自分から意識してみることに意味があるのだと思っています。私にとって、その道具になったのがエンディングノートでした。
もし仮に、日本人女性の平均寿命である87歳まで生きるとします。今60歳なら、残りは27年、約9,855日です。
そのうち、介護などを必要とせずに過ごせる期間とされる健康寿命は、厚生労働省が公表した令和4年の値で女性が75.45年、男性が72.57年でした。女性の75歳で区切ると、元気に自分の足で歩けるのは残り15年、約5,475日ということになります。
この数字を見て、「意外と少ない」と思う方もいれば、「まだあるな」と思う方もいると思います。それはどちらでもいいのだと思っています。大事なのは「見えた」ということだと、私は受け止めています。
この記事でお話しするのは、その「見える化」です。そしてその道具が、エンディングノートです。
エンディングノートって聞くと、「まだ早い」「縁起でもない」と思う方、多いといわれます。
でも、エンディングノートは “死ぬため” の準備ではなく “生きるため” の準備なんです。
たとえば旅行の前に、行く準備をします。旅に出る前から旅は始まっているんです。
それと同じで“人生の後半戦”の最高の旅のプラン を立てるのが、エンディングノートです。
私の母は82歳で、老人ホームに入っています。 ある日、施設の方から「位置情報アプリを入れてください」と言われ、私はオロオロしました。そのとき、ハッと気づいたんです。
「母のこと、私、どれだけ知ってるんだろう?」
かかりつけの病院は? 飲んでいる薬は? 保険はどこ? 葬儀はどうしたい?銀行口座は何個あるのか?株ややっているのか?どんなお葬式を望んでいるのか?
何ひとつ、即答できませんでした。
エンディングノートは、 残される家族の「わからない」を減らす道具 であり、 同時に 自分自身の人生を見つめ直す鏡 でもあるんです。
残り時間を考えた人たちの言葉
スティーブ・ジョブズ(Apple創業者)
アップルの創業者、スティーブ・ジョブズが2005年、スタンフォード大学の卒業式で言ったこの言葉。
“もし今日が人生最後の日だとしたら、今日やろうとしていることを本当にやりたいだろうか?”
ジョブズは、17歳の時からずっと毎朝、鏡を見ながらこの質問を自分にしていたそうです。そして、こう続けました。
“死を意識することは、人生の大きな決断を下すときに出会った、最も重要なツールだ”
死を考えることは、暗いことじゃない。 今日を本気で生きるための道具 なんです。これを頭で繰り返しながら、顔出しして名前出しして、SNS発信する勇気が出ました。明日死ぬなら怖いものない、死ぬことに比べたら個人情報なんてどうでもいいやっていうか、誰にも知られないまま死んでいく人たちや、私の戦死した祖父たちのことを考えれば、誰の記憶にも残らないまま 誰にも思い出されないまま死ぬことの方が寂しいと思ったんです。
ヴィクトール・フランクル(精神科医・『夜と霧』著者)
ナチスの強制収容所を生き抜いた精神科医、ヴィクトール・フランクル。 彼の『夜と霧』の中にこんな言葉があります。
“今日という日は、二度目の人生の最初の日だと思って生きる” “そして一度目の人生で、今やろうとしているのと同じ間違いをしたと想定して生きる”
つまり、“やり直せる2周目の人生” だと思って今を生きる、ということ。ブラッシュアップライフに通じるものがあります。自分が本当に大切にしているものは何かが見えてきます。
これを思い出すと、涙が出ます。 50代60代の私たちには、まだ「やり直せる時間」がちゃんとある、ということなんです。
瀬戸内寂聴(作家・僧侶/享年99歳)
99歳まで現役で書き続けた瀬戸内寂聴さんの言葉です。
“人生で今日が一番若い日です”
これ、数学的に100%真実 ですよね。 80歳の人にとっても、今日は残りの人生で一番若い日。
「もう歳だから」じゃないんです。 「今が一番若いから、今やる」なんです。
稲盛和夫(京セラ・KDDI創業者/享年90歳)
経営の神様、稲盛和夫さん。 彼は人生の目的をこう言いました。
“人生の目的は、魂を磨くことである” “生まれた時よりも、少しでもマシな魂になって死んでいく。それが人生”
お金でも、名誉でもない。 「自分という人間を磨く旅」が人生 なんだという考え方。
私はたまに人生は壮大な暇つぶしだと感じることがあります。そんな自分の時間を命がけで生きるか、ただ流されるまま何も考えずに生きるかそれは自分次第だなと思うんです。
レオナルド・ダ・ヴィンチ(ルネサンスの巨匠)
最後は500年前の天才、レオナルド・ダ・ヴィンチ。
“充実して過ごした一日が安らかな眠りをもたらすように、 よく生きられた人生は、安らかな死をもたらす”
