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現象: 日曜日の朝、ビットコインが約10%、イーサリアムが約15%下落するなど、暗号資産市場がほぼ全滅状態で暴落しました。
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前兆: その前日(土曜日など)に、金(ゴールド)、銀、プラチナ、パラジウムなどの貴金属市場ですでに大暴落が起きていました。
なぜビットコインまで暴落したのか?
「追証(おいしょう)のための換金売り」
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貴金属の暴落: まず金や銀が暴落しました。
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レバレッジ勢の悲鳴: 借金をして(レバレッジをかけて)金や銀を買っていた投資家たちが大損をしました。
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追証(マージンコール)の発生: 損失を埋めるために、証券会社から「追加で担保(現金)を入れてくれ」と請求が来ます。
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土日の換金: 土日は銀行や株式市場が休みで現金を用意するのが難しいですが、暗号資産市場だけは開いています。
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やむなく売却: 金や銀の損を埋める現金を作るために、手持ちのビットコインやイーサリアムを売らざるを得なくなり、その売りが売りを呼んで暗号資産も暴落しました。
どのようなお金が動いたか
今回損をした人々やお金の性質
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「フワフワしたお金(イージーマネー)」: 「ドルや円は紙屑になる、これからは金やクリプト(暗号資産)だ」といったストーリーを安易に信じ、短期的な利益を求めて群がっていた人たちです。
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「表層雪崩(ひょうそうなだれ)」: しっかり踏み固められた投資資金ではなく、新雪のように不安定な資金が一気に積もっていたため、少しの衝撃で連鎖的に崩れ落ちました。
今後の見通しと日本株への影響
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月曜日の株式市場:
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ビットコインを大量保有している企業(メタプラネットなど)や、関連事業を行っている企業(国光さんの会社=Remixpointなどを指唆、トリコなど)の株価は、月曜日から厳しい状況になると予想されます。
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本業とは別に、ビットコインやイーサリアムなどの暗号資産を大量に購入して株価を上げようとした日本企業と、その中心人物
株式会社gumi(グミ)
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国光宏尚氏
モバイルゲーム会社「gumi」の創業者で、現在は「Thirdverse」や「フィナンシェ」の代表を務める、日本のWeb3・メタバース業界の有名人です。
gumi社は2025年頃から**「ビットコインやXRP(リップル)を数億円〜十数億円規模で購入・保有する」**という戦略を打ち出しました。「国光さん=暗号資産に積極的な象徴」として、彼が創業したgumiや関連銘柄が引き合いに出されています。
「トリコ」とは?
株式会社TORICO(コード:7138) のことです。
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本業:
「漫画全巻ドットコム」などを運営する電子書籍・漫画通販の会社です。
この会社は2025年7月頃、突如として**「イーサリアム(ETH)を数億円規模で購入する」**と発表しました。本業と関係のない暗号資産投資を始めたことで、株価が急騰(ストップ高)し、投機的な資金(イナゴ)が集まる「暗号資産関連株」の代表格となりました。
メタプラネット、リミックスポイント、トリコ、gumiなどは、本業の成長ではなく、暗号資産の値上がりに頼って株価を上げようとした企業群
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成功時: ビットコインが上がれば、何もしなくても会社の資産が増え、株価も爆上がりします(「株価が下がる心配はない」というような強気な姿勢)。
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暴落時(今回): 暗号資産が暴落すると、会社の資産価値が一気に目減りし、巨額の評価損を抱えます。
つまり、**「ビットコインバブルに乗っかっていた企業たちが、暴落で手痛いしっぺ返し(ペナルティボックス入り)を食らう
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「株価が下がる心配はない」と言っていたような企業の株も、現実を突きつけられることになります。
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暗号資産の今後:
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火曜日くらいに一時的に反発するかもしれませんが、チャート(値動きの形)が壊れてしまいました。
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今後は**「ペナルティボックス入り」**(反則部屋に入れられる=しばらく市場から見放されて停滞する)となり、数ヶ月〜1年程度は低迷する可能性があります。
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真面目に働く: 短期間で楽して2倍3倍に増やそうとするから痛い目に遭う。本業でしっかり稼ぐべきということ。
