この記事は、元手300万円から株式投資を始め、2024年2月16日に累計利益100億円を達成したカリスマ個人投資家のテスタさんの投資法を説明しています。
この記事を読むと、テスタさんがデイトレードと高配当株投資を組み合わせて、過去19年間にわたり一貫してプラスの運用成績を収めてきたことがわかります。
彼は、投資の他に、投資詐欺撲滅や寄付活動にも積極的に取り組んでおり、X(旧ツイッター)でも多くのフォロワーに向けて情報発信を行っています。
億り人になるための5つの秘訣
資産運用をする上で、まずの目標金額を「1億円」に設定する人は多いと思います。
NISAを活用して1億円を達成するための運用プランを、累計利益100億円を超えるカリスマ投資家、テスタさんの話から紐解きます。
①納得いくまで検証する
「投資する前に、長期の実績を調べたり、他の投資先と比べたりして、ギャンブルの要素を排除することが大事です。デモ口座で売買したり、紙に書き出してシミュレーションしたりするなど、自分が納得いくまで調べてから投資に踏み切るようにしましょう。はじめは損をしてもダメージを受けないように、少額から始めるのも良いでしょう。」(テスタさん)
②ライフスタイルも含めて考える
「投資にはいろいろな方法があります。まずはどんなやり方があるか、ブログやYouTube、X(旧ツイッター)、雑誌、新聞などで情報収集すること。そして、その中から自分に合ったやり方を見つけることが大事です。ライフスタイルも含めて無理なく続けられる投資方法がベストです。」(テスタさん)
③暴落は定期的に訪れる
「資産は一本調子に増え続けることはなく、時と場合によって増減します。投資先の暴落は定期的に起こります。私が投資を始めてからも、ライブドア・ショック、リーマン・ショック、東日本大震災による下落、コロナ・ショックなど、大きく資産が減る局面が幾たびもありました。ですが、いい時も悪い時も一喜一憂しないことが大事です。」(テスタさん)
④欲に負けずに増やすことに集中
「資産を増やすためには、お金がお金を生む『複利効果』を利用することが最優先です。だから、資産が少し増えた時点で生活水準をアップして無駄遣いを始めたり、まとまったお金を出金してしまうのはNGです。目標意識を維持して投資を続けられる人が1億円を達成できます。『1億円になるまでは口座に触らない』くらいの強い意志を持ちましょう。」(テスタさん)
⑤新NISA以外の口座でも継続
「NISAは1人の投資額上限が1800万円。とはいえ、上限額にこだわる必要は、もちろんない。投資額がこの上限に達してしまったら投資をやめるのではなく、余裕があるならNISA以外の特定口座でも投資を続けましょう。元手となる投資額が多いほど、リスクをとる必要がなくなりますし、達成までの時間も短縮できます。ただし、無理な投資は禁物。余裕資金の範囲内で投資を。」(テスタさん)
テスタさんの投資方法
テスタさんは、短期的な利益を追求するデイトレードと、安定した収益を見込む高配当株への中長期投資を組み合わせることで、リスクを分散しながら資産を増やす戦略を採用しています。
デイトレードの戦略
短期的な値動きを狙う
- 株式市場の開場時間に、リアルタイムで株価の変動を監視。
- 数秒から数分、あるいは1日以内に取引を完了させる。
- 利益確定のタイミングを短くし、リスクを最小限に抑える。
情報収集と分析
- 市場ニュース、企業の決算発表、経済指標などを日々チェック。
- 株価に影響を与えるニュースが出た際に迅速に対応。
- 技術的分析(チャート分析)を駆使してエントリーポイントとエグジットポイントを決定。
リスク管理
- 損切りラインを設定し、大きな損失を避ける。
- ポジションサイズを適切に管理し、一度の取引でのリスクを限定。
高配当株投資の戦略
実際にテスタさんが持っている株を紹介します。
日本株
安定した業績を上げている日本企業の中から、配当利回りの高い銘柄を選定していて、KDDI(9433)のような配当利回りが高く、安定した銘柄を保有しています。
アメリカ株
米国株市場の成長性を取り入れるために、安定した業績を上げているアメリカ企業に投資していて、Amazon(AMZN)やマイクロソフト(MSFT)など長期的に成長が期待される企業です。