良く眠るために一日を大切にするように、 良く死ぬために、今日という日を大切にする。
これがエンディングノートを書く本質だと、私は思っています。
ここから少しなんでエンディングノートが必要かを説明します
書き出すと頭が軽くなる、3つの理由
脳科学①:ツァイガルニック効果
1927年、ロシアの心理学者ツァイガルニックが発見した法則です。
“人は、終わったことよりも、やり残したことの方を強く記憶し続ける”
つまり、頭の中に「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」が残っていると、 脳のエネルギーをずっと消費し続ける んです。
例えるなら、スマホでアプリを10個も開きっぱなしにしている状態。 バッテリーの減りが早いですよね? 脳も同じです。
目に入っている情報が多ければ多いほど、考える力が減っていくんです。物を手放せば手放すほど、考える力、自分の本当のやりたいこと、できることが見えてくるんです。
脳科学②:ワーキングメモリは「4つ」まで
心理学者ネルソン・コーワンの研究によれば、 人間が同時に頭の中で保持できる情報は 4±1個(2001年)。
たった4つ。
銀行口座が10個あったら? 無理です。 保険が5つ、サブスクが8つ、パスワードが20個……
これ、全部脳のメモリの許容量を上回っています。減らすことで情報疲れから解放されます もしくは見える化することで脳が楽になります
脳科学③:書き出すと脳が解放される
カリフォルニア大学の研究で、書き出す(外部化する)だけで脳の負担が劇的に減る ことがわかっています。
これを “認知的オフロード” といいます。
エンディングノートに書き出すと、脳が「もう覚えてなくていいんだ」と認識して、空いた容量で新しいことを考えられるようになるんです。
残りの日数を数字にしてみる
年齢 平均寿命(女性87歳・男性81歳)まで何年?
例:60歳の女性なら 87 - 60 = 27年
27年 × 365日 = 9,855日
これが残された日数です。
さらに、健康寿命で計算すると:
60歳女性なら 75歳 - 60歳 = 15年 = 5,475日
自由に旅行したり、趣味を楽しめるのは約5,000日。
“漠然とした不安”を”具体的な数字”に変える。 これが見える化の力です。
不思議なことに、数字で見えると、「この5,000日をどう使おう?」と頭が未来をイメージするんです
「明日やろう」はバカヤロウ
私の大好きな言葉は
“明日やろうは、バカヤロウ”です。
いつもそんなことを考えながら生きているんで、夜遅くまで起きていて、体に悪いっていうこともあるんですが、このやろうっていう潔い言葉が好きなんです
“明日やろうは、バカヤロウ なぜか。 認知症は、80歳代で 約3人に1人(厚労省データ)。 85歳を超えると 2人に1人 がなる可能性がある。
「もう少し落ち着いたら書こう」 「定年してから、時間ができたら書こう」「自分の時間ができたらその時やろう」「ダイエットが成功してからやろう」「仕事が落ち着いてからやろう」
その”いつか”は、残念ながら来ない可能性が高いんです。次々に外部的要因が襲いかかってきます。引き延ばしている間に、親が倒れたり、自分が怪我したり、地震で家が傾いたり、孫が生まれたり、いろんなイベントで後回しにできる理由が生まれるからです。
母の老人ホームの人の話です。 80歳のお父さんが元気なうちに「今度、エンディングノート一緒に書こうね」と娘さんが言っていた。 でも忙しくて後回しにしていたら、ある日お父さんが脳梗塞で倒れ、意思疎通が難しくなった。 銀行の口座も、保険も、どこに何があるかわからない。 家じゅうの引き出しをひっくり返して探す日々になったそうです。
だから、元気な今しかない。 書けるのは、書ける頭があるうちだけ なんです。
では、実際に私が作ったエンディングノートをお見せします。
URLはこちら
https://buffettkaoru.github.io/nikkei-daily-digest/ending-note/まず、開くとこんな画面が出ます。 アプリのインストール不要、会員登録不要、完全無料 です。
そして、入力した内容は全部自分のブラウザにだけ保存 されます。 外部サーバーには送られない。プライバシーが守られます。
ノートに用意した10の項目
- 自分のこと — 生まれ、育ち、戸籍の場所など死んだ後に家族がびっくりします
- 家族・親族のこと — 万が一の連絡先
- 健康・医療のこと — かかりつけ医、延命治療の希望など
- 介護のこと — どこで介護を受けたいか
- お金・資産のこと — 銀行・保険・年金(※暗証番号は書かない!)