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まともな株は大丈夫: 浮ついた投資をしていない、しっかりした普通の銘柄を持っている人には、この暴落はあまり関係ないので心配しなくて良い。
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注意喚起: 月曜日の市場は荒れるので、「シートベルトをしっかり締めて(警戒して)」臨んでください。
「金・銀の暴落で借金を抱えた投資家が、土日に唯一換金できるビットコインを泣く泣く売ったため、連鎖的な大暴落(玉突き事故)が起きた。これは短期的な投機マネーが剥がれ落ちただけであり、しばらく関連銘柄は冬の時代に入るだろう」
ビットコインが下がった理由
記事によると、主な理由は以下の複合的な要因です。
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週末の流動性不足: 週末は市場参加者が少なく取引板が薄くなる(流動性が低い)ため、注文が入った際の価格変動が激しくなりやすく、それが下落を加速させました。
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ロングポジションの巻き込み: 価格が下がったことで、値上がりを期待して買っていた人たち(ロングポジション)のロスカット(強制決済)が連鎖的に発生しました。
「ロングポジションの巻き込み」という言葉、少し難しそうに聞こえますが、**「借金をして買い物をした人たちが、パニックになって一斉に売り逃げる様子」**
1. 状況設定:借金して一発逆転を狙う!
もし1万円しか持っていないのに、友達から9万円借りて、合計10万円分の「レアなポケモンカード」を買ったとします。
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狙い(ロングポジション):
「このカードは明日には11万円になるはず!そうしたら売って、友達に9万円返しても、手元に2万円残る(利益が2倍になる)!」
これが**「ロングポジション(値上がりを期待して買う)」**です。しかも、自分の力以上のお金を借りて買っています(レバレッジ取引)。
予想が外れて少し値下がりした
ところが、日曜日になってカードの人気が少し落ち、値段が9万5000円に下がってしまいました。
まだ暴落ではありませんが、ここでお金を貸してくれた友達(取引所)が焦り出します。
友達: 「おい!このカード、9万円以下になったら、お前俺に借金返せないだろ? これ以上下がったら俺が損するから、今すぐこのカードを売って、俺のお金を返せ!」
強制決済(ロスカット):無理やり売られる
「待って!また上がるから!」と言いたいけれど、友達は待ってくれません。あなたの意思に関係なく、カードは強制的に売却されます。
これが**「ロスカット(強制決済)」**です。
巻き込み(連鎖):売りが売りを呼ぶ
ここからが**「巻き込み」**の怖いところです。
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A君が強制的に売らされる
市場に「安くてもいいから早く売りたいカード」が出回ります。
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値段がもっと下がる
A君の売りのせいで、カードの値段が9万4000円に下がりました。
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B君もピンチになる
すると、少し余裕を持っていたB君も、友達から「9万4000円まで下がったぞ!お前も危ないから強制的に売るぞ!」と売らされます。
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さらに値段が下がる
B君のカードも市場に投げ売りされ、値段は9万3000円に…。
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このように、「誰かが強制的に売らされる」→「値段が下がる」→「別の誰かが怖くなって(または強制的に)売らされる」→「さらに値段が下がる」 というドミノ倒しが起きることを、**「ロングポジションの巻き込み」**と言います。
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ロングポジション: 「上がると思って買ってる人たち」
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ロスカット: 「損が膨らみすぎて、強制的に売らされること」
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巻き込み: 「誰かのロスカットが引き金になって値段が下がり、次の人のロスカットを誘発して、雪だるま式に暴落すること」
今回のニュースは、**「ビットコインが上がると思って借金して買っていた人たちが、ちょっとした下落で一斉に強制退場させられ、そのせいで大暴落が起きた」**と言っているのです。
3. 今後の見通し
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重要な価格帯: アナリストは 77,000ドル を防衛線(これ以上下がると危ないライン、あるいは反発すべきライン)として注目しています。
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リスクとチャンス: さらなる清算(下落)リスクへの警告が出ている一方で、一部の投資家からは「ディップ買い(下がったところを買う押し目買い)」のチャンスだという声も上がっています。
4. どのくらい損をした人がいたか・損失額の概算
記事中の数字に基づくと以下の通りです。
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実際に強制決済(損切り)させられた額:
過去24時間で 16億ドル(日本円で約2,400億円前後※) を超えるポジションが清算されました。
※1ドル=150円換算の場合
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市場から消えた価値(含み損含む):
市場全体では 2,300億ドル(日本円で約34.5兆円前後) が蒸発しました。
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主な損失者:
