ダークウェブにおける個人情報の取引価格

ダークウェブでの個人情報の取引価格は情報の種類、鮮度、詳細さによって大きく異なります。複数の信頼できる情報源から収集した価格帯を以下にまとめます。

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基本的な個人情報

一般的な個人情報の取引価格

  • 名前・住所などの基本情報:1~15ドル(約100~1,600円)
    • 「名前や住所、アカウント情報」は、300円程度で取引
  • メールアドレスとパスワードの組み合わせ:1~15ドル(約100~1,600円)

金融関連情報

  • クレジットカード情報:1~45ドル(約100~5,000円)
    • カード番号だけなら1ドル程度から
    • 完全な情報(名義人、有効期限、CVV番号など)なら30~45ドル
  • オンライン銀行口座情報:
    • 1~100ドル(約100~11,000円)
    • 残高によって価格が変動
    • 口座に2,000ドル以上入っている場合:65ドル(約7,000円)程度

高級顧客情報

高所得者のカード情報

より高額(一般的なものと比べて2~10倍)

高級車購入者の情報:30~100ドル(約3,300~11,000円)/1件

高級宝飾品・骨董品購入者の情報:40~120ドル(約4,400~13,000円)/1件

高級不動産購入者の情報:80~200ドル(約8,800~22,000円)/1件

医師や弁護士、経営者などの属性を含む情報

通常より高額

職業属性(特に高所得が期待できる職業)を含む個人情報の相場

  • 医師の個人・金融情報:80~250ドル(約8,800~27,500円)
  • 弁護士の個人・金融情報:70~200ドル(約7,700~22,000円)
  • 経営者・企業役員の個人・金融情報:100~300ドル(約11,000~33,000円)

価格の変動理由

  1. 情報の詳細度:基本情報だけか、詳細な履歴も含むか
  2. 情報の鮮度:最近入手された情報かどうか
  3. 取引数量:大量一括購入の場合は単価が下がる
  4. 利用可能な与信枠:クレジットカードの残り利用可能額
  5. 追加認証の有無:二段階認証などのセキュリティ対策の有無

包括的な情報パック

  • 個人情報パック(氏名、住所、電話番号、SSN(納税者番号)、銀行口座番号など):
    • 30~100ドル(約3,000~11,000円)程度

オンラインサービス関連

  • PayPalアカウント情報(100ドル以上の残高あり):約198ドル(約21,000円)
  • Facebookアカウント:約74.5ドル(約8,000円)
  • Instagramアカウント:約55ドル(約6,000円)
  • Twitterアカウント:約49ドル(約5,200円)
  • Gmailアカウント:約155ドル(約17,000円)

取引形態と注意点

ダークウェブでの取引は通常、仮想通貨(ビットコインなど)を使用して行われます。これらの取引は非合法であり、個人情報の売買は多くの国で犯罪行為に該当します。

情報の価格は需要と供給によって変動し、大規模な情報漏洩事件の後などは価格が下がる傾向があります。また、情報の鮮度(最近漏洩したものかどうか)や完全性(部分的な情報か包括的な情報か)によっても価格は大きく異なります。

保護対策

個人情報を守るためには以下の対策が効果的です:

  1. 複雑なパスワードを使用し、異なるサービスで使い回さない
  2. 二段階認証を有効にする
  3. クレジットカードや銀行口座の利用明細を定期的に確認する
  4. 不審なメールやメッセージに注意し、安易にリンクをクリックしない
  5. セキュリティソフトを最新の状態に保つ

以上の情報は、自身の個人情報を守るための知識として活用いただければ幸いです。

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