- 葬儀・お墓のこと — 家族葬?直葬?
- パソコン・スマホのこと — デジタル遺品 サブスクなど 止めないと課金され続けます
- ペットのこと — 大切な家族
- 相続・遺言のこと 自分の思い
- 大切な人へのメッセージ — 感謝の言葉など、伝えておきたいこと
全部埋めなくていいんです。書けるところだけでいいんです
書き終わったら「印刷する」ボタンで、紙に残せます。 大切な方に「ここにあるからね」と渡しておくと安心です。
お店が閉店することを 「店じまい」 といいますよね。 今「就活」 と呼ばれています。
「就活」の3つの具体例
① 銀行口座を減らす
使っていない口座、ありませんか? 私は2つにまとめました。
- 生活費用(メインバンク)
- 貯蓄用
これだけで 脳のメモリが一気に空きます。
② サブスク・定期購入を見直す
使っていないサブスク、「なんとなく契約したまま」のものは解約しました。契約時も価格に惑わされることなく、月で清算すると、新しいサービスが出て乗り換える時に便利です。私の場合、ChatGPT→Gemini→Genspark→claudeと自分のスタイルに合わせて、乗り換えてきました。
月3,000円のサブスクを3つ切るだけで、年間10万8千円 浮きます。 そのお金で、美味しい物を食べることができます。
③ モノを減らす
着ていない服、読まない本、使わない食器。いつか着るかもはこない。体型も変わるし、似合う服も変わるし流行りも変わります。
手放すと、空間が空きます。 空間が空くと、心も空きます。 心が空くと、新しいことを始める気力が湧いてきます。
なぜ手放すと新しいことができるのか
脳には「余白の法則」があります。
コップが水でいっぱいなら、新しい水は入りません。 一度水を捨てて、空にしてはじめて、新しい水が入る。
私たちの脳も同じ。
- 管理するモノを減らす
- 心配事を書き出して脳から追い出す
- 人間関係も必要なものに絞る
すると、脳に”余白”が生まれる。
その余白に、何が入ってくるか?
- ずっとやりたかった趣味
- 起業など、新しい収入源の始まり ブログやSNS
- 忘れていた、自分の夢
- AIという新しい道具の使い方
就活は、“終わり”のためじゃなく、”新しい始まり”のため なんです。
エンディングノートは、
- 死ぬためのノートじゃなくて、生きるためのノート
- 後ろ向きじゃなくて、前向き
- 家族のためであり、自分自身のため
書き始めると、「私、まだやりたいこといっぱいある」 「あの人にありがとうって、まだ言えてなかったな」 「明日、電話してみよう」
こうやって、書くことで、生きることが輝き出す んです。
人生は、残り時間を数えるためじゃない。 残り時間を輝かせるためにある。
瀬戸内寂聴さんの言葉を、もう一度。
“人生で今日が一番若い日です”
私は、明日ではなく今日書くことにしました。
生きることは、ブラシュアップライフのように何回もやり直せないんです。
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