株式市場の暴落時に「株価が下がったらどうしよう」「配当金も減るんじゃないの?」と不安になる人は多いと思います。ですが実は、“連続増配株”や“累進配当政策を採る企業”に投資していれば、暴落時でも比較的安定した配当金を得ることができます。(IR BANKの決算で10年〜20年分確認できます。)
今回は、2008年のリーマンショック時のデータを中心に、配当金がどう動いたのか、どんな銘柄が強かったのか、さらに日本株と米国株の違いまで、解説します
まず結論から
- 株価は暴落時に 40〜50%下落 することもある。
- でも配当金は意外と下がらない。リーマンショック時でも 連続増配株なら配当減は1.4%だけ。
- 高配当でも “増配の実績がない企業” や “業績不安定な企業” には注意が必要。
SP500と配当金のリーマンショック時の実績
S&P500指数(米国を代表する500社の株価指数)
- 株価:-50.8%
- 配当金:-23%(増配の企業を選んでない場合の数値)
配当も落ちはしましたが、株価ほどではありませんでした。つまり、「株価は感情で動くけど、配当金は企業の業績次第で落ちにくい」のです。
連続増配株(VIG)
毎年配当金を増やし続けている米国のETF=VIG
企業名 | 連続増配年数(2025年時点) |
---|---|
コカ・コーラ | 61年 |
マクドナルド | 48年 |
P&G(プロクター&ギャンブル) | 68年 |
ジョンソン&ジョンソン | 62年 |
※出典:各社IR情報、Dividend.com調べ(2024年末時点)
こうした企業を180社集めたETFが「VIG(Vanguard Dividend Appreciation ETF)」です。
VIGのリーマンショック時の実績
- 株価:-39.7%
- 配当金:-1.4%
配当金の下落率は、S&P500よりも下落がマイルドで、影響がありません。超優良企業が集まっているので、暴落にも強いんです。
コロナ禍や、最近の暴落でも同じです。
日本株
東証一部の上場企業の配当金推移(2008〜2010年)
- 減配幅:約25〜30%
日本企業は、米国に比べて「配当方針があいまい」な企業が多く、業績が少し悪くなるとすぐに減配してしまう傾向があります。
累進配当政策とは?
最近、日本でも注目され始めているのが「累進配当政策」。
特徴
- 減配はしない
- 配当を「維持 or 増やす」のみ
代表企業
- 三菱商事
- 三井住友フィナンシャルグループ
- キヤノン(実質的に累進方針)
これらの企業は「景気が悪くなっても配当は維持します」と明言しています。
高配当=安心ではない
一見「配当利回りが高い!」と思っても、業績が赤字だったり、配当の推移が不安定な企業は要注意。以下の点を確認しましょう(ランキングが上位であっても注意が必要)
チェックポイント
- 過去の配当推移はどうか?
- 業績は安定しているか?
- 配当性向が極端に高くないか?
面倒ならETFが良い
「個別株を分析するのは難しい…」という方には、ETFもおすすめ。
米国の高配当ETF例
名称 | 特徴 |
---|---|
VYM | 高配当+大型安定企業中心 |
HDV | 財務健全性が高い企業に限定 |
SPYD | 配当利回りが高いがやや不安定な企業も含む |
ただし、2025年現在は株価上昇により利回りはやや物足りない水準となっています(例:VYMの配当利回りは2.8%程度)。
日本の高配当ETFは…正直微妙?
日本株にも高配当ETFは存在しますが、個人的にはおすすめしにくいです。
- 「日経高配当株50 ETF」などが代表例
- 中身にクオリティが低い銘柄が多い
- 配当方針が不安定な企業も混ざっている
という理由で、日本株は個別株で選別するのが無難です。
最後に
もし毎年100万円の配当金を受け取っていたとして、リーマンショックのような暴落では、株価は50%近く下がることもありますが、配当金は1%〜2%しか下がりません。
状況 | 配当金(年額) | 減少額 |
---|---|---|
通常時 | 1,000,000円 | |
VIG(-1.4%) | 986,000円 | -14,000円 |
つまり、株価が半分になって資産評価額が半分になっても、配当収入はほとんど変わらないというわけです。月にすればたった1,100円ほどの減少です。
生活費の大部分を配当で賄っていたとしても、大きなダメージにはなりません。資産が評価額で減っても、キャッシュフローが変わらなければ生活は変わらない。これこそが配当金投資が心の安定剤と言われる証なのかもしれません。
株価の上げ下げに一喜一憂せず、「この配当金が来年もある、再来年もある」という確かな土台をもとにした投資をすることで、暴落時でも慌てずにすみ、年金で足りない生活費を補うことができます。(自分年金)
- 配当収入が 生活費の柱 になる
- 株価が落ちても 売らなければ損失は確定しない
- 連続増配や累進配当株を選べば 長期的に安定
というわけで、評価額のブレに惑わされず、キャッシュフロー重視の投資を心がけましょう。一緒に安心して投資できる高配当株の企業を探していきましょう。
暴落に強い配当投資のポイント
ポイント | 内容 |
---|---|
① 暴落時でも配当は意外と下がらない | 株価-50%でも配当-20%程度が目安 |
② 連続増配株は最強 | 配当はほぼ維持、株価下落もマイルド |
③ 累進配当政策の企業に注目 | 減配せず、長期的に安心 |
④ 業績と配当の推移を見る | 利回りだけで判断しない |
⑤ ETFも選択肢だが吟味が必要 | 中身を見ずに買わない |
配当株投資とは、お金のなる木を植えるようなものです。でも腐った苗では育ちません。増配実績があり、業績が安定している企業=よい苗を集めて、ゆっくりじっくり育てていきましょう!
📚参考記事:
- 配当成功の平均値に見る財務音痴な日本企業とイケメン米国企業の比較
- Dividend.com(米国増配年数データ)
- 各ETF公式サイト(VIG/VYM/HDV等)
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