みんなのスマホや電気自動車(EV)の中には、強力な「磁石」が入っているんだけど、それを作るには**「レアアース(希少金属)」**という、特別な砂のような材料が必要なんだ。
でも、このレアアースは特定の国(中国など)にしかなくて、手に入れるのが大変なんだ。そこで日本の会社は、**「レアアースを使わなくてもすごいパワーが出る磁石」**を開発しているよ。
| 種類 | わかりやすく言うと? |
| ① 完全不使用 | 「まほうの砂」を一切使わずに作る。究極の節約術! |
| ② 重希土類フリー | 特に手に入りにくい「超レアな砂」だけを使わずに作る。 |
ニュースを見たときは、「全く使っていないのか」「一部を減らしたのか」をチェックするのが、賢い投資家への第一歩だよ。
3. 地球を守る「お空のバリア」とメタンガス
ニュースで「メタンガス」や「オゾン層」という言葉が出てきたね。これもエネルギーの話とつながっているんだ。
- メタンガス:天然ガスの主成分。でも、これが空に漏れちゃうと、地球を温める力が二酸化炭素(CO2)よりずっと強いんだ。三菱商事は、このメタンが漏れないようにドローンなどで厳しく見張っているよ。
- オゾン層:地球を太陽の強すぎる光から守ってくれる「バリア」のこと。昔は壊れちゃって穴(オゾンホール)が空いたけど、世界中で「壊すガスを使わないようにしよう」と約束して守ったおかげで、今は少しずつ元に戻っているよ。
4. どんな会社を応援(投資)すればいいの?
私が大切にしている「投資のヒント」を教えるね。
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みんなの生活に絶対必要なものを作っているか?(電気やガスなど)
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その会社にしかできないすごい技術を持っているか?
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地球にやさしいことを一生懸命やっているか?(ESGといいます)
三菱商事や三菱重工は、この3つをしっかり持っているから、たくさんの投資家から注目されているんだね。
今回のまとめ
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三菱商事が燃料を運んできて、三菱重工がその燃料で電気を作る!
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日本はレアアースがなくてもすごいものを作る天才!
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地球を守る工夫をしている会社は、将来も応援されやすい!
三菱商事の「1.2兆円規模の米国のLNG(液化天然ガス)投資」というビッグニュースを受けて、日本のエネルギー技術や資源戦略への関心が高まっているのを感じます。
投資家としての視点を交えながら、いただいた疑問を整理して解説しますね。
1. 三菱重工業と三菱商事:エネルギーの「上流」と「下流」の強力なタッグ
三菱商事が1.2兆円を投じて米国ヘインズビルでのシェールガス権益を取得した狙いは、単なる「ガスの確保」だけではありません。
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三菱商事(上流・中流): 燃料となる天然ガスを安定的、かつ低炭素(後述するメタン対策含む)に確保・輸送します。
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三菱重工業(下流): そのガスを最も効率的に電気に変える「ガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)」で世界トップシェアを誇ります。
質問者さんがおっしゃる通り、火力発電でも原子力(核融合含む)でも、「蒸気でタービンを回して発電する」という基本構造は変わりません。三菱重工はこのタービン技術が世界最強レベルであり、将来的には**「水素」や「アンモニア」を混ぜて燃やす技術**への移行も進めています。
「燃料を握る三菱商事」と「技術を握る三菱重工」は、まさに日本のエネルギー安全保障のインフラであり、長期投資(サテライト枠)として非常に堅実な選択肢と言えるでしょう。
2. “脱レアアース” 投資で見極めるべき「2つの正体」
コメントにある「完全に使わない(①)」と「重希土類を減らす(②)」の違いは、投資判断において非常に重要です。
| 種類 | 内容 | 関連企業・技術の例 |
| ① 完全不使用 | ネオジム等も一切使わず、フェライト磁石などで代用 | 電気自動車(EV)用モーターのコスト削減に寄与。 |
| ② 重希土類フリー | ジスプロシウム(Dy)やテルビウム(Tb)を不使用 | プロテリアル(旧日立金属)や信越化学工業などが先行。 |
