結論として、生き方によって目標の金額は変わります。インドア派の私は1億円を目標に設定しました。
お金という観点で考えると、子どもが生まれたり、孫が生まれたり、パートナーの金遣いが荒い、働けなくなった(障害年金あります。)など資産が減るリスクもあれば、親の遺産(期待しない方がいい)が舞い込んだり、自宅下に金塊が埋まっていたり以外にも、昇格や転職で給与が上がるなど増える可能性もあります。
どんな生き方をしたいのか、どんな死に方をしたいのか、自分の幸せの価値観を見つけてインデックス投資の終わらせ方をイメージしてみましょう。
「FIRE」4タイプ
FIREつまりFinancial Independence, Retire Earlyは、アメリカで始まり、欧州や日本にも広がったライフスタイで「経済的自立」と「早期退職」を意味する言葉です。
早期退職をせずに好きなことで稼いでいくタイプも増えています。
Fat FIRE 悠々自適タイプ
十分な資産を持ち、生活費や娯楽にお金を惜しまない「贅沢FIRE」で、資産家や起業家に多いと言われています。Zaionnlineでは、目標金額1億円と書いてありますが、それでは年間400万円月にすると33万円ですが、税金(20.315%)を引くと実際の手取りは約318万円(月26.5万円)なので、私にとって贅沢できるほどの金額ではありませんでしたが高配当株投資に切り替えました。だからこれからも頑張ります。
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- 資産運用で得た配当や家賃収入などで生活を完全にカバー。
- 副業や節約をする必要がない。
- 余裕ある生活を維持できます。
Lean FIRE ミニマムタイプ
節約生活を徹底し、最小限の支出で暮らす「節約FIRE」タイプで、目標金額は5000万円(Zaionline)
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- 必要最低限のモノやお金で暮らし、贅沢をしないライフスタイル。
- 自然やエコを重視する人に向いています。
- 支出を抑えることで、比較的少ない資産でFIRE可能。
Barista FIRE 副業タイプ
「サイドFIRE」とも呼ばれ、資産運用だけで生活費をすべて賄わず、軽い副業やアルバイトで収入を補うタイプなので、目標金額は3000万~5000万円です。年間支出240万円で副業収入が120万円なら、必要額は3000万円です。(年間支出120万円×25倍)。
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- フルタイムの仕事から解放されるものの、生活費の一部を労働で賄います。
- ハードルが低く、現実的に目指しやすい。
- 資産だけで生活を維持せず、柔軟に働き続けるのがポイント。
Coast FIRE 趣味で働くタイプ
資産運用で生活のベースを支えながら、自分の好きな仕事や趣味に集中するタイプで、目標金額は1億円です。
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- 必要な生活費は資産運用で確保し、生きがいのために働きます。
- ボランティアや創作活動を続けたい人に向いています。
- 資産は十分必要ですが、好きなことをして生きる自由があります。
FIREに必要な資金の計算方法
必要額の計算式
必要な資金は、以下の式で計算され、「25倍ルール」は4%ルール(年間4%運用で資産を維持)に基づいています。
(年間支出 - 年間収入) × 25倍 = 必要額
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- 年間支出は、日常生活に必要な年間の生活費なので、現在自分がどのくらい年間に必要かを知る必要があります。
- 年間収入: 働いて稼ぐお金や副業収入。
- 25倍: 「25倍ルール」として知られ、米国で広く採用されている資産運用の基準。年間支出の25倍の資産を運用すれば、生活費を運用益で賄えるとされます。
- 価値観の違い
- 生活費や働き方、将来の目標によって必要な金額は変わります。
- 「節約志向のLean FIRE」なら5000万円で可能ですが、「ゆとりあるFat FIRE」では1億円以上必要。
- 支出を抑えると楽
- 支出が少なければ必要資金も少なく、早期にFIREを実現しやすい。
- 家計の見直しやミニマリストに向いている。
- 資産運用
- 4%ルールを使った運用で資産を維持しながら生活できます。