高配当株の選定
- 安定して高配当を支払っている企業を選ぶ。
- 業績が安定している企業の株を長期保有。
- 配当利回り、企業の財務健全性、配当の持続可能性を重視。
中長期的な視点
- 高配当株は長期間保有することで、安定した配当収入を得る。
- 短期的な株価変動には左右されず、長期的な成長と配当収入を見込む。
数字で見るテスタさんの投資実績
通算運用益
総額は100億円を超えています。2024年2月16日に累計利益100億円を突破しました。
2023年の運用益
2023年の運用益は約15億円でした。そのうち配当金は1億数千万円でした。
元手と開始時期
2005年に元手300万円で株式投資を開始。初月はマイナス30万円、2カ月目はマイナス15万円の損失を経験しましたが、6年目には資産が1億円に到達しました。
アベノミクス相場
2013年のアベノミクス相場では1年間で5億円を稼ぎ、資産が急増しました。
投資銘柄の数
配当をもらうための銘柄群として30銘柄から40銘柄を保有し、通常は10銘柄から数十銘柄に投資しています。
テスタさんの投資哲学とスタイル
情報収集と分析
市場のニュースや企業の決算情報を詳細に分析し、環境の変化に対応する柔軟な戦略を持っています。
集中投資
一つの銘柄に集中して取引を行い、その値動きを徹底的に研究します。
リスク管理
投資リスクを管理するために、日本株だけでなくアメリカ株にも分散投資を行っています。
メンタルマネジメント
何が起きても冷静に対処することを理想とし、日々の反省と改善を重視しています。
株式投資で成功するためのポイント
リスク管理
あらゆることを想定して準備することが大事です。特に大きく負ける時は想定外のことが起こった時なので、リスクを常に考えています。
楽しむこと
どれだけそのことに対して真剣に深くまでやるかが成功の鍵です。楽しんでやることが大切です。
株式投資で失敗する要因
ギャンブル的な取引
冷静さを欠いてギャンブル的な取引をする人や、何となくで投資する人が多いです。
投資スタイルの進化
デイトレードから長期投資へ
最初はデイトレードを中心に行っていましたが、2013年のアベノミクス相場から長期投資を始め、現在はほぼ長期投資を行っています。
テスタさんの生活と考え方
生活スタイルの変化
1億円の時は日々の生活資金を考えることが多かったですが、10億円になると生きるための資金のことをあまり考えなくなりました。現在も欲しいものを自由に買うスタイルです。
家賃と住居
賃貸に住んでおり、家賃は月400万円です。賃貸を選ぶ理由は、資金を流動的に運用できるからです。
買い物のマイルール
時間を節約するために、お得かどうかを調べる時間を短縮し、その分株のことを調べるようにしています。
時間とお金の考え方
時間は限られたものであり、効率よく使うべきと考えています。お金は選択肢を増やすためのツールと捉えています。
株式投資を始めたい人へのアドバイス
ビジネスパーソンの投資
ビジネスパーソンが平日働きながらでも、適切な投資スタイルを選べば利益を得ることが可能です。
投資のスタート
投資を始めることに迷っている人も、物価上昇を考慮すると、何かしらの資産運用を始めることが重要です。
新NISAの活用
新NISAの積み立て投資枠と成長投資枠を活用し、効率的な資産形成を目指すことが推奨されます。
テスタさんの投資法
テスタさんは、一つの銘柄に集中して取引を行う戦略を採用していて、その銘柄の値動きを徹底的に研究し、最も詳しくなることができると述べています。
銘柄の選定
業界と企業の理解
特定の業界や企業について深く理解することから始め、業界の動向、競合他社の状況、経済全体への影響を調査します。
過去のパフォーマンス
過去の株価パフォーマンスを詳細に分析し、長期的なトレンドやパターンを把握し、株価の高値と安値の履歴、取引量の変動を確認します。
銘柄に関する情報収集
企業の財務情報
四半期決算、年次報告書、アナリストレポートを読み込み、売上高、利益率、負債状況、キャッシュフローなどの財務指標を詳細に分析します。
ニュースとイベントのチェック
企業に関する最新ニュースやイベント(新製品発表、経営陣の変更、法的問題など)を定期的にチェックし、これらの情報が株価に与える影響を予測します。
