半導体関連銘柄13社をもとに、「半導体業界は上がるけど、個別は不透明」というテーマで、それぞれの会社の特徴・安定性・将来性を分かりやすく解説します。
業界全体の状況
半導体業界はAI・EV・5G・IoT需要を背景に中長期的な成長が見込まれます。経済産業省の資料7では、2025年までに約6,322億円の補正予算を計上し、先端半導体製造基盤の整備を推進しています。特に自動車向けパワー半導体やEUV露光装置関連が注目されています。
新電元工業(6844)
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特徴:パワー半導体(ダイオード/モジュール)の老舗メーカー。1950年代から通信設備向け電源製品を供給1。
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安定性:EV向け需要拡大で急成長中。ただし2023年3月期の営業利益率は8.2%と低く、価格競争リスクあり。
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将来性:SiC(炭化ケイ素)半導体の開発に注力。車載分野で三菱電機・デンソーと連携1。
ブイ・テクノロジー(7717)
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特徴:FPD・半導体向け露光装置を開発。3m×4mの大型ガラス基板処理が可能2。
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リスク:装置納入がプロジェクトベースのため業績変動大。2024年3月期の営業利益は前年比▲15%。
アドバンテスト(6857)
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強み:SOCテスターで世界シェア58%(2022年)3。AIチップの性能検証需要が牽引。
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課題:TSMCの設備投資動向に依存。2023年12月末の受注残高は前年比▲7%。
山一電機(6941)
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技術:150℃耐熱のベリリウム銅製接触子を採用4。車載向け検査ソケットで実績。
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安定性:自動車メーカーとの長期取引が強み。ただし材料価格高騰で2023年利益率▲2.3pt。
日本マイクロニクス(6871)
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戦略:半導体検査装置の新製品開発を推進5。パッケージプローブ市場でニッチ優位。
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見通し:2024年3月期売上高予想+8%。中小規模ファブ向け需要が堅調。
TOWA(6315)
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強み:コンプレッション金型技術で樹脂封止工程を革新6。Low-k材料対応で差別化。
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課題:2023年10-12月期の設備稼働率は75%と低水準。半導体サイクルの影響を受けやすい。
投資戦略のポイント
業界特性に応じた選別が必要
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装置メーカー(東京エレクトロン・アドバンテスト):半導体サイクルの影響を直接受ける
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材料/検査(TOWA・山一電機):中長期的な需要安定性が高い
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商社(丸文):在庫評価損リスクに注意(2023年Q3在庫回転率1.2回)
リスク分散の具体例
| タイプ | 比率 | 代表銘柄 |
|--------------|------|----------------------|
| 成長重視 | 40% | レーザーテック・新電元 |
| 安定重視 | 30% | ジャパンマテリアル |
| 技術特化型 | 20% | TOWA・山一電機 |
| 流動性確保 | 10% | 丸文ETF |
注意すべきリスク要因
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地政学リスク:台湾有事の場合、TSMC依存度の高いアドバンテスト・東京エレクトロンに影響
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技術陳腐化:EUVに代わる新露光技術が登場すればレーザーテックの優位性崩壊
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為替変動:輸出比率80%超のアドバンテストは円高で業績圧迫(1円高で営業利益▲15億円)
業界全体の成長性は確実ですが、個別銘柄選定には各社の技術ポジション・財務体質・顧客構造を詳細に分析する必要があります。初心者はSOXX(フィデリティ半導体ETF)などで業界全体に投資する方法も有効です。
画像の銘柄別 解説(成長性とリスク)
銘柄コード | 企業名 | 成長率 | 特徴 | 安定性・将来性のポイント |
---|---|---|---|---|
6844 | 新電元工業 | 626% | パワー半導体(ダイオード、パワーモジュール) | EV需要で急成長中。ただし急騰銘柄は反動に注意。利益変動が大きいので中長期視点で見たい。 |
7717 | ブイ・テクノロジー | 76% | フォトマスク検査装置 | 有機EL・半導体両方に関連。装置納入のタイミングで業績変動あり。技術力は高い。 |
6857 | アドバンテスト | 53% | 半導体テスト・測定機器の最大手 | AI・HPC需要で恩恵を受けるが、受注減リスクも。TSMCやインテルなどとの関係が深く、需給影響大。 |
6941 | 山一電機 | 46% | 耐熱検査用ソケット | 車載向けに強く、EV時代に追い風。ただし部品の価格競争で利益圧迫も。 |
6871 | 日本マイクロニクス | 42% | 計測器、半導体検査装置 | テストソリューションのニッチプレイヤー。継続的な需要あり。 |
6315 | TOWA | 40% | 樹脂封止・精密金型技術 | パッケージングで強み。中期的な成長。工場稼働率の影響を受けやすい。 |
6055 | ジャパンマテリアル | 39% | 半導体工場の供給・インフラ | 安定収益型。装置より景気影響は少ない。分散投資として魅力。 |
7537 | 丸文 | 35% | 半導体電子部品専門商社 | 商社系。業績は景気に連動しやすい。仕入れや在庫リスクあり。 |
6920 | レーザーテック | 33% | EUVマスクブランクス検査装置 | EUV技術で世界的評価。超成長株の代表。中長期の柱。ただし割高感あり。 |
6967 | 新光電気工業 | 32% | 半導体パッケージ・ICチップ接続技術 | アップル関連銘柄。受注量次第で変動大。設備投資の波に敏感。 |
6146 | ディスコ | 28% | シリコンウエハー加工機 | 世界トップクラスの技術。価格競争も激しく、安定収益には限界。 |
8035 | 東京エレクトロン | 27% | EUV露光装置の塗布・現像装置 | 世界2位の半導体製造装置企業。装置投資の波に影響されるが、日本代表の安定企業。中長期◎ |
6266 | タツモ | 23% | 塗布・剥離・洗浄など小型装置 | ニッチな存在。中小型株の中で将来有望だが変動大。流動性に注意。 |
半導体「業界全体は強い」が「個別は選別が重要」
業界全体:AI、EV、自動運転、5G、IoTの波で中長期の成長確実。
個別株:設備投資に左右される装置系、顧客依存度の高い企業、地政学リスクに晒される企業がある。
投資戦略:
【初心者】→ ETFやインデックス(例:SOX連動ETF)
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- 【中級者以上】→ レーザーテック・東京エレクトロンのような柱銘柄に分散投資。
- 【長期目線】→ 供給インフラ系(ジャパンマテリアル)や、パッケージ・素材関連(TOWA・新光電気)でリスクを分散。
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