- 高い運用利回りを目指すことで、より早くFIREを達成できます。
- 副業や趣味の活用
- Barista FIREやCoast FIREでは、副業収入や趣味を活かした働き方で、生活費の一部を補います。
- 完全リタイアではなく、柔軟な働き方も可能です。
1億円
1億円で高配当株投資をして年間400万円の配当金(毎月約33万円)を得られる場合、FIREを検討することは可能ですが、いくつかの重要な点を考慮する必要があります。
生活費の確認
年間400万円(月33万円)で生活費を賄えるかどうかを慎重に検討し、平均的な2人以上世帯の月間支出は約28万円など参考にしてみましょう。
インフレリスク
将来的な物価上昇に対応できるか考えましょう。
予期せぬ出費への備え
医療費や緊急時の支出に対応できる余裕があるか確認しましょう。
日本では働けなくなったら、障害年金があることを知っておきましょう。厚生年金なら毎月17万円が標準的なモデルケースですが、その額は収入や加入期間によって大きく変動します。
投資リスク
高配当株投資は個別企業リスクが高いので、分散投資をしましょう。
サイドFIRE
完全なFIREではなく、パートタイムの仕事や副業を組み合わせた「サイドFIRE」も価値があります。
1億円の資産と年間400万円の配当収入でFIREは可能ですが、個人の状況に応じて慎重に判断しましょう。
インデックス投資
年利9%で毎月10万円をNISAの積立投資枠だけで投資した場合、1億円に到達するのは約25年後です。
成長投資枠も利用すれば早まります。
成長投資枠で毎月10万円を積み立て、年利9%で運用した場合、約18年後に1億円に到達します。
成長投資枠で毎月20万円を積み立て、年利9%で運用した場合、約13年後に1億円に到達します。
注意点
- この計算は過去のパフォーマンスに基づいており、将来の結果を保証するものではありません。
- 9%の年利は長期的な平均を想定しています。
- 市場の変動により、実際の結果は大きく異なる可能性があります。
- NISAの非課税期間や投資可能額の制限は考慮されていません。
- 新NISAの非課税保有限度額は1,800万円ですが、成長投資枠では約7.5年で使い切ることになります。その後も運用を継続することで、13年後には1億円に到達します。
FIRE(Financial Independence, Retire Early:経済的自立と早期リタイア)の種類や必要な資金額に必要な情報は「生活費」や「将来の生き方」を考える力だと思います。
必要額の早見表
月額支出ごとの必要額
月額支出 | 年間支出 | 必要額(25倍) |
---|---|---|
10万円 | 120万円 | 3000万円 |
20万円 | 240万円 | 6000万円 |
25万円 | 300万円 | 7500万円 |
30万円 | 360万円 | 9000万円 |
40万円 | 480万円 | 1億2000万円 |
解説
-
- 支出を減らせば、必要な資産額も少なくなる。
- 一方で「年間480万円の支出」がある場合は、1億2000万円の資産が必要。
- 老後は年金がある。
4%ルール
運用資産の4%を年間の生活費として使えば、資産を減らさずに暮らせるという考え方で「3000万円」を4%で運用すれば、年間120万円の収入を得られます。
運用益シミュレーション
目標資産 | 年間4%運用益 | 年間5%運用益 |
---|---|---|
3000万円 | 120万円 | 150万円 |
6000万円 | 240万円 | 300万円 |
7500万円 | 300万円 | 375万円 |
9000万円 | 360万円 | 450万円 |
ポイント
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- 税金や手数料を考慮する場合は、5%以上を目指すと安心。
- FIRE後も、資産運用を続けることで資産が増え続ける可能性があります。
まとめ
この図解は、FIREを目指す際に必要な金額の計算方法や、自分に合ったライフスタイルの選択肢を提示しています。重要なのは、「どのタイプのFIREを目指すか」を決めた上で、必要な支出を把握し、計画的に資産を増やしていくことです。
FIREは万人に向いているわけではありませんが、目標設定を明確にすることで、お金から自由になり、自分らしい生き方をできる可能性があります。
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