老後資金が枯渇する恐怖は、死の恐怖より大きい
このような調査結果があることをご存知でしょうか?将来への不安を感じている方は少なくないはずです。しかし、その不安を和らげる方法のひとつに「投資家になる」という選択肢があります。今日は、なぜ投資家になることが重要なのか、そしてその実践方法について考えていきましょう。
投資家になる必要
私たちが働いて得る収入には限界があります。体力や時間には制約があり、いつかは定年を迎え、収入が減少する時期がやってきます。しかし、私たちの「お金」には、そのような制約はありません。お金を適切に投資することで、あなたが寝ている間も、旅行している間も、引退した後も、継続して働いてれます。なぜなら一流の人間が働いている企業が成長し、そこに投資しているだけで、資金が増えるからです。
投資とは、単に「お金を増やす」ことだけではありません。それは「企業の成長を応援し、その成長の恩恵をいただく」という考え方です。企業が成長すれば、株価の上昇や配当金の増加という形であなたに還元されます。つまり、投資は企業と投資家がWin-Winの関係を築く仕組みです。
投資で得られる2つの恩恵
1. キャピタルゲイン(株価上昇の利益)
企業が成長し業績が向上すると、その企業の株価は上昇する傾向があります。この株価の値上がり益をキャピタルゲインと呼びます。例えば、1株1,000円で購入した株が1,200円になれば、200円の利益が得られます。
2. インカムゲイン(配当金の収入)
企業は利益の一部を株主に還元するため、定期的に配当金を支払います。特に高配当株と呼ばれる銘柄は、年間3〜7%(4%を目指すのが高配当株投資)程度の配当利回りを提供することも珍しくありません。この配当金は、株価が下落している時期でも受け取れる安定した収入源となります。
特に老後の生活設計を考えると、定期的な配当金収入は非常に重要です。国民年金は満額でも年間約80万円です。これに配当金というキャッシュフローを加えることで、より安定した老後の生活基盤を構築できます。
成長を続ける企業の現状
投資先を選ぶ上で重要なのが企業の業績です。ここでは、日本とアメリカの代表的な企業の最新決算情報をご紹介します。(2025/05/03現在)
日本の代表的企業の決算情報
JAL(日本航空)
増収増益
2025年3月期決算結果
- 売上収益:1兆8,440億9,500万円(前年比 +11.6%)
- 純利益:1,070億3,800万円(前年比 +12%)
アジアからの観光客の増加と国際線の好調により、売上収益は12年の再上場後で過去最高となりました。
ANA(全日本空輸)
増収増益
2025年3月期決算結果
- 売上高:過去最高
- 国際線事業:初の売上8,000億円超え
インバウンド需要が好調で、過去最高の売上高を記録。JALと同様に国際線が事業を大きくけん引しています。
トヨタ自動車
増収減益
2025年4月〜12月期(第3四半期)決算結果
- 売上高:前年同期比 +4.9%増
- 営業利益:前年同期比 -13.2%(3兆6,794億円)
売上高は増加したものの、営業利益は2年ぶりの減益となりました。ただし、2025年3月期の通期純利益見通しは前期比9%減の4兆5,200億円と、従来予想より上方修正されています。
米国の代表的企業の決算情報
Apple(アップル)
増収増益
2025年第2四半期(1月〜3月)決算結果
- 売上高:954億ドル(約13兆8,500億円、前年比 +5%)
- 純利益:247億8,000万ドル(約3兆6,000億円、前年比 +5%)
- iPhone売上高:468億ドル(前年比 +2%)
好調な業績を維持していますが、トランプ政権の関税政策によって今後の4〜6月期には約9億ドル(約1,300億円)のコスト増を予想しています。
Microsoft(マイクロソフト)
増収増益
2025年第3四半期(1月〜3月)決算結果
- 売上高:700億6,600万ドル(約10兆円、前年比 +13%)
- 純利益:258億2,400万ドル(約3兆7,000億円、前年比 +18%)
クラウド事業が好調で、特にAzureの成長が業績をけん引しています。AI関連の需要の高まりが成長を支えています。
高配当株投資で安定した収入源を確保する
企業の成長に投資する方法はさまざまですが、特に注目したいのが「高配当株投資」です。これは、配当利回りが高い企業に投資することで、株価の変動に左右されにくい安定した収入を得る方法です。
日本の株式市場には、魅力的な高配当株が数多く存在します。日本経済新聞の高配当株指数によると、日本の高配当株の多くは配当利回りが4%を超えており、中には10%を超える企業も存在します。(罠銘柄には注意しましょう)
日本の高配当株市場の現状
最近の日本の高配当株市場の特徴をまとめると
- 日経高配当株50配当利回り:4.38%(前月比 +0.15%)
- 配当利回りが3.75%(税引き後3%)以上の企業数:909社(前月より49社増加)
- プライム市場:502社(+24社)
- スタンダード市場:378社(+23社)
- グロース市場:29社(+2社)
順位 | 銘柄名 | 配当利回り |
---|---|---|
1 | ドリームインキュベータ | 13.26% |
2 | JX金属 | 13.07% |
3 | ダイドー | 11.83% |
4 | 東洋 | 11.46% |
5 | アールビバン | 9.25% |
ただし、高配当だけに注目するのではなく、企業の財務健全性や成長性も重要な判断基準です。配当を長期間継続している企業や、増配を続けている企業は特に魅力的な投資先となります。
投資家になるための実践的なステップ
投資の知識を身につける
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投資口座を開設する
証券会社に口座を開設し、投資を始められる環境を整えましょう。
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分散投資を心がける
一つの銘柄や一つの国に集中投資せず、リスクを分散させましょう。
米国のETFが始めやすいです。(SPYD HDV VYM)
長期的な視点で投資する
短期的な株価の変動に一喜一憂せず、15年といった長期的な視点で投資しましょう。
定期的に投資を続ける
一度に大金を投資するのではなく、毎月少額ずつ投資する「積立投資」も効果的です。
お金からの開放
投資家になることの最大の魅力は、「生きる自由」を手に入れられることです。あなたが寝ている間も、旅行している間も、引退した後も、投資したお金は企業と共に成長し、継続的な収入をもたらしてくれます。
国民年金は満額でも年80万円ですが、例えば配当利回り4%の高配当株に2,000万円投資すれば、年間80万円の配当収入を得ることができます。さらに企業の成長に伴い配当金が増えれば、収入は年々増加していきます。これは、配当金というキャッシュフローが基本的に枯渇しないことの大きな魅力です。
ポートフォリオを育てよう
投資は、すぐには大きな変化が見えないかもしれません。しかし、長い年月をかけて少しずつ成長し、やがて美しい姿になります。
今回ご紹介した企業の決算情報からもわかるように、経済環境や市場の状況は常に変化しています。しかし、その変化の中でも着実に成長し、株主に利益を還元し続ける優良企業は存在します。そのような企業を応援し、その成長からお礼をもらう―これが投資の本質です。
「老後資金が枯渇する恐怖は、死の恐怖より大きい」と言われますが、配当金というキャッシュフローは基本的に枯渇しません。今日から投資家としての第一歩を踏み出し、将来の安心を手に入れませんか?
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