今日は「川崎重工」を深堀りしてみます。
川崎重工業(証券コード:7012)は、日本を代表する重工業メーカーの一角で、鉄道車両、航空機、防衛、ロボティクス、船舶など幅広い事業を手がけています。その中でも「海外鉄道車両ビジネス」は、他社と一線を画す強みとして注目されています。
【実績】NY地下鉄向けに500両単位の車両を継続受注
- アメリカ最大の公共交通機関「ニューヨーク市都市交通局(MTA)」に対し、川崎重工は過去に数千両規模で車両を納入しています。
- 直近でも約500両を超える受注を継続的に獲得しており、米国市場での信頼と実績が抜群です。
🔹 アメリカでは鉄道車両の入札において、地元での製造(Buy America法)を義務付ける条件がありますが、川重は「現地生産体制(リンカーン工場)」を持つため、競合他社より有利です。
【川崎重工】が注目される理由
川崎重工と聞いて「バイクの会社?」って思う方も多いですよね。でも実は…
- ニューヨーク地下鉄向けに車両を500両以上も供給した実績
- 航空機や自衛隊向けの防衛機体(チヌークヘリ)の製造
- ロボティクスや宇宙、エネルギー関連の装置も展開
つまり、鉄道 × 防衛 × AI × 環境という、これからの成長テーマが全部詰まってるんです。
川崎重工の強み
分野 | 内容 | 将来性 |
---|---|---|
防衛・航空 | 自衛隊向けの輸送ヘリ「チヌーク」や練習機、ジェットエンジンの製造 | 国防予算拡大の追い風を受けやすい。米国との共同開発にも積極的。 |
ロボティクス | 医療・産業向けロボット、自動搬送機など | 少子化による人手不足を背景に拡大中。ロボット事業は成長セクター。 |
船舶・エネルギー | LNG運搬船、脱炭素向け設備など | 海運市況や再エネ投資次第で変動するが、世界的なニーズは根強い。 |
川崎重工は、「海外鉄道(特にNY地下鉄)」「防衛・ロボット」「安定配当」の3つで光る総合重工企業です。
景気変動に左右される面もありますが、分散事業と国策(防衛・脱炭素)を味方に長期で保有するのに向いた銘柄といえるでしょう。
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