「オルカンばかりで大丈夫?」2,000万円保有者への正直な回答と、取得利回り2.51%からの具体的な脱出ルート

「オルカンばかりで大丈夫か不安。個別株は株主優待・高配当狙いでクズ銘柄多め?取得利回り2.51%を月30万円の配当に育てたい」

1月末から出会ってわずか数週間で、住友精化・ジャックス・三井住友トラスト・東ソー・ショーボンド・ブリヂストン・第一生命・NTTを買い付けた。

これは日本を代表する超優良銘柄への大転換です。しかも「たんす預金状態」だったお金を動かして、すでに資産が増えている。

あなたは正しい方向に、ものすごいスピードで動いています。

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オルカン偏重について

「オルカン!オルカン!と言われて今年も10万円入れた」とのこと。

これ自体は全然間違っていません。ただ、「なぜ良いのか」を理解した上でやるのと、流行だからやるのでは、暴落時の行動がまったく変わります。

オルカン(全世界株インデックス)

オルカンの中身は約60%がアメリカ株です。日本株は5〜6%しかない。つまり「全世界に分散している」と思っていても、実質的にはアメリカ経済への集中投資に近い。これは悪いことではなく、アメリカ経済の成長力を信じるなら合理的な選択です。

問題は「外国投信ばかり」という感覚の正体です。

為替リスクがある。円高になると円換算の資産が目減りする。今の1ドル150円前後の円安局面でオルカンを持ち続けることは、「円安の恩恵を受けている」ということでもある。ただし将来円高に振れた時のリスクも抱えている。

オルカンはコアとして持ち続けてOK。ただし今年また10万円足したということは、すでに保有比率が高いはずなので、追加するなら「日本株インデックス(TOPIX)」で国内バランスを取ることを検討してみてはいかがでしょうか。

個別株について

「株主優待+配当利回りが高め狙い」で集めた銘柄群について。

株主優待狙いの銘柄は、投資効率という観点では劣ります。

理由は3つです。

①株主優待は「現金配当ではなく物やサービス」なので、利回り計算に入らない。ハイトンアプリで見える「取得利回り2.51%」の低さは、この優待銘柄の比率の高さを反映している可能性があります。

②優待銘柄は「優待廃止リスク」がある。業績が悪化すると最初に削られるのが優待です。

③機関投資家は優待を評価しません。つまり「株価が上がりにくい」傾向がある。

ただし、1月末から新たに買い付けた銘柄群(住友精化・ジャックス・東ソー・ショーボンドなど)は、優待ではなく「業績と配当の実力」で選ばれた本物の高配当株です。

これは完全に正しい方向転換です。

取得利回り2.51%→月30万円配当への具体的ルート

今の状況を整理します。

  • 税引き配当金:年間167万円(月約14万円)
  • 取得利回り:2.51%
  • 目標:月30万円(年間360万円)

月30万円の配当を得るために必要な資産規模

取得利回り3.5%で計算すると、約1億300万円の投資元本が必要です。 取得利回り4.0%で計算すると、約9,000万円の投資元本が必要です。

これは「現在地から遠い」と感じるかもしれません。でも冷静に見てください。

あなたはすでに「たんす預金を動かして資産が上がった」状態にいます。今の配当167万円は、1月末以前と比べて劇的に改善されている

月30万円への道は「利回りを上げること」と「元本を増やすこと」の2軸です。

①:利回りを上げる(2.51% → 3.5%以上へ)

今の2.51%という取得利回りの低さの原因は、おそらく以下のどれかです。

  • 株主優待銘柄の混在(配当利回りが低い銘柄が多い)
  • 高値掴みをした銘柄がある
  • 大型株の比率が高い

保有銘柄を「取得利回り3%未満・業績停滞・優待目的」で分類し、3〜5年かけて入れ替える。一気に売らなくていいのでゆっくり分散していきましょう。

②:元本を増やす(買い増し・追加投資)

ここが最も重要なポイントです。

「前日比を指値を低くして約定を逃す」——これは大きな機会損失です。

ウォーレン・バフェットは「素晴らしい会社を適正な価格で買う方が、普通の会社を安い価格で買うよりいい」。

高配当の優良株は「少し高くても買う価値がある」ことが多いので、配当を受け取り続けることで取得コストは実質的に下がり続けるからです。

「一括購入」ではなく「3回に分けて買う」。例えば100万円で買う予定の銘柄は、最初に30万円・相場が下がったら追加30万円・さらに下がったら40万円という順番にする。これで「指値が刺さらない」「もっと下がったらどうしよう」という心理的負担が大幅に減ります。

