老後資金は「減らす」時代じゃありません
こんにちは、バフェットかおるです。
今日の記事は、視聴者のコメントを読んでブログ記事にしました。
事例紹介「68歳です。退職金の1000万円があります。70歳から取り崩したいのですが、本当に増やしながら使えるんですか?」
答えを先にお伝えします。
はい、増やしながら使えます。ただし「定額」ではなく「定率」で取り崩せば、の話です。
今日は、山崎元さんが提唱した「増やしながら使う」という考え方を、具体的な数字で、暴落を2回織り込んだリアルなシミュレーションでご説明します。
この記事の前提条件
飛行機で言えば「飛行計画書」です。これをしっかり確認してから離陸しましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年齢 | 今68歳 → 70歳から取り崩し開始 |
| 資産 | 1000万円(新NISA内で運用) |
| 想定利回り | 年7%(オルカン・S&P500の長期平均に準拠) |
| 税金 | 非課税(新NISA枠内のため) |
| 追加投資 | なし |
| 暴落シナリオ | マイナス40%の暴落を2回 |
| 上昇シナリオ | プラス20%の上昇が3年続くのを2回 |
※ あくまでシミュレーションです。未来を保証するものではありません。ただし、過去200年の資本主義の歴史を見れば、十分に起こり得る現実的な数字です。
年4%定率取り崩し(山崎元流)
取り崩し方法はシンプル。毎年末の資産残高の4%を翌年の生活費として引き出す、それだけです。
資産が増えれば引き出せる額も増える。資産が減れば引き出す額も減る。これが「定率」の本質です。
シミュレーション結果
| 年齢 | 資産残高 | その年の取り崩し額 |
|---|---|---|
| 68歳 | 1,000万円 | 0円(運用のみ) |
| 70歳(開始) | 1,145万円 | 約46万円 |
| 75歳 | 約1,240万円 | 約50万円 |
| 80歳 | 約1,350万円 | 約54万円 |
| 83歳 | 約1,410万円 | 約56万円 |
| 85歳 | 約1,450万円 | 約58万円 |
| 88歳 | 約1,500万円 | 約60万円 |
| 90歳 | 約1,570万円 | 約63万円 |
ポイント
途中で暴落が2回あっても、元本は減っていません。むしろ増えています。
年間40万円の配当金 月33,333円の配当金
これは魔法ではありません。定率取り崩しには3つのメカニズムがあります。
- 暴落時は引き出し額が自動で減る → 安値で売る口数が少なくて済む
- 回復時は引き出し額が自動で増える → 高値の恩恵を受けられる
- 7%成長が4%取り崩しを上回る → 差額の3%が複利で積み上がる
これが山崎元さんの言う「増やしながら使う」の正体です。
月10万円(年120万円)定額取り崩し
次に、多くの方がやりがちな「毎月決まった額を引き出す」パターンを見てみましょう。
シミュレーション結果
| 年齢 | 資産残高 | その年の取り崩し額 |
|---|---|---|
| 68歳 | 1,000万円 | 0円 |
| 70歳(開始) | 1,145万円 | 120万円 |
| 75歳 | 約820万円 | 120万円 |
| 80歳 | 約500万円 | 120万円 |
| 83歳 | 約290万円 | 120万円 |
| 85歳 | 約120万円 | 120万円 |
| 86〜87歳 | 枯渇 | — |
| 90歳 | ゼロ | ゼロ |
ポイント
毎月10万円、つまり年間の取り崩し率が約12%。これでは7%成長でも追いつきません。
しかも最悪なのは暴落時です。
基準価額が40%下がっているのに、定額で120万円引き出す = 安値でたくさんの口数を崩すことになる。
これが「リターン・リバーサル・リスク」と呼ばれるものです。一度失った口数は、市場が回復しても戻ってきません。乱気流の中で燃料を使いすぎた飛行機が、目的地の手前で燃料切れを起こすのと同じです。
パターンAとBの比較表
| 年齢 | シナリオA(4%定率) | シナリオB(月10万定額) |
|---|---|---|
| 68歳 | 1,000万円 | 1,000万円 |
| 70歳 | 1,145万円 | 1,145万円 |
| 75歳 | 約1,240万円 | 約820万円 |
| 80歳 | 約1,350万円 | 約500万円 |
| 83歳 | 約1,410万円 | 約290万円 |
| 85歳 | 約1,450万円 | 約120万円 |
| 88歳 | 約1,500万円 | 枯渇(86〜87歳) |
| 90歳 | 約1,570万円 | ゼロ |
同じ1000万円、同じ年利7%、同じ暴落シナリオ。
違うのは取り崩し方法だけなのに、90歳時点の資産には1,570万円の差が生まれます。
なぜこんなに差がつくのか:3つの理由
理由1:複利の力を使い切るかどうか
4%定率なら、7% − 4% = 3%が毎年複利で積み上がります。30年で約2.4倍になる計算です。
理由2:暴落時の口数温存
定率なら暴落時に引き出し額が勝手に減る。口数を温存できるから、回復局面でしっかり資産が戻ります。
理由3:長寿リスクへの対応
今の68歳の方は、90歳まで生きる確率が男性で約3割、女性で約5割と言われています。「長生きリスク」に対応できるのは、資産が尽きない設計だけです。
生活防衛費
山崎元さんの教えには大事な前提があります。
「生活防衛費」は別枠で現金・預金で確保しておくこと。
目安は生活費の1〜2年分。この1000万円は、あくまで生活防衛費とは別の「運用に回せるお金」という前提です。
不安な方は、まず生活防衛費を確保してから、残りを運用に回しましょう。順番が大事です。
投資が初めての方へ:5000円から始めてください
ここまで読んで「やっぱり自分には無理かも」と思われた方。
大丈夫です。まず5000円から始めてください。
これは私自身が強くお伝えしたいメッセージです。
- 5000円なら、暴落で半分になっても2500円
- この2500円の痛みで、あなたは「値動きの感覚」を体で覚えます
- 慣れてきたら一括でいくこともできる
- そのまま積立を続けることもできる
数字より先に、値動きに慣れることが何より大事です。
まずは小さく始めて、値動きという乱気流を経験しておく。これが一番の近道です。
まとめ
- 取り崩しは「定額」ではなく「定率」 → 4%ルールを守る
- 暴落2回あっても、定率なら90歳で資産は増える → 1000万円が1,570万円に
- 定額取り崩しは87歳前後で枯渇する → 長寿リスクに対応できない
- 生活防衛費は別枠で確保 → 運用に回すのは「余力」
- 投資初心者は5000円から → 値動きに慣れることが最優先
68歳から90歳まで。22年間
※ 本記事は教育目的のシミュレーションであり、特定の投資行動を推奨するものではありません。投資は自己責任で、ご自身の生活防衛費を確保したうえで余剰資金で行ってください。
🔽これから投資を始めるなら この2つを作っておけば間違いありません! 私もメインで愛用しています😊 ✅ SBI証券 は、日本の個別株や米国株をやるならココが!手数料も安くて最強です。

コメント