この記事は、バフェット太郎さんの書いた『バカでも稼げる 「米国株」高配当投資』を解説したものです。出典:ぱる出版 著者:バフェット太郎
この記事を読むと、富裕層になるための鉄則がわかります。
バフェット太郎さんとは
日本を代表する米国株ブロガーであり、個人投資家で、特に高配当株を中心とした長期投資戦略で有名です。
彼が、投資を開始したのは23才のときで、日本の中小型株で投資を開始し、その後、日本株の投資に対して限界を感じ、2015年夏頃から米国株にシフトしました。
米国株にシフトしてからは、特に高配当株を中心に投資を行い、安定したキャッシュフローと配当を重視する戦略を取っていて、ジェレミー・シーゲルの著書『株式投資の未来』に影響を受けています。
バフェット太郎さんのポートフォリオは、「バフェット太郎10種」として知られる10銘柄で構成されています。
- ウォルマート(WMT)
- コカ・コーラ(KO)
- アルトリア・グループ(MO)
- フィリップ・モリス・インターナショナル(PM)
- プロクター・アンド・ギャンブル(PG)
- ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)
- ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)
- IBM(IBM)
- マクドナルド(MCD)
- エクソン・モービル(XOM)
具体的な確認ポイント
彼のの投資方針は、長期的な視点で安定した配当を得るための戦略に基づいていて、毎月末に最も評価が低い銘柄に配当金を再投資することで、複利効果を最大限に活用し、営業キャッシュフロー・マージンやROE(株主資本利益率)などの経営指標を重視して銘柄選定を行っています。
彼の投資哲学は、ギャンブル的なデイトレードではなく、着実に資産を増やすことを目的とした堅実な投資スタイルで、株価の変動に対する精神的な安定を保ちながら、長期的なリターンを目指しています。
彼は、ブログやSNSを通じて多くの個人投資家に影響を与えており、その実直で分かりやすい解説は高い評価を受けています。
私の自己紹介
私は航空会社のCAとして30年間、貯金しかしたことがありませんでした。
5年前に投資を始めたオルカンで資産が増え、現在は高配当株投資に切り替えて、月30万円の配当金収入があります。
「バカでも稼げる米国株高配当投資」
本のタイトルは笑えますが、中身はとても堅実なんです。
著者は日本一アンチが多い米国株ブロガーとして有名な「バフェット太郎」さんで、彼の主張は一貫していて、長期投資の重要性を説明していることです。
デイトレードのような一瞬で大金を稼ぐギャンブルではなく、コツコツと資産を増やしていく方法が富裕層に近づく第一歩だと教えてくれます。
本の内容
具体的に、この本で紹介されているのは以下の10銘柄です。
- ウォルマート(WMT)
- コカ・コーラ(KO)
- アルトリア・グループ(MO)
- フィリップ・モリス・インターナショナル(PM)
- プロクター・アンド・ギャンブル(PG)
- ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)
- ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)
- IBM(IBM)
- マクドナルド(MCD)
- エクソン・モービル(XOM)
これらの企業はどれも「超大型連続増配高配当株」であり、何十年も増配を続けてきた実績があります。
配当再投資による複利効果でお金を増やす
株で複利を得る方法として、配当金を再投資することが重要です。
配当金で新たな株を買い増すことで、さらに利益を生み出し、その利益を再び投資に回すことでお金が成長してくれるのです。
お金がお金を生む仕組み
配当金を再投資することが重要で、配当金を再投資することで、複利効果が得られます。
彼は、月末の金曜日に最も低評価の銘柄に配当金を再投資しており、売られすぎている不人気銘柄を機械的に買い増すことで長期的なリターンの最大化を目指しています。
数字にフォーカス
バフェット太郎さんが特に注目しているのは、各企業の営業利益率です。
コカ・コーラ(KO)
30%
プロクター・アンド・ギャンブル(PG)
22%
ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)
26%
上のようなアメリカ企業に対して、日本の大手企業の営業利益率は
アサヒグループHD
10%
花王
14%
武田薬品工業
10%
この差は、米国企業がいかに競争優位性の高いビジネスを展開しているかを示しています。
私は武田薬品工業の株を持っています。
長期投資
長期投資とは、株を長期間保有し、その間に得られる配当金を再投資することで資産を増やす方法で、米国株の長期保有による平均利回りは年4%から6%と言われていて1970年代の郵便貯金の利率と同じくらい高いもので、長期的には非常に有利です。
米国株の優位性
米国株は、日本株と比べて成長性が高く、株主への配当も安定しています。
アメリカの企業は、業績が多少悪くなっても配当を減らさないという文化が根付いており、株主を大切にしていますが、日本企業は業績が悪化すると配当を減らす傾向があり、株主への意識が低いのが現状です。
投資の基本
