はじめに
昨日のYouTubeライブ配信で「防衛関連銘柄の上昇」について話しましたが、一晩寝て冷静に考えて、反省していました。
防衛関連銘柄に注目すること自体は、投資家としての視点から見れば自然で、世界情勢の変化や日本の防衛政策の方向性を見ていれば、関連企業の業績が上がる可能性は大きいのっですが、投資は単に「利益を得る手段」ではなく、自分自身の価値観や倫理観と切り離せないものだなと気づきました。
私の両親は父も母も親が戦死しているので、まともな教育を受けられず、食べるものが手に入らず、ひもじい思いとか、情けない経験、悔しい経験をしてきたんです。だから昨日「防衛関連銘柄が熱い」と言った自分に違和感を感じて、その戦争で、弱い立場の人を振り回すことになると思うと、重工すごいなんて言ってる場合じゃなくて、自分自身が納得できるかどうかを冷静に考えて、そのズレに気づいたので、軌道修正しようと感じました。
それはそれ、と割り切れる人は勝手にやってもらっていいんです。ってことで、やはり基本はインフレに負けない生き方をしたいってことで長期で分散したインデックス投資をベースにして、投資の目的である老後の資産を最大化し、そこからは4%ルールで取り崩すか、高配当株投資に切り替えるかなどその人の好みで選択できるように情報を提供していきます。つまりお勧めは、eMaxis slim sp500か全世界株(オルカン)に15年以上投資することです。
アメリカ利下げなのに長期金利が上昇
アメリカが利下げをしているのに、なぜ長期金利が上がっているのか? これは、単なる金融ニュースではなく、投資家にとって極めて重要なシグナルで、この現象の背景を見てみましょう
なぜ政策金利(短期金利)を下げても長期金利は上がるのか
通常、FRB(米連邦準備制度)が政策金利(短期金利)を下げると、金利全体が低下すると考えられますが、2025年の現在、政策金利は下がっているのに、10年国債などの長期金利は上昇しているという逆の現象が起こっています。
これは 「市場の期待」と「財政状況」 が影響しているためです。
長期金利が上がる3つの理由
インフレ懸念が根強い
- FRBが利下げを開始しても、市場は「インフレが完全に収まったわけではない」と考えている。
- 長期金利は「将来のインフレ率」を反映するため、インフレが続くと予想されると上昇 する。
- 例えば、米国のコアCPI(消費者物価指数)は依然として3.5% 近辺で推移し、FRBの目標である2%を上回っている。
ポイント
- インフレが高止まりすると、債券市場は売られ、利回り(長期金利)が上がる。
- インフレ耐性のある資産(コモディティ・エネルギー・インフレ連動債) への投資が有効。
アメリカ政府の財政赤字拡大 → 国債が売られている
- アメリカの財政赤字は2025年にGDPの6.5%に達する見込み で、政府は巨額の国債を発行している。
- 国債の供給が増えると、価格が下がり、利回り(=長期金利)が上昇 する。
国債の価格と利回りの関係
「国債の価格が下がる」=「長期金利が上がる」
ポイント
- 債券市場の需給バランスを確認し、長期金利の動きを先読みする。
- 米国債ETF(TLTやSHY)を活用する投資戦略も考慮。
TLT、SHY、AGG はすべて米国債券に投資するETFですが、それぞれ投資対象の債券の期間が異なります
ETF | 投資対象 | 期間 | 価格変動 | 利回り | 投資戦略 |
---|---|---|---|---|---|
TLT | 長期米国債(20年以上) | 長い(約17~18年) | 大きい | 高め | 金利低下時に有利 |
SHY | 短期米国債(1-3年) | 短い(約2年) | 小さい | 低め | 安全資産・金利上昇局面で有利 |
AGG | 米国総合債券(国債+社債) | 中程度(約6-7年) | 中程度 | 中程度 | 長期の安定投資向け |
年利
ETF | 最新利回り(SEC利回り) | 投資対象 | デュレーション(平均残存期間) |
---|---|---|---|
TLT(米国長期債) | 4.4% 前後 | 20年以上の米国債 | 約17~18年 |
SHY(米国短期債) | 5.0% 前後 | 1~3年の米国債 | 約2年 |
AGG(総合債券) | 4.7% 前後 | 米国債+社債+MBS | 約6~7年 |
1️⃣ SHY(短期債)が最も利回りが高い(約5.0%)
- 短期金利が高いため、高い利息収入を得られる
- 金利が下がると利回りは低下する可能性
2️⃣ AGG(総合債券)はバランス型(約4.7%)
- 米国債・社債・住宅ローン債券を含むため、比較的安定
- 金利の影響を受けにくいが、中期的な変動はある
3️⃣ TLT(長期債)は金利が下がれば価格上昇も期待(約4.4%)
- 利回りは低めだが、金利低下時に価格上昇の恩恵を受けやすい
- 金利が上がると価格が下落しやすい
✅ 「金利が高止まり or しばらく維持される」 → SHY(短期債)(5.0%の利回りを狙う)
✅ 「安定運用したい」 → AGG(総合債券)(4.7%で分散投資)
✅ 「金利が下がると予想」 → TLT(長期債)(価格上昇の可能性あり)
🔹 「FRBが利下げを続けるなら」→ TLT(長期債) が有利
🔹 「金利が高止まりなら」→ SHY(短期債) が安全
🔹 「バランスよく債券を持ちたい」→ AGG(総合債券) が適切
FRBの利下げは「景気回復」を示している
- FRBが利下げを実施すると、「景気が回復する」 と市場が判断し、企業の借り入れ需要が増加。
- 企業が借り入れを増やすと、銀行は貸し出し金利を上げる ため、結果的に長期金利が上昇。
ポイント
- 金融株(銀行・保険) は金利上昇の恩恵を受けるため、注目セクターに。
- 例えば、日本のメガバンク(三菱UFJ・三井住友・みずほ) や米銀(JPモルガン・バンク・オブ・アメリカ) が有望。
長期金利上昇の影響と投資戦略
株式市場(特にハイテク株)
- 長期金利が上がると、成長株(特にハイテク)が下がりやすい。
- GAFAM(Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft)などのテック株が下落する可能性。
- 一方で、高配当株やディフェンシブ株(生活必需品・ヘルスケア)が相対的に有利。
注目銘柄 → ジョンソン&ジョンソン(JNJ)、P&G(PG)、コカ・コーラ(KO)
銀行株・金融株は恩恵を受ける
- 長期金利が上がると、銀行の「利ざや(貸出金利 – 預金金利)」が拡大し、収益が増加。
- ウォーレン・バフェットが日本の銀行株を狙っているのも、この理由 である可能性が高い。
- 注目銘柄 → 三菱UFJ(8306)、三井住友(8316)、みずほ(8411)、JPモルガン(JPM)
債券市場:既存の債券価格は下落
- 長期金利が上がると、既存の固定利付債券は魅力が薄れ、価格が下がる。
- しかし、短期債や変動金利債券は相対的に有利。
注目なのが米国債ETF
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