変わりゆく時代の波
かつて日本では「武士は食わねど高楊枝」という言葉がありました。お金に執着せず、精神的な価値を重んじる生き方が美徳とされた時代です。江戸時代の士農工商の身分制度においても、商人はお金を扱う存在として最も低い地位に置かれていました。「お金儲けは卑しい」という価値観が社会に根付いていたのです。
しかし、そんな時代よりも もっとサバイバルな現代では、どんなに気位が高くても、「武士は食わねど高楊枝」などとカッコつけていては生きていけません。なぜなら生活があり、長生きしてしまうからなんです。簡単に死なせてもらえない社会になりました。
特に高齢期の豊かな生活を送るためには、資産形成についてしっかりと考える必要があるのではないでしょうか。
貯蓄から資産運用
今まで私たち多くの高齢者の方々は、「現金こそが安全」と教えられてきました。リスクを避け、銀行に預金をしておけば安心だという考え方です。しかし、この「常識」が大きく変わりつつあります。
中島聡氏(元Microsoft、Windows 95開発者)と田中渓氏(元ゴールドマンサックス)の対談では、興味深い視点が語られていました。田中氏は「現金はほとんど持っておらず、全資産の1%にも満たない」と明かしています。なぜでしょうか?
理由は明白で、インフレの時代において、現金の価値は徐々に目減りしていくからです。
現金をただ持っているだけでは、資産価値が下がり続けるのです。それはまるで穴の開いた財布からじわじわとお金が漏れているようなものです。
インフレという「目に見えない税金」
インフレは「目に見えない税金」とも呼ばれます。年間2%のインフレが続けば、10年後には現金の価値は約82%に減少します。つまり100万円が82万円の価値になってしまうのです。
これは特に年金生活者にとって深刻な問題です。限られた資産でより長く、より豊かに生きるためには、資産を「働かせる」必要があるのです。
田中氏は「お金を働かせておくことが大事」と強調しています。日本円で置いておくということは、それを日本円として選択して投資しているのと同じだというのです。
投資は「社会参加」
「投資」と聞くと、ギャンブルのようなリスキーなイメージを持つ人がいますが、中島氏は「投資は社会参加」だと表現しています。
自分が好きな企業や商品を扱う会社に投資することで、その会社を応援し、社会の一員として経済活動に参加するのです。中島氏はテスラの車を購入して気に入ったため、テスラの株を買ったという例を挙げています。
特に奥様がAmazonで生活用品を買い、毎日Netflixを見ている姿を見て、AmazonとNetflixを買ったということなんです。
このように、投資とは単にお金を増やすためのものではなく、自分が共感できる企業を支援することでもあり、その企業がさらに良い商品や良いサービスを生み出していきます。
高齢者にとっての投資
高齢者が投資をすることには、以下のようなメリットがあります
1. インフレからの防衛: 現金の価値が下がっても、株式や不動産などの実物資産は長期的に価値を保持する傾向があります
2. 定期的な収入* 配当金など、定期的な収入を得られる投資もあります
3. 社会との繋がり: 投資を通じて経済・社会への関心が高まり、社会との繋がりを感じられます
身近なものから
「でも投資なんて難しそう…」と思われるかもしれません。しかし、投資を始めるのは意外と簡単です。
田中氏は「自分が理解できて、ワクワクできるような投資」が大切だと説いています。また、中島氏は身近な例として、「奥さんがAmazonでよく買い物をしているのを見て、Amazonの株を買った」という話をしています。
つまり、投資の第一歩は自分の周りにある身近なものから始めるのがいいのです。例えば:
– よく利用するお店や商品の会社
– 子や孫が愛用しているサービスを提供する企業
– 地域に貢献している企業
手数料が安く分散された企業の集まりであるオルカンやSP500のインデックス投資が一番優秀ということなんです。
成功する投資のポイント
中島氏と田中氏の対談から、成功する投資のポイントをいくつか挙げてみましょう
1. 一度に全額投資しない 少しずつ時間をかけて投資することで、リスクを分散できます
2. 自分が理解できるものに投資する: わからないものには手を出さないのが鉄則です
3. 長期的な視点を持つ: 短期的な価格変動に一喜一憂せず、長い目で見ましょう
4. 分散投資を心がける: 一つの企業だけでなく、複数の企業や資産クラスに分散しましょう
5. 投資の理由を明確にする: なぜその企業に投資するのかの理由を持ちましょう
安全な現金という幻想
「現金は安全」という考え方は、インフレのない時代の産物です。かつての日本では、デフレが長く続いたため、現金の価値は下がらず、むしろ相対的に上がることもありました。
しかし、日本もインフレの時代に入り、現金の価値は徐々に下がっていくでしょう。
江戸時代の価値観にしがみついて「お金は卑しいもの」と考えるのも、高度経済成長期の常識で「現金こそ安全」と信じる時代が変化したときと言えて、そのことに気づいた人たちが先に投資を始めているのではないでしょうか。
まとめ
高齢期を豊かに過ごすためには、時代の変化に合わせて考え方も変えていく必要があります。「現金は安全」「投資はリスクが高い」という古い常識にとらわれず、状況に応じた資産形成を考える先人たちの教えがあります。
投資は決して怖いものではなく、自分の理解できる範囲で、身近なものから少しずつ始めることができます。また、投資は単にお金を増やすためだけではなく、社会参加の一形態でもあるのです。
長生きするリスクが高まる現代において、資産を維持・成長させることは、自分自身の将来を守ることにつながります。
昔の武士のように「食わねど高楊枝」とカッコつけている時代は終わり、時代の波に乗り、資産を賢く運用して、心豊かな高齢期を送りましょう。
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田中渓
ゴールドマン・サックス証券で投資部門の日本共同統括を務めた田中渓これまでに1.2兆円以上・500件を超える投資案件に関わり、現在は不動産投資のプロフェッショナルとしても活躍中
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参考資料
– 中島聡氏(元Microsoft)と田中渓氏(元ゴールドマンサックス)の対談 [出典: YouTube「中島聡 × 田中渓」](https://www.youtube.com/watch?v=TT6Ewd_QMu8)
– 中島聡著『メタトレンド投資 10倍株・100倍株の見つけ方』
– 田中渓著『億までの人 億からの人』
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