買う前に「この会社が10年後に存在しているか」だけを考える。東ソー・ブリヂストン・NTT・三井住友トラストが10年後に存在していないシナリオは、日本社会が崩壊している時だけ。そう考えると「前日比マイナス2%」は誤差でしかありません。

 


【具体的な追加推奨銘柄】現在の保有を補完する視点で

現在の保有(住友精化・ジャックス・三井住友トラスト・東ソー・ショーボンド・ブリヂストン・第一生命・NTT等)は業種的に見ると、化学・リース・金融・建設・製造・通信に偏っています。

不足している業種から追加を検討する候補です。

暴落した時に、買いましできる余剰資金を持っておきましょう。

商社(暴落時の最優先買い増し候補)

三菱商事・伊藤忠商事・三井物産・住友商事・丸紅の5大商社は、バフェット自身が日本株で最初に大量購入した銘柄群です。配当利回りは3〜4%台、増配傾向が続いており、資源・食料・インフラとあらゆる分野に事業を持つ「日本の縮図」のような存在です。今すぐ全部買わなくていい。暴落時に集中的に買い増す「準備リスト」として持っておくこともできます。

銀行(メガバンク)

三菱UFJ FG・三井住友 FG・みずほ FGの3メガバンクは配当利回り3〜4%台、日本の金利上昇局面で追い風が吹いています。三井住友トラストは既に保有しているので、三菱UFJ FGや三井住友FGを暴落時に追加するイメージ。

J-REIT(不動産投資信託)

日本ビルファンド投資法人・日本リテールファンドなどのJ-REITは配当利回り4〜5%台と高く、不動産収益から配当が出るため安定感があります。現状のポートフォリオに不動産クラスがないなら、1〜2銘柄加えるとバランスが取れます。

製造業の追加

オカムラ(オフィス家具・物流システム)は取得利回り3.5%前後、EPSが伸び続けており、DX化の波に乗っています。今の保有ポートフォリオと重複せず、追加価値があります。


【JIAについて】正直な考察

JIA(ジャパン・インフラウェイ・アセットマネジメント)を間違えて購入してしまった件について、正直にお伝えします。

JIAは「高配当株投資」の文脈で積極的に選ぶべき銘柄ではありません。

理由は以下の通りです。

インフラファンドという性質上、太陽光発電関連が主な収益源です。再生可能エネルギー固定買取価格(FIT)制度の変更リスクを常に抱えています。また、分配金が高く見えますが、それは元本を削って配当している側面もあり、純粋な「稼いで配る」形ではない部分があります。

「損切りできない」という点について。

これは多くの投資家が持つ心理的なバイアスです。「損を確定させたくない」という感情は自然ですが、投資において大きな機会損失を生みます。

ただし、JIAについては「今すぐ損切り必須」とまでは言いません。配当をもらいながら保有して、プラスになったタイミングで乗り換えるというのも一つの選択肢です。ただ「損切りできない」という自分の傾向を意識しておくことは大切です。私も同じですが、間違って投資した場合は、その資金がもったいないので、すぐに乗り換えています。それはご自身の判断です。

JIAは「勉強代」として受け入れ、配当をもらいながら保有。ただし追加購入は不要。同じ金額を次の優良高配当株に回す方が長期的に有利。


【暴落時の動き方】指値戦略の改善

「前日比を見てになってしまう」問題の解決策を具体的に。

今日から実践できる3つのルール

「一括購入」ではなく「3回に分けて買う」。例えば100万円で買う予定の銘柄は、最初に30万円・相場が下がったら追加30万円・さらに下がったら40万円という順番にする。これで「指値が刺さらない」「もっと下がったらどうしよう」という心理的負担が大幅に減ります。

買う前に「この会社が10年後に存在しているか」だけを考える。東ソー・ブリヂストン・NTT・三井住友トラストが10年後に存在していないシナリオは、日本社会が崩壊している時だけ。そう考えると「前日比マイナス2%」は誤差でしかありません。