主に「ロングポジション(買い)」を持っていたトレーダーです。また、企業としてビットコインを保有しているMicroStrategy(マイクロストラテジー)社の保有分も含み損(評価損)に転じたとされています。
マイクロストラテジー社(MicroStrategy)のように、本業の傍らで(あるいは本業以上に)ビットコインを大量に保有している上場企業は、米国を中心に日本にもいくつか存在します。
今回の暴落で「含み損」や「株価への影響」が懸念される主な企業をご紹介します。
1. 米国の代表的なビットコイン保有企業
マイクロストラテジーに次ぐ規模で保有している企業です。
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MARA Holdings(旧マラソン・デジタル)
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業種: ビットコインマイニング(採掘)大手
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特徴: マイニングで得たビットコインを売らずに保有し続ける戦略をとっており、保有量は世界トップクラス(数万BTC規模)です。株価がビットコイン価格とほぼ連動するため、暴落時は非常に激しく売られます。
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テスラ (Tesla)
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業種: 自動車メーカー(EV)
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特徴: イーロン・マスク氏率いるテスラは、2021年に大量購入しました。一部売却済みですが、依然として約1万BTC前後(約1,000億円相当)を保有しているとされ、決算ごとにその評価額が注目されます。
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ブロック (Block, Inc. / 旧Square)
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業種: 決済サービス・金融
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特徴: Twitter(現X)の創業者ジャック・ドーシー氏が率いる会社です。「ビットコインはインターネットのネイティブ通貨になる」という信念のもと、財務資産として数千BTCを保有しています。
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コインベース (Coinbase)
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業種: 暗号資産取引所
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特徴: 顧客からの預かり資産とは別に、企業資産としてもビットコインを保有しています。
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2. 日本の主なビットコイン保有企業
日本でも「日本版マイクロストラテジー」を目指すような動きが出てきています。
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メタプラネット (Metaplanet / 3350)
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業種: ホテル運営・投資など
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特徴: 2024〜2025年にかけて「ビットコイン・ファースト」戦略を掲げ、急速に買い増しを進めています。日本の市場では「ビットコイン関連株」の筆頭と見なされており、今回の暴落で最も注目される(懸念される)銘柄の一つです。
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リミックスポイント (Remixpoint / 3825)
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業種: エネルギー・中古車・暗号資産取引所運営など
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特徴: 以前から暗号資産事業を行っていましたが、近年さらに財務戦略としてビットコインやその他の仮想通貨(ETH, SOLなど)の購入・保有を強化しています。
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ネクソン (Nexon / 3659)
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業種: オンラインゲーム
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特徴: 2021年に約1億ドル(当時のレートで約110億円)相当のビットコインを購入しました。投資目的というよりは、現金の価値保存手段として保有しています。
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gumi (3903) / トライアンフ (旧トリコなど)
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前の会話で出てきた企業です。これらも「Web3事業への進出」や「財務戦略」としてトークンやビットコインを保有・活用する姿勢を見せています。
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なぜ「含み損」が問題になるのか?
これらの企業は、持っているビットコインの価格が期末(決算のタイミング)で下がっていると、会計上のルールで**「評価損(減損処理)」**を計上しなければならない場合があります。
すると、本業がどれだけ好調でも、ビットコインが暴落したせいで最終赤字になるという事態が起こり得ます。そのため、ビットコイン価格の下落はこれらの企業の株価にとって直接的なネガティブ要因となります。
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