銘柄の値動きを継続的に監視
リアルタイムモニタリング
市場が開いている間は、銘柄の値動きをリアルタイムで監視しながら、価格の急激な変動や異常な取引量の増加に注視します。
定期的なレビュー
定期的に取引結果をレビューし、戦略の効果を評価し、必要に応じて、取引戦略を修正し、改善点を見つけ出します。
テスタさんのこの戦略は、情報の収集と分析、リスク管理、そして徹底的な監視を組み合わせることで、特定の銘柄に対する深い理解と高い精度の取引を可能にしているので、1つの銘柄に集中することで、他の投資家よりもその銘柄に詳しくなり、優位性を持つことができます。
リスク管理と分散投資
テスタさんは、投資リスクを効果的に管理し、安全性を高めるために分散投資も行っています。
損切りラインの設定
各取引において損失が一定の範囲を超えないように、事前に損切りラインを設定し、損失が一定の割合に達した時点で自動的に取引を終了させ、さらなる損失を防いでいます。
ポジションサイズの調整
投資額を各取引のリスクに応じて調整し、高リスクの取引には少額を、低リスクの取引には多額を投資しています。
分散投資の実行
複数の銘柄、業種、地域に投資を分散させ、特定のリスク要因への依存を避けています。
日本株とアメリカ株の組み合わせ
日本株の選定
日本国内の企業の中から、安定した収益を上げている企業だけを選び、配当利回りや企業の財務状況を重視し、長期的に持ち続ける銘柄を選定しています。
アメリカ株の選定
Amazon、マイクロソフト、スターバックスなどの世界的に安定した企業に投資し、米国株市場の成長性を取り入れ、投資ポートフォリオの地域的な分散を図っています。
投資対象の多様化
業種の多様化
テクノロジー、消費財、金融、ヘルスケアなど、異なる業種に分散投資し、特定の業種に依存せず、業種間のリスクを均等化しています。
グローバルな分散投資
地域の分散
日本株とアメリカ株を組み合わせることで、地域的なリスクを分散し、その他の地域(ヨーロッパ、アジアなど)の有望な市場にも投資することを検討しています。
為替リスクの管理
外貨建て資産を保有することで、為替リスクを分散し、必要に応じて為替ヘッジを行い、為替変動の影響を最小限に抑えています。
テスタさんのリスク管理と分散投資の戦略は、多様な投資対象を組み合わせることで、全体のリスクを低減し、安定したリターンを目指すもので、日本株とアメリカ株の両方に投資することで、地域的なリスクを分散し、安全性を高めています。
まとめ
テスタさんの投資方法は高度なスキルと経験を必要とするため、50代以降の投資家にはお勧めしません。
デイトレードの難しさ
時間の制約
デイトレードは市場の開いている時間に集中して行う必要があり、一日中モニターに張り付いていることが求められます。50代・60代の方々には、仕事や家庭の責任があり、こうした時間を確保するのは難しいでしょう。
集中力の持続
短期取引には高い集中力が必要なので、年齢とともに集中力が低下するため、細かい市場の動きを追い続けることは精神的にも肉体的にも大きな負担となります。
心理的な負担
デイトレードは頻繁な取引が求められ、損失もあるので、大きな心理的ストレスに耐えることが難しい場合、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
老後の資産形成
安定した配当を得られる高配当株や、リスクを分散させた投資信託を選ぶことで、老後の資産形成を安全に行うことができます。例えば、三井住友フィナンシャルグループや日本電信電話(NTT)のような企業の株を長期保有することが推奨されます。
株式投資を楽しみながら、自分自身の成績を上げ、成長することを目指すことが大切です。
テスタさんのように成功するためには、人生をやり直せる時間と体力、集中力がある若さが必要で、日々の情報収集と分析、リスク管理、そして何よりも楽しんで投資を続けることが鍵となります。
50代・60代の投資家にとっては、無理なく続けられる中長期的な投資方法が適していることを認識しましょう。
適切な戦略とリスク管理を行うことで、安全で持続可能な資産運用を実現しましょう。
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