GPIFのような 「安定的なポートフォリオ」 は、長期的な視点では非常に優れています。実際、過去10年間で年率6.81%のリターンを出しており、資産をしっかり増やしてきました。
しかし、私たち50代・60代にとって大切なのは 「資産の最大化」と「安定したキャッシュフローの確保」 です。つまり、リスクを適切に管理しながら、老後資金を効率よく増やし、かつ生活の支えとなる配当収入を得る戦略を考えることが大事です。人生100年時代の備えと、いつ死ぬかわからない世代にとって今を大事にするっていう二刀流の投資を行うことができます。
50代・60代の資産運用:2つのポイント
① まだ資産を増やしたいなら「eMAXIS Slim S&P500」や「オルカン」でドルコスト平均法!
もし 「まだ15年以上運用できる」 なら、S&P500やオール・カントリー(オルカン)に積み立て投資をするのが有効です。
✅ S&P500(eMAXIS Slim S&P500)
→ アメリカのトップ500社 に分散投資。過去50年の平均リターンは約7~8%。(2023年は24.2%の伸び率で、2024年は20%だったけど過去には50%下がった時もあるので、狼狽売りや損切りをしない握力が必要)
✅ オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式)
→ 全世界に分散 することで、アメリカ以外の成長も取り込める。(約5%〜7%)
💡 ポイント:
- 毎月一定額を投資(ドルコスト平均法) することで、相場の上下に惑わされず資産を増やせる。
- 15年以上運用できるなら、リスクをとってでも株式メインでOK
- 60代後半~70代になったら、少しずつ債券や配当株にシフトするのが理想的。
② キャッシュフロー(配当収入)を重視するなら、高配当ETFや債券ETF
もし 「もう資産を増やすより、安定した収入がほしい」 なら、毎月または四半期ごとに配当がもらえるETF を活用すべきです。
✅ 債券ETF(安定した配当収入)
- AGG(米国総合債券ETF) → 米国の優良債券に分散。価格変動が少なく、年利3~4%の安定した配当。
- LQD(米国投資適格社債ETF) → 企業債中心で利回り4~5%。AGGよりリスクは少し高いが、その分リターンも良い。
✅ 高配当株ETF(安定&増配期待)
- SCHD(米国高配当ETF) → 長期的な増配も期待できる高配当ETF(配当利回り3.5~4%)。
- HDV(米国高配当ETF) → エネルギー・ヘルスケア・通信など安定企業に投資。配当利回り約4%。
✅ 個別株(30社以上に分散投資)
- 配当を重視するなら、安定した配当を出す企業 に30社以上分散投資するのが理想。
- 例:コカ・コーラ(KO)、P&G(PG)、ジョンソン&ジョンソン(JNJ)、JPモルガン(JPM) など。
- ETFと併用 することで、個別株リスクを抑えながら安定した収入を確保できる。
💡 ポイント:
- 50代後半・60代以上なら「配当収入」を増やす戦略が重要
- 債券ETFや高配当ETFを組み合わせて、毎月安定した収入を得る。
- 株式100%はリスクが高すぎるので、債券を取り入れてバランスをとる。
自分の年齢・目的に合わせた運用がカギです
💡 50代前半~60代前半(まだ資産を増やしたい人)
✅ eMAXIS Slim S&P500 や オルカンで15年以上の積み立て投資
✅ 株式メインで運用し、長期的な成長を狙う
💡 50代後半~60代以上(安定収入を増やしたい人)
✅ 債券ETF(AGG・LQD)で価格変動を抑えつつ、配当を受け取る
✅ 高配当ETF(SCHD・HDV)で、配当金を受け取りながら資産を維持
GPIFの戦略を参考に、賢く資産を運用しよう
GPIFは「25%ずつの分散投資」で安定的なリターンを出しています。しかし、私たち個人は 「年齢・ライフステージに応じた運用」 を意識しないといけません。
GPIFの運用方法をヒントにしつつ、「まだ増やしたいのか?安定収入が欲しいのか?」 を考え、自分に合った投資戦略を取ることが重要です!
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