この記事は、頭痛に悩まされ続けた私が、飛行機内と日常生活で役立つ頭痛対処法を紹介します。
頭痛は突然襲ってくるもので、特に飛行機内では気圧の変化が影響して、頭痛が起こりやすい状況なので、適切な対処法を知って、これらの頭痛を和らげましょう。
飛行機内で頭痛が起こる原因とは
飛行機の旅は便利ですが、機内での環境は頭痛を引き起こすことが多いのです。
気圧の変化
飛行機が高度を上げると、機内の気圧は外部の気圧よりも高く保たれますが、それでも地上よりは低くなります。
この気圧の変化により、体内の空気が膨張し、特に耳や頭部に不快感や痛みを感じることがあり、離着陸時に気圧変化が起こるため、この時に頭痛が起こりやすくなります。
乾燥した空気
機内の空気は非常に乾燥しており、これが直接的に頭痛を引き起こすことがあります。
乾燥は鼻や喉の粘膜を刺激し、不快感を与えるだけでなく、脱水症状を引き起こしやすくなり、脱水症状は血液の循環を悪化させ、頭痛の一因となります。
酸素不足
高度が上がると、機内の酸素レベルも若干低下するので、健康な人であれば通常問題ありませんが、高度が高いほど、体への酸素供給が十分でなくなり、軽度の酸素不足が頭痛の原因になることがあります。
長時間の同じ姿勢
狭い座席での長時間フライトでは、同じ姿勢を続けることが多く、これが肩や首の緊張を引き起こし、結果的に頭痛へとつながります。
特に、閉ざされた空間での不自然な姿勢は、血流を悪化させ、頭痛を誘発します。
ストレス
飛行機に乗ること自体がストレスとなる場合があり、旅行の準備、時間に間に合わせるプレッシャー、閉鎖的な空間への不安など、これらのストレスが頭痛を引き起こすことがあります。
睡眠不足
早朝のフライトや時差ボケによる睡眠不足は、頭痛を引き起こす一般的な原因になり、時差ボケは体内時計の乱れを引き起こし、これが頭痛や不調の原因です。
機内食
機内で提供される食事は、味覚が鈍感になっているため、濃い味付けとなっており、そのことで体に不快感を与えることがあります。
特にアルコールやカフェインは脱水症状を引き起こしやすく、それが頭痛の原因になることがあり、機内の乾燥や塵やほこりなどに対するアレルギーや不耐性も、頭痛を引き起こす可能性があります。
これらの原因を理解し、適切な対処法を講じることで、飛行機内での頭痛を予防または軽減することが可能です。
飛行機内での頭痛対処法
温かいおしぼりの活用
飛行機内で提供される温かいおしぼりを、目や首の後ろに当てることで、血行が促進され頭痛が和らぎます。
エコノミークラスでは、温かいおしぼりがないことが多いので、持参したタオルやハンカチを濡らして、客室乗務員にレンジで温めてもらうことも可能ですし、使い捨てカイロをハンカチにくるんで目や首の後ろに当てることも可能です。(機内にあるレイバッグというビニール袋が電子レンジにも対応してるので使うと便利です。)
特に、目の疲れや首の凝りが頭痛の原因になっている場合に有効です。
水分補給
機内は乾燥しやすい環境なので、適切な水分補給は、頭痛の予防につながります。
アルコールやカフェインは避け、水やハーブティーを選びましょう。
耳抜き
離着陸時の気圧の変化は、耳の痛みから頭痛を引き起こすので、嚥下えんげ動作(飲み込む行為)をするか、ガムを噛むことで耳抜きを行います。
また、息を鼻で深く吸い、口を閉じたままゆっくり息を吐き出す「ファルサルバ法」(息を鼻から深く吸い込んだ後、口を閉じ、鼻をつまんでゆっくりと息を吐き出すようにして、空気は外へ抜けずに耳管を通って中耳の圧力を調整)で耳管を開いて気圧を調整し、頭痛を防ぐのに役立ちます。
簡単なストレッチ
長時間同じ姿勢でいることは、頭痛の原因になるので、席に座ったままでもできる簡単なストレッチで身体をほぐしましょう。
機内で見ることができる個人用画面でストレッチの動画を用意している航空会社は多いのです。
飲み薬の携帯
慢性的な頭痛に悩まされている方は、医師と相談の上で頭痛薬を携帯しておくと安心です。
飛行機内で突然の頭痛に襲われても、すぐに対処できます。
日常生活での頭痛対処法