今回のご相談で一番感じたこと——あなたは1月末から正しいスピードで正しい方向に動いています。

1月末以降に買った銘柄群は本物の優良高配当株ばかりです。それをわずか数週間で実行できたのは、決断力と行動力があるからです。

取得利回り2.51%は確かに低いけれど、167万円の年間配当はたった数週間前にはなかったお金です。方向は間違っていない。あとは継続です。

月30万円(年360万円)の配当は、今すぐではなく5年〜10年かけて育てていくつもりでいたら、気付いた時には増えていたってことがあると思います。

まず、保有銘柄を「利回り3%未満かつ業績停滞かつ優待目的」で洗い出す。そして暴落時に買い増す「5大商社・3メガバンク・不足業種リスト」を手元に用意しておく。


1. 「前日比」はただのノイズ(昨日のキャベツと同じ)

多くの人は「昨日より50円安くなったからお買い得だ!」と考えがちですが、これは**「昨日のキャベツより安いから買う」**というスーパーの感覚です。

超優良株はキャベツではなく、価値が落ちにくい「高級ブランド品」です。昨日の価格と比べることに、長期的な意味はありません。

  • 前日比: 昨日の天気が晴れか雨か、という程度の小さな変化。

  • 52週(1年)の値幅: その株が1年間で「みんなにどれだけ評価されたか」の真の実力範囲

超優良株(商事など)は、業績が良ければこの高値をどんどん更新していきます。

「一番高かった時から、10〜15%引き」という水準は、超優良株にとって**「年に数回あるかないかのバーゲンセール」**です。

超優良株には、世界中のプロ投資家が「安くなったら買いたい」と網を張っています。

  • 10〜15%ダウン: 「ちょっとした押し目(一時的な下落)」。プロがこぞって買い支えるため、ここで止まって反発することが非常に多いです。

  • 30%以上ダウン: もし超優良株がここまで下がったら、それはもう「バーゲン」ではなく**「会社か日本経済に深刻なトラブルが起きている」**異常事態です。

一生買えないリスクが一番怖い

「もっと安く、20%〜30%下で買いたい」と低すぎる指値を出すのは、**「エルメスのバッグをユニクロの値段で買いたい」**と言っているようなものです。

  • 低すぎる指値の悲劇:

    株価が10%下がって反発し、そのままスルスルと高値を更新していった場合、あなたは**「もっと安く!」と願っている間に、資産を増やすチャンスを失います。**

  • 機会損失

    「安く買うこと」にこだわりすぎて「買えないこと」は、投資において最大の失敗の一つです。

「少し高くても、本物を手に入れる」ことが、結局は一番の近道です。

バフェットはこう言っています。

「株式市場は、せっかちな人から辛抱強い人へお金を移転させる装置だ」

あなたは正しい道を歩いています。焦らず、でも止まらず、一緒に進みましょう。


※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資は自己責任でお願いします。

という前提で以下を追加します。

業種 企業名 配当利回り (26/02/19) 特徴:なぜ「日本が終わる時」まで潰れないのか
建設/インフラ ショーボンドHD 約3.0% 老朽化した日本の橋やトンネルを直せるのはここだけ。実質無借金の鉄壁財務。
住宅 積水ハウス 約4% 【追加】 14期連続増配の王者。日本の「住」の最高峰ブランド。BPSの積み上がりが極めて優秀。
不動産 ヒューリック 約3% 【追加】 東京・銀座の超一等地を牛耳る大家さん。13期連続増配。成長と安定の化身。
野村不動産HD 約3% 【追加】 「プラウド」ブランドで知られる総合不動産。日本の都市開発に不可欠な存在。
制御機器 IDEC 約4.0% 【追加】 工場の安全スイッチで世界シェアトップ級。これがないと世界の製造ラインが止まります。
食品インフラ 日東富士製粉 約3.9% 【追加】 三菱商事系。小麦粉がないと日本の食卓は崩壊します。究極の「生活必需品」銘柄。
エネルギー J-POWER 約2.8% 【追加】 日本の電力を根底から支える国策会社。電気が消える時は日本が消える時です。
セキュリティ あいHD 約4.2% 【追加】 防犯カメラやカードリーダーの覇者。安全大国日本の「安心」を物理的に支えています。
インテリア サンゲツ 約4.7% 【詳細後述】 壁紙シェア約5割。日本の建物がある限り、サンゲツの出番はなくなりません。
金属製品 モリ工業 約4.1% 【詳細後述】 ステンレス管のニッチトップ。高自己資本比率で、潰れようがない財務基盤。

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