投資には「インカムゲイン」と「キャピタルゲイン」の2種類があります。
インカムゲイン
株を保有している間に得られる配当金のことです。
キャピタルゲイン
株を売却した時に得られる利益のことです。
長期投資では、インカムゲインを重視し、その配当金を再投資することで資産を増やします。
米国株の買い方
昔は米国株を買うのが難しかったですが、今ではネット証券を利用すれば簡単に購入できます。
楽天証券やSBI証券など、多くのネット証券が米国株の取引を提供しており、日本語でも操作可能です。
米国高配当株ETFを活用した分散投資
ETFは、特定の指数に連動する投資信託であり、これに投資することで広範な分散ができ、バフェット太郎さんがお勧めするETFは以下です。
VOO
VOOは、バンガード・S&P500 ETFは、S&P500指数に連動するETFで、米国の大型株500銘柄に分散投資ができます。
VTI
VTIはバンガード・トータル・ストック・マーケットETFのことで、米国株式市場全体をカバーするETFで、ほぼすべての上場銘柄に投資できます。
VT
VTはバンガード・トータル・ワールド・ストックETFのことで、世界約47カ国、約8,000銘柄に分散投資するETFで、グローバルな分散投資が可能です。
これらのETFを活用することで、個別銘柄を選ぶ手間を省き、プロが選んだ優良銘柄に幅広く投資することができ、ETFは経費率が低く、管理の手間も少ないため、初心者にもおすすめです。
バフェット太郎さんは、個別銘柄への投資と同様に、ETFを利用した長期投資でも配当金を再投資することで複利効果を得ることを強調していて、ETFの自動再投資機能を利用することで、配当金を自動的に再投資し、資産を効率的に増やすことを提唱しています。
私が持っている銘柄の紹介
AGG
AGGは、iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETFのことで、リスクが低く安定していて、毎月配当金を出す米国総合債券市場ETFです。
AGGは米国の投資適格債券全体に分散投資しており、リスクを低く抑えています。現在の配当利回りは約2.3%で、毎月配当金が支払われます。
株価が上がっている現在、国債の価格であるAGGの価格は一時的に下がっていますが、私は長期保有を前提としているため、問題ありません。
株価が下がったコロナ禍では、AGGが1株113ドルでしたが、少しずつ買い増しする方法で、配当金のドルを使って価格が下がったタイミングに再投資を行っています。
今は96ドルくらいに下がっているので安いと思います。2021年には120ドル近くまで上がっていました。債権と株価は逆の動きをすることが多いので、リスク分散になると言われています。(2024/6/3)
この戦略により、ドルコスト平均法の効果を最大限に活用し、長期的なリターンを狙っています。
SPYD
SPYDとは、SPDR ポートフォリオ S&P 500 高配当株式 ETFのことで、S&P 500指数の中で最も高い配当利回りを提供する上位80銘柄に投資するETFです。
現在の配当利回りは約4.6%で、四半期ごとに配当金が支払われます。
SPYDは高配当株に重点を置いており、インカムゲインを重視する投資家にとって魅力的な選択肢です。
HDV
HDVは、iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETFのことで、安定した配当を提供する米国の高配当株に投資するETFです。
現在の配当利回りは約3.8%で、四半期ごとに配当金が支払われて、財務が健全で安定したキャッシュフローを持つ企業に焦点を当てており、リスクを抑えつつ高い配当を得ることができます。
SPYDとHDVの相性
SPYDとHDVは、相性が非常に良いETFで、SPYDは高配当株に集中しており、配当利回りが高い一方で、HDVは安定した配当を提供する企業に投資しています。
これにより、SPYDの高配当利回りとHDVの安定した配当を組み合わせることで、ポートフォリオ全体のリスクを分散しながら、安定したインカムゲインを得ることができます。
VT
VTとは、バンガード・トータル・ワールド・ストックETFのことで、VTは、世界約47カ国、約8,000銘柄に分散投資するETFで、グローバルな分散投資が可能です。
現在の配当利回りは約2.1%で、四半期ごとに配当金が支払われており、地域やセクターに偏らない分散投資を実現し、長期的な成長を目指す投資家にとって理想的な選択肢です。
まとめ
長期投資は、コツコツと時間をかけて資産を増やす方法で、急いで大金を稼ぐのではなく、堅実に資産を積み上げていくことで、将来的に安定した収入を得ることができます。
バフェット太郎さんの本は、長期投資の重要性を理解し、実践するための良いガイドとなります。
株式投資は、軍資金と貯蓄を分けて管理し、配当金を再投資することで複利効果を得ることが重要です。これにより、時間をかけて資産を増やし、将来的に安定した収入を得ることができます。最初は少しずつでも、継続して投資を続けることで、大きな成果を得ることができるでしょう。
私が投資を始める時に最初に読んだ山崎元さんの本はとてもわかりやすかったので、参考にしてみてください。
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