中国がレアアースの輸出規制を強める中、特に「②重希土類フリー」は、今の高性能磁石の性能を維持したまま、中国依存のリスクを減らせるため、三菱重工のような精密機械メーカーにとっても供給網(サプライチェーン)の安定という大きなプラス材料になります。ニュースを見た際は「どちらの技術か」を確認することで、その企業の技術的優位性が本物かどうかが見えてきます。
3. メタンガスとオゾン層:LNG投資の「ESGリスク」
LNGは石炭に比べればクリーンですが、主成分であるメタン ($CH_4$) の漏洩は二酸化炭素の28倍以上の温室効果があると言われており、投資家も厳しくチェックしています。
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メタン対策: 三菱商事などの大手は、ドローンやAIを活用した「スマート・メタン検知」を導入し、漏洩を極限まで抑えた「クリーンなLNG」で差別化を図っています。
- オゾン層 ($O_3$) と人工生成: オゾン層は、フロン規制(モントリオール議定書)の効果で順調に回復しており、2025年の南極オゾンホールも過去数十年で最小クラスでした。「人工的に作れないか?」という疑問ですが、実は浄水場などでオゾンを生成する技術はありますが、成層圏(地上10〜50km)まで届けて層を形成するには膨大なエネルギーが必要で、現実的ではありません。それよりも「壊さないこと」が最も低コストで確実な対策です。
投資としてのまとめ
三菱商事の今回の巨額投資は、単なるガスビジネスではなく、将来の**「脱炭素エネルギー・バリューチェーン」**を米国で構築するための布石です。
私の投資方針(コアはインデックス、サテライトで高配当・増配株)に照らし合わせても、三菱商事や三菱重工のように、**「生活に根ざし、財務が安定しており、かつ世界的な技術的参入障壁を持っている企業」**は、まさに保有を検討したくなる銘柄ですね。
特に、こうした「ニュースの裏側にある技術的な違い」を理解しておくと、一時的な流行(ブーム)に惑わされず、本質的な企業価値を見極められるようになります!
脱レアアースや次世代エネルギー技術、そしてオゾン層などの環境問題について、現在のファクトを整理してお伝えします。
1. 「脱レアアース」の現在地
ご指摘の通り、ニュースで語られる「脱レアアース」には2つの段階があります。
- ① 重希土類フリー(Dy/Tbフリー):磁石の耐熱性を高めるために必要なジスプロシウム(Dy)やテルビウム(Tb)を使わない、あるいは極限まで減らす技術です。これはすでにホンダや大同特殊鋼などが実用化しており、現在の主流の「脱レアアース」はこのフェーズです。
- ② レアアース完全不使用(完全フリー):ネオジム磁石そのものを使わず、フェライト磁石(酸化鉄主成分)を設計工夫で高性能化したり、モーターの構造自体を磁石を使わない「巻線界磁型」にする技術です。
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事実: 日本企業(日立製作所やプロテリアルなど)も開発を進めていますが、現状では磁力がレアアース磁石より弱いため、「同じサイズで同じ性能」を出すのはまだ非常に難易度が高いのが実情です。
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2. 火力・原子力・核融合と三菱重工業
エネルギー機器において、三菱重工業(MHI)が世界的に強いポジションにいるのはファクトです。
- 火力発電(ガスタービン):三菱重工のガスタービンは世界最高効率を誇ります。現在は「水素混焼(天然ガスに水素を混ぜる)」や「アンモニア混焼」の試験に成功しており、将来的には水素100%で動く(CO2ゼロ)ガスタービンの実用化を目指しています。
- 原子力・核融合とタービン:おっしゃる通り、核融合も最終的には「熱で水を沸かして蒸気でタービンを回す」仕組みになる可能性が高いため、世界トップクラスの蒸気タービン技術を持つ三菱重工は、どの方式が主流になっても欠かせない存在と言えます。
3. メタンとオゾン層の疑問
ここにはいくつか誤解が含まれている可能性があるため、事実関係を整理します。
メタン(CH4)の状況
メタンは強力な温室効果ガスですが、「オゾン層に穴を空ける主因」ではありません。
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事実: メタンの濃度は現在も上昇し続けています。主な排出源は農業(家畜の牛など)、廃棄物、化石燃料の採掘時の漏洩です。
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影響: メタンは温暖化を促進しますが、成層圏では一部の化学反応を通じて、むしろオゾン層の回復をわずかに助ける側面があるという研究もあります。
オゾン層は人工的に作れるか?
