こんにちは、今日は、2025年8月に予定されていた高額療養費制度の自己負担額引き上げが見送りになった、というニュースを【お金の観点】で解説していきます。
「私の生活に関係ある?」
「結局、家計はどうなる?」か不安になります。
高額療養費制度とは
例えば、あなたが、ある月に、医療費が100万円かかる手術を受けたとします。本来なら、保険診療3割負担で自己負担30万円ですが、この制度を使うことで、自己負担が約10万円に抑えられます。
つまり、高額療養費制度とは、保険に入っているより安心なもので、さらに、高額療養費制度を使う中で、過去12か月以内に3回以上「高額療養費」に該当した場合、4回目以降の自己負担限度額が引き下げられる制度があります。
多数該当
- 1年以内に3回以上高額療養費を使うと
- 4回目から自己負担上限がさらに引き下げ
例えるなら、10万円 → 4回目から月6万円に減額(あくまで例)
「重い病気と闘う人」にとっては、命綱とも言える制度です。
- 通常なら自己負担の上限が約8万円の人でも、
- 「多数該当」に該当すると、4回目からは約4万4,400円(年収区分による)
→ 年収370万円~770万円の人なら、8万円台→44,400円に下がります。
「多数該当」は、高額療養費制度を複数回使うことで、自己負担がさらに軽くなる仕組みで、「重い病気や長期治療で何度も高額な医療費がかかる人」を守る、重要なセーフティネットです!
付加給付制度
また、健康保険組合が、付加給付制度があれば、通常の高額療養費制度による自己負担限度額より、自己負担額がもっと減るのです。(大企業にはついていることが多い)
つまり
➡ 自己負担が2万円で済む
➡ 場合によっては実質ゼロ円
になることもあります。
「多数該当」と「付加」の違い
項目 | 多数該当 | 付加 |
---|---|---|
対象 | 公的制度(誰でも) | 健康保険組合(主に大企業・公務員など) |
条件 | 12か月で3回以上高額療養費を利用 | 健保組合ごとに独自条件 |
効果 | 自己負担の上限がさらに引き下げられる(例:8万→4万4,400円) | さらに自己負担が減る(例:4万→2万や無料も!) |
もし自分が「付加給付」受けられるか知りたい場合は、昨日お伝えしたhttps://www.perplexity.ai/
で健保の名前を入れることで確認できます。
年収で自己負担の上限が決まる
年収が高い人は自己負担も高くなり、住民税非課税レベルの人は、月35,400円でストップ
高額療養費制度の引き上げ
国
- 「高齢化で医療費がかさむ」
- 「今の制度は財源が厳しい」
- 「患者の自己負担を増やす」
【予定されていた改定】
① 2025年8月から自己負担額を数百円~数万円増やす
② 2027年8月以降は、年収区分を細かくしてさらなる負担増
③ 「多数該当」も例外ではなく負担引き上げ
つまり高所得層も低所得層も、全員「負担増」です。
現状
日付 | 内容 |
---|---|
2月14日 | 「多数該当の負担増は据え置き」 |
3月上旬 | 「2025年8月引き上げは予定通り実施」 |
3月7日 | 「8月の引き上げも見送る!」 |
いったん白紙に戻りました。選挙対策ともいわれています。見送りの家計インパクトをチェック!
見送りで守られた「お金」
仮に、2025年8月の改定で「月1万円」負担が増えたとすると…
1年で【12万円】の追加出費
「多数該当」なら、さらに年間数万円の負担増もアリ
今回は、このコストアップが回避されたことになります。
もし家族が病気で長期治療中だったら
もし自分が「高額療養費」に該当する立場だったら
この12万円は、家計にとってかなり大きいことになるかもしれません。
貯蓄で備える
次の議論は2025年秋以降で、自己負担増はなくなったわけじゃなくて、延期されただけです。
「自分の年収ゾーンをチェック」
「緊急時に備えた医療費の貯蓄」
余った資産で投資。
まとめ
- 2025年8月の高額療養費引き上げは「見送り」
- 年収区分や「多数該当」の負担増も、いったん白紙
- 秋までに新しいプランが出る予定。
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