今日は、私が30年間働いたJALについて、衝撃的な真実をお話しします。2025年6月の株主総会で目の当たりにした光景と、詳細な調査で明らかになった数字の裏に隠された現実とは
JALが発表する「離職率2%」
数字操作の3つの手口
JALは公式に「離職率2%」と発表していますが、これは巧妙な数字操作の結果です。
手口①:分母の操作
- 新卒CA100人中80人が辞める(80%)
- しかし全従業員35,000人で計算すると2%
手口②:期間の操作
- 3年以内の早期離職率を1年限定に短縮
- 年度末退職を翌年度にカウント
手口③:定義の操作
- 職種別データを公表しない
- 自己都合退職のみをカウント
現場からの生々しい証言
2024年・30代女性正社員 「単純にお客様対応に疲れた。コロナの頃から変なお客さんが増えたように思う。キャリアアップも望めない。」
2016年・20代女性正社員
「3年離職率はおそらく80パーセントくらいではないだろうか。」
驚愕の給与格差:役員vs現場の8.2倍
有価証券報告書からわかる実態
役員陣(2025年3月期)
- 取締役9名:4億1,200万円(1人当たり4,580万円)
- 監査役2名:5,200万円(1人当たり2,600万円)
- 社外役員7名:7,200万円(1人当たり1,030万円)
現場職員(2023年3月期)
- 客室乗務員(CA):560万円
- 地上職員:562万円
- パイロット:1,959万円
汗水垂らす現場vs会議室の高額報酬
現場のCAや地上職員は
- トイレ・水分補給・食事時間もなく働く
- 連続シフトや炎天下での業務で熱中症リスク
- 重いスーツケースや清掃作業、トラブル対応
一方で役員は会議中心の業務で8.2倍の報酬を受け取っています。
JALフィロソフィーとの決定的矛盾
理念と現実の乖離
JALフィロソフィー
- 「本音でぶつかれ」
- 「正しい数字をもとに経営を行う」
- 「現場主義に徹する」
現実
- 株主総会で社員は沈黙、個人意見を言えない空気
- 離職率2%という数字操作
- 現場の声を無視した経営
再倒産リスクの7つの根拠
- 離職率の隠蔽(公式2% vs 現場80%)
- 現場の声の封殺(株主総会での社員沈黙)
- フィロソフィー違反(理念と現実の乖離)
- サービス品質低下(顧客クレーム増加)
- 人材獲得競争敗北(紹介報奨金10万円でも人手不足)
- 給与格差の拡大(役員8.2倍の不公平)
- 組織文化の硬直化(2009年破綻前と同じパターン)
株主総会で目撃した光景
2025年6月の株主総会で
前列はすべてJAL社員で埋められ、経営陣の発言に従順な拍手のみ。元同僚に声をかけても無視される空気感。これが「本音でぶつかれ」を掲げる会社の実態?
- 離職率・現場実態の透明化
- 役員報酬の適正化と現場への再配分
- 人的資本投資の大幅拡充
- 自主性重視の社風回帰
売上1兆8,440億円、純利益1,070億円の健全な財務状況があるのに、なぜ現場に投資しないのか。内部留保を人材に投じれば、確実に組織は変わります。
投資家への警告
JAL株を保有している方々へ。現在の株価は現場の実態を反映していません。次の経済危機(リーマンショック・コロナ級)が来れば、現在の組織文化では確実に崩壊します。
ESG投資の観点からも、この給与格差と現場軽視は重大な問題です。
最後に
私はまだJAL株を保有していますが、実態は深刻でした。
データ出典
- JAL公式決算資料(2025年3月期)
- JAL有価証券報告書(2023-2025年)
- OpenWork社員評価
- 各種口コミサイト
- 株主総会現地取材
コメント