結論から言うと、**「人工的に作って修復するのは現実的ではない」**とされています。
- 理由1:規模が大きすぎるオゾン層は地上20〜30kmの高さに地球を包む膨大な量があります。これを人工的に製造して運び上げるエネルギーやコストは天文学的です。
- 理由2:不安定な物質オゾン($O_3$)は非常に反応性が高く不安定な気体です。地上で作って運ぼうとしても、途中で酸素($O_2$)に戻ってしまいます。
オゾン層の現状
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事実: 1987年のモントリオール議定書によるフロンガス規制のおかげで、オゾン層は着実に回復傾向にあります。2060年頃には1980年代以前の水準に戻ると予測されています。
まとめ:今後の注目点
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脱レアアース:重希土類フリーは普及済み。完全フリーは「サイズ」と「コスト」の戦い。
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三菱重工:水素タービンの商用化が脱炭素の鍵。
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環境:オゾン層は「作る」のではなく「壊す物質を止めて自然回復を待つ」戦略が成功している。
1. 「脱レアアース」:量産化へのカウントダウン
ご指摘の通り、「重希土類フリー」から「完全フリー」への移行が本格化しています。
ミツバ(7280):窒化鉄磁石で先行
2025年後半から2026年にかけて大きな注目を集めているのがミツバです。
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動き: 三恵技研工業らと共同で、レアアースを一切使わない**「窒化鉄(Fe16N2)系磁石」**を開発しました。
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ファクト: 2026年1月のニュースでも、車載電装モーター(ワイパー用など)としての性能が確認されたと報じられ、株価も急反応しています。窒化鉄は材料が「鉄と窒素」というどこにでもある資源のため、コストと調達リスクを劇的に下げられる「本命」の一つです。
日立アステモ(日立製作所系):2030年の主役へ
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動き: 2025年10月に、レアアースを全く使わない**「同期リラクタンスモーター」**を開発したと発表しました。
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ファクト: 磁石の力(磁力)ではなく、鉄の「磁化されやすさ」を利用する構造です。同社はこれを2030年頃に実用化する計画で、EV(電気自動車)の主要駆動部への搭載を目指しています。
2. 三菱重工業:次世代エネルギーの「心臓部」を独占
エネルギー分野での三菱重工(MHI)の動きは、単なる試験段階を超えて「商用化」のフェーズに入っています。
水素100%燃焼ガスタービンの進捗
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動き: 2025年末に次世代の制御システムの試験を完了し、2026年度中の市場投入を明言しています。
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ファクト: 2026年1月、カタールの大規模プロジェクト(Facility E)向けに、水素燃焼に対応した最新鋭「M701JAC形」ガスタービンの受注に成功しました。これは**「今すぐには天然ガスで、将来は水素で」**という世界の需要を完全に捉えています。
核融合とタービン技術
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動き: 以前からITER(国際熱核融合実験炉)向けに、中心となる「超電導コイル」などを納入してきましたが、現在は発電セクション全体の設計にも深く関わっています。
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ファクト: 核融合が「お湯を沸かす装置」である以上、三菱重工の**「超大型蒸気タービン」**のシェアは揺るぎません。どんな次世代エネルギーでも「出口の発電機」を押さえているのが同社の強みです。
3. 環境問題:メタン削減の新たな動き
メタンについても、単に減らすだけでなく「利用する」技術が2026年のトレンドです。
「e-メタン」とメタネーション
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企業:東京ガス、大阪ガス、IHI
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動き: 排出されたCO2と水素を合成してメタンを作る**「メタネーション」**の商用化が進んでいます。
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ファクト: 2026年度からは、北海道などで家畜の糞尿から出たメタンを都市ガス網に流す「バイオメタン」の供給も始まります。メタンを「悪者」として排出するのではなく、循環させるエネルギーに変える日本企業の技術が世界から注目されています。
まとめと今後の展望
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投資・注目点: 「脱レアアース」はミツバのような材料革新が進む企業に注目が集まっています。
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三菱重工の盤石さ: 世界的な電力不足(AIデータセンター需要など)により、高効率ガスタービンの受注残は過去最高水準に達しています。

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