この記事は、病気で会社を辞めた場合に、失業給付金の延長手続きを行うことで、退職後に1年6か月傷病手当金を受け取り、その後330日、失業給付金を受ける手順について説明しています。
この記事を読むと、手順通りに申請しないと、もらえるはずだったお金が、もらえない仕組みになっていることがわかります。
病気で退職しても2年6か月の間、安定した収入があるということは、経済的余裕につながるので、落ち込んだりしないで生きましょう!
①退職の手続き
病気で退職する場合、まず会社に退職の意向を伝え、退職日を決定します。
退職理由が病気であることを証明できる医師の診断書が必要になる場合があります。
私は診断書は必要なくて、電話で上司に伝えました。
退職日を含む退職前4日間は、絶対出社してはいけません!
それは、傷病手当金の受給資格に関するもので、傷病手当金を受けるためには、病気や怪我で「連続して3日以上」仕事を休んでいなければならないという条件があり、この3日間は、いわゆる「待機期間」と呼ばれ、この期間中に収入がないことが前提となっていることと、退職日も出社してはいけないので注意しましょう。
病気で退職する場合は、退職日前後、会社近づかないことをお勧めします。律儀に退職の挨拶に行ったことでその後、傷病手当金全額をもらえなかった人がいます。
もし退職する場合、退職日を含めた直前の4日間に出社していると、その期間は就労不能とは見なされず、傷病手当金の待機期間としてカウントされないので、傷病手当金の申請をする時は気を付けましょう。
➁給付金の延長手続き
病気が原因で働けなかった期間は、失業保険の給付資格期間を延長することが可能なので、必ずハローワークで給付延長の相談を行い、病気で働けない期間の証明として医師の診断書などを提出します。つまり今は、就職活動できないけど、病気が治ったら、就職を考えているので、その時、失業給付金をもらうための手続きです。
私は病気でハローワークまで行く気力がなかったので、全て電話と郵送で行いました。病気の辛さと、手続きの煩雑さとでツライ日々でした。前もって知っていれば、もっと楽だったかもしれません。
③傷病手当金の受給
退職後に勤務していた会社の所属する健保に、傷病手当金の申請を行います。
原則として病気や怪我の初日から3日間の給付対象外期間を経てから支給が開始され、通常、支給期間は最長1年6ヶ月で、給与の約70%が支給されます。
私が所属していた健保では、社員なら最大1年6か月+延長3か月の合計1年9か月、傷病手当金がもらえますが、退職した人は最大1年6か月でした。
④失業給付金の申請
傷病手当金の受給が終了した後、失業保険の基本手当の申請を行うことができます。
ハローワークにて失業の認定申請を行い、必要書類(雇用保険被保険者証、退職証明書、身分証明書など)を提出します。
⑤給付金の受け取り
手続きが完了すると、失業保険の給付が開始されます。ハローワークで月2回以上の就職活動を行うことで、給付は1ヶ月ごとに指定された銀行口座に振り込まれます。
注意点
ハローワークでの手続きは地域によって異なる場合があるため、最寄りのハローワークで詳細を確認することが重要です。
病気での退職が自己都合によるものと見なされるか、会社都合によるものと見なされるかによって、待機期間や給付制限が異なる場合があります。
すべての手続きにおいて、正確な情報と適切な書類の準備が必要なので、提出する書類は自分用にコピーするか、写真に撮るなど、記録を保管しておくことをお勧めします。
必要な書類や手続きの詳細は事前にハローワークで確認しましょう。
起業してもパートをしても大丈夫!失業給付金のもらい方。手続きが大事な点を説明します。
まとめ
この記事では、病気で会社を辞めた際に傷病手当金を受け取り、その後に失業給付金を受け取るための手順について書きました。
重要なポイントは、病気が原因で退職する場合、正しい手続きを踏むことが給付金を受け取るために不可欠であるということです。
病気で仕事を休む必要がある場合には、医師の診断書を取得し、傷病手当金の申請をすることから始め、病気が治癒し、再び就職活動を行うことが可能になった時点で、失業保険の給付延長や失業給付金の申請に移行します。
この一連の手続きは、ハローワークでのサポートを受けながら進めることができ、適切な申告と文書の提出が求められます。
このプロセスを通じて、退職後も経済的な安定を保ちながら、次の職を探すことが可能となります。
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