レンジで温めた濡れタオルの使用
自宅では、600Wで30秒から1分温めた濡れタオルや蒸しタオルを使って、目や首の後ろを温めると効果的です。温熱が血行を促進し、頭痛を緩和します。
ビニール袋に入れて行うと水分が飛ばず、他の物が濡れることもなく長持ちします。
手の指マッサージ
手のひらや指をマッサージすることで、全身の血行が良くなり頭痛が和らぎます。
特に、手のひらの中心や指の付け根を優しく圧迫すると良いでしょう。
神経系への影響
手は、無数の神経終末が集まる部位であり、これらを刺激することで中枢神経系に直接影響を与えることができます。
マッサージによる刺激は、痛みに対する体の感受性を減少させることができる神経伝達物質の放出を促すので、痛みの伝達を遮断し、頭痛の軽減につながります。
ストレスと緊張の緩和
手のマッサージはリラクゼーション効果が高く、ストレスや筋肉の緊張を減少させることができます。
ストレスは血管を収縮させ、頭痛を引き起こす一因となりますが、マッサージによってストレスレベルが低下すると、これらの物理的な反応も緩和します。
血流の改善
マッサージは血流を促進する効果があり、手をマッサージすることで、全身、特に頭部への血流が改善されるので、血流が良くなり、筋肉への酸素と栄養素の供給が増え、疲労物質の排出が促され、頭痛の原因となる筋肉の緊張が和らぎます。
メリディアン(経絡)の刺激
伝統的な中国医学では、体はメリディアン(経絡)と呼ばれるエネルギーの流れる経路で繋がっており、これらの経路上には多くのツボが存在し、手にも重要なツボがあり、特定のツボをマッサージすることで、頭痛の緩和に効果があるとされています。
耳のマッサージ
耳は全身と密接に関連している部位なので、耳をやさしく揉むことで、リラックス効果が得られ、マッサージをすることで、頭痛の緩和につながります。
耳のマッサージが頭痛に効果があるとされる理由には、いくつかの科学的な説明があります。主な理由は以下の通りです:
神経の刺激
耳は、多くの神経終末が集中している部位の一つで、耳をマッサージすることで、これらの神経終末を刺激し、痛みを和らげる神経伝達物質の放出を促すことができ、迷走神経が関連しているので、この神経はリラックスを促す効果があるとされています。
血流の改善
マッサージは血流を改善する効果があり、耳の周辺をマッサージすることで頭部への血流が促進され、頭痛の原因となる緊張や圧迫が緩和され、血流が改善されると、酸素と栄養素の供給が促進され、痛みや疲労物質の除去が助けられます。
ストレスの軽減
耳のマッサージはリラクゼーション効果が高く、ストレスは筋肉の緊張を引き起こし、それが頭痛を誘発することがあります。
リラックスすることで、筋肉の緊張が和らぎ、頭痛が軽減されます。
メリディアン(経絡)とツボの刺激
伝統的な中国医学では、体はメリディアン(経絡)と呼ばれるエネルギーチャネルで繋がっていると考えられており、これらのチャネル上には多くのツボが存在し、耳にも重要なツボがあり、これらを刺激することで体のバランスを整え、頭痛を含む様々な不調を和らげることができるとされています。
適切な姿勢を保つ
日常生活での不適切な姿勢は、頭痛の大きな原因になります。
特にデスクワークの方は、適切な姿勢を意識し、定期的に姿勢を変えることが重要です。
アロマセラピー
ラベンダーやペパーミントのアロマオイルは、頭痛緩和に効果的です。
就寝前やリラックスタイムに使用することで、頭痛の予防や緩和につながります。
まとめ
飛行機内での頭痛は、気圧の変化や乾燥が原因で起こりやすくなりますが、適切な対処法を取り入れることで、その不快感を大きく軽減できます。
また、日常生活における頭痛対処法も、簡単に実践できるものばかりで、是非、頭痛に悩まされている方は、これらの方法を試してみてください。
飛行機内で腹痛が起こる原因と対処法を知って快適な空の旅を楽しみましょう。 (cabinattendant.blog)
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